2022年10月25日
【建物進行中など】50_"ハムハウス"「ぷるすチアキのアンダーグラウンド」で大きな絵の設営
大宮の "Bibli" 内にある "ハムハウス" さんでの展示、「ぷるすチアキのアンダーグラウンド」での、大型の絵の展示設営をお手伝いしています。"ぷるすあるは" さんがライブペイントで制作した、4,095×1,820mm(910×910mm8枚+455×455mm4枚のパネル構成)の絵を、どうやって展示設営するか…からの検討でした。一昨日、無事に展示設営ができて、ホッとしたところです。
展示場所は、"ハムハウス" さんの、元図書館の中2階建て書庫の中下階で、写真のように、当時の書庫の構造のままに、本棚板だけを外したスペースです。その奥の、窓のある壁面のサイズが、ライブペイントのサイズとほぼピッタリで、ここの壁面を全て覆うようなイメージで展示します。しかし、ギャラリーのような展示設備は一切無いので、書庫柱を利用して絵を掲げる方法を考える必要がありました。
いくつか検討した中から、安定して丈夫で安価ということで、写真のような方法を選択しました。この写真は、事前に展示設置可能かを試した時のです。
ライブペイントの吊り位置(ヒートン)は、バランスの関係で位置が決まっているので、書庫柱の位置とは全然合いません。なので、横に棒状の物を渡して、そこから吊り下げる必要があります。そこで、写真のように、書庫の柱の棚板用の穴にSカンを引っ掛け、そのSカンに単管を渡します。Sカンは、100均のモノでは荷重に耐えられず、もう少し太い丈夫なモノを使っています。
単管は、細めのφ25.4mmで、一般の車で運ぶため2m長のものを2本、ジョイントで現場でつないでいます。しかし、4mではライブペイントに対して100mmほど短く、両端のヒートンを吊るには僅かに足りないため、単管の両端にジョイントを付け足して、120mmほど延長しています。この単管は、展示の際には見えないように、ライブペイントの後ろに隠れるように吊ります。
単管からは、写真のようにワイヤーフックを通して、ライブペイントのヒートンに引っかけて吊ります。より安価な吊り材も検討したのですが、耐荷重と1ヶ月を超える展示期間のクリープ等を考えて、ワイヤーフックを選択しています。ワイヤーフックは、荷重の分担を考慮しつつ、耐荷重の範囲内で小型のシンプルなタイプです。
書庫柱の脚元は、このようになっています。この脚元はあまり見せたくないということで、柱を留めてるボルトの上ギリギリまで下げて吊ります。この下げて吊るおかげで、ライブペイントの上には、窓からの光と排煙のための高さスペースが確保されました。
吊ったライブペイントは、柱との間に単管を挟んでいるため、下端が柱に付かず宙ぶらりんになってしまいます。それでも大丈夫ですが、バタバタしたりパネル同士が歪んだりするので、写真は無いですが、下端に30mm厚ほどの木材をスペーサーとして挟んでいます。
方法は決まっても、実際の組み立て作業での難しさがありました。これまでのライブペイントの展示では、床に広いスペースがあったので、全てのパネルを床に並べてビス留めして組むことができました。しかし今回は、書庫柱の間隔が1,350mmしかなく、1,820mmを一度に組むことができません。また途中で方向転換もできないので、初めから掲げる向きに合わせてパネルを並べて組む必要があります。
なので、下段の4,095×910mm分のパネルを床で組み、それを掲げる壁面から1スパン離れた書庫柱に起こし、上段の4,095×910mmは、その起こした状態の下段の上に、2人で支えながら、1枚ずつ組んでいきます。写真は、上段の組みまで終わって一息ついた時に撮ったものです。
このあと、ライブペイントを掲げる壁面まで移動して、4人で持ち上げ上記のワイヤーフックに引っ掛けます。最後に左右の位置や傾きやワイヤーの荷重具合を調整して、展示設営作業は完了です。照明などの設置は、さらにそのあとにやってます。
これだけ大きく、かつ、細かく様々に描きこまれた絵を、横に並ぶかのような近い位置関係で、じっくり見れるシチュエーションはなかなか無いと思いますし、閉鎖的で狭い空間と合わさって、少し驚きを感じるようなスペースになっています。
"[10/25-12/4] 作品&本棚設置「ぷるすチアキのアンダーグラウンド」@ハムハウス・大宮"
https://kidsinfost.net/2022/10/14/pulusubook-3/
"ハムハウス"_Twitter
