2013年02月07日
【建物を考える】基礎の通気と基礎パッキンと土台
基礎の立ち上がりと、その上に敷く土台の間に設置される基礎パッキンです。木の土台を、水分を含む基礎のコンクリートから浮かせて、土台の耐久性を高めます。同時に、パッキンのスペースを使って、基礎内の通気を確保し、基礎内に湿気がこもらないようにもします。現在は、以前のような、構造的に重要な外周の基礎立ち上がりを切り欠いて、通気口を設けることはしません。
写真は、城東テクノ(株)さんhttp://www.joto.com/product/の「キソパッキンロング」です。通気のための隙間のある形状でありながら、建物の荷重に耐える非常に硬質の樹脂でできています。最近は、土台の下全部分に敷き詰める、このロングタイプの施工が多いと思います。ロングタイプだと、基礎パッキンを入れなくていけない箇所(柱下・アンカーボルト・継手など)を気にせずに施工できるので、間違える確率が低いです。
基礎パッキンは、このように基礎立ち上がりの上に、基礎パッキンの芯を土台芯に合わせて敷き、コンクリート釘で仮留めしていきます。土台を敷いて、アンカーボルトを締め付け土台を固定することによって、基礎パッキンも固定されます。立ち上がっているボルトがアンカーボルトで、基礎パッキンの穴の部分にアンカーボルトを通すようにして敷き並べていきます。
写真の基礎パッキンは、同じ城東さんの「気密パッキンロング」です。こちらは、通気せず逆に通気しないように隙間が無く、上下面に密着するための部材が付いています。外気の侵入など通気を止めたい土間の周囲などに使います。
土台を敷くとこのようになります。下のコンクリートが基礎の立ち上がり、その上の黒い部材が基礎パッキン、その上の木材が土台です。写真では、基礎パッキン厚が20mm、土台が120mm角です。
土台は、地面やコンクリート製の基礎に近いので、湿気やシロアリによる腐食にできるだけ耐えるため、防腐性質の高い樹種や、防腐剤を注入した木材が使われます。土台にあいている四角い穴は、柱のほぞを差すためのほぞ穴です。
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posted by ki at 21:53| Comment(0)
| 建物進行中など
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