2020年02月02日

【建物進行中など】41_川本園さんがつくる桧の集成材とその作業の工夫


先週、約10年ぶりに、深谷市にある "川本園" さんに行ってました。テーブルや什器の製作打合せと、施設内の案内をしていただきました。打合せでは、他では無い、節有の材による集成材の話しもしてました。木の表情は節があった方が良いと私は思うのですが、今でもまだ、節はマイナスイメージなようですね…。

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製品の部材となる桧集成材を、"川本園" さんでは丸太からつくっています。丸太は、製材して乾燥させるので、製材機も木材乾燥機もあります。

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乾燥させた木材を集成材用に切断し、節や傷みなどから使えない部分を選別マークして切り落とします。

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その切断部分をフィンガージョイントに加工して接着し、必要な長さの材にして、四面プレーナー加工します。それらを複数本並べて接着して磨けば、集成材の板になります。

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この集成材の板を切り出して、各製品に加工・組立てしていき、オイル塗装をして完成になります。

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案内していただいた時は、これら作業のほぼ全てを、メンバーさん方々だけで淡々と進めていて、それが当たり前の空気感になっていてイイ感じでした。メンバーさんが、作業をしやすくしたり間違えないようにするための、治具やアイデアが各所にあり、私は、加工の様子を見ているだけでも、全然飽きず楽しめます。

ライン加工などではなく、メンバーさん手作業や手操作で加工が進んでいくので、懐かしいゆったりした感じも良いです。が、抱えているバックオーダーの量と納期を聞くと、私ではビビってしまいそうです…。でも、依頼者と製造する方との双方で、やれる形にしていく関係ができているのかなと感じます。約40年続けてきていることは、やはりスゴいのですよね。家

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posted by ki at 21:32| 建物進行中など