2016年12月25日

【建物進行中など】39_それぞれの暮らし方にふれてみる その5


 「ばり研通信」189号(2016年10月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
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 前回http://home.kurade.net/article/177881738.htmlに続き、「でるでるCLUB」で見てきたことを、ノイエから参加のAさんと話して書いてみます。9月に、ふじみ野市で活動している「上福岡障害者支援センター21」さんhttp://k-center21.net/のケアホーム「第2ひまわり」や、生活ホーム「みどり荘」などを見てきました。Aさん含め車いすの方々も、それぞれの方法で住まいの中まで入り、そこでの暮らしを見て感じて話しをしていました。目
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s161225a.jpg 「第2ひまわり」は、戸建住宅の個室を5名分の個人スペースとして、DKと水回りを共用スペースとして改装した住まいです。主に、親と離れた生活の経験をしようという方が暮らしており、週末だけは親元へ帰ったりするそうです。ここで暮らすEさんの、人付き合いの楽しい話しを聞いた後に、Eさんの個室を見させていただきました。自分の好きなモノを好きなように並べてあり、Eさんならではの居心地の良さが作られているように感じました。
 Aさんは、DKの共用スペースで「電気が点いていなくて、中が暗かった」と思ったそうです。ダイニングが1階の中央にあり、窓がキッチン越しになるのでやや閉じた印象だったかもです。ですが、2階にあるEさんの個室は、窓も大きくとても明るい部屋でした。
 Aさんは、車いすから降りて玄関を入ったことも印象に残ったようです。普通の住宅なので道路から玄関ポーチへも段差があり、Aさんは道路で車いすを降りてポーチに腰掛け、そこから地面を這って玄関へ入りました。私には大変そうに見えたのですが、Aさんは、自宅に比べて入りやすいと感じたそうです。家

s161225b.jpg 「みどり荘」は、6室あるアパートのうち、5室を個人の住まい、1室を事務所兼食事などの共用スペースとした生活ホームです。別棟で浴槽を埋め込んだ広いお風呂があり、重度障害の方の入浴設備もあります。個人の各室はそれぞれに玄関があり、そのカギは各個人で管理するそうです。そのため、外出などの時間は自由にでき、普通のアパート暮らしに近い印象です。また、生活ホームの制度なので、住む方自身が頼んだヘルパーさんが入ることもできます。ここで暮らすFさんから、体験入居を何回もしたことやお金の管理など、一人暮らしは自分でやろうとしないとできないと感じた、ということを聞きました。
 おじゃました事務所は、各個室と中がほぼ同じだったので、Aさんは、「畳の奥が網戸で」「生活している、使っている感じがあって落ち着ける」と感じたそうです。また、「門限が無くて、好きな時間に帰ってきていいのはいいな」、「ご飯が食べたい時はあるけれど、気が休まるかなって」思ったそうです。Aさんは家族が多いので、自宅では時間や音など気を使うからのようです。いい気分(温泉)

s161225c.jpg さらに、UR都市機構の賃貸住宅で一人暮らしの、センター21のGさんのご自宅へもおじゃましました。大規模な集合住宅なので、エレベーターも有り、通路や玄関なども広く段差もほぼ無いので、車いすも利用するGさんでもスムーズに部屋まで行けます。Aさんも、「段差が少ないな」、車いすでも「入口から奥まですーっと行けて」「楽に動けるな」と感じたようです。
 普通のマンションなので、室内は広く周囲も気にならないので、皆で飲んだりしてたのですが、とても居心地の良い空間でした。Aさんは、「ソファーがあったのが、仕事から疲れて帰ってきて休めるのかな」と思ったそうです。また、「クッションや、床に新聞、テレビとかがあって、私はここで生活してるみたいなのを、みんなに見せても恥ずかしくない」ということや、「人を招き入れてもイヤだなっていうのがないんだな」というのが、「自分ではできないかな…」と感じたそうです。
 Gさんの一人暮らしの武勇伝?の楽しい話しを聞きながら、自分らしく暮らせる空間と時間が持てることは、人として魅力を高めていくためにとても大事だなと、あらためて思った1日でした。るんるん

