2014年11月25日
【色々とみて】名栗加工と寺門の揚前工事と岩淵水門・荒川放水路など
9月ぐらいから、移動のついでなどで見て気になったものを少し…。左は、中野セントラルパークビルhttp://www.nakano-centralpark.jp/のサウスの、店舗裏通路の内装に使われていた名栗加工風の凹凸のある内装材です。名栗加工は、木材の表面に釿(ちょうな)などのはつり跡の凹凸を残した仕上です。大型オフィスビルの内装で、間接照明と組み合わせて、これだけはっきりした陰影で壁の表情を作るようになったのですねと。ガラスや金属など見た目のシンプルスッキリから、人の感じるところへ変わってきてるのかなと感じます。
実家近くのお寺で、門の耐震化工事をしていました。門はそのままに、門の基礎をRC造に作り替え、基礎と門脚をアンカーボルトで固定するようでした。
そのため、門をそのまま上空に1m弱持ち上げる揚前工事をしています。アップとダウンの作業時以外は、ジャッキとかではなく、井の字に積み上げた栗?の太い台木に、鉄道のレールを渡して括って、持ち上げの支えと揺れ止めがされています。門は、相当な重さがあると思いますが、揚前工事中も下を参拝の人が通せるほどの安定感があるのがスゴイです。
以前、千住の仕事をしていたので、隅田川と荒川放水路の変遷に興味がありました。岩淵水門の所にある荒川下流河川事務所http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/に「荒川知水資料館アモア」があるのを知り寄ってみました。まずは周辺を見てまわり、旧岩淵水門(赤水門)で上流側です。左側の低い方が当初からの水門で、右端の高い水門が後年に地盤沈下等に対応するためかさ上げされた水門だそうです。
こちらは旧水門の下流側ですが、なかなか堅牢そうでかっこいいプロポーションです。これでも、本来の姿から2mほど水中に沈んでいるのですよね…。
一方、現在の岩淵水門(青水門)です。よく見る水門の形状ですが、旧水門と比べるとヒョロッと高く頼りない見た目です…。この時は外部工事中で、足場に水門と同じ水色のシートが張られていて、より水色感?が強調されていました。
荒川放水路の土手です。旧岩淵水門から上流の方で、川向こうの街並みは川口駅周辺です。荒川土手は、広い川幅、広い空、大きな斜面、水の流れ、遠くの景色…など、やはりとても気持ちがいいです。
「荒川知水資料館アモア」は、荒川放水路を通すルートを決め、大工事を進めて沿川を造り変えていった過程の展示がとても興味深いです。都市の近くのスケールの大きな土木工事で、20年の時間がかかっており、その間の工事過程が地図に残っているのも面白いです。
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posted by ki at 13:41| Comment(0)
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