2013年05月24日

【建物を考える】外壁開口部の防水と通気層


s130524a.jpg 外壁は、壁にかかった雨が、サッシや換気扇などの開口部などから外壁内へ侵入しないように施工がされます。敷地に余裕のある住宅では、軒の出を深くとって、外壁に当たる雨を減らすことができますが、敷地いっぱいの今どきの住宅では、外壁全面に雨があたります。また、開口部の上端は、壁をつたってきた水が入りやすい箇所で、霧除けなどを設置できるとよいのですが、予算の関係でなかなか設置できません…。

 それでも防水テープ類が良くなっているので、開口部まわりからの雨水の浸入は少ないと思います。写真は外壁下地に面材がある場合ですが、サッシは下地に直接固定して、四周の固定箇所を防水テープで覆って留めてしまいます。以前のように、サッシまわりから入った水を、サッシの下から排出するのではなく、四周すべてで侵入を防ぐ考え方です。この防水テープは両面接着になっていて、このテープの上に透湿防水シート貼付け、隙間や留め穴の無い納めになります。雨

s130524b.jpg http://home.kurade.net/article/64888905.htmlのように、屋根は通気にする場合とそうでない場合がありますが、外壁は通気構法にすることがほとんどだと思います。住宅瑕疵担保責任保険の関係で、大抵の仕上材で必要になるだけでなく、外壁内にこもりがちな湿気が排出しやすくなるので、外壁の耐久性を高める効果があります。

 写真の縦に取付けた木材の間のスペースが、通気層になります。そのサイズやピッチは、仕上や保険や防火などの、外壁の仕様規定でそれぞれのケースで決まってきます。湿気は通気層を上に上っていきますが、外壁仕上の内側にまで侵入した雨水は、この通気層を通って下へ落ちていきます。モバQ

s130524c.jpg その落ちていった水は、写真の外壁の下端から外へ排出されます。金属製のサイディング固定材が、胴縁に付いているので分かりづらいですが、透湿防水シートを下ってきた水は、下端に付いている水切の表面に出て、水切をつたって地面に落ちます。たらーっ(汗)

s130524d.jpg 一方、上っていった湿気は、壁の上端や軒先、屋根の棟などから排出されます。写真はサイディングの場合ですが、壁の上端に通気の出口となる穴の開いた部材を取付けています。私は、外壁の通気と屋根の通気は、何かの通気不具合の場合のリスク分散から、それぞれで別にする方がいいと思っています。晴れ

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2013年04月14日

【建物を考える】屋根と軒裏の通気層とガルバリウム鋼板など


s130414a.jpg 小屋裏のスペースがほとんど無い勾配天井などの室内とする場合、屋根の野地合板の通気性を考えて、通気屋根にします。通気屋根とは、垂木の上に一度野地合板と透湿防水シート張った上に、もう一度垂木を転ばして通気層を作り、野地合板を張った上で屋根を葺く方法です。

 写真では、既に鼻隠しが付いてしまっていますが、この鼻隠しに隠れた内側に垂木があり、その上に合板が張ってあります。鼻隠しの上に見えているせいの小さい垂木が、通気層を確保するための勾配垂木で、この垂木間の隙間が、軒先から棟までつながった通気層となります。
 この勾配垂木の上にも野地合板を張って、屋根防水のゴムアスなどのルーフィングを敷き、屋根葺き材を葺くことになります。

 通気層は、室内から発生して野地板を通り抜けた湿気が、この通気層を通って棟換気口から排気されることと、上記のルーフィングから万が一漏水があった場合でも、もう一つ防水ラインを確保できるメリットがあります。雨

s130414b.jpg 屋根葺き材は、建物の荷重などへの影響を考慮して、ガルバリウム鋼板などの軽量な屋根材を使います。また、ガルバリウム鋼板は再塗装が基本的に不用なこともメリットです。
 金属屋根の場合、雨水が流れやすいので勾配を緩くしますが、軽量なのと併せて風による影響を抑えるため、軒はなるべく短くして、軸組の垂木や小屋束は、金物でしっかりつなぎ留めます。
 写真は、濃いグレーのガルバリウム鋼板の立はぜ葺きで、はぜのピッチを垂木の455mmに合わせています。晴れ