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2016年11月30日

【建物進行中など】38_それぞれの暮らし方にふれてみる その4


 「ばり研通信」188号(2016年9月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
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s161130a.jpg 障害のある方の暮らしを訪ねて話しを聞く、という「でるでるCLUB」の活動に興味を感じ、7月から飛び入りで?参加しています。「でるでるCLUB」は、埼玉障害者自立生活協会の事業の一つで、普段は会わないような様々な人が集まって、外出の企画を立てて出かけていくことで、互いのつながりをつくっていく活動だと思います。ノイエからはAさんが参加しているので、他の人の暮らしを訪ねて感じたことを話して、連載に書いてみたいとお願いしました。目
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 7月は、戸建住宅で一人暮らしをされているBさんを訪問しました。元々お父さんと暮らしていた自宅で、お父さんが亡くなられてからは、ヘルパーさんを頼みながら自宅で暮らしているそうです。Bさんは、過去の施設への入所経験から、一人暮らしがしたかったそうですが、ヘルパーさんを頼みながらの生活は、時間が決められてしまうので半分施設のよう…とのことです。
 ですが、主に時間を過ごされている部屋は、日々の暮らしの中で色々なことをされているのが伝わってくる、多様なモノの詰まった、居心地の良い空間でした。動きやすいように、上空もうまく利用して、生活に必要な物が整理されているのに感心しました。
 Aさんは、電動車いす使用のBさんが、自宅の玄関を「一人で開けて入っていく」ことが、「必死に入ろうとしている感じ」で印象的だったそうです。「手すりにつかまって」車いすから立ち上がり、玄関引戸の「カギを押して」開けて…と、一人でこなしていました。また、ヘルパーさんを頼んで「好きなプールへ行ったり、好きなことができる」ことが、「悩んでなくて生き生きとしている」と感じたそうです。さらに、「お父さんに頼りきっていた、というBさんの話しを聞いて」、「突然、人がいなくなったら、全部自分が考えなくちゃならない…」と、当事者の方の話しは伝わるものがあるようです。家

s161130b.jpg 8月は、生活ホームで共同生活をされているCさんを訪問しました。戸建住宅を利用した生活ホームは、各個室+共用のDK・浴室・トイレの生活空間で、3〜4人の方が共同生活できるそうです。DKにおじゃまして、Cさんや世話人の方のお話しを伺ったのですが、介助者さんなどが出入りして、そこで食事をしたりお酒を飲んだりしながら話しをしているような、共同生活の空気感が良かったです。私は、三方向を田んぼに囲まれた、この生活ホームのロケーションも好きでした。
 Aさんは、ダイニングの「テーブルが目に入って、冷蔵庫や炊飯器がそこにあって」、「自宅と同じような空間にいる気がした」そうです。そこで、「Dさんと共同で生活していて」、「たまに(世話人の)Eさんとお酒を飲んでいだり」、「女性の話しをしたり」するのが、「一緒にいるからこそ」で「自然な感じがした」そうです。ビール
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 この2つの暮らし方のうち、Aさんがやってみたいと思うのは、Bさんの一人暮らしの方だそうです。その理由は、訪問して思ったことよりも、現在の自分の暮らし方から思う所が強いようで、「家族が多くて、(食事やお風呂などの)時間が区切られていて、(その時間に合わせて動くことから)抜け出せなくて…」とのことです。「ヘルパーを入れることや、一人で暮らすことに憧れていて」と話す一方、「ヘルパーを頼んだことがないので、どうしたらいいか分からない」ことや、一人で暮らすとなった時に、そのことを家族とどう話せるか…など、不安も大きいようです。
 私は、大学へ通っている時に一人暮らしをしました。初めは家事などやる事の心配をしましたが、すぐに、友人など知り合いが増えないと、日々の生活が広がらずつまらないことを感じ、苦手な人付き合いに必死になりました。当時の手探りの人付き合いでは、失礼なことも多々あったですし、失敗もしたですね…。るんるん

