2020年02月20日

【色々とみて】139_宮代町コミュニティセンター「進修館」の不思議な空間


こちらも、昨年末に訪れた、宮代町の コミュニティセンター「進修館」です。1980年に、象設計集団 の設計によって建築された施設で、2000年に化粧なおしがされています。今年の1月に40周年を迎え、設計者などを交えてシンポジウムが行われたようです。建物に関しては、簡単には説明できないので、「進修館について」を参照してください。

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東武動物公園駅から歩いてくと、こういう感じで現れてきます。冬は樹木が落葉していて、建物の全景がわりとよく見える時期でもあるようです。建物のことを知らずに初めて来たら、目立った看板も無く、これがコミュニティ施設とは思えないでしょう。私も久しぶりの2回目ですが、建物の中に入っていくにはなんとなく勇気が要ります。

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一部だけですが、少し見てまわりました。庭から建物を見ると、色々と立っていたり、穴が空いていたり、段々があったりするのがよく分かります。本当に、空間の構成やインスピレーション的な部分に基づいて、設計されているのを実感できます。庭からは1階は見えず、穴へ潜っていくようなアプローチです。

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庭を丸く囲む段スロープの端部です。建物の一部が、土地に同化し始めてるような印象で、独特な雰囲気を感じるつなぎの空間です。維持管理は大変そうですが、良い雰囲気が感じられるよう保たれていると感じます。

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2階の "コロネード" で、庭の外側に丸く延びています。コンクリートのアーチが、高さ・尖り気味のR・ピッチ・カーブ具合と、どれも印象強い組み合わせになっている感じです。ここは、化粧なおしの際の "ブドウ色"?がとても効果的に感じます。

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こちらは1階の回廊です。こちらはちょっと怖いです。壁・天井の白色と先が見えない不安感からでしょうか。1階の壁・天井は、当初から打放しではなく白色の塗装だったみたいですね。

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"光路" と呼ばれる吹抜けアトリウムです。上記の、少し暗い廊下を抜けてくると、この明るい光路が横切っているので、より印象的です。この柱・梁的な凹凸が、とても細かいピッチなのは意匠的なものなのですかね。ツルッとした壁面より、影の表情のある凹凸という感じでしょうか。

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"大ホール" も不思議な空間です。四角くも丸くもないですし、360度見る方法で、ホールの雰囲気が違います。写真の左からつながるひな壇席、カーテン閉まってますが外が見える窓のある壁、どちらも平面的にはカーブしています。天井のクロスの天井梁も見えています。写真の、わらじの会のクリスマス会 で行ったのですが、個性的な面々に全く負けない空間です。

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個々のパーツも見ていて飽きません。扉の、魚の鯉?をモチーフにして手押し部です。写真は、大ホールの出入口ですが、とてもキレイなので、ある程度作り直されたりしてるのでしょうか。扉の方は木製建て具のままで、維持管理で難しい面が多いと思いますが、素通しガラスの入った雰囲気が、可能であれば維持されるといいなと思ったりです。

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床のあちこちに埋め込まれている、ぶどうのタイルです。青紫色はとれてしまってますが、凹凸がかなりあるのでイイ感じです。奥の木製ベンチも、オリジナルデザインのものなのでしょうか。高さもちゃんと高低ありますね。

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今どきなので、エレベーターが付いてました。2008年頃に設置されたようですね。エレベーター用に新しく仕切られた壁?は、床タイルに近い青紫色のようです。この先、もしバリアフリー改修がさらに進むとなった時に、黄色い誘導ブロックはどうするか、その時に誤認しそうな床タイルはどうするか…など、すでに、この建物の各所での "合理的な配慮" が議論されているのかなと思ったりです。

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余談ですが、東武動物公園駅の西口は、道路は整備されたものの、まだ駅前には何も無いんですね…。東武鉄道としては主要駅の一つですが、春日部よりも北となると、なかなか厳しいのでしょうね。目

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posted by ki at 16:22| 色々と見て