4月に入って、2つの、主に木製品製作のための工房を、みせていただく機会がありました。どちらも、とてもワクワクしてくる雰囲気があったので、少し紹介しておきます。
■カヌー製作の工房


2階建の古い母屋を改造した工房で、建物に入ると、仕事のできる方というか本物な空気感が伝わってきます。1階には設計図を描く設計スペースがあります。形などを検討したと思われる1/10〜20くらいのスケールの、模型がいくつも置いてあります。広い製図台には、A1サイズくらいの今設計している船の図面が広げられています。お話をきくと、カヌーのカーブの美しさをとても大事にしているそうで、ご自身で製作されたたくさんのスイープが、机の周辺に置かれています。
1階には、板の組立てスペースがあり、細い杉板を船の型に合わせて積層し、接着作業中でした。厚さ6mm幅30mmほどの、非常に繊細な実加工のされた細い板を、クランプで押さえながら、一枚ずつ曲げながら接着させていくそうです。その際に、板の表情や色を見ながら、良い板はアクセントになるようにもするそうです。天井には、魚の骨のような何種類ものカヌーの型が吊られていて、興味をそそります。
2階に上がると、広く明るいスペースは、FRP加工の作業場です。やはり、外側をFRP加工したカヌーが1隻置かれていました。奥にはガラス繊維のロールが置かれていたりします。また別棟には、厚板から積層するための板とその実加工をするための、木加工機が置かれています。
これらの製作は、この方が主に一人で、他の仕事もしながら進められているとのことで、物静かなすごい方でした…。
■「銀杏工房」養蚕農家から工房へ


「銀杏工房」さん、私が以前勤めていた設計事務所の方が、養蚕農家を少しずつ改築しながらつくっている、自宅兼工房です。元々、7棟の建物があったそうですが、その中で建物を選び、必要な部分を作り直しながら工房と生活のスペースを作っているそうです。
写真は、工房のある建物ですが、入口や窓なども、少しずつ製作されていて、それぞれに雰囲気があります。今後、母屋の部分解体と改修なども予定されており、また手伝いに行こうと思っています。


この日は、工房さん以外も見たりしたので、それらのことも、そのうちアップします…。
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