2014年09月17日

【建物進行中など】楽しく暮らすための様々な要素が詰まった飽きない住まい


 昨年から今年の春にかけて、川口市内で設計監理を担当した住宅です。これまでも、工事途中を少しアップしています。20坪ちょっとのコンパクトな木造軸組構法の住宅ですが、お施主さんご家族の楽しく暮らしたいという色々な要素が詰まった、見ていて飽きないお住まいです。家

s140917a.jpg 外部仕上は、ガルバリウム鋼板の角波ですが、倉庫などに使う波の大きめのタイプです。その角波を75cm×6尺のサイズにしてズラして張り、乱張りのような印象にしています。カラーは3色で、既存の鋼板カラーの中から、お施主さんと悩んで選んだ3色です。そのうち、ブルーっぽく見えるカラーはメタリックで、他の2色はツヤ消しです。建物出隅などはそのまま角波を張り回し、サッシまわりの止縁や水切などは、ガルバリウム鋼板の板金で製作しています。
 屋根もガルバリウム鋼板で、立平ロックと呼ばれるタイプの縦葺きです。軒の出はあまり無いのですが、軒裏などもガルバリウム鋼板で覆っています。サッシは、シルバー色の既製のアルミサッシで、ガラスは遮熱タイプのLow-Eペアガラスです。玄関ドアは、アパートタイプのシンプルなものを使っています。2階と屋上のバルコニー手すりは、マンションなどでよく使われるタイプのものです。雨どいは新茶色の塩ビ製で、写真にみえる屋外灯はオーデリックの製品です。

s140917b.jpg 玄関には3畳ほどの玄関土間があります。その土間から室内側を見ると、このような感じです。天井は、木製のルーバー天井で、階高の低さと玄関らしさを両立しています。正面と階段の壁は、大きめにカットしたシナ合板を芋目地状に張った、お施主さんと大工さんで設計以上に仕上げてくださった壁です。その右側に、一部のささら桁が現しになった階段が見えてます。階段の下には、もぐれるスペースがあります。るんるん

s140917c.jpg 2階の室内です。2階は明確な部屋割りのようなものはなく、写真はダイニング的なスペースです。掃出し窓は北向きですが、正面に建物が無いので、十分に明るいです。勾配天井部分には、採光のための窓がいくつも開いています。下がった平天井部分の上には屋上があります。
 平天井は板張り、勾配天井部分は光の反射を考慮してクロス張りですが、後から塗装もできるようなクロスを選んでいます。左側の赤い模様のクロスは、室内のアクセントとしてお施主さんが購入されたクロスです。写真に写っている照明は、遠藤照明のLEDベース照明で、温白色のLEDを使った細身のものです。

s140917d.jpg こちらは2階の個室的なスペースです。隣地が近く見合いを考慮する関係で、採光窓が変わった面白い配置になっています。こちらも、アクセントで一部クロスが切り替わっています。こちらは平天井は張らず、上部のロフトの床梁と剛床がそのまま現しになっていて、この梁を利用して、ブランコなどを吊るしたりします。

s140917e.jpg 2階の中央に、コアのようになっている階段と収納です。収納扉はシナで製作し、クリアの防水塗料を塗装しています。ピンク色の部分は黒板で、お施主さんが自ら黒板塗料を塗装されています。

s140917f.jpg 2階〜塔屋へ上がるための階段です。直下の1階〜2階階段を明るくして狭く感じないように、蹴込板が透明ポリカになっています。プランの都合から、勾配がややきつく危ないので、蹴込板を無しにはできません。この階段は、現場のスペースから加工と取付けが難しく、大工さんが踏み板を前から差し込むという方法で、苦労して作っていただいた階段です。目

s140917g.jpg 洗面所は、TOTOのSK流しをモザイクタイルのカウンターに納めています。モザイクタイルは、キッチンの壁に不燃を兼ねた仕上としても使っています。水栓はカクダイの壁付混合栓で、鏡や照明の付く壁は、グリーン模様のクロスが張られています。収納付きの鏡とタオル掛けは、お施主さんが探してきていただいたものです。

s140917h.jpg ロフトです。一応何かするかもということで、窓と照明とエアコンがあります。エアコンは、ロフト直下の個室スペースの冷房も兼ねています。写真では広そうに見えますが、勾配天井とはいえ、ロフトなので天井高さは1.4mです。

s140917i.jpg 屋上は約3畳ほどの広さです。写真の後、床にレベル調整のデッキが張られています。北向きですが、建物の無い方向を向いているので、とても気持ちがいいです。左の横長の窓は、ダイニング上部の勾配天井部分の採光窓になっています。晴れ

