


写真の机は、ヒノキの無垢集成材ですが、同時にスギの無垢材とシナランバーにも塗布テストをしています。いずれも塗りやすさは同じ感じですが、シナは吸収が早いので、たくさん浸けすぎない方が良さそうです。

こちらは刷毛塗りで拭き取りです。この机は2回塗りですが、1日でできてしまいます。水っぽい液体なのですがあまり伸びない感じなので、塗りすぎないように少しずつふくませようとすると、刷毛のせいもあるのですが、あまりうまくない感じでした。オイルフィニッシュでありながら乾きが速いのが特徴なので、刷毛塗り後5分〜10分程度で、すぐ拭き取らないと間に合わない感じでもあります。なので、大胆に塗って大胆に拭き取るような感じが良いのでしょうか...。
あまり手が速くない私には、別なものにテストで塗った同じエシャの「クラフトオイル」の方が、伸びる感じや拭き取りまでの時間も扱いやすいように感じました。
●塗ってみた結果の比較


天板の仕上りの色味ですが、結構違います。クイックドライの方は、よくあるクリア塗料の感じで、やや黄色味が強くなっています。つや消しですが、光を多少反射する光沢感が少しあります。
匠の塗油は、白味は比較的白っぽい感じで、木目が引き立って見えてくる感じです。表面は、全くマットです。私は、こちらの方が好きな感じです。


【左:匠の塗油、右:クイックドライ2回塗】です。
天板木口と天板を横から見た感じです。かなり違います。匠の塗油の方は、白味のとこから木目の濃いとこまで色幅が広いので、木の微妙な色味の違いが引き立って、ムラがあるようにも見えたりします。

【上:匠の塗油、下:クイックドライ2回塗】です。
水滴を落として、吸水性のテストをしてみます。どちらも20分経っても全く吸い込まず、拭き取った後に、水滴の染み跡みたいなものも、全くありませんでした。あらためて、塗料の性能に感心してしまうのでした...。
