完成見学会、終了したしました。色々なつながりの方々にご来場いただきまして、ありがとうございました。26日は天気も良く、そこで出会った子どもたちは、走り回ったりかくれんぼしたりして、とてもにぎやかな?見学会になりました。家具の入る前の住宅や、吹抜けや収納は、彼らの格好の遊び場のようです。
色々な居場所のある住まい、木や珪藻土に囲まれた住まい、遊び心のある住まいなど、楽しさを感じる住まいや暮らしのモノを、設計・デザインしていきます。お気軽にメールなどでお問い合わせください。
写真は、見学会の片付けが終わったところで、吹抜けの「もくもくペンダント」だけを点灯してみたところです。鳥取の谷口和紙さんhttp://www.aoyawashi.co.jp/ja/の、「雲」の形をした和紙のペンダントです。見学会では、「ジャガイモ」「まゆ玉」「たまご」などとも言われてました。こういうカチッとした形でないのが、とても好きです。
ぼんやりと吹抜けを照らす雰囲気は、なんだがとてもおだやかな気分にしてくれます。
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■ご紹介していただいています。
○グリーンスマイル 細田さん
構造材のプレカットを担当していただきました。
http://kurashi-kinoie.cocolog-nifty.com/gogokinoie/2009/04/post-7a57.html
○五感・木魂 前田さん
1,2階の床暖房部分の無垢フローリングをお願いしました。
http://mukuflooring.livedoor.biz/archives/51232706.html
○関尾英隆建築設計工房・沖工務店 関尾さん
大学の先輩で、色々見させていただいてます。
http://sekio.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-240f.html
2009年04月26日
【堀崎町の家】完成見学会へのご来場、ありがとうございました。
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【堀崎町の家 アイデアと工事】一覧
01 これまでの状況と設計条件
02 プランの考え方など
03 焼杉板とスパンドレルとモザイクタイル
04 地鎮祭から安全柵の設置へ
05 仮設設備工事から根切りへ
06 捨てコン打ち、基礎ベースの墨出しと型枠
07 基礎配筋の組立と配筋検査
08 基礎ベースのコンクリ打ちと配筋修正
09 基礎梁の型枠とコンクリ打設
10 基礎の型枠解体と埋め戻し
11 1Fスラブの配筋とコンクリート打設
12 鉄筋圧接と1Fの型枠・配筋工事
13 1F壁と2F床の型枠と配筋工事
14 アンカーボルト設置とコンクリ打設
15 1Fの型枠解体とスラブ不陸の調整
16 土台敷きから建て方へ
17 木造の金物取付やRC部分のサッシ取付など
18 天井・屋根下地工事と3階の床張り
19 筋交い取付け接合金物と屋根工事
20 まぐさ等取付けとサッシと雲筋交い
→ 全てを表示(〜34)
02 プランの考え方など
03 焼杉板とスパンドレルとモザイクタイル
04 地鎮祭から安全柵の設置へ
05 仮設設備工事から根切りへ
06 捨てコン打ち、基礎ベースの墨出しと型枠
07 基礎配筋の組立と配筋検査
08 基礎ベースのコンクリ打ちと配筋修正
09 基礎梁の型枠とコンクリ打設
10 基礎の型枠解体と埋め戻し
11 1Fスラブの配筋とコンクリート打設
12 鉄筋圧接と1Fの型枠・配筋工事
13 1F壁と2F床の型枠と配筋工事
14 アンカーボルト設置とコンクリ打設
15 1Fの型枠解体とスラブ不陸の調整
16 土台敷きから建て方へ
17 木造の金物取付やRC部分のサッシ取付など
18 天井・屋根下地工事と3階の床張り
19 筋交い取付け接合金物と屋根工事
20 まぐさ等取付けとサッシと雲筋交い
→ 全てを表示(〜34)
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2009年04月22日
【堀崎町の家】家具取付と塗装、木建具取付、ポーチ屋根
今日、無事完了検査を終えまして、若干の残工事と見学会を残すのみとなりました。このブログでの内容は、だいぶ遅れていますが、この遅れのまま?、完成まで報告しようと思います。
●製作家具の取付けと塗装
http://home.kurade.net/article/28029598.htmlに続いて、残りの製作家具が現場に入ってきました。今回はほぼ組立てられた状態で現場に入ってきまして、一部を現場で加工して仕上げます。写真は、アイランド型のキッチンカウンターで、墨を出して台輪を床に固定しているところです。この上にカウンターを載せ、天板をその後で取付けます。