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2014年08月22日

【建物進行中など】さいたま市の耐震診断資格者登録と耐震診断・補強など


s140822a.jpg 先月、さいたま市の「既存建築物耐震診断資格者(木造)」名簿に登録されました。これによって、さいたま市の助成等の制度に基づく木造住宅の耐震診断と、耐震補強や建替え等に対応できるようになりました。リフォーム等の意匠設計・監理と同時に、耐震改修の設計・監理も当事務所で対応いたしますので、柔軟な設計検討と施工の監理をすることができます。引き続き、よろしくお願いいたします。家

s140822c.jpg さいたま市の今年度の耐震助成制度はhttp://www.city.saitama.jp/001/007/002/index.htmlにあります。耐震診断は、木造住宅に限って無料診断する「木造住宅耐震診断員派遣制度」と、様々な建物の耐震診断を助成する「耐震診断助成制度」があります。前者は、さいたま市へ耐震診断を申し込むと、市から指定されている関係団体の耐震診断員が派遣されます。その指定の団体以外による場合は、後者の助成制度を利用することになり、当事務所が耐震診断する場合も、こちらの助成を申請していただくことになります。

 耐震診断に基づく戸建て住宅の補強工事等については、昭和56年5月31日以前に建築された住宅に対して、既存建物の耐震補強を助成する「耐震補強助成制度」と、既存建物を除却して建替えを助成する「建替え助成制度」があります。どちらも助成額に上限がありますが、耐震工事を行いたい場合には、適用できるか耐震診断や耐震工事の事前に検討するのがよいと思います。目

s140822b.jpg 木造住宅の、現在主流の耐震診断の技術的なことや講習等の資格的なことは、「一般財団法人 日本建築防災協会」http://www.kenchiku-bosai.or.jp/によるものが、事実上の一般的な方法になっています。その耐震診断には3段階あり、一般の人が評価する「誰でもできるわが家の耐震診断」http://www.kenchiku-bosai.or.jp/files/2013/11/wagayare.pdfと、建築士等が行う「一般診断法」と「精密診断法」があります。

 おおまかにいうと、「一般診断法」は、壁を壊す前の段階で、内部部材等が不明な状態で行う診断方法です。その不明な部分を壁を一部壊す等によって把握して、診断精度を高めて診断するのが「精密診断法」です。どちらでも耐震診断として認められる方法なので、建物の状況や判断のタイミングなどによって、現実的な方法が選択されるのだと思います。

 また診断は、あくまで設計上計算上の判断なので、耐震補強等の工事の中で、実際の各部材・金物等の劣化や施工の状況などから、必要な補強工事の内容や方法を判断していかなければなりません。筋交い等の耐震壁を追加した場合に、その耐震壁を受ける柱や土台・基礎の部材や接合等に不具合があるままでは、耐震壁としての効力が期待できなくなってしまいますので…。あせあせ(飛び散る汗)

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2014年07月19日

【建物進行中など】内装のクロスと床無垢フロアとシナ建具への塗装検討


 このところ、内装の塗装について、色々と検討する機会がありました。特に、セルフによるクロスへの着色塗装が、国内外含め機能的にも色数的にも、かなり種類が揃ってきたこともあります。リフォームに限らず新築でも、左官仕上が費用的に合わず、クロス仕上ではつまらない場合に、安価なクロスを張って、その上に塗装やラッピングをしてオリジナルの壁仕上をするというのも、アリだと思います。

s140719a.jpg そのきっかけとなったのが、ターナー色彩さんの「Jカラー」http://turner.co.jp/paint/jcolour/です。シーラー不要でクロスにそのまま塗装でき、扱いがとても簡単そうです。いわゆるビニルクロスが塗料のノリが一番良いそうです。きれいに塗装を仕上げるには2回塗りが良いそうですが、水性で乾燥時間が2〜3時間なので、部屋程度の広さのローラー塗りであれば、半日で仕上げられるそうです。

 200色のカラーラインナップにも驚きますが、さらに、オーダー色を自由に頼むことができ、素人には難しい調色をメーカーでやってくれるようです。仕上りは、いい感じのつや消しです。さらに色を変える時は、そのまま上から別な色を塗装すれば良いだけだそうです。顔料が多いのか、下地の隠蔽力もあるようです。

