「ばり研通信」189号(2016年10月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
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前回http://home.kurade.net/article/177881738.htmlに続き、「でるでるCLUB」で見てきたことを、ノイエから参加のAさんと話して書いてみます。9月に、ふじみ野市で活動している「上福岡障害者支援センター21」さんhttp://k-center21.net/のケアホーム「第2ひまわり」や、生活ホーム「みどり荘」などを見てきました。Aさん含め車いすの方々も、それぞれの方法で住まいの中まで入り、そこでの暮らしを見て感じて話しをしていました。

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Aさんは、DKの共用スペースで「電気が点いていなくて、中が暗かった」と思ったそうです。ダイニングが1階の中央にあり、窓がキッチン越しになるのでやや閉じた印象だったかもです。ですが、2階にあるEさんの個室は、窓も大きくとても明るい部屋でした。
Aさんは、車いすから降りて玄関を入ったことも印象に残ったようです。普通の住宅なので道路から玄関ポーチへも段差があり、Aさんは道路で車いすを降りてポーチに腰掛け、そこから地面を這って玄関へ入りました。私には大変そうに見えたのですが、Aさんは、自宅に比べて入りやすいと感じたそうです。


おじゃました事務所は、各個室と中がほぼ同じだったので、Aさんは、「畳の奥が網戸で」「生活している、使っている感じがあって落ち着ける」と感じたそうです。また、「門限が無くて、好きな時間に帰ってきていいのはいいな」、「ご飯が食べたい時はあるけれど、気が休まるかなって」思ったそうです。Aさんは家族が多いので、自宅では時間や音など気を使うからのようです。


普通のマンションなので、室内は広く周囲も気にならないので、皆で飲んだりしてたのですが、とても居心地の良い空間でした。Aさんは、「ソファーがあったのが、仕事から疲れて帰ってきて休めるのかな」と思ったそうです。また、「クッションや、床に新聞、テレビとかがあって、私はここで生活してるみたいなのを、みんなに見せても恥ずかしくない」ということや、「人を招き入れてもイヤだなっていうのがないんだな」というのが、「自分ではできないかな…」と感じたそうです。
Gさんの一人暮らしの武勇伝?の楽しい話しを聞きながら、自分らしく暮らせる空間と時間が持てることは、人として魅力を高めていくためにとても大事だなと、あらためて思った1日でした。

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