ここのところ、品川や大崎方面に行くことが多いので、以前、勤めていた頃に少し関わった開発などを、ちょっと見に寄ったりしていました。見に行って撮影した時期は、5月末〜7月上旬にかけてです。

9月11日に街開きとなる「パークシティ大崎」
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2015/0520_01/で、再開発事業としては「北品川五丁目第1地区第一種市街地再開発事業」です。写真は、「大崎ニュー・シティ」デッキから、そこに直結される「パークシティ大崎」へのデッキを見ています。ちょうど正面に31F建ての業務棟「大崎ブライトタワー」がそびえています。その右手前に、既存のマンションが残っているの感じが、ここの事業の特徴かなとも思います。

小関橋を渡ったあたりから「パークシティ大崎」内の方向を見ています。この新しく整備された街路を中心に、その両側を再開発するというスタイルで、通常は街区単位的に開発されるケースが多いことを思うと、こういう沿道型というのは珍しいと、当時思ってました。おそらく、従前の地域のつながりが、以前も南北に通っていた道に沿って広がっていたのかな、と思います。
沿道両側に2本タワーがそびえますが、その向こうは従来の市街地が残るので、高い建物が見えません。徐々に開発が進むのだと思いますが、今は急に街の終点があるような感じです。


小関橋交差点には、なんと4本のオリーブの大木が、シンボルツリーとして植えられています。その植込みは五角形平面で80cmくらい高くなっており、まるで街の神木か何かのようで面白いです。公的な開発事業は、どうしてもよくある開発になってしまいそうですが、こういう小ネタはイイですね。

「大崎ブライトコア広場」です。都心なので、都会的なランドスケープの広場ですが、これだけの広いオープンスペースが造れたのは、生活や景観だけでなく防災などの面からも意味があるという時代になったのかなと感じます。暫定利用ではないと思うので、容積は隣接のビルで消化しているのだと思いますが。

「パークシティ大崎」を北へ通り抜けると、かつてのソニー街があります。解体工事が進んでいるようで、「パークシティ大崎」のすぐ北側(白い仮囲いの敷地)のビルも、解体されたようです。ソニー街は今後どのように変わっていくのですかね…。


こちらは「ゲートシティ大崎」
http://www.gatecity.jp/内のアトリウムです。三層の吹抜けに様々な形態の店舗等フロアが面していて、屋内でありながら、高さ感や奥行き感のこの独特な雰囲気は面白いです。アトリウムやサンクンガーデン全盛期?の建物らしさが出ていて、フラッと寄っても、お店以外の居場所があちこちにあってイイです。今だと、事業の有効率的にも空調などの効率的にも、良しとされないのでしょうね…。

同じ「ゲートシティ大崎」を歩いてみていたら、こんなエリアがありました。サンクンガーデンに面する一画は全く別な雰囲気です。この建物と背後にそびえるタワー棟との対比が不思議ですが、これらの建物はつながっています。それにしても「ゲートシティ大崎」には、あちこちにベンチが置かれていて、色々な人が休んだり仕事したりしていて、低層部は小さな広場や通りがたくさんあるような印象で、穏やかな空気感があります。


これは「大崎ニュー・シティ」
http://www.ohsaki-nc.jp/の「日精ビルディング(3号館)」ですが、外装に後から、各窓2枚のひさしが追加されたんですね。元々、唯一凹凸のあるデザインの外観だったので、補強材は出るもののひさしはすんなり納まっている印象です。「大崎ニュー・シティ」は、完成から早くも30年が経つそうで、店舗フロアなどリニューアルが進められているようですね。
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