http://home.kurade.net/article/115887178.html続きで、「日経メッセ 街づくり店づくり総合展」で気になったものを少しアップしてます。


岐阜プラスチック工業の「テクセル」
http://www.risu.co.jp/teccell/という熱可塑性樹脂製のハニカムコア材です。コア材とスキン材が溶着一体化されることによる高強度と、樹脂製の軽量さが特徴だそうです。樹脂なので吸湿性も無く組成的にも安定した材料なので、ペーパーコアやアルミコアより良さそうです。このコアの見える表情が面白いので仕上材にと思い、実際に仕上に使った建物があるそうですが、不燃材ではないので、そういう制限のかかる部位では使えないようです。


LG化学のOLED(有機EL)を使った照明「OLED Light」
http://www.lgoledlight.com/index.doです。街中でも使われ始めたOLED照明ですが、LG化学では、発光源が薄いパネル1枚となる特徴を活かした照明の提案が色々出展されていました。写真はライティングレール用の照明ですが、軽量の薄いパネルを最小限のアームとケーブルでみせるというデザインがされています。その他に、持ち歩く小物にOLEDを付けたり、局面に曲がった照明などが展示されていて、照明が建物内装部材と一体化するのも、もう間もなくのように感じます。


こちらは、錦城護謨の「HODOHKUN Guidway(ホドウクン ガイドウェイ)」
http://www.kinjogomu.jp/welfare/guideway/です。屋内用の視覚障害者向け歩行誘導マットだそうで、いわゆる誘導ブロックには属さない任意に設置されるパネルとのことです。誘導ブロックは法的に設置義務のある範囲にとどまり、その他の場所でも誘導が必要になるケースが多く、そこへ対応するために考えられたそうです。その際に、誘導ブロックの凸は歩行弱者の人によってはかえって危ない場合もあり、そのような人でも危なくないよう、最大7mm厚の台形状のデザインをしたそうです。
この形状で視覚障害者の人も十分識別でき(それが誘導パネルと分かってる場合に)、カラーがオーダーも可能ななので床色とのコントラストも調整でき、さらに停電時を想定した畜光タイプまであります。マットはゴム製で裏に床に対応する両面テープで貼るだけなので、後から敷くこともでき移設も簡単そうです。あとは認識度が上がってくれば、国内でも使われるケースが増えてきそうです。


ジェフコム
http://www.jefcom.co.jp/に、ケーブル保護収納プロテクターなど、床の配線保護と通行に配慮するための製品が色々出てました。屋外屋内合わせてこれだけ種類があるとは知りませんでした。私は車いす人に便利なものという視点で見てしまうのですが、ホームセンターで見るようタイプより、ケーブルマットというマット状で床に敷くだけのタイプの方が、ずっと良さそうです。


最後は、木の町づくり協議会の「優ブリック」
http://kinomachi-kyoto.com/wp/pages/category/kokoromi/という、表層材に地元の杉を使ったインターロッキング材です。40mm厚の透水インターロック材と40mm厚の杉材を、あり形状でジョイントした部材になっています。杉という柔らかい木を屋外の歩行箇所に…と思ってしまうのですが、当然凹んだり退けたりするのですが、それが全体で変化するのでさほど気にならないようです。特に減ってしまったり傷んでしまった場合は、インターロッキングなのでそこだけ交換すればいいようです。
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