s130414c.jpg 上記の通気層と勾配垂木の鼻先は、ガルバリウム鋼板の板金で鼻隠しをします。通気層への空気は、勾配垂木の出の部分の下から入るのですが、そのままでは虫などが入ってしまうので、ステンレスのパンチングなどで覆います。モバQ

s130414d.jpg 垂木などの納まりの関係で、短いなりにも軒裏がでてきます。写真では、準耐火構造の関係で、軒裏にアスノンの12mm厚を張っています。屋根の通気は上記のように軒先で、壁の通気は壁の上端で行い、どちらも軒裏とはつながらないので、防火上しっかりフタができます。目

s130414e.jpg さらに、鼻隠しと破風を、壁の透湿防水シートを先付けした上で、ガルバリウム鋼板の板金で覆ってしまいます。準耐火構造の関係もあるのですが、他に、軒裏等に塗装が不要になるだけでなく、ガルバリウム鋼板なので再塗装も不用になり、軒裏から屋根にかけては、ガルバリウム鋼板がダメになるまでの長期間、基本的にメンテナンスフリーになります。るんるん

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2013年03月09日

【建物を考える】木造軸組構造の引き寄せ金物イロイロ


s130309a.jpg 木造住宅の軸組部材の柱や梁は、現在では、抜けにくいように金物で補足して引寄せます。http://home.kurade.net/article/61436065.htmlにあるアンカーボルトも、土台を固定するM12だけでなく、M16は土台を介さず柱を直接引き寄せます。
 そのM16アンカーボルトに柱を引き寄せるのが、写真のようなホールダウンという金物です。写真は、私が使っているカナイさんhttp://www.kana-e.co.jp/の、シークホールダウンC-HD2535というビス留めタイプの認定金物で、引抜き力35kNまで対応します。3階建てなどで、引抜き力が大きい柱に使われます。

s130309b.jpg こちらは、20kNの引抜き力まで対応するシークホールダウンC-HD1520です。分かりやすい写真が無くて、柱頭側に付いているもので上向きです…。2階建て程度でかかる柱の引抜き力は、このぐらいの金物で対応できることが多いと思います。目

s130309c.jpg ホールダウンの必要ない程度の引抜き力のかかる柱も、金物で土台と引き寄せて抜けにくいようにします。柱はほぞによって土台等に置かれているだけで、建物の荷重で抜けないように押さえていたものなので…。写真は、同じカナイさんのフリーダムコーナーF-C10で、告示1460号(へ)に該当します。写真は柱頭側ですが、柱脚側で床の剛床の上から留める場合は、床側のビスが長い床合板仕様になります。

s130309d.jpg さらに引抜き力の小さい柱には、カナイさんのスリムビルトコーナーで、告示1460号(は)に該当します。やはり、剛床には床合板仕様になります。

 これらの柱頭柱脚金物には、各金物メーカーにいくつも種類があります。その中から、耐力や施工性、専用の構造ビスの種類や本数…など色々考えて、今は上のカナイさんの組合せを使っています。ホールダウン以外の金物は、種類を増やさないため、外柱でも内柱でも使える壁内側へ取付けるタイプにしています。家

s130309e.jpg こちらは筋交いの端部に付く、筋交いを固定する金物です。筋交い金物は具体な金物を指定しませんが、最近は施工性からこういう柱と固定するタイプを、大工さんが使っていることが多いようです。ちなみに写真は、タナカさんhttp://www.tanakanet.jp/の2倍筋かい(リベロII)ですね。ただ、計算上梁への固定も必要な箇所には、柱と梁の両方に固定するタイプを指定します。
 筋交いもサイズによって金物が違うので、筋交いと金物の種類を増やさないよう、45×90のシングルとダブルだけで構造のバランスをとるようにしています。ペン

