「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」181号(2015年12月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #77
* スマホとの付き合い方を考えてみますが…。 *

Aさんはスマホ暦も4年くらいあり、使い方も慎重で丁寧な印象ですが、便利な反面、面倒なことや分からないこともまだ多いようです。そこで、様々な機能が詰まったスマホの特性や付き合い方を、少し書いてみようか…となりました。

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■ 常にインターネットに接続している…ということ
個々のスマホには全てのデータが入っているわけではなく、LTE(携帯電話通信)やWi-Fi(無線のネットワーク)によってインターネットに接続し、様々なサーバー(サービス等を提供するコンピューターでGoogleやLINEなど)とデータのやり取りして使うのが基本です。インターネット側からは、必要なデータが送られてくると同時に、ウィルスや不正アクセスなどの侵入リスクが常にあります。逆に、スマホ側からも入力や操作などの情報が常に送られており、その内容によってはプライバシー保護の観点から多少注意が必要です。
スマホからどのような情報が収集され、どう使用されるかは、各スマホやOS(androidやiOSなどのスマホの基本ソフト)、アプリ、アプリ内コンテンツでそれぞれ異なり、それぞれに行われています。具体的な内容は、スマホ購入時やアプリインストール時などに「同意」が必要となる、使用許諾契約や利用規約に含まれるプライバシーポリシーに記載されています。これらは、スマホ内のOSやアプリから確認できるので、気になる場合は、再度読み直してみるとよいです。
収集される情報は、ID(ユーザーを識別するための文字や記号)登録時の基本情報、スマホ本体やその設定等の情報、GPSなどによる位置情報、何をどう使っているかなどのログ情報、IPアドレス(インターネット上のID)、Web(インターネット上のページ)とブラウザ(Webを見るアプリでChromeやSafariなど)との状況情報のCookie、などです。

■ スマホからの情報収集とセキュリティへの対応
スマホからの情報収集は、OSや各アプリのプライバシー設定で、ある程度コントロールできます。ただし、情報収集がそのアプリの使用条件等のため設定できなかったり、情報収集の制限によってOSやアプリの一部機能が使えなくなったりします。この設定は、一つ一つ自分で確認して、自分の使い方と情報収集の兼ね合いで判断するのが基本です。その判断が難しい場合は、セキュリティ対策アプリをインストールして、ウィルスや不正アクセス対策と同時に、不正な情報収集等を行うアプリ対策をするのも、一つの選択肢です。
また、セキュリティ対策アプリとは別に、プライバシーやセキュリティ対策として、次のことなどするようにします。
・使わないアプリは、信頼できると判断できるアプリを除いてアンインストール(消す)します。意図せず不正なアプリを使う確率を下げるためです。アプリはアンインストールしても、基本的に必要な時に再ダウンロードできます。
・特に、知らない提供元の「無料」のアプリやコンテンツは、どのような情報収集と使用がされるのか理解したうえで使用します。把握できない時は使用しないようにします。
・OSやアプリのアップデートは、常に更新して最新のバージョンで使用します。アップデートにはセキュリティなどの不具合修正も含まれているためです。
・ブラウザのプライバシー情報[履歴(過去に見たページの記録)、キャッシュ(一時保存されるデータ)、Cookie、ログイン情報(IDやパスワードなど)他]を、ブラウザの設定からこまめに消去します。ログインするためのIDやパスワードは保存せず、終わったら必ずログアウトします。
・知らない送信元からのメールは、添付ファイルやリンク(インターネット上のページアドレス)には触れないようにして、迷惑メール等と判断できた場合はすぐに消去します。
・外出時に、知らない提供元による公衆無線LAN(公共施設や店舗等で提供されているWi-Fiスポット)には接続しないようにします。インターネットへの接続は、信頼できる接続元からのみ行うようにします。

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以上は、汎用性を意識して書いてきましたが、スマホの操作や設定の方法は、androidやiPhoneやその他…でそれぞれ異なり、androidはスマホ本体のメーカーごとに異なります。さらに、OSやアプリはバージョンによっても異なりますので、自分のスマホのことは、自分自身でそれなりに把握していく必要がある、というのもスマホの特性ですよね…。

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