 写真は「2k540 AKI-OKA ARTISAN」にあるショールームの「Colour Spice」http://turner.co.jp/paint/jcolour/spice.htmlで、「Jカラー」のことを色々教えていただきました。塗装を試すこともできて、お施主さんには訪問いただいて、試し塗装をしていただりもしました。

s140719c.jpg カラーワークスさんhttp://www.colorworks.co.jp/top.htmlの「KAKERU PAINT」と「MAGNET PAINT」も検討しました。「KAKERU PAINT」はいわゆる黒板塗料で、「MAGNET PAINT」は磁石がくっつく砂鉄を含んだとても重量のある塗料です。

s140719d.jpg 「KAKERU PAINT」は川口の住宅でも、お施主さんによるセルフ塗装がされました。色はラブピンクだと思います。塗装はパテ処理した石膏ボードの上にしており、クロスの上ではありません。下地には「MAGNET PAINT」も検討されてたのですが、費用的な面から断念されていました。

s140719b.jpg カラーワークスさんも、馬喰町にあるショールームへ伺って色々教えていただいてます。カラーワークスさんにも「Hip」という1488色!もあるオリジナルの内装塗料や、外国の内装用塗料の扱いがあります。その中で私は「SHERWIN williams」の「SoftSuede(ソフトスゥェード)」http://www.colorworks.co.jp/products/sw_texture.htmlという、スエード風に仕上げる塗料が気になりました。機会があったら試してみようと思っています。

s140719f.jpg 川口の住宅では、床にも着色のオイル塗装がされました。お施主さんが探された無塗装のナラ無垢のフロアー材に、「オスモカラー」http://www.osmo-edel.jp/lineup/osmocolor/の「ウッドワックス」ウォルナット色で着色オイル塗装をして、その上に「フロアークリアー」三分ツヤを塗装して、表面保護をしています。オスモカラーは、拭き取りしないしっかりした塗料のため、作業状況に左右される現場での塗装は、かなり大変だったようです…。

s140719e.jpg クリアではなく着色するにあたり、新宿のオスモ&エーデルさんのショールームに伺い、実際の床材にオスモカラーを塗装してサンプルを作製していただきました。写真のような8色の2種類のツヤが、現場で検討されました。

 床材を張った後での着色塗装だと、床材の側面まではきちんと塗装できないため、通常は床材に先に塗装してから張ることが多いと思います。床の無垢材が先に決まり、その後の工事中に床暖房が追加になり、最後にやはり着色するという流れになったので、床の塗装は最後に行われています。今後、床暖房の使用時には床材が縮み、床材の側面が多少見えてくると思われるので、1年間は様子を見ながらになります。

s140719g.jpg こちらは着色ではないですが、アサヒペンの防水塗料「MIRACLE COVER」http://item.rakuten.co.jp/tuzukiya/4970925312013/です。シリコンクリア塗料ですが、表面に塗膜を作らず浸透するのが特徴で、シナ表面のシミ防止用に塗装してみました。以前の現場で、杉の無垢材の表面防水のために、木材メンテの方が使われていたのを応用してみました。写真のテストでは、右半分に塗装していますが、オイル分を含まず浸透しないので、シナでも濡れ色にならず、ほとんど色が変わりません。

s140719h.jpg 現場では、シナの建具や土間収納の汚れやすい面のみですが、私の方で塗装しています。塗装の難しいシナに加えて得体の知れない?塗料のため、塗装屋さんでは引受けがたい面もありましたので…。塗装は問題なくでき水もはじくのですが、塗膜が無いためシナ表面の多少の毛羽立ちもそのままです。オイル塗装で拭き取りのように毛羽立ちを抑える効果はありません…。

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2014年06月08日

【建物進行中など】ガルバ角波3色乱張りと窓配置と内部造作の下地など


s140608a.jpg 更新だいぶ遅れてますが…、
 川口の現場は、足場が外れて独特な立面と外装が現れてきました。切妻屋根の真ん中に屋上バルコニーを載せた屋根形状と、室内側の採光や見合いなどから配置した窓が組み合わさって、立面の表情はとても存在感があります。写真は、バルコニーの手すり等はまだ付いていない状態の時です。
 さらに、ガルバリウム鋼板の角波を、3色混ぜて乱張りした外装も加わり、他に例を見ないとても個性的な外観になっています。サイディングやモルタル仕上を望まないお施主さんと、他にはないような特徴的な外観を検討しました。角波の形状は、倉庫などで使われるような、凹凸のピッチが比較的広いタイプのもを選んでいます。3色は、ご近所迷惑にならないよう控え目なカラーで、色幅があまり広くなりすぎないように考えて、選んでいます。うち2色は普通のツヤ消しですが、1色はメタリックにして光の反射でもカラーの違いを感じるようにしています。ちなみに3色なのは、2色ではパターンのようになってしまうので、ラフな印象にするために3色にしています。

