先月、東京ビッグサイトで「ジャパンホームショー2010」や「HOSPEX JAPAN 2010」などをのぞいてきました。今年は、エコなどの話題は、別な展示会に流れて?いるようで、中小規模と外国の建物本来部分のブースが多かったように感じます。そんな中で、新たに知ったモノをいくつか紹介です。
■集成材+金物工法を考える
(株)タナカさんhttp://www.tanakakanamono.com/の「SSマルチ金物工法」です。木造で無垢材でない方が良い場合は、金物工法が頑丈で合理的だと思っていますが、施工やコストの面で、慎重に考えなくてはとも思っています。金物工法も改良が進んでいるそうで、「SSマルチ金物工法」もモデルチェンジで、ナットが不要になり、金物の種類やドリフトピンの本数が減り、ドリフトピンやマルチボルトの施工性が良くなったそうです。
材の心で引き寄せる力学的強さと、断面欠損の少なさは合理的に見えます。その結果、現れる金物やピンも少なく、見た目もスッキリしてます。土台まわりも、HDを使わなくとも、アンカーボルトと柱脚金物で十分強度が出るそうです。コストも下がってきて、金物工法は、これがいいかなと思ってしまいます。
少し弱点?に見えるのは、柱はホゾパイプとピンで抜け止めるだけで、引き寄せる力はあまり無さそうです。なので、通し柱に梁を掛けるのが基本だそうで、管柱はできるだけ避けた方が良いのかもです。それでも、偏心しているHDより、抜け止めの力はありそうに感じますが、どうなのでしょう...。
■置き敷くだけのフロア
(株)北洲さんが輸入販売する「イノヴァーフロア」http://www.hokushu.net/import/inovar.htmlです。HDFを基材にした、釘や接着剤が不要のフロア材です。釘や接着剤の代わりに、クッションシートや床暖房対応のデュプレックスを敷いて、特殊なサネ形状のフロア材をはめ込んで、置き敷きするだけです。表面は、土足可能な酸化アルミコートがされたプリント木目と大理石模様です。
床も頻繁に模様替えのあるIKEAの床材として採用されているそうです。ある程度平らな下地が必要と思いますが、下地に置くだけなので、店舗などに向いているのでしょう。価格も下がってきて、北洲さんの?住宅用にも使われるそうですが、素足にはちょっと硬そうです。
■住宅用自動ドアとカーブ引戸のトイレ
橋田技研工業(株)さんの「ロボコンドア」http://www.hashida-giken.co.jp/robocon/です。住宅の室内向けに特化して、コンパクト化された自動ドアです。メインは折れ戸なのですが、引戸も玄関用もあります。駆動部が約100mm(引戸は約120mm)の高さに抑えられており、既存の高さ2,000mmの枠にも取付けできます。タッチセンサーだけでなく、無目式センサーも用意されていて、電源を引ければ、簡単に室内自動ドアが作れてしまうようです。
(株)岡村製作所さんの「Waveletウェイブレット」http://www.okamura.co.jp/product/kenchiku/toilet.htmlです。カーブ状の引戸を採用したトイレブースです。スペース効率が良く、引戸操作も出入りもしやすいように感じました。昔からあるにはあったと思うのですが、日本で量産ベースで見るのは、私は初めてかもです。
■柔らかい浴槽と壁付アンプと鳥害対策
(株)タケシタさんの「Soft Bath」http://www.takeshita.com/axa-softbath.htmlです。文字通り、浴槽内がやわらかい浴槽です。ビニール製のソファをお湯に沈めたような、不思議な感覚です。通常のアクリル樹脂バスにウレタンフォームを貼って、外側をウレタンのシートで覆っているようです。
パイオニア(株)さんの「ACCO」http://pioneer.jp/housing/acco/です。住宅の壁設置専用のアンプだそうで、4部屋の天井などに埋め込んだスピーカーとつないで、iPodなどのポータブルオーディオやインターネットラジオなどの音楽を、室内に流せます。オーディオは詳しくないのですが、気軽に家の中に音楽を流しておきたいという方々向けの製品ですかね。
最後は、(株)アンテックさんhttp://www.kk-antec.co.jp/です。製品というより、鳥害対策の専門の会社があるってことに感心してしまいました。電柱とかに付いてるトゲトゲしたヤツとか、専用ネットなどを開発販売しているのだそうです。
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2010年12月06日
【建物を考える】ジャパンホームショー2010で金物工法や自動ドアなど
posted by ki at 20:07| Comment(0)
| 建物進行中など
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