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posted by ki at 20:43| 建物進行中など
【建物進行中など】一覧
引き続きアップしていきます。
50 "ハムハウス"「ぷるすチアキのアンダーグラウンド」で大きな絵の設営
49 "いろんなきもち だいじょうぶ。"展の展示準備とスタッフへ
48 「ぷるぷるもぐもぐ絵画展」手伝いと、丸いキャンバスの製作
47 玄関ドアに、猫さんオシッコ対処の塩ビ板を張る
46 小さい子に配慮した透明PET板パーティション (衝立) の製作
45 "杉すのこ" と2×4材で簡易扉を製作する
44 店舗の既存照明を、子育て支援施設用へ最小限で見直す
43 まぜこぜスペース「マーブルテラス」の立ち上げ手伝い その2
42 まぜこぜスペース「マーブルテラス」の立ち上げ手伝い その1
41 川本園さんがつくる桧の集成材とその作業の工夫
40 さいたま国際芸術祭2020 "旧大宮図書館" のバリアを考えるWS
39 それぞれの暮らし方にふれてみる その5
38 それぞれの暮らし方にふれてみる その4
37 それぞれの暮らし方にふれてみる その3
36 それぞれの暮らし方にふれてみる その2
35 それぞれの暮らし方にふれてみる その1
34 樹脂製ハニカムコア・OLED照明・歩行誘導マットなど
33 アルミの木造制震装置・スイッチプレート色々・藍染めなど
32 ズームレンズ付LED電球とブラケットと天井用のLED照明など
31 小規模な施設の車いす対応トイレなどの検討
→ 全てを表示(01〜)
50 "ハムハウス"「ぷるすチアキのアンダーグラウンド」で大きな絵の設営
49 "いろんなきもち だいじょうぶ。"展の展示準備とスタッフへ
48 「ぷるぷるもぐもぐ絵画展」手伝いと、丸いキャンバスの製作
47 玄関ドアに、猫さんオシッコ対処の塩ビ板を張る
46 小さい子に配慮した透明PET板パーティション (衝立) の製作
45 "杉すのこ" と2×4材で簡易扉を製作する
44 店舗の既存照明を、子育て支援施設用へ最小限で見直す
43 まぜこぜスペース「マーブルテラス」の立ち上げ手伝い その2
42 まぜこぜスペース「マーブルテラス」の立ち上げ手伝い その1
41 川本園さんがつくる桧の集成材とその作業の工夫
40 さいたま国際芸術祭2020 "旧大宮図書館" のバリアを考えるWS
39 それぞれの暮らし方にふれてみる その5
38 それぞれの暮らし方にふれてみる その4
37 それぞれの暮らし方にふれてみる その3
36 それぞれの暮らし方にふれてみる その2
35 それぞれの暮らし方にふれてみる その1
34 樹脂製ハニカムコア・OLED照明・歩行誘導マットなど
33 アルミの木造制震装置・スイッチプレート色々・藍染めなど
32 ズームレンズ付LED電球とブラケットと天井用のLED照明など
31 小規模な施設の車いす対応トイレなどの検討
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posted by ki at 20:36| 建物進行中など
2022年09月03日
【建物進行中など】49_"いろんなきもち だいじょうぶ。"展の展示準備とスタッフへ
2週間ほど前、"さいたま市高次脳機能障害者支援センター" さんと "ぷるすあるは" さんによる絵画展、"いろんなきもち だいじょうぶ。ぷるすあるは絵画展&高次脳機能障害って?" のスタッフとしてお手伝いに入ってました。
1年ぶりの開催で、今年も展示用ランバー板の出番がありました。小さめの絵をプッシュピンで掲げるための、ベース板になります。搬入の前に、金具類を外して1年間保管してたシナランバーに、再び、吊り金具と、壁から浮かせるためのゴム脚を付けます。詳しくは、昨年の作業 を参照して下さい。
6枚全ての作業を終えたところで、せっかくなので「ハルくんとココ」と一緒に、写真撮ってみました。
初日は、開場前の搬入と設営などに入ってました。今年は、外の光が入る明るく開放的なレイアウトで、「ライブペイント」と呼んでいる大きな絵も、今年はじっくり観れる展示でした。
高次脳機能障害については、いろいろな方に知ってもらうためのクイズをやりました。その参加賞のバッジは絵柄の種類も多く、初日は山盛りになっていたりで、ここから1つ選ぶのに迷うのもまたイイ感じでした。
週末の土日は、その2日間だけオープンした "工作室" のスタッフをしてました。工作室は、感染に配慮して控えめながらも、比較的自由にぬり絵や工作のできる空間になりました。ちょうどいいくらいの参加者で、さみしくも混雑もなく、ぬり絵や工作に夢中になれたる感じでした。クレヨンで描く小さめ彼女さん彼さんから、黙々とサイコロ作る大きめな方まで、立ち寄っていただけました。