 乱張りといっても本当に乱ではなく、横胴縁を@455mmで付け、角波のカラーの切換え位置をズラしていくことで、乱張りのようなラフな印象にしています。角波の働き長さの最大を1820mmとして、それに胴縁上での重ね代を加えた長さで角波は製作しています。
 どういう順にどういうサイズで各カラーを張っていくのかは、私の方で1枚1枚全て検討して、位置とサイズを立面図として描いています。建物の4面ともこの3色混合乱張りなので、図面も4面キッチリ描いています…。
 ちなみに、施工していただいてる工務店の事務員さんには、http://ameblo.jp/anzai-staff/entry-11813056459.htmlのように感じていただいてます…。るんるん

s140608b.jpg 外観の特徴にもなっている窓の位置ですが、室内から見るとこのような感じです。北側接道で残り三方は隣地建物が近い敷地の中で、できるだけ採光と日照を確保して明るくし、風の通り抜けるルートを考え、さらにカーテン等に頼らなくても隣宅とお見合いにならないように、窓を配置していってます。
 右の大きな掃出しが北側ダイニングのメインサッシです。勾配天井の切妻部分にもFIX窓を入れ、その右上は屋上バルコニーなのですが、そこにもFIX窓を入れています。全て既製サッシなので、あちこち切り抜いたような印象になりますが、それもなかなか面白いです。写真は、まだ壁と天井が石こうボードの状態ですが、これらが仕上がるとさらに明るくなります。

s140608c.jpg こちらは南側ですが、やはり切り抜いたような印象です。左上は、小屋裏のロフトです。晴れ

s140608d.jpg 上記と時期が前後しますが、内部下地の造作です。天井と壁と小屋部分の壁の、下地の取合いを見上げています。ここの天井は羽目板張りで、壁には石こうボードが張られます。廻縁を単純に無くすわけにはいかないので、廻縁をなるべくシンプルに見せるように、大工さんと考えました。天井を先行し、15mm角の廻縁を壁との取合いと天井端部に付け、壁の石こうボードをこの廻縁に突き付けて張っていきます。石こうボードと天井との間には、3mm×15mmのシンプルな木が見える納まりになります。目

s140608e.jpg 巾木は、先に付けて、しゃくりの部分に石こうボードを呑み込んで納める、本来の巾木です。石こうボードは脆いので、つま先や掃除機などが当たると傷んでしまうので、巾木は、見た目の都合で簡単には無しにはできない部材です。石こうボードを床から浮かし、胴縁を付けない中でも石こうボードの動きを押さえる働きもします。ただなるべくシンプルにという意向もあり、巾木の高さは45mmにしています。家

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posted by ki at 22:50| Comment(0) | 建物進行中など

2014年04月30日

【建物進行中など】玄関框とストリップ階段と窓サッシと立平ロック屋根など


s140430a.jpg 川口の現場で工事が進んでいます。写真は、玄関の框を大工さんが現寸で検討したものです。こういう形状に加工して取付けました…と説明してくださいました。框も、現場での材料や床仕様などの制限の中で、どう納めるか検討していきます。写真の左側が土間側にあたり、右側の凹みで取付け材に噛ませて固定し、その上の小さな凹みで床のフローリング材を押さえます。目

s140430b.jpg ベニヤ板を貼り合わせた階段の原寸定規です。写真では見えづらいですが、ベニヤ板の上に階段の基準となる蹴上げや踏面などの墨がつけられています。プレカットではない階段なので、側桁や段板などを現場で加工するために作成していました。設計図書では、側桁のストリップ階段としてサラッと描いてしまっていたのですが、階段を先に組んでから架けるためのスペースが現場に無く、大工さんと造り方を考えていました…。

s140430c.jpg その階段ですが、検討した結果、側桁を先に柱等に付けて、段板を前から差し込むように入れ、蹴込板を裏から張るという階段になりました。ですが、階段の強度やきしみ音へ対応するため、段板は側桁にキツめにはめねばならず、その繊細かつ力の必要な仕事で大工さんに苦労かけてます…。
 写真は取付け途中の様子ですが、段板と側桁の取合いの形状など、とてもイイ感じに納めてくれてます。この階段は、塔屋へ上がるやや勾配があり踏面の狭い階段なので、ポリカの蹴込板を入れてます。真下に、1階から2階へ上がる階段があるので、その階段へ光を透すようにしています。るんるん