s130309f.jpg こちらは、梁などの横架材同士が、引き抜けないように引き寄せる羽子板ボルトという金物です。羽子板ボルトも様々種類があるので、普段は特に指定しないのですが、写真の時は、カナイさんのメルト羽子板ボルトにしてみました。溶接が無く、金物サイズや重量が小さいので使ってみたのですが、羽子板ボルトを見せるような納まりでなければ、メリットはコンパクトぐらいかなと。

s130309g.jpg アンカーボルトや羽子板ボルトのM12ボルトは、バネ座金を使ってナットで締めて固定します。木は乾燥によってやせるので、バネ付き座金でないと、当初ボルトを締めた時よりやせると、ナットが緩んでしまいます。最近は、もっとバネの長い座金も出てきてますが、そこまでは必要ないかなと思ってます。るんるん

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2013年02月07日

【建物を考える】基礎の通気と基礎パッキンと土台


s130207a.jpg 基礎の立ち上がりと、その上に敷く土台の間に設置される基礎パッキンです。木の土台を、水分を含む基礎のコンクリートから浮かせて、土台の耐久性を高めます。同時に、パッキンのスペースを使って、基礎内の通気を確保し、基礎内に湿気がこもらないようにもします。現在は、以前のような、構造的に重要な外周の基礎立ち上がりを切り欠いて、通気口を設けることはしません。

 写真は、城東テクノ(株)さんhttp://www.joto.com/product/の「キソパッキンロング」です。通気のための隙間のある形状でありながら、建物の荷重に耐える非常に硬質の樹脂でできています。最近は、土台の下全部分に敷き詰める、このロングタイプの施工が多いと思います。ロングタイプだと、基礎パッキンを入れなくていけない箇所(柱下・アンカーボルト・継手など)を気にせずに施工できるので、間違える確率が低いです。目

s130207b.jpg 基礎パッキンは、このように基礎立ち上がりの上に、基礎パッキンの芯を土台芯に合わせて敷き、コンクリート釘で仮留めしていきます。土台を敷いて、アンカーボルトを締め付け土台を固定することによって、基礎パッキンも固定されます。立ち上がっているボルトがアンカーボルトで、基礎パッキンの穴の部分にアンカーボルトを通すようにして敷き並べていきます。

 写真の基礎パッキンは、同じ城東さんの「気密パッキンロング」です。こちらは、通気せず逆に通気しないように隙間が無く、上下面に密着するための部材が付いています。外気の侵入など通気を止めたい土間の周囲などに使います。るんるん

s130207c.jpg 土台を敷くとこのようになります。下のコンクリートが基礎の立ち上がり、その上の黒い部材が基礎パッキン、その上の木材が土台です。写真では、基礎パッキン厚が20mm、土台が120mm角です。

 土台は、地面やコンクリート製の基礎に近いので、湿気やシロアリによる腐食にできるだけ耐えるため、防腐性質の高い樹種や、防腐剤を注入した木材が使われます。土台にあいている四角い穴は、柱のほぞを差すためのほぞ穴です。家

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2013年01月13日

【建物を考える】基礎立ち上がりとアンカーボルト


s130113a.jpg 木造住宅べた基礎の基礎梁立ち上がり部分の、コンクリート打設時の型枠とアンカーボルトです。下に見えている基礎底盤を先に打設した後、その上に鋼製の型枠を組んで、立ち上がりを打設します。基礎の立ち上がり高さは、瑕疵担保保険の規定でGLから+300mm以上、耐久性等の仕様を高めた規定でGLから+400mm以上です。底盤上端がGLから+50mmなので、底盤からの立ち上がり高さはそれぞれ+250mm、+350mmとなります。

