2017年11月15日

【光と風と素材の家_メンテ】62_バルコニー手すり笠木からの雨漏りの簡易対策


s171115a.jpg ルーフ状のバルコニーになっている部分の下階に、少々雨漏りしています。天井を張っておらず剛床の合板が丸見えなので、大雨が続くと剛床に浸みてくるのが目で確認できます。確認できるのは、良い面もありますが、逆に気になってしまう面もあります。写真は、乾いている時に撮ったもので、白っぽい痕が雨漏りの浸み痕です。だいぶ前から気付いていましたが、多少の雨漏りは大丈夫だろうというのと、雨漏りの対策は難しいだろうという推測から、そのまま様子見にしていました。雨

s171115b.jpg ただ、原因は概ね分かっていて、写真の、バルコニーの手すり端部の笠木の取り合い部分から、侵入していると思われます。雨漏りの痕が白いのは、外部仕上げの珪藻土等が一緒に流れているからで、ということは、バルコニーの床防水は関係無いと推測します。

 この外部仕上げは、珪藻土と消石灰を主成分とする左官材で、9年前の建築時に「エコ・クィーン」http://www.ecoqueen.com/に製品としてあったものです。現在は、外部用は販売されていません。珪藻土も、強アルカリの消石灰も、カビなどの繁殖を抑える効果があるので、多少の雨漏りに外部仕上げが一緒に流れているのであれば、まあいいかなと勝手に思っていた部分もあります。

 一方で、この外部仕上げが、雨漏り原因の一つになっていると思われます。撥水を基本とする一般的な外部仕上げとは異なり、吸水したうえで空気中に活発に放湿する性質の外部仕上げなので、雨で濡れると染みたようになりますが、雨が止むとすぐに乾いていきます。ですが、雨が続いたり、量が多かったりすると吸水した状態が続いてしまうことになり、そのたっぷり含んだ水が、防水層を貫通するタッカーなどを通じて下地合板や壁内へ伝わるのではと思っています。

 それでも、通常の外壁箇所であれば、壁内へ侵入することにはならないと思います。しかし、写真の取合い部分は、板金製作の笠木のため、勾配があるとはいえ上に雨水が溜まりやすいうえに、外部仕上げをその笠木に被る納まりにしてしまったので、溜まった雨水を外部仕上げがどんどん吸い上げる結果となっていました。つまり、六尺長の笠木に降る雨の大半を、この笠木端部の外部仕上げが吸水し続けてしまう…という状態で、さすがに吸水過多になっていたと思われます。

 ちなみに、写真の入隅部にかなりの汚れが付着していますが、これも吸水する性質ゆえのようです。手すりや笠木に降り積もった汚れが雨水と共に流れた痕ですが、外壁仕上げが吸水するため下まで流れず、表面の凹凸に残ってしまうようです。それでも、珪藻土等の性質から、有機物であれば分解されて時間の経過と共に消えていくのですが、排気ガスなどによる無機物は分解されないので、そのまま残ってしまうのでは、と推測しています。

 このような外部仕上げの性質を、建築時にそこまで理解できていなかったので、手すりや笠木の納まりに考えが至りませんでした。手すりや笠木の端部は、外壁面に直接接しないような納まりが良かったようです。あせあせ(飛び散る汗)

s171115c.jpg 前置きが長くなりましたが、少し雨漏り対策をしました。前記のように、手すりや笠木に降った雨水が、接する外部仕上げに吸水される量を減らすことを考え、単純に堤防を作ってみました。ホームセンターで売っていたスポンジゴムテープを、手すりと笠木に写真のように二重に貼り、水切りになるよう端部を長めに垂れ下げておきます。本来のコーキング等での作業はなかなか大変なので、テープなら貼るだけで済み、ゴムや接着が劣化してきたら、安価なのでまた貼り替えればいいと割り切れます。見た目も気にしないことにします…。

s171115d.jpg 肝心の効果では、笠木の堤防の効果が大きいようで、ゴムテープをつたって雨水が下に落ちています。手すりの方は木製なので、さほど関係は無いようです。10月は台風などで雨が多かったのですが、最初の写真のような、剛床の下まで浸みてくるような雨漏りは無くなりました。壁内などの見えない部分は、どうなっているかまでは分からないですが…。モバQ

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posted by ki at 20:05| 風.光.素材の家_アイデア