s140430d.jpg カーテンレールを取り付けるための、窓の上に入れておく壁の下地です。壁が石こうボードでビスが効かないため、カーテンを付ける予定の窓には、このように下地を入れておきます。

s140430e.jpg 大工さんが、床の養生紙を、床に留めずに壁に立ち上げて養生してくれていました。床が塗装前の無垢材なので、養生テープを貼ってしまうとテープの糊が残ったり、養生紙の境目で板の焼け具合に違いが出ることがあるためです。晴れ

s140430f.jpg たてすべり窓が、とある事情で、通常では設定の無いハーフロックとサブロックの両方付きになりました。サブロックが防犯の役目を担い、ハーフロックは風などで窓が全開になってしまうのを防ぐ役割などをします。
 窓枠は、工務店さんの仕様で雲杉ですが、大工さんが板を選んでくれているようで、とてもキレイな板が使われています。特に指示はしていなかったのですが、アングルをキチンとしゃくってくれていました。

s140430g.jpg 屋根は、ガルバリウム鋼板による立ちハゼ葺きです。厳密には、はめ込むだけの立平ロックを使っているので、ハゼ締めはありません。勾配のある金属屋根なので、作業性などの面からも立平ロックにしています。雪止めは、羽根とアングルの二重にしています。隣地境界が近く、やはり勾配のある金属屋根で、雪が滑りやすいためです。雪

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2014年03月26日

【建物を考える】ガルバ角波3色乱張り・サッシアングルの納め・断熱材充填など


s140327f.jpg 川口市の現場の外部仕上は、3色のガルバリウム鋼板の角波張りなのですが、その張り方は乱張りというパッチワークのような張り方をします。3色の選択は、各社のガルバリウム鋼板のカラーの中から、現物サンプルを取り寄せてお施主さんと悩みながら選んでいます。ご近所への迷惑にならないような色味で、色差の幅が大きくなりすぎず、でもパッチワークのように見えるよう、1色は多少反射のあるメタリックにし、残り2色はつや消しにしています。最後は、お施主さんが判断して下さったのですが、とても良いカラーの組合せです。

 こうしてカラーを先に決めてから、その「月星GLカラー」鋼板http://products.nisshin-steel.co.jp/catalogue/coated/selios/index.shtmlで作れる角波を探します。角波の形状も、倉庫や工場で使われるような、凹凸のピッチの大きめのタイプを探して選び、その角波の働き幅700mmに合わせて乱張りを設計します。乱張りは、施工方法や角波の割付の効率などを考え、胴縁を@455mmで入れ、その胴縁位置で上下方向の角波を重ねて継ぎ、その継ぐ位置が横に並ばずにズレるようにします。さらに、角波の最大長は三尺に抑えながら、同じカラーが上下左右でできるだけ接しないように割付けます…。さすがに板金屋さんでは割付けを決められないので、私の方で、建物四面全ての角波を、1枚ずつのカラーや長さを表現した図面を描いてます…。

 写真は、施工中の足場がある中で撮ったため分かりづらいので、足場が外れた後に、また全体を紹介しようと思います。るんるん

s140327a.jpg 少し大きめのハイサイド窓は、指定しているYKKapの規格http://www.ykkap.co.jp/search/window/にサイズが無く、初めて使うLIXILの「サーモスII-S」http://www.lixil.co.jp/lineup/window_shutter/series/samos/です。ですがこのサッシ、標準アングルが写真の「ねじレスショートアングル」仕様なるもので、通常のアングル仕様の方がオプションでした…。見た目を重視しているサッシなので、専用の差し込むだけではまる窓枠を使うことで、ビス頭の無いシンプルなアングルになるようです。しかし、この専用の窓枠は使わないので、窓台の枠や張り回しになる下地石膏ボードを考えます…。

s140327e.jpg そのハイサイド窓の1つは、三方の枠は無しなので、天井仕上のパイン材の羽目板を、そのまま上枠のアングルに納めてます。天井羽目板のため、ひけて隙間ができると目立ってしまうので、アングルはしゃくらずに納めています。上記のような特殊なアングルのため、大工さんが見えない所の留め方を考えて、なんとかしてくれました…。晴れ