工作の見守りなどしながら、難易度高い?「いろんなきもちだいじょうぶ。」のぬり絵や、光を意識して立体っぽくぬり絵を描いたりもしてました。
夕方、外から見た絵画展の様子です。今年は開放的なパネル配置で、展示場の様子や絵がよく見えてイイ感じでした。
最終日は、色々な方に出会えてお話ししたりもあって、つながっていく期待感なども感じていました。そして夜に撤収・搬出作業をして、展示場は何もないからっぽの空間に戻りました。この少し名残惜しいくらいの感じが、ちょうどいい展示の期間なんでしょうね。写真は関係なく、展示していた絵の、気になった一部アップです。
"さいたま市高次脳機能障害者支援センターについて"_さいたま市
https://www.city.saitama.jp/002/003/008/sennta-.html
"[2022/8/15-21]いろんなきもち だいじょうぶ。ぷるすあるは絵画展&高次脳機能障害って?"_ぷるすあるは
https://kidsinfost.net/2022/05/25/omiya-3/
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posted by ki at 18:05| 建物進行中など
2022年04月07日
【建物進行中など】48_「ぷるぷるもぐもぐ絵画展」手伝いと、丸いキャンバスの製作
"ぷるすあるは" さんと "クッキープロジェクト" さんによる「ぷるぷるもぐもぐ絵画展」の、お手伝いを少ししています。「ぷるぷるもぐもぐ絵画展」は、4/24(日)まで、北浦和の "マーブルテラス" さんで開催されています。
初日の前日には、搬入と設営にも行ってました。絵画展では、"ぷるすあるは" さんの絵が10点ほど展示され、気持ちやメッセージを伝える絵本やアイテムも並び、購入することもできます。
さらに、自分の気持ちを大切に…の、5種類の「きもちいろいろクッキー」もイイ感じです。"マーブルテラス" さんで期間限定で販売されています。
"ぷるすあるは" さんの思いやメッセージが、彼女さん彼さんやそこに関わる方々に、伝わっていく機会になれたらと思ったりです。絵本も手に取れるので、いつもと少し違う雰囲気の "マーブルテラス" さんを味わいつつ、カフェするのもイイかもです。
この「ぷるぷるもぐもぐ絵画展」のために、絵を描くための "丸" キャンバスも3枚製作しました。
5.5mm厚のシナベニア板を、ちょっとずつ切っていって、最後は削って、約50cmの "丸" に加工しました。裏に1×1の補強材を貼り付けて、キャンバスとしては完成で、これを "ぷるすあるは" さんお渡しして描いていただきました。
さらに、"丸" 看板用に、発泡ポリエチレン板を、こちらは丸く書いた線に沿ってカッターで切り出してました。
[3/22(火)-4/24(日)]ぷるぷるもぐもぐ絵画展@マーブルテラス(さいたま)_ぷるすあるは
https://kidsinfost.net/2022/02/18/mogumogu/
"マーブルテラス"_クッキープロジェクト
https://www.cookiesproject.com/
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posted by ki at 13:31| 建物進行中など
2022年02月26日
【建物進行中など】47_玄関ドアに、猫さんオシッコ対処の塩ビ板を張る
少し前に、とあるお宅の玄関ドアの補修と改良の作業をしていました。猫さんと暮らしているお宅で、その中に玄関ドアに向けてオシッコをする猫さんがいます。玄関ドアが木製で、通常の塗装がされただけのタイプのため、日々繰り返しのオシッコが塗装を染み通って、ドアの木自体が傷んでしまいます。2年ほど前に、傷んだ部分を削り取って再塗装をしたのですが、完全に防水できる訳ではないので、また同様に傷んでしまいました。
そこで今回は、ドアの傷んだ部分の補修再塗装に加えて、オシッコがドアに直接かかるのを防ぐように、プラ板を張ることにしました。プラ板は、オシッコへの耐久性と価格から塩ビ製として、カラーは選んでいただいた、ドア色に近い半透明のブロンズ色で、厚は1mmにしてします。