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2016年01月18日

【建物進行中など】37_それぞれの暮らし方にふれてみる その3


「ばり研通信」179号(2015年10月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。

→前半のhttp://home.kurade.net/article/171672093.htmlからの続きです。サーチ(調べる)

s160110d.jpg 主に時間を過ごす和室は、南に面した6畳の広さで、2間(約3.6m)間口の2畳分の押入があります。前記のダイニングスペースから和室へは、浴室とトイレの間の短い廊下を通り抜けていく感じです。
 和室のメインは、パソコンとその周辺機器に囲まれた座卓…という感じで、パソコンを駆使しているAさんらしい部屋です。押入は襖を常に外した状態で、壁一面の大きな棚のようでとても便利そうです。Aさんがよく使う物や布団などは下段に置き、上段は収納ケースやヘルパーさんに片付けてもらう物などが置かれているようです。下段に、ラベルの剥がされたペットボトルが並んでいたので聞くと、手がすべるので、買ってきた時にラベルは剥がすのだそうです。

 和室の上空には、ハンガー掛けや物干が部屋を横断するくらいの長さで架かっていて、仕事着や普段着などの洋服がハンガーで吊るされた状態になっています。洗濯した後にヘルパーさんに掛けてもらうそうですが、室内干しのためだけでなく、Aさんが自分で着るものを選ぶのにも都合が良いようです。和室の照明は、Aさんが前の住まいから持ってきたリモコン付きの照明なのですが、なぜか壁のスイッチが見当たらなかったそうです。そのため、外出して帰って来た時にリモコンを探さないよう、和室の入口にリモコンは置いて出かけるようにしているそうです…。目

 キッチンは、ガスコンロではなく卓上IHコンロのみにして、換気などの注意を要する裸火を扱わないようにしています。キッチンのシンクは、Aさんは三つ這いの状態でも水栓に手が届くので、食事後の食器を水に浸けて置いておいたりするそうです。
 洗面は、前記のダイニングスペースの一画に置かれた洗面化粧台で、三つ這いの状態で洗面や歯みがきなどをしているそうです。水栓ハンドルは一般的な握りタイプですが、握りにくかったようなので、この取材の後に、手を掛けて回転させるレバーハンドルに交換しました。洗濯機は、その洗面化粧台の横に置かれていますが、床の排水口がちょうど洗濯機の真下だったため、洗濯機にゲタを履かせて対応したそうです。ひらめき

s160110e.jpg トイレは洋式ですが、便座は何も機能の無い普通のままなので聞くと、Aさんは、ウォシュレットなどは使ったことがないので使っていないとのことでした。ペーパーホルダーは左手側でないと使えないそうですが、その使いやすい位置はトイレのドアです。そこで、ドアとホルダーを両立させるため、写真のようなスライドするホルダーをAさんと大工さんで考えて製作したそうで、とても興味深いです。そのホルダーの上の壁に、立ち座りを支える→ 続きを表示
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2016年01月10日

【建物進行中など】36_それぞれの暮らし方にふれてみる その2


「ばり研通信」179号(2015年10月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。

 今回は、一人暮らしをしているAさんです。Aさんは、外出には電動車いすを利用して、会社勤めなど日々の生活をしています。今年から住み始めたアパートの自宅は、ヘルパーさんを利用しつつも、一人でもなるべく暮らしやすいよう工夫しているとのことで、そのあたりを取材させていただきました。ペン
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s160110a.jpg Aさんの自宅アパートは、最寄り駅から歩いて10分程の距離です。電車通勤のAさんが利用する最寄り駅は、エレベーターや車いすトイレ等は整備済みです。その駅で、Aさんと取材に同行するノイエのBさんと待ち合わせて、3人でAさん宅へ向かいます。
 駅周辺はお店が少ないのですが、Aさんは駅前のスーパーやコンビニで買い物をしたりするそうです。駅からの道は、表通りではなく住宅地内の裏道を通っていきます。表通りは、歩道は広いのですが、切下げ等による凹凸が多く進みづらいようです。裏道を通るため、途中、2車線の道路を、信号の無い交差点で横断していきます。車の通行量は多くないのですが、左右の状況判断と電動車いすによる横断が、素早くできるAさんだから渡れるのだと思います。ダッシュ(走り出すさま)

