2008年07月22日

【色々と見て】国際子ども図書館ともったいない感

 http://home.kurade.net/article/16637996.htmlのバウハウス・デッサウ展を見に、東京藝術大学大学美術館へ行った時に、上野公園の地図を見ていて、国際子ども図書館って何だろうと思ったのでした。建築の仕事してるのですが、いわゆる有名建築家や建物には、とんと疎いもんで...。この時も、子どもの活動にも首を突っ込んでいるので、何か楽しそうなものでもあるのかと興味を持って...でした(^^;)。
 で、見て帰ってきてからこの施設のことを調べて初めて、国際子ども図書館は、建物としても非常に有名なことを知ったのでした。国際子ども図書館は、http://www.kodomo.go.jp/です。設計は国土交通省関東地方整備局営繕部、安藤忠雄建築研究所、日建設計、施工は鴻池組です。歴史的建造物である旧帝国図書館の保存・再生を目的として、改修が行われた建物だそうです。工事費は約95億円、2002年に竣工しているそうです。

●近寄りがたい雰囲気の外観カチンコ
s080722a.jpg 平日の夕方とはいえ、芸大のあたりまではたくさん人がいるのに、通りを渡ったとたんに人気が無くなります。なおかつ、芸大施設の向こう側に隠れているので、この先に本当にあるのかな...っていう所に、国際子ども図書館はありました。歴史的な外観の建物にガラスのエントランスがくっついていて、いわゆる町の図書館を想像して行った私には、えらく近寄りがたい雰囲気でした。せっかく来たので、勇気をふりしぼってガラスの中に入ると受付に女性が座っていまして、「入っていい施設なんですか?」って聞いてしまいました...。
s080722b.jpg 受付に、図書館の案内が置いてあるのですが、写真のようなイラストの子ども用っていうのもありまして、このパンフと全く子ども感の無い建物のギャップは、かなり気持ちの切換えが必要でした。

●とても感動的な内部空間るんるん
s080722c.jpg 受付をすぎて進んで行くと、階段に出会います。この辺りへ来ると、建物内部はなかなか感動モノです。受付に戻って、写真は撮っていいのかと聞いてしまいました。各室内以外は、撮影OKだそうです。階段のスケール、天井の高さ、階段と壁のコントラストなど、きれい修復?されているので、なおのこときれいです。
s080722d.jpg 階段の手すりも、修復か復元か?分からないのですが、造形のやりすぎ感?は、エネルギーを感じてわくわくしてきます。この手すりの内側に、現法規に対応する?ガラスの本当の?手すりが設置されてるのですが、このあたりのディテールの処理は、相当考えられた感じがしていいです。
s080722e.jpg とびらの上のアーチ形の窓や、天井の造形もいい感じです。わずかですが、異国へ来たような、タイムスリップしたような感覚は、某TDLではないですが、本の世界へ飛ぶような感じでもあるかもしれません。

s080722f.jpg こちらは3階のロビーです。旧外壁の外側?に付け足されたガラスの空間です。天井は日よけが広げられていましたが、それでも天井が非常に高く明るい空間でした。ここには、ずっと座って話している2人組が居ましたが、気持ちが分かります。
 部屋は、「子どものへや」と「本のミュージアム」を見てきました。写真は撮れないのですが、「本のミュージアム」の内部も上を見上げるとなかなか楽しめます。なんだか舞踏会でも行われていたのではという雰囲気なのですが、旧帝国図書館の時代から閲覧室なのですよねぇ。本は特別なものだったということでしょうか。
 「子どもへや」の方は、影が出ない天井全面の照明や、中央に広場をとる円形の書架配置の部屋になっていて不思議な雰囲気です。照明の色がも少し外光に近くてもいいかなとか思ったりしてました。

●もったいない感がのしかかるモバQ
 しかし、来館者がほとんどいない感じで、1時間ほどいたのですが、私が見かけたのは10人弱でした。そのうち3,4人は、建物目的っぽい感じでした。子どもには1人も出会いませんでした。「子どものへや」で15分くらい絵本を色々見てたのですが、誰も来ませんでした。それでも、各部屋のカウンターには、担当の方がきちんと座っておられます。非常にもったいない感がのしかかります。無料なので、違う場所にあれば、相当ににぎわう施設だと思います。公共施設は、労せず建てられるところで済ますというのが、この国のやり方?なのですが、こういう機能の再配置をちゃんとやるようにならないと、使いにくい街を作り続けてしまうのではと、思ったのでした。
posted by ki at 00:21| Comment(0) | 色々と見て
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