■土間は来客にも作業にも便利
靴のまま建物内に入れる土間は、色々と便利なので、少し広めに作っています。玄関を入ると、靴のまま行ける収納スペースやトイレなども合わせると、3坪弱ぐらいあります。
そのうち、写真にあるデスク脇のスペースが1坪弱あり、小さめのテーブルやイスも置ける広さにしています。このスペースは、柔軟に色々と使えるように考えています。上がり框を少し囲むような感じにしているので、ご近所の方との立ち話も、家の内外行き来する子どもたちも、靴を脱がずに腰掛けて過ごすことができます。雨の日でも同じように居ることができます。
カウンターテーブルをセットして、来客対応・打合せスペースとしたり、作品等の展示スペースとしても使えます。作業台などを置いて、床上ではできない加工などの作業スペースとしても使います。壁もコンクリートで換気扇も設置していますが、さすがに屋内なので、調理ものはやめといた方が良さそうです。
このような靴のままの使われ方をするので、トイレも洗面所を兼ねる仕様にして、靴のまま使えるよう土間に設置しています。収納スペースも、土間で使う物だけでなく、室内の床上にも屋外にも置いておきたくない作業用品の収納や、ゴミの一時集積場所などとして考えています。
■再生ガラスカレットの土間仕上
土間の仕上は、写真のような再生ガラスカレット入りのモルタル仕上としています。タイル張りだと、作業するための床としては不安があり、かといってモルタル等の無地の仕上もさみしいので、考えた仕上です。当初は二分砂利入りだったのですが、再生ガラスカレットを見つけ、色味もあって珍しいこともあり採用しました。カレットは混色のタイプで、青、緑、茶、白などが混ざった、5〜13mm程度の大きさのものです。
仕上方法は、洗い出しと同じような感じで、スポンジで拭き取りをして、最後ペーパーで磨いています。ですが、ガラスカレットが砂利のようにはいかず、左官屋さんと試行錯誤した、非常に手間のかかっている仕上です。セメントも白セメンを混ぜてカレットの色が引き立つようにして、全体としての表情を増すために、砂を入れています。
このガラスカレットは、岩手県の廃ガラスリサイクル事業協同組合から、はるばる来ています。埼玉にもガラスのリサイクル工場が5,6ヶ所あるのですが、通常のカレットはそのままでは建材としては使えないそうです。そこからゴミを取り除き、大きさや色を選別して、ケガしない程度に角を落とすなどの工程が必要で、そのため建材等向けの製品として、再生機械も手がける岩手県産?を選んだのでした。環境保全サービスhttp://www.khs.ne.jp/にあります。
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2009年06月12日
【堀崎町の家_アイデア】03_便利な広い土間と再生ガラスカレット
posted by ki at 11:39| Comment(0)
| 風.光.素材の家_アイデア
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