塩ビ板の横幅は、ドア枠の戸当りに当たらないサイズとし、縦幅はオシッコが越えない高さで、ドア意匠の凹凸への納まりに違和感の少ないサイズにします。約810mm×530mmほどになりました。これだけでは、勢いよくかかったオシッコが横方向へまわってしまうので、両サイドに返しとなる塩ビのL型アングル(10.5×10.5mmチョコ色)を強力両面テープで貼り付けます。下部側が短いのは、沓摺り(くつづり)を避けるためです。
この返しを利用して、返しの外側となるアングル部に、塩ビ板固定用のビスを留めます。塩ビ板上部の固定ビスは、アングルが無いので、止水と動きを考慮してゴムワッシャーを挟んで留めます。オシッコのかかる塩ビ板下部は、ビス留め無しです。
塩ビ板はドアに固定する際に、オシッコがドアへ回り込まないよう、塩ビ板の下部はドアより数mm下へ突き出します。さらに、塩ビ板の下部をオシッコがつたう際に、ドア真ん中側へ流れるよう、塩ビ板の下部は2mmほど逆山型に加工しています。
玄関ドアを閉めた状態だと、こんな感じになります。早速、新しく付いた何かを確かめに?、猫さんがやってきました。写真の猫さんは、玄関ドアにオシッコする猫さんとは別の猫さんですが…。
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posted by ki at 16:35| 建物進行中など
2020年12月20日
【建物進行中など】46_小さい子に配慮した透明PET板パーティション (衝立) の製作
先月ですが、COVID-19対策の一つとして、透明PET板によるパーティション(衝立)を製作してました。およそのサイズは、W950mm×D500mm(脚部分)×H990mmです。透明PET板(写真は、一部ピンク色の保護フィルム付のまま)900mm×900mm 厚3mmを、多少ベコベコしますが分割枠を入れず、1スクリーンとした衝立としています。
使われる場所の特性から、ハイハイの赤ちゃんでも向こうが見えるよう、枠の下端は低くし、でも手などを入れないよう枠下の隙間は無くしています。EVAマットなど柔らかい床の上に置かれる想定で、接地面積を大きくしたべた足の設計です。塗装も、100%荏胡麻油から作られたオイル塗装で仕上げています。
脚は2×4材をH型に組んでいます。その上に、ヒノキ(節有の汎用材)の枠材を組みます。加工性と強度を高めるため、縦枠を脚の外側で挟むような納めにしています。
技量上から難しい嵌合は避け、ビス・ダボ・接着併用でビス頭は見える納まりとして、枠の四隅には歪み止めを入れてます。押縁は反りをなるべく避けたいので、ヒノキの無節材です。PET板のため、破損して交換することはほぼ無いと思いますが、木材もPET板もそれぞれ伸縮があるので、ガッチリは固定せず、クッション材を奥に敷いて押縁で挟むだけにしています。
納品で、ウチのフリードスパイクに積み込もうとしたら、リアゲートの開口高さ(1,000mm?)に超ギリギリでセーフ…でした。
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posted by ki at 17:52| 建物進行中など
2020年08月09日
【建物進行中など】45_"杉すのこ" と2×4材で簡易扉を製作する
先月、市販の "杉すのこ" を利用した扉を製作して、こちらも、上尾市つどいの広場 "あそぼうよ"(http://www.sainoko.net/asobouyo/asobouyo_top.html)に設置しました。上の写真は、移転オープン当初の状態で、さらに夜のため、ひと気が無いです。見えている囲まれた小さい子スペースと、閉められてる間仕切戸の向こうに、スタジオ型の少し大きい子のスペースがあります。
製作した扉は、その小さい子スペースの出入口です。木戸のような最小限仕様のため、外側から見ると裏っぽさアリアリですが、徐々にそれっぽく装飾等されていくのかも…です。
内側からは、このような感じです。杉板の赤身の表情が目立ちますが、時間経過とともに落ち着いていくと思います。
スペースの仕切りは、収納やテーブル等を利用して、スタッフの方々で構築してます。仕切りの内側は、プラダンをグルっと張り巡らし、外からのホコリ等の侵入と、中からの小さい子の脱出?を抑えてます。今のご時世の衛生面への対応もあるようです。なので、扉の隙間も同じようにプラダンを張ってつなぎ、隙間を埋めます。
扉を開くとこのような感じで、すのこの隙間もプラダンを裏張りし、手掛けになる部分にもプラダンを張っています。
