少し前ですが、個室の収納の扉を開けて、ねこ達が中に入るようになってました。中に入って寝てるぐらいならいいのですが、誰かが中でトイレをし始めました。そこで、収納の扉を開けられないようにすることにします。収納の扉は、写真の左の1枚は開き戸で、右の2枚はレールの無い中折れの開き戸になってます。マグネット式のキャッチが付いているのですが、ねこ達は、扉の下の方にツメを引っ掛けて開けます。キャッチを強いものに変えても、扉の大きい折れ戸の方は開いてしまいそうなので、違う方法を考えます。打掛のようなカギ類も、ズレるようにも開く折れ戸を留めるには難しく、オトシだと何ヶ所も必要で、加工もロックする手間も大変なのであきらめます。
で、金物見たり考えてたどり着いたのが、写真のカンヌキ方式です。カンヌキ棒が木製で曲がるため、開けようとすると多少扉はふくらみますが、開くことはありません。人が開けるときは、カンヌキ棒を持ち上げて外せばいいだけで簡単にです。多少、見た目の良し悪しはありますが...。
金物は、クランク状に折れているフック金物を逆さまに取付けます。扉がフラッシュなので、下地がある位置で、一応、ねこ殿たちの届かない人の扱いやすい高さにします。カンヌキ棒は、30×9×910mmのヒノキ材です。本来なら、もう少し硬い材の方が良いのかもです。■無垢材の節の調整と左官壁はそのままで
戸枠も節有の杉材を使っているので、材の動きによる調整が多少必要になります。写真は、唯一の開き戸の戸枠で、節にからむ部分がこちら側に凸に曲がってきて、戸に当たるようになりました。なので、かんなで削ったところです。この後、同じオイルをウエスで塗布して、調整完了です。
以前も書いてますが、杉の節有の縁甲板床は、節の収縮割れで、たまにくつ下などが引っかかることがあります。なので、気付いた時に、ノミをあてておきます。写真は、作業前に撮ってますね。
左官壁には、だいぶねこ殿たちの3本のツメ跡が増えてきました。写真の場所は、上の窓台に上がるのに、飛び上がって後ろ足が上がりきらず、後ろ足が壁を蹴った跡ですね。左官壁は、部分的に直すことは難しいので、このままです。骨材の珪藻土をふるって、漆喰だけで埋める地味な方法もあるのですが、製品と色が同じでも製造時期が違うと、微妙に色が違ってきますので...。くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