s140327c.jpg 勾配天井部分の屋根断熱です。この工務店さんの標準仕様は、現場発泡ウレタンの吹込充填断熱なのですが、この住宅では、予算の関係から設計者による仕様になっています。屋根断熱は「スタイロエースII」http://www.dowkakoh.co.jp/product/styrofoam.htmlなのですが、どうしても端部に隙間ができてしまいます。そこを、大工さんが発泡ウレタン断熱を吹き込んでくれています。

s140327d.jpg そのウレタン吹き込みには、このような発泡ウレタンガンを使っていました。スプレータイプと違い、発泡やや噴出量を調整できるので、充填箇所に合わせて適切なウレタン充填ができるそうです。雪

s140327g.jpg 床材は、ラフな感じが好きなお施主さんに探していただいた、ナラ無垢のユニフローリングです。無塗装の状態で張り、最後に養生を剥がした後でオイル塗布をします。無垢材ですが、工事中に急遽入れることになった温水式床暖房と組合せます。無垢材でも、乾燥がある程度きちんとされている固めの樹種であれば、床暖房の水温を60度程度以上にならないように調整して、床暖房の使用が可能です。ただし、床暖房使用時は、無垢材の乾燥によって板が縮むため、さね部分に数mmの隙間ができます。温水式の床暖房は、比較的長い時間運転して家全体の暖房としても期待するので、床暖房パネルは床の冷たい箇所をなるべく無くすよう、広めに敷きつめます。いい気分(温泉)

s140327b.jpg この現場の若き棟梁は、大工育成塾http://www.daiku.or.jp/出身の(株)アンザイhttp://anzai.cc/の大工さんです。根っから造るのが好き?なとてもイイ方です。写真は、下がり天井と壁と梁と…の取合い部の納まりを、現場の材料を見ながら考えていた時です。家

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2014年02月09日

【建物を考える】地盤調査、基礎工事から棟上げと柱おとしなど


s140209a.jpg 川口市内の現場が進んでいます。コンパクトな土地に、コンパクトな木造住宅の計画です。左の写真は、SWS試験による地盤調査の際に、実際に土質を掘って確かめるハンドオーガーをしている途中です。掘り始めてすぐに、右上にある赤茶色のローム土が出てきました。ロームは安定した粘土層の土で、埼玉周辺では住宅の地盤として理想的な土質です。ただし、掘り返したりして荒らしてしまうと地耐力は落ちてしまうので、すき取るように根伐り底は造ります。目

s140209b.jpg べた基礎の底盤を打設した直後の様子で、底盤の表面を鳶さんが均していました。土間などの底盤の上にモルタルを敷くところは木ゴテで、それ以外の部分は金ゴテでと、使い分けています。この均す作業をすることで、仕上りの精度はかなり違ってきますし、基礎の強度的な面でも、多少なりとも効果があると思います。

s140209c.jpg 基礎の立上がり打設後に、一応アンカーボルトを確認している時です。既にコンクリートが打設されているので、修正ができるわけではないのですが…。左の短いアンカーボルトが土台を固定するM12ボルトで、右が柱を固定するM16ボルトです。どちらも埋込部が笠形のもので、M16は耐力認定がされているカナイのフィストアンカーボルトM16です。ひらめき

s140209d.jpg 土台敷きの時に、現場に職場体験の中学校の学生さんが2名来ていました。草加市の(株)アンザイhttp://anzai.cc/という地元密着の工務店さんの現場なので、こういう地元での関係が色々とあるそうです。工務店なので、事務所で仕事を体験するよりも、実際に住宅を造る現場で少しでも時間を過ごせる方が、経験の幅が広がりますよね。ただ、あまり危なくない必要もあるようで、土台敷きはちょうどいいタイミングなのかもです。晴れ

s140209e.jpg 棟上げですが、コンパクトな住宅なので、午前中のうちにほぼ完了できました。特に問題なく棟が上がると、ホッとするひと区切りです。ご近所の方も見て話しかけてこられますが、2階の上に載っている軸組のことを、色々と聞かれました…。塔屋や小さな屋上があるのです。

s140209f.jpg 隅柱の一部は、工務店さんのこだわりのある柱落としになっています。柱落としは、柱に掛かる荷重等の軸力を、土台を介さずに基礎へ伝える組み方です。土台の上に柱が載らないことで、土台への柱のめり込みによる影響をなくしています。その代わり、柱の根元を固定するために、両側の土台にボルトで引き寄せています。ただこの引き寄せボルトを掘込むと、柱の根元の欠損が大きくなるので、軸組が太目の方がより効果がありそうに見えます。るんるん