 立ち上がりは梁のせいに当たるので、高さが高いほど曲げなどの応力度が大きくなるのですが、反面、1階の床高さが高くなったり、基礎の重量が増えたりします。もう一つ後述の、基礎立ち上がりの上の土台や、柱を固定するためのアンカーボルトの施工性に、立ち上がり高さが関係して、実質的には底盤+300mm以上ないと、いかなるM16ボルトの設置でも底盤に絡んでしまうことになります。写真でスケールの右に見えているのが、アンカーボルトです。目

s130113b.jpg 写真は、基礎の立ち上がりの隅角部分を上から見ています。立てた両側の型枠の間に、コンクリートを打設していきます。アンカーボルトはこのように、保持具によって型枠に先に固定しておきます。立ち上がり部分の幅は120mm〜150mmで、写真の基礎では150mmです。軸組が4寸(120mm)角なことと、写真のアンカーボルトの引き抜き強さの規定を満たすためです。モバQ

s130113c.jpg アンカーボルトは、土台を固定するためのM12と、柱の引き抜きを留めるためのホールダウンという金物に固定するためのM16の2種類があります。写真は、使用しているM16ボルトで、カナイhttp://www.kana-e.co.jp/のフィストアンカーボルトM16という製品の、長さL600mmのものです。立ち上がり幅150mmの場合、埋込み長さ280mmで36.8kNの引き抜き力に耐えると認定されています。るんるん

s130113d.jpg Z金物のJの形をしたアンカーボルトとは違って、埋込む側の先端が写真のような笠形になっています。笠形なことによって、アンカーボルトの向きや鉄筋との干渉の考慮が少なくなり、施工性が良いです。また、Z金物のアンカーボルトの場合、埋込み長さが、引き抜き力が25.0kNまでは360mm、35.0kNまでは510mmが必要になり、510mmの場合は底盤との絡みを避けることができません。

 最近の住宅では、引き抜き力が25.0kNを超える柱が無いことが少なく、3階建てでは何本もそういう柱が出てきます。フィストアンカーボルトM16は、引き抜き力が25.0kNを超えた場合でも、36.8kNまでは埋込み長さ280mmで対応できるので、施工の確実性では大きなメリットがあるので使用しています。家

s130113e.jpg こちらはM12アンカーボルトです。M12ボルトは、Z金物でも笠形ボルトでも、制度上の埋込み長さは同じなのですが、方向性の無い施工性などを考えて、笠形のM12ボルトの長さL450mmを使用します。ペン

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2012年12月23日

【建物を考える】木造住宅の基礎に使われる異形鉄筋


s121223a.jpg 木造住宅の基礎に使われるサイズの異形棒鋼、いわゆる異形鉄筋です。埼玉県あたりでは、木造住宅の基礎は、直接又は地業の上にべた基礎とすることが多いと思います。そのべた基礎は、鉄筋コンクリート(RC)造で、このような鉄筋を組み、コンクリートで覆って強固に固めた構造です。

 上は、SD295AのD13という規格の異形鉄筋です。前者は、鉄筋の降伏強度を表す規格で、木造住宅の基礎ではSD295Aがほとんどだと思います。後者は鉄筋の径の呼び名で、直径が約13mmということで、主に基礎梁の上端と下端の主筋や、底盤の配筋として使われます。写真は、基礎梁の上端主筋ですね。目
 写真にある凸マークは、圧延マークと呼ばれて、鉄筋の規格やメーカーを確認することができます。ちなみに調べると、(株)城南製鋼所製で、ポッチが無いのでSD295Aで、呼び径のD13はマークで表示されています。

s121223b.jpg こちらは、主に基礎梁の補強筋として使われるSD295AのD10の異形鉄筋です。写真は、基礎梁立上がり部分の水平方向の補強筋ですね。ちなみにこちらは、朝日工業(株)製ですが、このメーカーはD13以下は径の表示が無いようなので、一応、ノギスをあてて径を確認したりします。
 この他、木造住宅でも、基礎梁の間隔が広かったりして、底盤の鉄筋断面積の確保が必要な場合、D16などを使うこともあると思います。家

s121223c.jpg この鉄筋は、鉄筋の腐食防止やコンクリートとの付着確保のため、コンクートでしっかり覆う必要があります。そのための、鉄筋を覆うコンクリートの厚さ、かぶり厚の確保が重要です。