こちらは洗面台で、既に床と壁に固定され、天板も固定されています。天板に空いている丸い穴には、陶器製の洗面器が据えられるのですが、これがなかなか大変でした。この辺りは、後ほど設備関係を紹介する時に書きます。
家具の仕上は、キッチンの天板はヒノキの集成材、その他の天板はスギの集成材です。その他の側板やトビラや前板はシナのフラッシュやランバーで製作しており、おとなしい木目の表情の期待とコスト的な配慮をしています。水回りの天板だけでなく、シナも非常に汚れやすいので塗装が必要ですが、ウレタン等のツルピカの塗装はやはり避けます。また、シナの白っぽさと木目のおとなしさをキープしたいので、黄色っぽくなってしまうクリア系の塗装も避けます。そのためとコスト的な配慮から、いずれの家具も無塗装で現場に搬入され、塗装を私が現場でやっています。この頃から、監理者兼ペンキ屋さんの状態になってます...。
あれこれ塗料をためした結果、家具の天板も含め、無垢板で塗装する部分には、太田油脂さんの「匠の塗油 クリアー」http://www.ohtaoilmill.co.jp/products/perrilaoil.phpを塗布してます。伸びの良さとウエスで1回という塗りやすさと、少量で広い面積が塗れる経済性と、木目がとてもきれいに出てくるしっとり感と耐水性が、気に入っています。
一方、シナには、様々な塗装をためしてみた結果、ターナーさんのエシャのクラフトオイルに、ホワイトのステインを10%混ぜたものを塗っています。エシャはhttp://www.turner.co.jp/paint/esha/index.htmlに、既調合塗料を大橋塗料さんhttp://www.ohhashi.net/shop/index.htmlから購入しています。こちらのクラフトオイルは、刷毛塗りをしていまして、シナは吸収がとても早いので、その後、早めに拭き取りをして仕上げています。
洗面所の写真の、天板のスギ集成材とトビラ等のシナランバーは塗装済みで、このような色味になります。
●木建具とワンポイント
木建具も入ってきまして、こちらもシナのフラッシュです。周りの壁がスギの羽目板だったりとにぎやかなので、家具や建具は、シナでおとなしく?していてもらおうという考えです。木建具も、順次クラフトオイルで汚れ防止のための塗装をしていきます。ちなみに、この住宅の木建具は、1ヶ所を除き全て引戸です。
戸の真ん中辺りには、ワンポイント欲しいということで、200角のステンドグラスをはめています。ステンドグラスは、セブンホームさんhttp://www.7home.co.jp/の既製品で、アップで見ると下の写真のような感じです。戸ごと模様を変えて5種類が使われています。その他、ステンドグラス以外にも、スギ板を☆形やお魚の形にくり抜いた板をはめた戸も作っています。こちらも、そのうち載せようと思います。
●玄関ポーチ屋根とバルコニーの手すり
玄関ポーチの屋根も付きました。普通?に木で軒屋根を組むような感じで作っていまして、こちらはオスモさんhttp://www.osmocolor.jp/のウッドステインプロテクターのパークグレー色を2回塗りしています。軒先の雨樋は色々探したのですが、ステンレスで製作となりました。
屋根面には、小さい角波の透明のポリカーボネート板を張っています。できるだけ明るくしたいのと、普通の波板とは違う感じにしたかったので、タキロンさんhttp://www.takiron.co.jp/product/product_01/index.phpのユーロライトという製品を使っています。平らな部分があるので、向こうが結構良く見え、透明感が感じられて良い感じです。強度的にどうかと思ったのですが、大丈夫そうです。
3階のバルコニーの屋根も、玄関ポーチ屋根と同じような部材で造っています。この屋根の架構の部材につられる形で、そのバルコニーの手すりも木での製作としてしまいました。これも、笠木の防水と手すり束の固定に、非常に苦労しまして、最終的には、固定金物をアルミの型材から切り出して加工することとなりました。この後、笠木と木束の取合い部分には、シールを打ちます。
●製作家具の取付けと塗装
http://home.kurade.net/article/28029598.htmlに続いて、残りの製作家具が現場に入ってきました。今回はほぼ組立てられた状態で現場に入ってきまして、一部を現場で加工して仕上げます。写真は、アイランド型のキッチンカウンターで、墨を出して台輪を床に固定しているところです。この上にカウンターを載せ、天板をその後で取付けます。
こちらは洗面台で、既に床と壁に固定され、天板も固定されています。天板に空いている丸い穴には、陶器製の洗面器が据えられるのですが、これがなかなか大変でした。この辺りは、後ほど設備関係を紹介する時に書きます。