 Aさんの自宅はアパートの1階です。アパート入口から比較的近い位置にある30u程の1DKの部屋で、前の住人の方も、車いすを利用していたそうです。Aさんは、この部屋を普通の不動産屋で紹介されたそうですが、その際に、駅から徒歩圏内で車いす対応の即入居可のアパートが他に2つもあったそうです。福祉関係の施設の多いエリアではあるのですが、公的な団地やマンションではなく、一般のアパートでも車いす対応の物件がいくつもあるというのは驚きです。
 Aさんが入居する際には、後述の住むために必要な改修をしています。改修は、Aさんが以前に住んでいた施設とつながりのある大工さんにお願いし、改修費用はさいたま市の住宅改修費給付で賄ったそうです。その大工さんは、車いす利用の住まいなどの改修に慣れている方のようで、Aさんも一緒に考えながら改修を進めたそうです。目

 一般のアパートなので、道路から部屋に至るまでの間に、段差などいくつかのハードルがあります。道路とアパート敷地との間に段差は無いのですが、敷地地面と玄関前の外廊下との間には16cm程の段差があり、ここはスロープ板を渡して行き来しています。
 外廊下は、幅が1.2m程であまり広くないのですが、Aさんはそこを神業的?な車いす操作で細かく移動し、玄関のカギを自分で開け、外開きのドアも自分で開いたうえで、室内へ入れる位置にたどり着きます。ただ、転倒などの恐れもあるので、向かいにあるアパート管理会社の人が、Aさんの帰宅に気付いた時はサポートしてくれたり、天候の悪い日には、ヘルパーさんが来る時間に合わせて帰宅したりなどするそうです。外廊下に転落防止の対策をすると少し楽になるのでは、と話しましたが、共用スペースでもあり、費用負担や誰が造るかとなると…意外に簡単ではないのが現実のようです。
 さらに、外廊下と玄関との間には9cm程の段差があり、ここは→続きを表示
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2015年12月11日

【建物進行中など】35_それぞれの暮らし方にふれてみる その1


「ばり研通信」178号(2015年9月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。

 今号から、連載の原点思い出しまして、車いすを使用している方などの住まいや暮らし方を、少しずつ紹介させていただこうと思います。暮らし方も人それぞれにあることが、読む方に伝わればと考えています。初回はノイエメンバーのAさんです。自宅ではご家族と2階!で生活している…とのことで、その工夫している住まい方などを取材させていただきました。目
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s151211a.jpg Aさんの自宅へは、最寄り駅のJR指扇駅から歩いて向かいながら、駅から自宅への途中の様子なども取材します。指扇駅は昨年度に改修が完了して、エレベーターや車いす対応トイレなどを完備した、新しい橋上駅舎になりました。Aさんは駅員さんとの付き合いも長いそうで、取材の日は私の介助で駅へ降りたことを、後で駅員さんから、ホームへの迎えを忘れてしまったかと、心配して話しかけられたそうです。
 駅前には駅前広場が整備され歩道も広いです。ですが、お店は数軒の飲食店やコンビニぐらいしか無いので、Aさんは指扇で寄り道はあまりせず、買い物は大宮などで済ましてくるそうです。

s151211b.jpg 駅から自宅までは、歩いて15分ほどの距離があります。途中に通る道は、2車線の表通りは歩道が狭く進みづらいため、車のあまり通らない住宅街の裏道をなるべく進みます。それでも途中、表通りを通らないといけない区間がありますが、交通量が多いにもかかわらず白線表示のみの歩道は狭く、後ろから車にぶつけられそうです。さらに、片輪は側溝の上を常に進まねばならず、ガタガタと凸凹を進む状態です。
 自宅近くでまた住宅街の裏道に入りますが、片側が擁壁だったり街灯が少なかったりで夜は怖そうです。このようなこともあって、最近は駅までは車で送り迎えをしてもらうことが多いそうです。晴れ

s151211c.jpg 自宅は2階建ての戸建住宅ですが、住み始める時に、当時まだ小さかったAさんでも生活しやすいようにと、将来まで考えて様々な改修をしたそうです。
 道路から玄関まではスロープになっていて、Aさん一人で玄関まで入れます。ですがこの時は、私が待っていたので、お母さんに押してもらった写真になってしまいました…。以前は道路と敷地内には3段ほど段差があったそうですが、道路が工事でかさ上げされたため、その時にスロープに改修したそうです。

