2015年02月25日

【ばり研通信】自分の思いを言葉にして伝えること その1

「ばり研」は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」170号(2014年11月末発行)より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #66

* 自分の思いを言葉にして伝えること その1 *

s150225.jpg 以前、「ばり研通信」155号のこの連載に、#51「自分から話しかけることのハードル?」を書きました。当時のA君は、オウム返しは減ったものの、セリフのように決まった単語をポツポツと話すような感じで、今思ってることや頼みたいことを話していいんだよ、と伝え始めた頃でした。それから1年半が経過して、A君は自分が思ってることなど、かなり話すようになってきました。A君が話すようになったことで、ノイエだけでなく家族やヘルパーさんなど周りの人も、A君はもっと話すことができると思うようになり、普通に会話する機会が増えたからだと思います。そこで再び、A君に、話すことに関して以前とどう変わったか聞いてみました。まだ、自分の思ってることと、他の人から言われたことと混ざってるようですが、A君の話してる表情や言葉の言い方などに、ワクワク感が溢れ出てきます。るんるん
     *
--最近、かなり話すようになったけど、前とどう変わったと思う?
「頭がはたらくようになった。見たものとか、思ったこととかを話すように。励ましてくれるから。ヘルパーさんの時だって、お話ができるんだから。」
--以前は、自分では、どんな感じだった?
「暗い感じで、話せなかったから。」
--どうして話せなかったと思う?
「緊張してたから。英語のこととか。昔はあんまりしゃべってなかった。暗かったから。下向いてたから。」
--何か変わったきっかけが思いつく?
「明るくなった。Bさんと話しをしたり、お客さんと話しをしたり、他の人と話しをしてたから。」
--どんな話しをしてたら?
「おいしいパンの話しをしてたから。」
--自分の中で何が変わったと感じる?
「にこやかで話してる。顔つきが変わった。頭の良さが変わって、頭がまわるようになった。目がはっきりしている。」
--自分で変えた感じ?、誰かが変えてくれた感じ?
「お母さんが変えた。(自分が)素直になったからね。考えるようになったからね。Cさんの時もね、朝行って、相手の目を見てしゃべればねぇ。」
--前の自分と今の自分と、どっちがいい?
「今のがいい。Cさんが明るい感じなのがいい。」
--これから話してみたいことってある?
「パソコンのこととか。励まそうと。」
--励ますってどういうことを話すの?
「泣かないでって。暗い感じでね、泣いていてね。」
--自分が泣いたこととか覚えてるの?
「赤ちゃんの時に、ミルクがなくなって。覚えてる。」
--他に話してみたいことはある?
「赤ちゃんに泣かないでって。目を見て話してって。(女の人に)きれいですねって話したい。」ペン
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 我々の社会の傾向として、口などで言葉を使って意志表現をうまくできない人は、知的な面でも障害があると見なされがちです。それが発声部分だけの身体障害であっても、会話の経験不足で自分の思いを言葉で表現する方法が分からないだけであっても、です。様々な要因で、小さい頃の経験不足で言葉で話す方法が分からないだけなのに、一度、知的や精神に障害があるとみなされてしまうと、家族や学校含め、会話や人付き合いを教えられる機会が減り、できない前提の付き合いしかしてもらえなくなることが多いと感じます。そうなると、会話にとどまらずそこから広がるはずの人付き合いなどの経験も積むことができず、単に経験が無くて知らなくて分からないだけなのに、できないこと全般を「障害」を理由にしてしまう…ことがあるように思います。人権を尊重するという感覚は、障害があるといわれる人たちとの意思疎通などの会話や人付き合いでも、方法などの配慮はするけれど、自分の普段の意識や言葉のままで接する感覚なのかなと思います。目

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posted by ki at 17:41| Comment(0) | ばり研通信
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