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支柱は、2×4材を組んでいます。組むといっても単純な加工で済むように、支柱とする材の4面に沿わして、三方の脚と下枠を、長ビスと接着で固定しています。
支柱は、通常とは直角向きを変え、広い面の側で、扉を受けるのとプラダンの固定ができるようにしています。そのため、扉の開閉の力の影響を受けやすいので、斜材を追加して固めています。2×4材は歪みがあり、支柱の上をつなぐ枠も無いので、支柱の垂直を出すのに苦労しましたが、それなりになんとかなりました。
扉を取り付けたところです。"杉すのこ" としたのは、安価でそのまま利用でき、かつ軽量で比較的丈夫なためです。縦桟となる部材を追加して、扉として開閉の力が掛かる部位にもビスを追加する程度で、簡易的な扉として十分使えます。扉の丁番は、支柱の見付側に面付するので、フラッシュ丁番を使っています。さらに、フラットなマグネットキャッチを使って、開け閉めに必要な動作も最小限にしています。
オイル塗装は、いつもの太田油脂さんの「匠の塗油」です。「…えごま油をベースにした100%植物油で、有害な石油系の化学物質、防腐剤、重金属などは一切使用しない自然のオイルフィニッシュ…」なので、小さい子が触れたりしても、安心度が高いです。
設置する前の、扉全体の姿です。手掛けとなる部分に、プラダンをビス留めしています。
反対側からです。裏張りのプラダンは、四隅を押え板を介してビス留めしてます。
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この製作の前に、卓上丸のこを導入しました。DIY向けなら安く買えることを知ってですが、板材の切断がとても簡単便利で、もっと早く買っておけば良かったです…。
よく知らない "EVOLUTION" という会社の「F216CMS」という機種です。付属の刃1枚で、木材は幅125mmまで、金属3mm厚まで切れて、1.4万円くらいなら十分です。DIY向け故に角度精度がややアバウトなので、こまめに調整しつつ、こんなもんでしょうと使う感じですが…。
「匠の塗油」_太田油脂
https://www.ota-oil.co.jp/product/home/oiling/
"F216CMS"_EVOLUTION
https://evolutionpowertools.com/jp/project/mitresaws/f216cms/
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posted by ki at 21:06| 建物進行中など
2020年07月21日
【建物進行中など】44_店舗の既存照明を、子育て支援施設用へ最小限で見直す
先月、上尾市の "つどいの広場 あそぼうよ"(http://www.sainoko.net/asobouyo/asobouyo_top.html)の移転作業の一部を手伝っていました。"あそぼうよ" は7月1日に、本町の根貝戸団地へ移転しています。
それまで飲食店だったスペースを、子育てのスペースとしても使えるように、必要最低限の改修をしていました。上の写真は改修前の様子です。Covid-19の今後の経過によっては、将来の飲食店の再開も視野にあるようで、厨房やテーブル等の一部設備は、そのまま残されています。その中で、まず照明の見直しで、年に何回かの資格と知識のちょこっとの出番でした。
バックヤード以外は天井が張られておらず、既存の照明は、ほとんどがライティングレール+スポットライト+ペンダントでした。加えて、店内全体は暗めにして、テーブルをペンダントで明るくする照明です。基本的には、これらをできるだけ再利用しますが、これまで違って、室内は明るい空間にしなければなりません。
ベースとなる照明の色温度は、5000K(昼白色)にすることにして、色々な照明を検討します。既存のE11ソケットのスポットライトは、ハロゲン電球のため、配光角も色温度も不向きです。
E11で交換するLED電球としては、オーム電機のLDR7N-W-E11(配光角40°/730lm/6.8W)が良さそうです。この交換だけで済めば安価なのですが、ベース照明とするにはとても足りません。なので、+αのスポット用とすることにして、既に球切れしているハロゲン電球の交換分、10コだけに留めます。
より明るく安価なスポットライトとして、オーデリックのOS256576ND(配光角105°/1037lm/10.2W)です。GX53ソケットのスポットライトで、LEDフラットライトNO291Pを使います。GX53は蛍光灯時代の規格ゆえ、LEDランプ側の放熱の限界?があるようですが、かなり明るいです。しかし、これで必要な数を揃えようとすると、それなりの金額になってしまいます。
