2009年01月08日

【デザインする】コンパクトな机の試作

●サイズと脚と幕板の考えひらめき
s090108a.jpg http://kurade.269g.net/article/13364755.htmlで製作を依頼した、シンプルでコンパクトな机ができあがってきました。今回は、試作的な面もあるので、ゆっくり時間をかけて製作していただいてます。製作は、深谷市の知的障害者通所授産施設川本園http://www.geocities.jp/kwkoujinkai/さんにお願いしています。川本園さんで製作していただいた2台の机は、各部分全てが、ひのきの無垢集成材でできています。
 サイズは、幅W900mm×奥行D450mm×高さH720mmです。机の上に本を並べたりせず、A4の書類やノートパソコンでの作業スペースと考えると、このぐらいの大きさが適当かなと思っています。6畳程度の部屋だと、机の奥行Dが600mmあると、部屋が狭く感じるように思いますし。
 その他設計の考え方は、4本の脚をできるだけ外側にしたいことと、人が座る側の幕板をできるだけ奥にして、幕板のせいも抑えたいという2点です。机の下のスペースは、できるだけ広い方が様々な人にとって利用しやすいと思うのと、狭い部屋では、一時的な収納スペースとして有効に使いたいからです。また、幕板が奥にあることで、机を使用する際に、机により近づけるようなこともあると思うのです。

s090108e.jpg 全体の構造は、脚と枠を組むことで成立させて、天板はその上に載せて留めるだけの、従来からある単純な構造にしておきます。作りやすさや部材の厚さなどを考慮してです。その構造の中で、幕板の位置を動かすことを考え、短手方向の幕板を厚くして、長手方向の幕板を短手方向の幕板で受けるようにしました。

s090108d.jpg 机が小さいので、脚もできるだけ細くしたく60mm×45mmとしています。脚を四隅いっぱいといっても、天板と外面が製作でそううまく揃うわけではないで、脚の上部をしゃくって見た目で縁を切るようにします。こうすることで、脚と天板の外面が多少ずれていても、気にならなくなります。
 脚が細いので、荷重などに対して脚が開きたがるので、一応脚つなぎを3方に入れています。

●集成材の表情目
s090108b.jpg 天板の表情はこんな感じです。写真は、無塗装の状態なので色白ですが、すぐに私の方でクリア系の2種類の塗装をテストします。塗装すると、木目の表情がもっとよく見えてきます。さっそく今日1種類を塗装したので、また後日、塗装テストのネタは紹介します。
 もう1台は、この写真の机よりもう少し板目の表情が多く、集成材とはいえ、表情がそれぞれ違い良い感じです。川本園さんは集成材そのものの製造ができるので、一般的な厚さより薄い24mm厚で、天板を製作してもらっています。その板厚に合わせて?集成されている材の幅も約24mmの細めで組み合わせてあり、特徴になっています。なので、もしかしたら違う材を互い違いにして、縞模様の集成材天板とかもできるかも...です。

●レーザー印字ペン
s090108c.jpg さらに、川本園さんには、木材に印字する機械が色々あるので、その中のレーザー印字で、うちのねこマークを、ためしに入れてもらいました。大きさは40mm角です。レーザーなので、黒く焦げている部分は約1mmほど凹んでいます。焼き印とは違って、きちっと細かい部分も表現できます。天板に凹みをわざわざ作るのは?なので、オプション的に使えればと考えています。

 見た目、構造、製作過程とも思ったより良い状態で、特に改良を要するところも無さそうです。実はもう2台、違う樹種を使ったバージョンを他の木工所さんへ製作をお願いしていまして、そちらはまだです。今回これらは全て関係者で使用されるのですが、興味ある方へも製作して販売できるようにします。いくらぐらいだといいですかねぇ...。るんるん
posted by ki at 23:58| Comment(0) | デザインする
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