家具の仕上は、キッチンの天板はヒノキの集成材、その他の天板はスギの集成材です。その他の側板やトビラや前板はシナのフラッシュやランバーで製作しており、おとなしい木目の表情の期待とコスト的な配慮をしています。水回りの天板だけでなく、シナも非常に汚れやすいので塗装が必要ですが、ウレタン等のツルピカの塗装はやはり避けます。また、シナの白っぽさと木目のおとなしさをキープしたいので、黄色っぽくなってしまうクリア系の塗装も避けます。そのためとコスト的な配慮から、いずれの家具も無塗装で現場に搬入され、塗装を私が現場でやっています。この頃から、監理者兼ペンキ屋さんの状態になってます...。
あれこれ塗料をためした結果、家具の天板も含め、無垢板で塗装する部分には、太田油脂さんの「匠の塗油 クリアー」http://www.ohtaoilmill.co.jp/products/perrilaoil.phpを塗布してます。伸びの良さとウエスで1回という塗りやすさと、少量で広い面積が塗れる経済性と、木目がとてもきれいに出てくるしっとり感と耐水性が、気に入っています。
一方、シナには、様々な塗装をためしてみた結果、ターナーさんのエシャのクラフトオイルに、ホワイトのステインを10%混ぜたものを塗っています。エシャはhttp://www.turner.co.jp/paint/esha/index.htmlに、既調合塗料を大橋塗料さんhttp://www.ohhashi.net/shop/index.htmlから購入しています。こちらのクラフトオイルは、刷毛塗りをしていまして、シナは吸収がとても早いので、その後、早めに拭き取りをして仕上げています。
洗面所の写真の、天板のスギ集成材とトビラ等のシナランバーは塗装済みで、このような色味になります。
●木建具とワンポイント
木建具も入ってきまして、こちらもシナのフラッシュです。周りの壁がスギの羽目板だったりとにぎやかなので、家具や建具は、シナでおとなしく?していてもらおうという考えです。木建具も、順次クラフトオイルで汚れ防止のための塗装をしていきます。ちなみに、この住宅の木建具は、1ヶ所を除き全て引戸です。
戸の真ん中辺りには、ワンポイント欲しいということで、200角のステンドグラスをはめています。ステンドグラスは、セブンホームさんhttp://www.7home.co.jp/の既製品で、アップで見ると下の写真のような感じです。戸ごと模様を変えて5種類が使われています。その他、ステンドグラス以外にも、スギ板を☆形やお魚の形にくり抜いた板をはめた戸も作っています。こちらも、そのうち載せようと思います。
●玄関ポーチ屋根とバルコニーの手すり
玄関ポーチの屋根も付きました。普通?に木で軒屋根を組むような感じで作っていまして、こちらはオスモさんhttp://www.osmocolor.jp/のウッドステインプロテクターのパークグレー色を2回塗りしています。軒先の雨樋は色々探したのですが、ステンレスで製作となりました。
屋根面には、小さい角波の透明のポリカーボネート板を張っています。できるだけ明るくしたいのと、普通の波板とは違う感じにしたかったので、タキロンさんhttp://www.takiron.co.jp/product/product_01/index.phpのユーロライトという製品を使っています。平らな部分があるので、向こうが結構良く見え、透明感が感じられて良い感じです。強度的にどうかと思ったのですが、大丈夫そうです。
3階のバルコニーの屋根も、玄関ポーチ屋根と同じような部材で造っています。この屋根の架構の部材につられる形で、そのバルコニーの手すりも木での製作としてしまいました。これも、笠木の防水と手すり束の固定に、非常に苦労しまして、最終的には、固定金物をアルミの型材から切り出して加工することとなりました。この後、笠木と木束の取合い部分には、シールを打ちます。
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2009年04月17日
【堀崎町の家】左官仕上と羽目板張りの壁仕上、階段取付け
●珪藻土漆喰の塗放し左官仕上
内部の壁仕上も、ほぼ終わってきています。1階のRC造の部分の内部は、コンクリートの打放しです。木造部分には2種類の仕上がありまして、一つは珪藻土漆喰のエコクィーンNSZ-3の左官仕上です。エコクィーンはhttp://www.ecoqueen.com/にあります。左官は外部と同様に塗放し仕上で、左官屋さんの均したコテ後が光の加減見えるくらいの感じです。うっすら黄色っぽい、しっとりとした壁の表情がとても良いです。
この左官壁は、床との取り合いは普通に60mmの巾木で納めているのですが、天井が無いので梁との取り合いは、梁の下端あたりで止めています。壁は横胴縁も付けた大壁なので、左官壁の面が梁側よりも30mmほど前に出ているような納まりになっています。左官壁の上部はピクチャーレールで見切り、フックを下げることにより、左官壁にも装飾がしやすいようにしています。