より汎用的な引掛シーリング照明から、小型で明るいものを探し、アイリスオーヤマのSCL20N-HL(φ200/2000lm/16.1W)です。ライティングレール直付用引掛シーリングを介して取り付けます。とても明るくかつ安価なので、この方法でベース照明とすることにします。
照明の選択と個数の判断は、現地で実際の空間に取り付けてみて、スタッフの方々と話して決めていきます。上記の他に、ライティングレール用の直管40W蛍光灯サイズのLEDベース照明も、手配して比較検討しましたがやはり高価です。そもそも、ライティングレール用のベース照明は需要が少なく、器具の種類も限られることもあります。
ということで、活動スペースの方は、小型シーリングライトがポツポツと並ぶベース照明となりました。安価な照明ですが、とても明るくいい感じです。3列のライティングレールで、写真の時は、中央の1列を消灯した状態です。
こちらのエリアは、コの字状のライティングレールに小型シーリングライトを並べ、奥に1灯だけ直管型のLEDベース照明を使ってます。その直管型照明の特徴を使って、「あそぼうよ」のロゴが照らされています。
一方、事務スペースとなるエリアは、元通路部分のライティングレール1列(写真左側)しかありませんでした。そこにベース照明(テス・ライティングTFL-8452B-50)を付けても、片側から照らすだけになってしまいます。天井が無く増設が難しいので、ライティングレールから電源を取り、装飾天井部分に、オーム電機のコンセント式ライティングレールRB-K50AWを取り付け、上記のオーデリックのスポットライトを取り付けます。
その他、洗面化粧室とトイレの、暗かった電球色蛍光灯スポットライトも、昼白色5000Kの明るいLEDスポットライトに交換しました。大光電機のリニューアル用150φの高輝度スポットライトで、LEDダウンライトは安くなりましたね。
LDR7N-W-E11_オーム電機
https://www.ohm-electric.co.jp/product/c04/c0404/35633/
SCL20N-HL_アイリスオーヤマ
https://www.irisohyama.co.jp/products/electrical-appliances/lighting-equipment/led-small-ceiling/basic-type/mu-human-sensor
RB-K50AW_オーム電機
https://www.ohm-electric.co.jp/product/c01/c0117/35411/
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posted by ki at 20:42| 建物進行中など
2020年04月16日
【建物進行中など】43_まぜこぜスペース「マーブルテラス」の立ち上げ手伝い その2
「Cafe & Deli マーブルテラス」の立ち上げ では、ちょっと自前の作業もしていました。その一つの "仮レジ台" です。本物のレジ台は、テーブル天板と同様に "川本園" さんに製作依頼していますが、多忙な "川本園" さんゆえ、納期が後になっています。
本物が納品されるまでの "仮レジ台" は、不要になった食器棚の下段を、再利用したものです。それに、ホームセンターで格安で購入したMDFチョークボードを、正面・側面と上面にビス留めした最低限の仕様?です。チョークボードの切断部は危ないので、PPテープで覆っています。現在は、このチョークボードに装飾したり描いてもらい、楽しく使ってもらっています。
厨房部分の窓ガラスに、目隠し用のフィルム張りもしています。厨房機器が設置される前のタイミングをねらって、サッと張りに行ってました。
DIYレベルなので、フィルムは、アサヒペンの「窓辺のハーモニー」です。接着剤は付いてますが水張り不要なタイプで、プロのようには仕上がらないものの、作業性が良くDIYには最適です。
同じ厨房窓には、ブラインドも設置していました。一部、大家さん側で用意されない箇所があったので、手配して取り付けをしました。見た目からロールスクリーンを付けたくなりますが、コンサルさんから、飲食店にはブラインドの方が合理的で便利、との話でした。実際にオープンしてみると、その意図がよく分かります。