 門は横スライドで広く開くタイプです。玄関も最近の住宅と比べると寸法に余裕があり、玄関ドアの幅は大きく、玄関土間も広めなので、車いすのまま玄関に入るだけのスペースが十分あります。そのため、Aさんは一人で玄関を開けて中に入り、玄関框に車いすを寄せて、一人で車いすから降りて家に上がることができます。
 ですが、Aさんの車いすや、外出時に使うものなどを置いておくスペースは無いので、これらは→ 続きを表示
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2015年04月03日

【建物進行中など】樹脂製ハニカムコア・OLED照明・歩行誘導マットなど


 http://home.kurade.net/article/115887178.html続きで、「日経メッセ 街づくり店づくり総合展」で気になったものを少しアップしてます。家

s150329e.jpg 岐阜プラスチック工業の「テクセル」http://www.risu.co.jp/teccell/という熱可塑性樹脂製のハニカムコア材です。コア材とスキン材が溶着一体化されることによる高強度と、樹脂製の軽量さが特徴だそうです。樹脂なので吸湿性も無く組成的にも安定した材料なので、ペーパーコアやアルミコアより良さそうです。このコアの見える表情が面白いので仕上材にと思い、実際に仕上に使った建物があるそうですが、不燃材ではないので、そういう制限のかかる部位では使えないようです。目

s150329i.jpg LG化学のOLED(有機EL)を使った照明「OLED Light」http://www.lgoledlight.com/index.doです。街中でも使われ始めたOLED照明ですが、LG化学では、発光源が薄いパネル1枚となる特徴を活かした照明の提案が色々出展されていました。写真はライティングレール用の照明ですが、軽量の薄いパネルを最小限のアームとケーブルでみせるというデザインがされています。その他に、持ち歩く小物にOLEDを付けたり、局面に曲がった照明などが展示されていて、照明が建物内装部材と一体化するのも、もう間もなくのように感じます。ひらめき

s150329g.jpg こちらは、錦城護謨の「HODOHKUN Guidway(ホドウクン ガイドウェイ)」http://www.kinjogomu.jp/welfare/guideway/です。屋内用の視覚障害者向け歩行誘導マットだそうで、いわゆる誘導ブロックには属さない任意に設置されるパネルとのことです。誘導ブロックは法的に設置義務のある範囲にとどまり、その他の場所でも誘導が必要になるケースが多く、そこへ対応するために考えられたそうです。その際に、誘導ブロックの凸は歩行弱者の人によってはかえって危ない場合もあり、そのような人でも危なくないよう、最大7mm厚の台形状のデザインをしたそうです。
 この形状で視覚障害者の人も十分識別でき(それが誘導パネルと分かってる場合に)、カラーがオーダーも可能ななので床色とのコントラストも調整でき、さらに停電時を想定した畜光タイプまであります。マットはゴム製で裏に床に対応する両面テープで貼るだけなので、後から敷くこともでき移設も簡単そうです。あとは認識度が上がってくれば、国内でも使われるケースが増えてきそうです。るんるん

s150329j.jpg ジェフコムhttp://www.jefcom.co.jp/に、ケーブル保護収納プロテクターなど、床の配線保護と通行に配慮するための製品が色々出てました。屋外屋内合わせてこれだけ種類があるとは知りませんでした。私は車いす人に便利なものという視点で見てしまうのですが、ホームセンターで見るようタイプより、ケーブルマットというマット状で床に敷くだけのタイプの方が、ずっと良さそうです。車(セダン)

s150329h.jpg 最後は、木の町づくり協議会の「優ブリック」http://kinomachi-kyoto.com/wp/pages/category/kokoromi/という、表層材に地元の杉を使ったインターロッキング材です。40mm厚の透水インターロック材と40mm厚の杉材を、あり形状でジョイントした部材になっています。杉という柔らかい木を屋外の歩行箇所に…と思ってしまうのですが、当然凹んだり退けたりするのですが、それが全体で変化するのでさほど気にならないようです。特に減ってしまったり傷んでしまった場合は、インターロッキングなのでそこだけ交換すればいいようです。晴れ