 写真は、木造住宅のべた基礎の底盤部の配筋です。上端筋と下端筋の二層のダブル配筋の例です。下端筋の下側筋と捨てコンの間のかぶり厚は70mm、上端筋の上側筋と底盤上面との間のかぶり厚は40mm確保するのが基本です。底盤厚は200mmなので、上端筋と下端筋の間隔が25mm以上になることを確認して、それに合わせてスペーサーを設置し、かぶり厚を確保します。手前の鉄筋製のスペーサーは上端筋を、奥の四角いブロックは下端筋を支持しています。

 ちなみに、奥の四角いブロックは、サイコロと呼ばれるコンクリート製のキューブで、三辺が50×60×70mmなどになっていて、スペーサーの役割をするものです。晴れ

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2012年11月18日

【建物を考える】大宮台地の地盤例と関東ローム層


s121118.jpg ウチの事務所のあるあたりの、大宮台地上の地盤の一例です。沖積世時代の河川などによる堆積や洪積層の浸食があまり無いエリアにあたります。写真の下の方に見えている赤い土が、いわゆる関東ローム層の火山灰土の粘性土です。写真では、現地盤面から約60cm下にあります。このローム層の上の60cmは、いわゆる黒ボクと呼ばれる土などで、以前に畑として使われてきた時代の土と、その後宅地化された際に、道路レベルまで盛土された土から構成されているようです。目

 軽い木造住宅のべた基礎の支持地盤としては、この表面の黒ボク等でも可能になると思います。木造住宅でも重量の重い場合や3階建てなど、基礎にかかる応力等が大きくなる場合は、その下のローム層を支持地盤とすることが多いと思います。この関東ローム層の粘性土は、SWS試験ではそう強い許容応力度を示さないのですが、より精度の高い圧密などの土質試験では、住宅程度の支持地盤として十分な数値を示すことが多いようです。
 また、ローム層の土は、地盤の中に形成されたままの状態では許容応力があるのですが、掘削などによって一旦乱した土は、許容応力が少なくなってしまいます。そのため、ローム層の根伐り作業などは、粗して埋め戻すことがないように、丁寧に行われています。家

 ただこのローム層も、ウチのあたりの大宮台地では層厚が2.5〜3mほどで、その下に、柔らかい凝灰質粘土層があり、地下水位もやや高めです。そのため、木造住宅より重いRC造の建物やマンションなどは、その下の大宮層と呼ばれる砂質土と粘性土の層地盤まで、-5mほどの杭を打つことになるのだと思います。ビル

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2012年10月05日

【建物を考える】ブラケットとLED電球で照明を考える

 照明の費用を抑えるために、その個数を少なくするために、ブラケットを使うことをします。これまでは、天井のダウンライトが安価だったので、照射範囲の狭さから多少数が多くなっても、費用を抑えることもできました。しかし、ダウンライトもLEDが中心で個当たりの単価が高くなり、数多く配置すると照明代が膨らんできます。といって、安価な白熱球ダウンライトをLED電球で置き換えるのは、天井埋め込みという構造とLEDの放熱の必要から、特に住宅向け高気密型ではちょっとこわいです。そのためか、LEDダウンライトは、専用LEDユニットを使っているものが多いのかなと思います。目

s121005a.jpg そこで、見通しの良い壁にブラケットを付け、平面的になるべく広い範囲に光が届くように配置して、照明の個数をなるべく少なくすることを考えます。ですが、ブラケットはシンプルなものでも、どのくらいの明るさがあって、どのように光が広がるのかは、カタログの写真や照度図ではなかなか分かりません…。ということで、使う数も多い場合は、実際の照明器具を取り寄せて検討します。