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2013年12月14日

【建物を考える】床や壁などの取り合いと部材を考える


 仕上げの切り替わる、床や壁などの取り合いに付ける巾木や廻縁は、見た目を印象を整理するだけでなく、機能的な面や、仕上材の加工精度や伸縮を吸収する役割なども担っています。意匠的な面からは、無しにしたくなる部材ですが、住む人の使い方や箇所や大工さんの加工などの状況から簡単に無しとはできず、その都度、検討することになります。るんるん

s131214a.jpg これは床と壁の取り合いに付く巾木です。巾木は、床材の端部と壁下地の下端の隙間を隠す役割と、足や掃除機などが壁に当たった時に、壁が傷むのを防ぐ役割などをしています。
 巾木にも種類があり、写真は、床を先行して、壁下地の石膏ボードより巾木を先に付け、巾木のしゃくり(凹み)に石膏ボードを乗せる方法の巾木です。巾木のしゃくりと間柱との隙間は壁の胴縁部分にあたり、室内側の凸部が壁からの出幅にあたります。このような製作する巾木は、壁からの出が三分(9mmほど)が多いと思います。

s131214b.jpg こちらの右端の巾木は、木製の巾木ですが、床仕上と壁下地まで完了した後に、壁に接着剤とフィニッシュで貼付ける方法で、一般的な既製建材の巾木と同じやり方です。
 床の仕上が切り替わる箇所には、見切りを入れています。写真の場合は、建具などは無い場所なのですが、床材の樹種と縁甲板の働き幅が異なるので、30mm程度の床同材で見切っています。目

s131214c.jpg 壁と天井の取り合いに付く廻縁です。写真は、吹抜け部分の下がってきた壁と下階の天井との取り合いです。見た目を単純にするには、写真の作業中の廻縁が無い方がいいのですが、下階の天井がやや幅の広い杉材のため、板のやせと伸縮による動きがあります。大工さんは、廻縁をしゃくって天井板をのみ込んで納めています。

s131214d.jpg こちらは、壁仕上の上端を天井よりやや下がった位置で止め、廻縁に相当する部材をアルミ製のピクチャーレールで見切った例です。石膏ボードはビスが効かないので、壁に掛けるものは、ピクチャーレールのフックを利用するようにするためです。ひらめき

s131214e.jpg 窓の窓枠やドアの戸枠は、開口部の壁の端部を覆うことと、壁を見切る役割などをしています。通常は見た目には、開口部の縁取りのように壁とは部材を変え、巾木のように壁から出て納めます。写真は、逆に枠を目立たせないようにした例で、壁が杉の羽目板張りだったので、戸枠も杉材で作り、表から見える見付幅もなるべく細くしています。家

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2013年10月13日

【建物を考える】石こうボードと壁に固定するための下地


 住宅の内装下地は、石こうボードになることが多いです。クロス張りや左官仕上の下地には、伸縮の少ない石こうボードが必要ですし、外壁面は、防火構造等の関係で、内装側は石こうボードが必須になるケースがあります。ですが、石こうボードはビスが効かないため、荷重を受けるためには、ボードアンカー等を使用する必要があります。このアンカーも、石こうボードが脆いため、経年振動で徐々に緩んできてしまいます。

 そのため、壁に取り付ける収納や設備等の固定のために、石こうボードを張る前に、壁に木材や合板で下地を入れておくことになります。最近は、胴縁を入れず柱や間柱に直接石こうボードを固定するため、下地は柱と間柱間に納めなくてはならず、筋交いを避けたり、断熱材を押し込んだりと、結構な手間がかかります。あせあせ(飛び散る汗)

s131012a.jpg これはトイレの下地の例です。手すりを取り付けるための合板が張られてますが、この時点では、手すりの形状が決まっていないので、縦でも横でも取り付けられるよう、このような範囲に合板を張ってます。

s131012b.jpg こちらは、いわゆるSKシンクを取り付けるための下地合板です。そのため、給水等の取出しや排水のVU管などもこの下地合板に仕込まれています。この上に石こうボードを挟んでシンクを取り付けるのですが、設備屋さんによっては石こうボードを介すことに不安に感じることもあるようです。

s131012c.jpg 窓のまぐさの上に、カーテンレール等を取り付けるための下地木材が追加されています。カーテンレールの標準位置やレール取付け金物の形状から、まぐさだけではうまく留められないためです。目

s131012d.jpg 外壁の外面も、仕上材は荷重を受けないので、外壁面に取付けるもののための下地を入れます。構造用合板等の面材が張られる場合は、それを頼れるのですが、無い場合は下地木材が必要です。写真は下地面材があるので、荷重を受けるというより、通気層があるために、固定の際に仕上の金属面材が押しつぶされないようにするための下地胴縁です。通気を止めないために、両サイドの胴縁間に少し隙間をとってます。

s131012e.jpg こちらは大きめのひさしの下地角材です。ひさし等の場合は、雪が積もったりするため、面材では荷重を支えることができず、このようなしっかりした下地が必要になります。晴れ