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2015年03月29日

【建物進行中など】アルミの木造制震装置・スイッチプレート色々・藍染めなど


 今月上旬、4年ぶりに「日経メッセ 街づくり店づくり総合展」https://messe.nikkei.co.jp/の「JAPAN SHOP」「建築・建材展」「ライティング・フェア」を見にいってきました。その中で気になったものを少しアップしてみます。カチンコ

s150329a.jpg 木造向けの制震装置がいくつか出ていたのですが、金属の主にアルミを地震のエネルギー吸収材として用いているものが、主流になっているようです。オイルダンパーは、温度変化や速度変化の影響を受け、経年によっても多少性能の変化が出てしまうとのことです。その点金属のアルミであれば、常にほぼ安定した性能が得られるそうです。
 手前は、ホリーの「WUTEC-SF(ウーテック)」http://www.hory.asia/wutec/wutec-sf/、左上は、アイディールブレーンの「μ-DAM」http://www.ibrain.jp/?page_id=3583、右上は、理研軽金属工業の「ブレースリー」http://www.rikenkeikinzoku.co.jp/products/development/list/index.html#sect-003です。一度は使ってみたいものですが、個人事務所ではなかなかその機会はなさそうです…。目

s150329b.jpg 今年は、取替え用のスイッチプレートがたくさん出展されていました。メーカーの既製品では部屋の雰囲気に合わないというところに、ユーザーの目がいくようになってきたのでしょうね。
 右は、スガツネ工業の「スイッチ・コンセントプレートPXP型」http://www.kodawari-kanamono.com/plate/?%20pr_id=20150105_lpの中で、今年発売されるトグルスイッチのシリーズです。これはなかなか面白く、メーカー品になった安定感も期待できるので、使う機会がありそうです。
 左は、内外http://www.oj-naigai.co.jp/の「Kivaキヴァ」という、I型手すりとスイッチプレートのシリーズです。フィンランドの製品で、多色層のフィンランドバーチLVL製だそうで、手すりぐらい長さがあると、その積層の表情がいい感じです。るんるん

s150329c.jpg こちらは、アスワンの水洗いできる繊維床材「ロボフロアー」http://www.aswan.co.jp/home/commodity/commodity_026.htmlです。が、その中に「ナチュラルズ」という、板フローリングの表情をプリントしたものが出たそうです。プリントのリアリティが高いので、板模様だけどなぜか柔らかい…という不思議な感じです。日本には、こういう自然な表情が求められるけれど、表面の硬いフローリングは張れないという施設などが多々あるようです。モバQ

s150329f.jpg 大利木材の「凛」http://www.dairinet.com/rin/aizome.htmlという、藍染めの杉材です。無垢の集成板や羽目板がきれいな色になっていて、調合した藍色とは違うような気がします。染めただけでは色落ちするので、オイルかウレタンで仕上がされています。写真のパンフは、複合フローリングで、MDF基材に藍染めの杉突き板を貼っているようです。そういえば、木の床を木の色でない色で仕上げるというのは、あまり見たことないですが、藍色などの日本の自然色は有り得るかもですね。アート

s150329d.jpg 明祥の「モザイコタイル」http://www.mosaicodigitale.asia/ですが、タイルではなく、モザイクタイル風の樹脂製装飾板という感じです。ベースのグラフィックをデザインして、それに多種ある目地を組み合わせて、モザイクタイル風に加工して仕上げるそうです。本当のモザイクタイルで、何かの絵を表現しようとするとタイル選びが大変なのですが、その逆の発想なので、表現の幅がタイルよりも幅広く、仕上がった感じもとても面白いです。ひらめき

続きは、http://home.kurade.net/article/116120195.htmlです。

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2014年12月19日

【建物進行中など】ズームレンズ付LED電球とブラケットと天井用のLED照明など


s141219a.jpg 少し前に、絵や写真などを照らすための簡易スポットとして、ズームレンズ付きのLED電球を試してみました。写真のライティングレール用スポットのE17ソケットは、ずっと在庫しているもので、その先に付けている長いラッパ形のようなものが、ズームレンズ付きのLED電球です。

s141219b.jpg オーム電機のズーム機能付LED電球「ルーチェ エフ」http://www.ohm-electric.co.jp/product/c04/c0414/です。一般の口金向けの製品のようで、E11だけでなくE17もE26もありますが、口金以外は共通のようです。なので、サイズ的にはE26電球に近い大きさがあります。