 写真は、今回使ってみることにした東芝ライテックのIB30085というブラケットです。フロスト波レリーフのガラス製のブラケットです。上下は完全に開放になっています。標準はミニクリプトン球が付いてるのですが、これを写真右のLED電球に置き換えて使ってみます。ただ、ガラス製でクリプトン球と、いつ廃盤になってもおかしくないような製品なので、もうしばらくカタログ落ちしないでくれ…と。あせあせ(飛び散る汗)

s121005b.jpg LED交換は設置後に行うことにすると、価格と性能のバランスで、アイリスオーヤマのエコルクスhttp://www.irisohyama.co.jp/led/を候補にします。アイリスオーヤマ製品は、電材ルートでは流れていないので、普通に買って交換します。それでも、東芝製のLED電球などに比べ安価で、性能も見劣りしません。別なソケットを使って点灯テストしてみると光の範囲も広く、ガラスカバーとの感じもよさそうです。このLED電球を、場所によって電球色と昼白色を使い分けます。ひらめき

s121005c.jpg こちらは、価格で最初候補にした、大光電機のD形電球形蛍光灯を使ったブラケットです。フラットな乳白色の樹脂で全面覆われたブラケットです。電球形蛍光灯を納めるためややサイズが大きく、電球形蛍光灯の光ムラをなじませるため、樹脂カバーは厚めです。そのため、電球の光量の割に暗くなってしまう印象です。また、樹脂で密閉型のため、LED電球への交換は、長時間点灯の場合はちょっと慎重な判断が必要です。

s121005d.jpg こちらも似た感じの、オーデリックのD形電球形蛍光灯を使ったブラケットです。ほぼ同じ構成なのですが、こちらは上下は透明の樹脂カバーで、光の演出や明るさを確保しようという感じがあります。こちらも樹脂で密閉型のため、LED電球交換は慎重さが必要です。いい気分(温泉)

s121005e.jpg 場所によっては、電球を裸のまま使うブラケット、レセップを使います。陶器製のモーガルソケットをそのまま使うのが一番安いのですが、なかなかそうもいかないので、製品になっているレセップを使います。その中で、ついでに取り寄せてみた遠藤照明のEG-2229Wというレセップは、その陶器製のモーガルソケットに取付金具とアルミ製カバーを組合せた面白いものでした…。モバQ

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2012年07月14日

【建物を考える】合理的な仕組みのリンナイ(株)さんの「ECO ONE」

s120714a.jpg リンナイ(株)さんの「ECO ONE」http://rinnai.jp/products/waterheater/hybrid/で、今月に新機種が発売になるようです。北関東支店で、設備屋さん向け?の研修会用に機器が組んであった所におじゃまして、実機と仕組みの話しを聞いてきました。

 元々電気温水器はあまり好きではないのですが、ここのところの流れで、これまでのオール電化住宅の新規受付も無くなるようで、冷暖房と給湯熱源の状況が、めまぐるしく変化しています。あせあせ(飛び散る汗)

 ECO ONEは、ヒートポンプとエコジョーズを組み合わせた給湯器です。現在考えられるシステムとしては、とても合理的だと思います。ガスは、エネルギー効率があまり良くないことと、ボイラーの細かい火力調整が難しいことなどから、必要以上にガスを使わざるを得ないことがあります。そこで、たくさんの熱量が必要ない場合は、ヒートポンプから熱を供給しようという給湯器のようです。実際の運転は、ヒートポンプが水を温め、それで足りない場合に、エコジョーズでアシストするという仕組みです。

 100Lのタンクは、常に水かお湯で満水になっていて、水の割合が高くなると、ヒートポンプが水を温めます。ただその温度も45度だそうで、通常給湯に使われる40度前後に対して、必要以上に温めることはしないようです。お湯の使用量が多くタンクの温度が下がっても、エコジョーズがあるので、その給湯時に温度を上げることができます。
 そのお湯を温めるのも、自動学習して、最もお湯が使われる時間帯の直前にヒートポンプで温め、なるべく保温時間を作らないようにするそうです。なので、エコキュートのように、長時間保温のために高温を前提にする必要がないそうです。温度が45度だと、菌などの繁殖も気になるところですが、ECO ONEはタンクといっても貯めるというよりは、常時満水のため、太い給水あるいは給湯管の一部のような感じです。なので、長時間給湯を使わない限りは問題はなさそうです。いい気分(温泉)

