2014年06月08日

【建物進行中など】ガルバ角波3色乱張りと窓配置と内部造作の下地など


s140608a.jpg 更新だいぶ遅れてますが…、
 川口の現場は、足場が外れて独特な立面と外装が現れてきました。切妻屋根の真ん中に屋上バルコニーを載せた屋根形状と、室内側の採光や見合いなどから配置した窓が組み合わさって、立面の表情はとても存在感があります。写真は、バルコニーの手すり等はまだ付いていない状態の時です。
 さらに、ガルバリウム鋼板の角波を、3色混ぜて乱張りした外装も加わり、他に例を見ないとても個性的な外観になっています。サイディングやモルタル仕上を望まないお施主さんと、他にはないような特徴的な外観を検討しました。角波の形状は、倉庫などで使われるような、凹凸のピッチが比較的広いタイプのもを選んでいます。3色は、ご近所迷惑にならないよう控え目なカラーで、色幅があまり広くなりすぎないように考えて、選んでいます。うち2色は普通のツヤ消しですが、1色はメタリックにして光の反射でもカラーの違いを感じるようにしています。ちなみに3色なのは、2色ではパターンのようになってしまうので、ラフな印象にするために3色にしています。

 乱張りといっても本当に乱ではなく、横胴縁を@455mmで付け、角波のカラーの切換え位置をズラしていくことで、乱張りのようなラフな印象にしています。角波の働き長さの最大を1820mmとして、それに胴縁上での重ね代を加えた長さで角波は製作しています。
 どういう順にどういうサイズで各カラーを張っていくのかは、私の方で1枚1枚全て検討して、位置とサイズを立面図として描いています。建物の4面ともこの3色混合乱張りなので、図面も4面キッチリ描いています…。
 ちなみに、施工していただいてる工務店の事務員さんには、http://ameblo.jp/anzai-staff/entry-11813056459.htmlのように感じていただいてます…。るんるん

s140608b.jpg 外観の特徴にもなっている窓の位置ですが、室内から見るとこのような感じです。北側接道で残り三方は隣地建物が近い敷地の中で、できるだけ採光と日照を確保して明るくし、風の通り抜けるルートを考え、さらにカーテン等に頼らなくても隣宅とお見合いにならないように、窓を配置していってます。
 右の大きな掃出しが北側ダイニングのメインサッシです。勾配天井の切妻部分にもFIX窓を入れ、その右上は屋上バルコニーなのですが、そこにもFIX窓を入れています。全て既製サッシなので、あちこち切り抜いたような印象になりますが、それもなかなか面白いです。写真は、まだ壁と天井が石こうボードの状態ですが、これらが仕上がるとさらに明るくなります。

s140608c.jpg こちらは南側ですが、やはり切り抜いたような印象です。左上は、小屋裏のロフトです。晴れ

s140608d.jpg 上記と時期が前後しますが、内部下地の造作です。天井と壁と小屋部分の壁の、下地の取合いを見上げています。ここの天井は羽目板張りで、壁には石こうボードが張られます。廻縁を単純に無くすわけにはいかないので、廻縁をなるべくシンプルに見せるように、大工さんと考えました。天井を先行し、15mm角の廻縁を壁との取合いと天井端部に付け、壁の石こうボードをこの廻縁に突き付けて張っていきます。石こうボードと天井との間には、3mm×15mmのシンプルな木が見える納まりになります。目

s140608e.jpg 巾木は、先に付けて、しゃくりの部分に石こうボードを呑み込んで納める、本来の巾木です。石こうボードは脆いので、つま先や掃除機などが当たると傷んでしまうので、巾木は、見た目の都合で簡単には無しにはできない部材です。石こうボードを床から浮かし、胴縁を付けない中でも石こうボードの動きを押さえる働きもします。ただなるべくシンプルにという意向もあり、巾木の高さは45mmにしています。家

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posted by ki at 22:50| Comment(0) | 建物進行中など
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