 写真の目盛りの部分が伸縮することで、配光角度を約5度〜約70度の範囲で調整することができます。照射範囲は、反射式ではなくレンズ式の集光なので、端部はぼやけずキッチリ丸い形に明るくなります。全光束は表示上180lmですが、スポットとして光束の方向は限定されるので、スポットとしては明るい方だと思います。なので、住宅程度の天井高さと壁の距離ではやや明るすぎ、やはりもう少し広いスペースを想定している感じです。

s141219c.jpg 光源が周りからは見えないので、ダイニングテーブルの上だけ明るくして、座ってる人は眩しくならないのではと、ちょっと試してみます。が、テーブルは長方形で光の丸さと合わず、照明が近く丸い光の内外で照度差がありすぎて、あまりうまくないです…。写真は、ペンダントの笠を残したままLED電球を付けてるので、見た目も変です…。この場合、笠の意味は全く無いです。ひらめき

s141219d.jpg 壁の安価でシンプルなブラケットとして、陶器製のモーガルソケットなど使ってきましたが、元々器具用のソケットなので、壁への取付けは電機屋さんを悩ませていました。写真は、ボール形の電球形蛍光灯を付けた姿ですが、ボール型だとソケットに対して大きく、見た目にやや落ち着かない感じで、電球形蛍光灯は重さもあるので、石膏ボード壁ではソケットが不安定になっていました。

s141219e.jpg そこであきらめて、ボール形を付ける場合は照明メーカーの製品にしてみました。が、今度は、その器具自体が意外と大きく、もう少し施工性を犠牲に?して、壁からの出寸法が短くならないかな…と思ったりします。

s141219f.jpg 一方で、ボール形の代わりになるLED電球も探してみます。白熱電球に似せたLED電球ではさみしいので、見つけたのは三菱電機の「ミライエ」http://www.mitsubishielectric.co.jp/group/mlf/milie/のLED電球です。810lmの製品ですが、これでほぼパルックボールプレミアG15形と同じ明るさです。が、購入当時のミライエLED電球は電球形蛍光灯より消費電力が大きく、消費電力減にはなりませんでした。現在は、後継のLED電球に変わっていて、消費電力も小さくなり、長さも短くなっているようです。目

s141219g.jpg 最近使うことの多い、遠藤照明のベース照明用のLEDライン照明です。長さ幅とも40W蛍光灯にほぼ近い寸法で、端部も光り、電源や基盤などはその細い幅に納まっているので、蛍光灯照明よりはかなり細くスマートな印象になります。ベース照明用なのでW色が基本なのですが、WW色も少しあるので、住宅用にも使えると思います。ただ、直結なのでLEDの寿命まで交換しないことが前提ですね。

s141219h.jpg 住宅で一般的に使われているのは、このような引掛シーリングに取り付けるシーリング照明です。写真はそのカバーを外した状態で、中心にシーリングがあり、半透明のドーナツがLED素子の並ぶ発光基盤で、ポツポツと見えるのがLED素子です。このLEDの光り方を調整することで、調光と調色(電球色〜昼光色)が可能なタイプが一般的のようです。写真はたまたま四角い形のシーリング照明だったのでベースが四角ですが、丸型でもLED素子などの部分は共通で、カバーの違いだけで照明のデザインを変えているのは、蛍光灯時代と同じです。LEDなので、照明の寿命としてはほぼ交換不要ですが、シーリングなので飽きたら自分で換えることができます。るんるん

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2014年11月08日

【建物進行中など】小規模な施設の車いす対応トイレなどの検討

 少し前に、障害者関係施設のトイレの検討と設計をしてました。載せないままになっていたので、考え方を整理してアップしておこうと思います。貸事務所を改修して、日中障害者の人たちが活動するスペースとしています。その中でトイレはとても重要なのですが、限られた広さの中で、必要な機能を満たしつつなるべくコンパクトに作り、費用も抑える必要がありました。そのため、標準的にそのまま作るのではなく、普段から付き合いがあることを利用して、実際にトイレを使う障害者ほかの方々の使い方などを聞き、寸法を実測して器具選定や配置を決定しています。目

