少し前、可動棚の棚板を製作することがありました。棚受けレールいわゆるガチャレールを取付けて、必要な枚数の棚板をシナランバーで製作する作業です。


棚受けレールは、よく使われる止受を付ける薄いタイプでなく、特に理由は無いのですが、アルミ製のダボを引っ掛けるタイプの棚受けレールを使ってみます。本来は、溝を切って埋込みながら使うタイプのレールのようで、厚みがあるのですが、ダボなので棚板が動くのを抑えることができそうです。
まずは1800mmの長さの棚受けレールを、棚で使う長さに切断していきます。

サイズの小さめの棚なので、棚板のシナランバーは18mm厚を使います。3×6からの切り出しのできる作業環境は無いので、棚板のカットはホームセンターでカットしてもらっています。
この棚板に、ダボ受けの溝加工をします。本来はトリマーなどで加工するのですが、そのためには定規を作成したりしなくてはなりません。それが面倒なので、写真のように2枚を作業台とクランプで留め、2枚の真ん中にドリルで穴を開けて、両側が半円断面のダボ受けになるように加工します。

必要な棚板にダボ溝の加工を終えると、こんな感じです。


最後に、棚板の正面側になる木口に、木口テープを貼っていきます。板厚より幅広のシナテープを貼って、隅カッターは持ってないので、普通のカッターではみ出た部分を切り落として棚板は完成です。

取付ける棚に、棚受けレールの墨出しをして取付けていきます。垂直と4本のレールの高さをキッチリ揃えないといけないので、水平器をあてて調整しながら固定していきます。

棚板を載せて、棚板の微調整をします。棚の奥と両側面がなるべくキッチリ納まるように寸法を決めているので、わずかに納まらず、現場でカンナをかけて納めて完了です。
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