2014年04月30日
【建物進行中など】玄関框とストリップ階段と窓サッシと立平ロック屋根など
川口の現場で工事が進んでいます。写真は、玄関の框を大工さんが現寸で検討したものです。こういう形状に加工して取付けました…と説明してくださいました。框も、現場での材料や床仕様などの制限の中で、どう納めるか検討していきます。写真の左側が土間側にあたり、右側の凹みで取付け材に噛ませて固定し、その上の小さな凹みで床のフローリング材を押さえます。
ベニヤ板を貼り合わせた階段の原寸定規です。写真では見えづらいですが、ベニヤ板の上に階段の基準となる蹴上げや踏面などの墨がつけられています。プレカットではない階段なので、側桁や段板などを現場で加工するために作成していました。設計図書では、側桁のストリップ階段としてサラッと描いてしまっていたのですが、階段を先に組んでから架けるためのスペースが現場に無く、大工さんと造り方を考えていました…。
その階段ですが、検討した結果、側桁を先に柱等に付けて、段板を前から差し込むように入れ、蹴込板を裏から張るという階段になりました。ですが、階段の強度やきしみ音へ対応するため、段板は側桁にキツめにはめねばならず、その繊細かつ力の必要な仕事で大工さんに苦労かけてます…。
写真は取付け途中の様子ですが、段板と側桁の取合いの形状など、とてもイイ感じに納めてくれてます。この階段は、塔屋へ上がるやや勾配があり踏面の狭い階段なので、ポリカの蹴込板を入れてます。真下に、1階から2階へ上がる階段があるので、その階段へ光を透すようにしています。
カーテンレールを取り付けるための、窓の上に入れておく壁の下地です。壁が石こうボードでビスが効かないため、カーテンを付ける予定の窓には、このように下地を入れておきます。
大工さんが、床の養生紙を、床に留めずに壁に立ち上げて養生してくれていました。床が塗装前の無垢材なので、養生テープを貼ってしまうとテープの糊が残ったり、養生紙の境目で板の焼け具合に違いが出ることがあるためです。
たてすべり窓が、とある事情で、通常では設定の無いハーフロックとサブロックの両方付きになりました。サブロックが防犯の役目を担い、ハーフロックは風などで窓が全開になってしまうのを防ぐ役割などをします。
窓枠は、工務店さんの仕様で雲杉ですが、大工さんが板を選んでくれているようで、とてもキレイな板が使われています。特に指示はしていなかったのですが、アングルをキチンとしゃくってくれていました。
屋根は、ガルバリウム鋼板による立ちハゼ葺きです。厳密には、はめ込むだけの立平ロックを使っているので、ハゼ締めはありません。勾配のある金属屋根なので、作業性などの面からも立平ロックにしています。雪止めは、羽根とアングルの二重にしています。隣地境界が近く、やはり勾配のある金属屋根で、雪が滑りやすいためです。
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posted by ki at 22:47| Comment(0)
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