昨年、里山保全などの活動をしている方々の、募金箱を製作しました。里山のイメージとどんぐりや枝の装飾、中身の出しやすさということで、スケッチ描いて提案したりもしました。
まず、お金が入る箱の部分を製作します。材は、費用と製作のしやすさから杉にしました。募金箱の大きさは15cm角くらいなので、この箱の部分も比較的小さいです。ですが、一応、四つに畳んだお札が入る中の奥行きは確保しておきます。組立ては、接着とビスの併用です。
上の箱の前面に取付ける前板を製作します。なるべく単純な形で、親しげな木の雰囲気が出るように考えます。道具が限られるので、その範囲でできるようにもします。
箱に前板を取付けます。さらに、表面に残ってしまうビス頭は、埋木します。そのため、ビスの座堀りを深めにしています。
本体や後蓋、装飾の枝やどんぐりを全て塗装します。ニスのようにピカピカにしたくないので、木材の内装用のオイルフィニッシュの中で、耐水性の強いものをしっかり2〜3回塗り込みます。幹の部分は、薄く黒いステインの入ったもので、木目を塗りつぶさない程度に色を付けます。
後ろ蓋を本体に丁番で固定します。出しやすさのため、単純に全開する構造なので、隙間から硬貨が出ないよう、蓋の内側に板を取付けておきます。蓋を閉めた時の固定のために、さらに蓋を留める金物を取付けます。
前面の装飾をしていきます。どんぐりや枝の固定には、爪楊枝の先を使います。双方にキリで小穴を空け、爪楊枝をつなぎにして、接着して固定します。
完成した前面です。ちなみに小さいどんぐりはhttp://kurade.269g.net/article/15710419.htmlの時に、小枝はhttp://kurade.269g.net/article/15705381.htmlの時に、集めてきたものです。顔の付いた大きいクヌギのどんぐりは、http://kurade.269g.net/article/15691236.htmlの時に、ビックイシューの販売員さんにいただいた中の1つです。顔の表情は変えられるよう、ビニルテープで貼って作っています。募金箱の文字は、バルサにプリントして、プラ板を裏打ちしたものを貼り、画鋲で装飾しています。
後ろから見ると、こんな感じです。なんだか胴の短いライオン?のようです...。
さらに、表面に装飾が出っ張って付いているので、運ぶための箱も製作します。中で動かないよう固定できるようにして、ヒモで縛る構造にしました。
この募金箱は、限界あれど自身での製作までしたので、形だけでなく、作り方まで含めて考えており、とても楽しいのです。
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2011年02月15日
【デザインする】木をイメージした手作り募金箱の製作
posted by ki at 13:22| Comment(0)
| デザインする
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