2014年07月19日

【建物進行中など】内装のクロスと床無垢フロアとシナ建具への塗装検討


 このところ、内装の塗装について、色々と検討する機会がありました。特に、セルフによるクロスへの着色塗装が、国内外含め機能的にも色数的にも、かなり種類が揃ってきたこともあります。リフォームに限らず新築でも、左官仕上が費用的に合わず、クロス仕上ではつまらない場合に、安価なクロスを張って、その上に塗装やラッピングをしてオリジナルの壁仕上をするというのも、アリだと思います。

s140719a.jpg そのきっかけとなったのが、ターナー色彩さんの「Jカラー」http://turner.co.jp/paint/jcolour/です。シーラー不要でクロスにそのまま塗装でき、扱いがとても簡単そうです。いわゆるビニルクロスが塗料のノリが一番良いそうです。きれいに塗装を仕上げるには2回塗りが良いそうですが、水性で乾燥時間が2〜3時間なので、部屋程度の広さのローラー塗りであれば、半日で仕上げられるそうです。

 200色のカラーラインナップにも驚きますが、さらに、オーダー色を自由に頼むことができ、素人には難しい調色をメーカーでやってくれるようです。仕上りは、いい感じのつや消しです。さらに色を変える時は、そのまま上から別な色を塗装すれば良いだけだそうです。顔料が多いのか、下地の隠蔽力もあるようです。

 写真は「2k540 AKI-OKA ARTISAN」にあるショールームの「Colour Spice」http://turner.co.jp/paint/jcolour/spice.htmlで、「Jカラー」のことを色々教えていただきました。塗装を試すこともできて、お施主さんには訪問いただいて、試し塗装をしていただりもしました。

s140719c.jpg カラーワークスさんhttp://www.colorworks.co.jp/top.htmlの「KAKERU PAINT」と「MAGNET PAINT」も検討しました。「KAKERU PAINT」はいわゆる黒板塗料で、「MAGNET PAINT」は磁石がくっつく砂鉄を含んだとても重量のある塗料です。

s140719d.jpg 「KAKERU PAINT」は川口の住宅でも、お施主さんによるセルフ塗装がされました。色はラブピンクだと思います。塗装はパテ処理した石膏ボードの上にしており、クロスの上ではありません。下地には「MAGNET PAINT」も検討されてたのですが、費用的な面から断念されていました。

s140719b.jpg カラーワークスさんも、馬喰町にあるショールームへ伺って色々教えていただいてます。カラーワークスさんにも「Hip」という1488色!もあるオリジナルの内装塗料や、外国の内装用塗料の扱いがあります。その中で私は「SHERWIN williams」の「SoftSuede(ソフトスゥェード)」http://www.colorworks.co.jp/products/sw_texture.htmlという、スエード風に仕上げる塗料が気になりました。機会があったら試してみようと思っています。

s140719f.jpg 川口の住宅では、床にも着色のオイル塗装がされました。お施主さんが探された無塗装のナラ無垢のフロアー材に、「オスモカラー」http://www.osmo-edel.jp/lineup/osmocolor/の「ウッドワックス」ウォルナット色で着色オイル塗装をして、その上に「フロアークリアー」三分ツヤを塗装して、表面保護をしています。オスモカラーは、拭き取りしないしっかりした塗料のため、作業状況に左右される現場での塗装は、かなり大変だったようです…。

s140719e.jpg クリアではなく着色するにあたり、新宿のオスモ&エーデルさんのショールームに伺い、実際の床材にオスモカラーを塗装してサンプルを作製していただきました。写真のような8色の2種類のツヤが、現場で検討されました。

 床材を張った後での着色塗装だと、床材の側面まではきちんと塗装できないため、通常は床材に先に塗装してから張ることが多いと思います。床の無垢材が先に決まり、その後の工事中に床暖房が追加になり、最後にやはり着色するという流れになったので、床の塗装は最後に行われています。今後、床暖房の使用時には床材が縮み、床材の側面が多少見えてくると思われるので、1年間は様子を見ながらになります。

s140719g.jpg こちらは着色ではないですが、アサヒペンの防水塗料「MIRACLE COVER」http://item.rakuten.co.jp/tuzukiya/4970925312013/です。シリコンクリア塗料ですが、表面に塗膜を作らず浸透するのが特徴で、シナ表面のシミ防止用に塗装してみました。以前の現場で、杉の無垢材の表面防水のために、木材メンテの方が使われていたのを応用してみました。写真のテストでは、右半分に塗装していますが、オイル分を含まず浸透しないので、シナでも濡れ色にならず、ほとんど色が変わりません。

s140719h.jpg 現場では、シナの建具や土間収納の汚れやすい面のみですが、私の方で塗装しています。塗装の難しいシナに加えて得体の知れない?塗料のため、塗装屋さんでは引受けがたい面もありましたので…。塗装は問題なくでき水もはじくのですが、塗膜が無いためシナ表面の多少の毛羽立ちもそのままです。オイル塗装で拭き取りのように毛羽立ちを抑える効果はありません…。

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posted by ki at 22:02| Comment(0) | 建物進行中など
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