もう1ヶ所、出入口にもブラインドを取り付けています。大家さん側では「ワンポール式」のブラインドが取り付けられているのですが、少し費用を抑えるために「ポール式」にしています。そのため、コードを巻くための100円の "ふさかけ" も貼り付けたりです。
スポットライトの選定と手配もしていました。右の、コンサルさん提案の "オーデリックOS256518" より、ほぼ同性能でさらに安価な、左の "ダイコーDSL-4780YB" を選んで取り付けてます。そのために、カタログスペックだけでなく、実物で実際の照射具合を比較・確認しています。
オープン前に、別な用事で寄った時に、トイレの手荷物置き台をすぐ作ってほしい、ということもありました。道具持参してなかったので、近くのホームセンターへ行き、1×8材を購入・カットして即興で製作しました。下の段には、ペーパーのストックとスプレーなどが置かれています。
作業だけでなく、消防関係の届出も対応してました。その書類作成や、書類のやりとりで管轄消防署へ何回か行っています。消防署は、2階の普通の事務エリアへ行くだけなのですが、なんかちょっと緊張しますよね…。
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posted by ki at 18:56| 建物進行中など
2020年04月13日
【建物進行中など】42_まぜこぜスペース「マーブルテラス」の立ち上げ手伝い その1
先月まで、"クッキープロジェクト" さんの「Cafe & Deli マーブルテラス」の、立ち上げのお手伝いをしていました。様々な人やモノの「まぜこぜ」をテーマにしたスペースで、単なる飲食店ではなく、関わる人たちでつくって展開していくスペースなのだと思います。"COVID-19" 対策最中の今日時点では、限定的な営業になっていますが…。
写真は、オープン前の夜に撮影したもので、ブラインドを閉めて照明で照らしている様子です。日中は、窓の面積が広く、とても明るいスペースです。このあとも開店直前まで、法規対応など細かな調整をしていました。
北浦和駅の西口にある「Commune TOKIWA | コミューンときわ」という、新しい賃貸住宅の1Fにあります。南東角のスペースで、屋外には隣接した広い共有のテラスがあります。
「コミューンときわ」に関しては、リンク先サイトを見ていただくのがいいです。特徴の一つに、写真のような入居者向けの中庭や、スタジオ、屋上庭園などのスペースがあり、入居者などのコミュニティを重視しているのが面白いです。
店内スペースの「まぜこぜ」雰囲気づくりの一つとして、イスも1脚1脚違うものにしています。一般的な業務向けイスの、"パブリック"「CRES」の製品なのですが、その中から、デザインや張り材のセレクションや手配などをしていました。この写真は、最初の写真の、店内レイアウトの決定前に撮ったものです。
木製のイスの脚には、プラパートという保護パーツを付けていました。店内の床がモルタル仕上げのため、硬めのプラスチックのタイプです。その取り付けの下穴開けに、径1.0mmのドリルを初めて使ったのですが、よくぞ折れないものだと関心したりでした。
2人掛けテーブルの方は、天板と脚を別に手配して接合してました。天板は、深谷市の "川本園" さんで作っていただいた桧集成材で、桧の香りがしていました。"川本園" さんのことは、以前にアップ しています。
本当に、丸太の切り出しから製品加工まで自前でやっているので、木の表情が生きています。色々な都合で節有りの集成材としているので、なお表情がイイのですが、その反面、生きてる木の動きがやや大きめになります。使いながら様子を見て、調整しながら使っていくのかなと思っています。
この天板を受け取りに行った時も、ちょうど挽いたばかりの桧がたくさん積まれていて、いい香りがしてました。
その天板の真ん中には、"川本園" のKさんが描いたキャラクター「ポンちゃん」が、イイ感じに刻まれています。"川本園" さんでレーザー加工してくれたものです。
「マーブルテラス」の店内デザインや、厨房レイアウトなどの設計は、"ものくり商事" さんが担当していました。浦和にある "ものくり商事" さんが運営するシェアスペース「ONVO SALON URAWA(オンヴォ サロン 浦和)」は、モダンなデザインに楽しい要素が散りばめられた、とてもイイ感じのスペースです。私は、厨房のことを学ばせてもらったりでもありました。
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posted by ki at 14:11| 建物進行中など