s141108a.jpg トイレは、元からあった通常の個室トイレと、新たに設置した車いす対応トイレの個室2つのみです。通常の個室には、水平と垂直の手すりを取付け、手洗器を便器に座ったままで使える位置に設置しています。ただ、壁が従来の事務所トイレの位置で既定されているため、トイレ幅の内寸が住宅と比べると狭いです。 車いすトイレの方は、器具配置と電動車いすの人の転回の関係から、内寸を1800×2350mmと広めになるよう壁位置を設定しています。

s141108b.jpg 車いす対応トイレの出入口は、費用の関係から手動引戸です。そのため、車いすの人が中から開けられるよう、壁隅から足ステップ分(約350mm)引戸を離しています。クローザーは無しとして、手が離れてしまった時でも勝手に閉まらないようにし、戸を好きな位置で止めておくこともできます。引戸の有効開口幅は880mmで、引手やロックは、車いすの人でも操作しやすい高さに付けてます。車いすトイレ内側の壁確保を優先して、引戸はトイレ外側で引くようにしています。るんるん

s141108c.jpg トイレの壁はビニルクロス仕上ですが、下地を合板と石膏ボードの二重張りとしてビスが効くようになっています。床は、建物の都合で排水が取れないので、ビニルシート張りとして拭き掃除です。床シートの壁への立ち上げとはせず、巾木を硬質のH300mmとして車いす等の接触に対応しています。

 便器はタンク式ですが、リモコン操作でも、便座センサーによる自動でも洗浄できるタイプです。便座は、立上がりやすさを考慮した補高便座(+50mm)と温水洗浄便座との組合せです。昇降式便座も検討しましたが、温水洗浄便座の組合せは難しく、使用する人が限られる昇降式便座より、全ての人が利用必須となる温水洗浄便座の方を優先しています。
 便器の脇にはL型手すりと跳ね上げ手すりが付きます。L型手すりの縦手すりの位置は、便座先から150mmと近めの設定です。水平手すり高はFL+750mmを基本にしていますが、補高便座のある便器まわりはFL+780mmです。ペーパーホルダーは片手で切れるタイプの2連にして、ペーパーが常にあるようにしています。

 車いすトイレ内には小便器が設置してあります。車いすの人で小便器の方がやりやすい人や、他の男性のためなので、小便器サイズやリップ高は、身長の低い車いすの人〜男性スタッフまで使えるように設定しています。小便器用手すりは、身長の低い車いすの人に合わせ、正面手すりを標準-100mmに調整しています。この小便器がある関係で車いすトイレはやや男性用、通常個室がやや女性用という性格になり、車いす利用の女性の方にとっては少し気持ちが良くないかもです…。モバQ

s141108d.jpg 洗面器は、トイレ内に広めのスペースを確保するため、比較的コンパクトで、どの向きからも使える丸型の一般向け壁掛け洗面器にしています。車いすの人向けの洗面器は真正面から使う前提のタイプが多く、狭い個室内では、特に電動車イスの人は、正面に真っすぐ入ることはなかなか難しいです。洗面器の取付高さは、あふれ縁をFL+790mm、洗面器下のクリアランスはFL+660mm確保しています。費用面から簡易オストメイトと清掃用シンクを兼ねるため、自動水栓にはせず、吐水口が引出せるタイプのシングルレバー水栓です。給湯は無いので給湯側にも給水を接続して、レバーがどの向きでも吐水するようにしています。シングルレバーであれば自動でなくてもほとんどの人は操作でき、また、バケツなどに給水する時は吐水口を引き出すことができます。

s141108e.jpg その他に、器具の無い壁には、車いすの人が着替えなどで一時的に立ち上がる用に、縦手すりを取付けています。写真には写っていませんが、車いすトイレ内での個人の荷物置きやペーパーストックには、車輪の付いた移動できるワゴンを使っています。
 照明や換気扇は、ドアなどと連動せず、それぞれ独立してスイッチ操作できるようにしています。換気扇は、状況によっては回しっぱなしにすることも必要になります。照明は、汚れなどが分かるように、公共の車いすトイレ並みの明るめにしています。ひらめき

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posted by ki at 23:50| Comment(0) | 建物進行中など