2017年06月13日

【日曜大工仕事】28_破損した浴室すのこの部品交換と調整など


s170613a.jpg 少し前、とあるお宅で、破損した浴室すのこの部品交換と再調整をしていました。浴室すのこは、TOTOの「浴室すのこ(カラリ床)」EWB474http://www.toto.co.jp/を、150mmほど長さを詰めて1,100mmとして使っているものです。破損した状態の写真は撮り忘れましたが、浴槽に入る際の抱え上げ介助で、抱え上げようとした際に過大な負荷がかかり、脚の固定が耐えきらず抜けて、表面材を突き破ってしまったようです。
 この浴室すのこの最大使用荷重を見ると「1176N(120kgf)/ユニット」とあるので、基本は1人使用の想定であり、せいぜい静かに2人載るくらいまでのようです。抱え上げをしようとした際に、その反力も加わり、相当な荷重がかかってしまったものと思われます。

s170613b.jpg しばらく破損したまま無理して使っていたようで、危なかったので、キチンと部品交換ができるまで、一旦、暫定措置をしてました。表面パネルを外して脚の固定と調整をやり直し、破損した表面パネルを身体の触れない側にくるようパーツを入れ替えました。その作業中に、当初設置された時に、脚高さの調整と固定がキチンとされておらず、脚が正しく接地しておらず、固定するパーツも足りない状態なことが分かりました。浴室ドアと床とのクリアランスの関係で、水上側の一部の脚はスペーサーを外さないといけない低さなのですが、外さないままに高さ調整したため、脚固定のネジ山のかかりしろが少なくなり、さらに、脚を固定するためのロックピンも納まらないため省略されてしまったようです。これらも破損の原因になっているようです。

s170613c.jpg この浴室すのこは、本体以外の表面パネルや脚関連部材は、全て部品交換ができるようになっています。そこで、破損と不足している部品を発注することになったのですが、肝心の表面材は常時在庫ではないため、入荷するまでに3週間ほどかかってしまいました。
 入荷した表面パネルは、破損したパネルに合わせて150mmほどの長さにカットします。塩ビ・プラ用鋸を使って切断面を比較的きれいにしたうえで、さらに角取りなどの研磨をします。

s170613d.jpg 右の3つのパーツが浴室すのこの脚です。ネジ山が切ってある脚と、その右は長さを延長するスペーサー(短)、黒いものは脚の下にはめ込むゴム座です。写真は脚からスペーサーを外した状態ですが、スペーサーを外すための治具が左のUの字形のモノです。このスペーサーを外して脚の長さを短くする作業がされていませんでした。

s170613e.jpg 浴室すのこは、暫定時の向きからまた反転して当初の向きに戻し、もう1枚の浴室すのこと見ためが揃うように戻します。実際に浴室に敷いて、もう1枚の浴室すのことの高さを揃え、浴室ドアに干渉しない高さに8本の脚を調整します。脚を調整したら、今度は8本全ての脚をロックピンで固定し、使っているうちに脚の高さが変わってしまわないようにします。

s170613f.jpg 最後に、破損した表面パネル交換して、表面パネルと端部カバーを元通りに取り付けて完了です。ちなみにこのお宅では、この浴室すのこは敷きっぱなしではなく、使用時だけ写真のように敷いています。それ以外の時は、浴室内に立てかけて、浴室の掃除やすのこの乾燥がしやすいようにしているそうです。ですが、このTOTOの浴室すのこはかなり重量があるので、敷いたり立てかけたりの作業は、少し慎重にやる必要があるようです。

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posted by ki at 15:13| 日曜大工仕事など