少し前、某宅の玄関木部の塗装作業をしました。再塗装などはしているものの、製作してから30年近く経過しているので、メーカーのアルミなどの玄関ドアに交換する話しもありました。ですが、表面が汚くなっているだけで、戸などはまだしっかりしていています。反りもほとんどないので、費用をかけないで済まそうということで、私が塗り直してしまいます。なので、再塗装は汚くなっている屋外部分だけ行っています。


一番汚くなっている部分は、このような状態です。元々はクリアなウレタン塗装系のもののようで、途中リフォーム時に、一度塗り直しをしているようです。

先に、玄関ポーチの軒柱から作業して、その状況から玄関ドアの方の作業を考えます。写真は、軒柱の古くなった塗装を剥がしたところです。劣化した塗装は、サビ取りパッドで簡単に剥がれます。雨や日差しの当たり方で残る部分もあったりするので、TAJIMAのサンダーをかけて、スポンジやすりである程度仕上げます。

今回は、和信化学工業さん
http://www.washin-chemical.co.jp/のガードラックアクアのメープル色です。耐候性がある木材保護塗料で、着色に下地の隠ぺい力があり、下地の状態に多少ばらつきがあっても、1回塗りで仕上げられるということです。リフォームやDIY向けに出ているので、下地づくりが完全にできなくても、私でも十分仕上げられます。
写真は塗装した状態です。つやの無い塗料なことも良くて、塗りつぶしても、木目の凹凸は見え、木の雰囲気が感じられます。


軒柱はキレイに仕上り、経過も問題無いので、玄関扉などの方に取りかかります。扉と袖は、明かり採りのためのガラスがはまっているので、サビ取りと中目のスポンジやすりで、劣化した塗装をはがしていきます。雨や陽があまり当たらない部分には、はがれない塗装もあるので、そこはそのまま表面をきれいにするだけで、わざわざはがすことはしません。仕上りに差はでないのと、おそらく、塗装ののりも問題ないと思うので。

ガラスにマスキングをして、塗装をしていきます。細かい部分があるので、少しずつ塗り重ねていくように塗装していきます。

なかなか良い感じに仕上がりました。一つの塗料で塗装しているので、どうしても柱も扉も袖も同じテイストになってしまうのですが、それでも雰囲気は出てると思います。
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はじめまして。
突然のコメント、お許しください。
私は和信化学工業の柳と申します。
滋賀県で主にガードラックの推進活動をしております。
このたびは当社のガードラックアクアを紹介していただきありがとうございました。凄く綺麗に仕上がっているのと、コメントを読んでてとても嬉しかったので突然お連絡をさせて頂きました。
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
またブログなどもしておりますので、見て頂ければ幸いです。
ありがとうございました。
和信化学工業株式会社
柳
コメントありがとうございます。
ガードラック塗り作業も、1回のうちになんとかきれいに塗りたしながら塗装するというのが分かると、良い感じです。もう1ヶ所塗装予定があって、入手してますが作業はこれからです。
すぐにべたつかなくなるのも良いです。上はツヤ出しは塗らないままですが、半年では変化は見られません。
希望は、容器に移さず、缶のまま撹拌したいので、割箸で沈んだ塗料をしっかり混ぜられる容器だといいんですけど(^^)。
この度はコメントを載せていただきありがとうございます。
早速ですが、ご希望の容器の件については検討したいと思っております。
実際社内でも、容器はどのようなものがよいか・・・、分かりやすいラベルは・・・・など意見が出ております。
いっぽうで問題もございます。
例えば、使い切っていただければ問題はないのですが、残った場合に木のカスやほこり・ゴミなどが刷毛に付き、それが塗料に混ざってしまい次に使うときに木に付いてしまうことです。
一応問題はクリアしたものが今の容器になっているとは思いますが、お使いになる方が使いやすいものを弊社としは提供したいと考えておりますので、検討し進めてまいりたいと思います。
貴重なご意見ありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
その手順をご指導くださいませんか?
1.塗布前処理
2.塗布方法
3.後処理
4.その後の処置
以上について教えてくださいませんか?
透明色か自然の木材色あるいは薄茶色を希望します。
DIY塗り直しの場合は、木を新品の状態まで表面を削ったりして戻すのはかなり困難で、クリアは不可能です。
まず、最初に塗料を選びます。特に好みがなければ、この記事のガードラックアクアはつや消し仕上ですが、屋外用の中では水性で扱いやすいですし、下地の処理をあまり気にしなくて大丈夫です。主要なカラーであればホームセンターで売ってますし、ネットでも売ってます。
ガードラックアクアに関しては検索していただき(ここにリンクを書けない仕様なので)に、基本的な施工方法やカラーも載っていますし、メーカーのネットショップもあります。ただ水性なので、気温が5度以下になるような冬場は、凍結するので塗装することができません。
1 はがれかかっている表面の塗装などをはがします。浮いてるものはサビ取り程度の荒いペーパー等で軽くはがして、その後に中目くらいのペーパーではがれてしまうものは全てはがします。凹凸が多い場合は、スポンジ状の研磨材が便利です。はがれない塗料は、はがさなくてよく、そのまま上から塗れます。
その後、塗料が付いては困る部分をマスキングします。マスキングは塗料がしみないよう、しっかりきっちり貼っていくのが大事です。塗料が垂れたら困る床などにも、マスカーやビニルなどをしっかりしきます。
2 塗料は顔料が沈殿しているので、かなりしっかり撹拌します。ハケは使わずに棒などでしっかりかきまぜる方がいいです。直接ハケが入らない場合は、プラ製の容器などに適量を移しながら、ハケで塗装します。ハケの塗装は普通の方法で、上の方から塗りにくいところを先にという感じで塗っていきます。塗料が1回塗り仕上なので、1回塗る時にハケむら色むらが残ったらすぐにその部分に塗り足し、むらが気にならなくなるまで繰り返します。
3 マスキングは塗装が終わったらすぐに全てはがします。1時間程度でべたつかなくなるので、あと24時間程度で乾燥します。あとは何もないです。
4 日常の清掃程度で、また塗装の傷みが気になったら塗り直します。写真のドアは、3年半くらい経ちますが、まだほとんど変化ないようです。