 なので、床暖房も40度の低温の温水式床暖房になります。そのため床暖房パネルは、下面断熱と上面熱伝導効率の良いパネルを使いたいようです。床暖房の立ち上がり時などは、エコジョーズで温水温度を上げますが、一定温度維持の場合は、ヒートポンプで床暖房の温水を温めるそうです。かなり広範囲にも対応するそうですが、やはり床暖房面積やパイプの延長距離にもよるので、今ちょうど約27畳もの床暖へ対応可能か、検討してもらってます。

 これらによって、給湯と床暖房にも対応するタイプは床暖房も、単純なエコジョーズによる場合よりも、ガスの使用量はそれなりに落ち、ヒートポンプによる電気使用量の増加を十分上回るそうです。さらに、電気料金の高い時間帯はガスのみで運転をしたり、ガス供給停止時は電気のみで運転したり、停電時は汎用バッテリー外付けで運転できたりと、なかなか考えられていると思います。目

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2012年07月01日

【建物を考える】LED電球と電球形蛍光灯の明るさと消費電力を考える

s120701a.jpg LED照明が増えてきまして、照明器具の選定でも、個々のLED光源とカバーなどをどう組み合わせているか、少し考えたりしています。そういう部分が好きなこともあるのですが…(^^;)。LED電球でも、実用的なモノが主体になってきて、たまに買ってみてチェック?してます。ひらめき

 昨年末に買ってみた東芝ライテックhttp://www.tlt.co.jp/tlt/products/led_lamp/のLED電球2種です。半年経つので、左のLDA9シリーズは、より広拡散タイプでスリムなものに代わっています。消費電力も8.8Wに減っているようです。
 これは、電球色でも高輝度のタイプが増えてきたので、60W電球相当の電球型蛍光灯の明るさとどうかを比較しようと思ったのでした。ウチの環境では、反射光などもあってなかなかうまく計測できないのですが、下方向90度くらいの範囲では、同じくらいかそれ以上のようです。ただ、横から上方への光は少ないです。現在のLDA9シリーズでは、横から上はもう少し明るいのだと思いますが。さらに明るいLDA11シリーズも出ていて、消費電力10.6Wですが、これは60W電球相当よりは明るいのではと推測されます。

 あくまで最近の私の感覚ですが、LED電球の光束量は、電球のW数相当の10倍ぐらいに考えるといいかなと思っています。その時の最近の消費電力は、LED電球は電球型蛍光灯(パルックボールプレミア)に比べて10%ぐらい少ないくらいかと。価格は、電球型蛍光灯がだいぶ値上がりしましたが、それでもLED電球は、電球型蛍光灯の2倍ちょっとするようです。るんるん

s120701b.jpg 上の右のLED電球は、左のようなクリアタイプのLED電球LDA5シリーズのE17/Cです。E17用のクリプトン球置き換え向けなので、とても小さいですが、みっちりとした重さがあります。クリアタイプのLED電球も少し出てきたので、ためしに買ってみたものです。
 カバーが透明樹脂なので、黄色いLED素子が良く見えます。そこから真っすぐ発光された光を、その先の透明なお椀型のガラス?樹脂?の屈折部材によって拡散させ、クリア球のように光らせようというモノのようです。ですが、やはり真っすぐ直進する光量が多いです。でも、乳白のカバーに比べて、こういう透明なカバーの見た目がなかなか良い感じです。目

s120701c.jpg こちらは、最近買ったELPA朝日電器http://www.elpa.co.jp/product/li.htmlの、ミニ電球型のクリアタイプのLED電球です。仕組みは上のと同じですが、こちらはクリア電球のような姿をしていて、外側もガラスです。消費電力2.0Wの昼白色タイプなので、明るくはありません。40W電球相当の半分も光量はないと思います。

s120701d.jpg これは、http://home.kurade.net/article/32778160.htmlにある玄関灯を、元々もクリア電球の雰囲気に戻せるかなと思って買ってみたものです。夜間ずっと点いていることと、ご近所もあるので、あまり明るい必要もないのでためしてみてます。
 やはり下向きの光量が多く、地面を四角く照らす感じなり、横方向も筋状のムラがあります。まあでも、これまでの電球型蛍光灯D形よりは、見た感じは良くなりますし、消費電力も7Wから2Wへとさらに減ります。夜

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