 壁下地の単純さだけを考えると、ビスが効く厚さの合板下地を全てに張って、内装はその合板に塗装仕上とかにしたくなりますが、その見た目で良しとはなかなかならないですよね。また、合板には石こうボードのような不燃性能が無いので、石こうボードを全く無しでいける条件も、限られていることもあります。いい気分(温泉)

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2013年08月16日

【建物を考える】木造3階建ての準耐火構造と燃え代設計


s130816.jpg 埼玉県では、埼玉県建築基準法施行条例http://www.pref.saitama.lg.jp/page/kenjourei.htmlの第七条によって、木造の建物で3階に30平米を超える居室を設ける場合は、二以上の階段を設けるか、準耐火構造としなくてはならない規定があります。建物の用途は限定されていないので、3階建ての戸建住宅でも、3階の居室面積が30平米を超える場合は、防火地域の指定に関わらず、前記の規定を満たす必要があります。

 戸建住宅の場合は、2方向避難は考えづらいので、おのずと準耐火構造とすることになります。準耐火建築物ではないので、床や壁などを準耐火性能を満たすよう、告示仕様や認定仕様に従って、石こうボード等の範囲や厚みを増して張っていくことなどで、準耐火構造とすることができます。家

 ただ、この準耐火構造の考え方が、室内の個々の空間を厚めの石こうボードで隙間無く囲み、主要構造部などから区画するというものなので、天井にも石こうボードが張られますし、真壁構造や梁の現しなどは、基本的にできなくなります。

 それでも柱や梁を現しとしたいために、いわゆる燃え代設計という、火事の際に柱や梁が外側から燃えたとしても、芯の部分や仕口が容易に倒壊しないことの規定を満たした上で、現しとする設計方法があります。大まかにいうと、燃え代を除いた材の太さで、容易に倒壊しない程度の応力度等を許容するかを構造計算で確かめることと、仕口や金物を燃え代にかからないよう被覆することを、クリアする必要があります。目

 上の写真は、木造3階建ての3階部分で、勾配天井と梁を現しとした例の工事途中です。勾配天井は、下地に告示仕様の強化石こうボードを張った上で、スギの羽目板張りをしています。強化石こうボードを張った状態の母屋も、この石こうボードの上から同じ羽目板張りをします。束は法規に規定が無いのですが、柱と同じ四寸角に太くした上で現しにしています。

 小屋梁は、燃え代の寸法や構造計算の結果から、無垢材をあきらめ集成材にして現しにしています。集成材に比べ無垢材の方が条件が厳しく、無垢材では四寸幅にすることはほぼ不可能です。また、燃え代は4面にとらなくてはならないのですが、梁の上面はふかすことが施工上難しく、後から燃え代分を同じ集成材で載せる方法にしてます。写真の時点は、まだ上に載ってない状態です。

 梁の羽子板ボルトは、燃え代にかからないようにしないといけなので、埋込みボルト型の羽子板ボルトを使用し、それが使えない仕口では、上面にビス留め羽子板ボルトを付けて、後から載せる集成材などで覆っています。壁は大壁なので、梁の仕口は準耐火性能のある壁に隠れるようになっています。火打梁は法規に規定が無いのですが、倒壊には直接関係がないため、通常のままで現しになっています。あせあせ(飛び散る汗)

 これは小屋梁を現しとした例ですが、同時に下階の床梁の現しも検討していましたが、荷重の大きい床梁は、構造計算からは現しとする条件をクリアするのは、難しい状況でした。

 以上は、あくまで写真の住宅における個別の設計での例で、確認申請の事前のさらに前に、燃え代設計に関して確認検査機関と打合せをして実現できたものです。打診から資料や構造計算のやり取りなどを経て判断が出るまで、1ヶ月以上かかってます…。時計

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posted by ki at 23:50| Comment(0) | 建物進行中など