2009年06月01日

【堀崎町の家_アイデア】02_空間をつないで全館での冷暖房と換気

s090601f.jpg この住宅は、壁と天井でキチッと囲まれた部屋は、浴室とトイレしかありません。その他の空間は、平面的なつながりだけでなく、吹抜けや階段や小屋裏なども介して、1階から小屋裏まで一体になっています。そのため空調は、住宅全館での冷暖房と換気としています。どちらかというと、全館空調のために、各空間をつないでいると言った方が正しいかもしれません。

 全館空調とする理由は、1)家中どこでも、できるだけ快適にすごせるようにしたいこと、2)特に冬場の結露をできるだけ避けたいこと、3)設備機器の数を抑え、単純な機器としたいこと、などがあります。
 2)は、個別空調の場合、室温の低い部屋が結露の可能性が高くなります。ガラスがシングルの時代は、室温の低い部屋の窓で結露してたのですが、ガラスが断熱ペアとなると、室温の低い家のどこで結露するか、全く読めない可能性があります。そのため、小屋裏まで含め全体の室温を、できるだけ高く保っておこうという発想です。3)は、個別空調にすれば、その区分ごとにそれぞれ機器が必要になるのですが、全館空調であれば、全体として足りる容量の機器の設置で済ませることも可能です。台風
s090601a.jpg 具体的にどう機器を設置しているかというと、冷房は小屋裏に5.0kWと2.2kWのエアコンを冷房専用として設置しています。どちらも、普通の住宅壁掛け用で、2.2kWは既存の持込み品です。メインの5.0kWの方は、2階ダイニング上の吹抜けの上部の小屋裏に設置して、2,3階の2/3程度と、階段を冷気が降りていくことで1階まで冷やすことを期待しています。2,3階の残りを2.2kWの方で冷やします。

s090601b.jpg 暖房は、1,2階に比較的広い面積に床暖房を入れて、暖気が上っていくことで3階まで温めることを期待しています。床暖房は、都市ガス熱源の温水式ですが、全館暖房を見込んで熱源機の容量には、少し余裕を持たせています。運転方法は冬場の様子をみながらですが、前記2)の理由から、低めの温度で24時間入れっぱなしを想定しています。場合によっては、小屋裏のエアコンを、シーリングファン代わりに送風運転することも想定しています。いい気分(温泉)

s090601d.jpg 換気も、シックハウス等に関連する24時間換気は、全館一体での対応になります。一方、浴室やトイレの局所換気は、24時間換気とは関係なく必要になるので、この浴室やトイレの換気を、24時間換気の排気として回しっぱなしにして、兼用させてしまいます。多湿の浴室やにおいのあるトイレは、恒に排気することで負圧として、他の室内への湿気やにおいの流入を防ぐこともできます。2階の浴室と1,3階のトイレだけでは、排気量も排気場所のバランスも少し足りないので、小屋裏にもう1機24時間換気の排気を取付けて、小屋裏付近での空気の対流も図ります。
 これら排気の換気扇は、全てダクトの無い壁付けのパイプファンとして、省電力化を考えて最近の小型モータータイプとしています。ただ、パイプファンは風雨の影響が大きいため、屋外フードは深形タイプを組み合わせています。
s090601c.jpg この排気に対するための給気は、排気のある浴室とトイレ以外のサッシの換気框としています。この換気框は、サッシが閉まっている場合でも、このスリットを空気が通ることができます。比較的サッシ数が多く、給気としては余裕があるので、季節によって開けておく換気框の方位や階を変えることもできます。家

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