
川口の現場は、足場が外れて独特な立面と外装が現れてきました。切妻屋根の真ん中に屋上バルコニーを載せた屋根形状と、室内側の採光や見合いなどから配置した窓が組み合わさって、立面の表情はとても存在感があります。写真は、バルコニーの手すり等はまだ付いていない状態の時です。
さらに、ガルバリウム鋼板の角波を、3色混ぜて乱張りした外装も加わり、他に例を見ないとても個性的な外観になっています。サイディングやモルタル仕上を望まないお施主さんと、他にはないような特徴的な外観を検討しました。角波の形状は、倉庫などで使われるような、凹凸のピッチが比較的広いタイプのもを選んでいます。3色は、ご近所迷惑にならないよう控え目なカラーで、色幅があまり広くなりすぎないように考えて、選んでいます。うち2色は普通のツヤ消しですが、1色はメタリックにして光の反射でもカラーの違いを感じるようにしています。ちなみに3色なのは、2色ではパターンのようになってしまうので、ラフな印象にするために3色にしています。
乱張りといっても本当に乱ではなく、横胴縁を@455mmで付け、角波のカラーの切換え位置をズラしていくことで、乱張りのようなラフな印象にしています。角波の働き長さの最大を1820mmとして、それに胴縁上での重ね代を加えた長さで角波は製作しています。
どういう順にどういうサイズで各カラーを張っていくのかは、私の方で1枚1枚全て検討して、位置とサイズを立面図として描いています。建物の4面ともこの3色混合乱張りなので、図面も4面キッチリ描いています…。
ちなみに、施工していただいてる工務店の事務員さんには、http://ameblo.jp/anzai-staff/entry-11813056459.htmlのように感じていただいてます…。


右の大きな掃出しが北側ダイニングのメインサッシです。勾配天井の切妻部分にもFIX窓を入れ、その右上は屋上バルコニーなのですが、そこにもFIX窓を入れています。全て既製サッシなので、あちこち切り抜いたような印象になりますが、それもなかなか面白いです。写真は、まだ壁と天井が石こうボードの状態ですが、これらが仕上がるとさらに明るくなります。






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