●たてのスギ羽目板張り
もう一つは、たてのスギ羽目板張りです。上の左官壁との対比で部屋の雰囲気を作ろうと考えているので、各部屋とも、この2種類の壁仕上がそれぞれに違って組み合わさっています。壁や天井がみな同じ仕上というのは、面白さが足りない感じがしてしまうので...。
この板は、工務店さんが仕入れていた目透しの羽目板だったのを、実の部分をつめる加工をして張っています。なので、働き幅は100mm弱で、よく見ると板の継ぎ目は丸身になっています。上小節と無節の板を混ぜているので、この住宅の板の中では、比較的節が少ない部分かもです。羽目板は、今のところ無塗装のままの予定です。一番最初の設計では、焼スギにしようと考えていた壁仕上です...。
この板壁の方は、巾木は無く、床から3階の床合板下面まで、板が伸びています。そのため、梁や火打や金物などとの取り合いに、加工手間がありましたが、大工さんが色々と工夫して納めてくれています。
板壁の一部に、凹みの飾り棚を並べたところがあります。裏側に、電気配線の集中する壁があり、ふところを稼いでおくこともあって、壁をふかしています。そこを利用して、こういう飾り棚を作ってみました。写真は、製作途中の時点です...。飾り棚の中は左官を考えたのですが、作業困難なので、シナランバーに塗装したものになりました。
●階段取付け工事
階段も付きました。階段も柔らかいスギの集成材で作ってみました。木造の2〜3階の階段は、通常の側桁階段なのですが、写真には写ってない下の3段がオープンのようになっていて、段板が後ろから入らないので、納めるのに大工さんが苦労していました...。この後、壁の左官が仕上られまして、最後に手すりが付けられます。
この住宅では、厚18mmの横胴縁を標準にしているのですが、この階段の部分だけ、階段の有効幅を確保するために、横胴縁を無しにしています。
RC造の1階と木造の2階を結ぶ階段は、側桁のオープン階段なのですが、こちらもスギの集成材で作ってみました。色々な事情により、一番最初の設計のスチールの階段から変更されてきた結果、至った階段です。側桁、段板とも厚めの設計をしていますが、それでもやはり揺れはあります。
オープン階段なので、段板にはつま先止めを付けて、足が段板間にすべり落ちそうな時に、ちょっと引っかかりになることを期待してます。この後、側桁の上に木製の手すりが組まれていきます。
内部の壁仕上も、ほぼ終わってきています。1階のRC造の部分の内部は、コンクリートの打放しです。木造部分には2種類の仕上がありまして、一つは珪藻土漆喰のエコクィーンNSZ-3の左官仕上です。エコクィーンはhttp://www.ecoqueen.com/にあります。左官は外部と同様に塗放し仕上で、左官屋さんの均したコテ後が光の加減見えるくらいの感じです。うっすら黄色っぽい、しっとりとした壁の表情がとても良いです。
この左官壁は、床との取り合いは普通に60mmの巾木で納めているのですが、天井が無いので梁との取り合いは、梁の下端あたりで止めています。壁は横胴縁も付けた大壁なので、左官壁の面が梁側よりも30mmほど前に出ているような納まりになっています。左官壁の上部はピクチャーレールで見切り、フックを下げることにより、左官壁にも装飾がしやすいようにしています。
●たてのスギ羽目板張り
もう一つは、たてのスギ羽目板張りです。上の左官壁との対比で部屋の雰囲気を作ろうと考えているので、各部屋とも、この2種類の壁仕上がそれぞれに違って組み合わさっています。壁や天井がみな同じ仕上というのは、面白さが足りない感じがしてしまうので...。
この板は、工務店さんが仕入れていた目透しの羽目板だったのを、実の部分をつめる加工をして張っています。なので、働き幅は100mm弱で、よく見ると板の継ぎ目は丸身になっています。上小節と無節の板を混ぜているので、この住宅の板の中では、比較的節が少ない部分かもです。羽目板は、今のところ無塗装のままの予定です。一番最初の設計では、焼スギにしようと考えていた壁仕上です...。
この板壁の方は、巾木は無く、床から3階の床合板下面まで、板が伸びています。そのため、梁や火打や金物などとの取り合いに、加工手間がありましたが、大工さんが色々と工夫して納めてくれています。
板壁の一部に、凹みの飾り棚を並べたところがあります。裏側に、電気配線の集中する壁があり、ふところを稼いでおくこともあって、壁をふかしています。そこを利用して、こういう飾り棚を作ってみました。写真は、製作途中の時点です...。飾り棚の中は左官を考えたのですが、作業困難なので、シナランバーに塗装したものになりました。
●階段取付け工事
階段も付きました。階段も柔らかいスギの集成材で作ってみました。木造の2〜3階の階段は、通常の側桁階段なのですが、写真には写ってない下の3段がオープンのようになっていて、段板が後ろから入らないので、納めるのに大工さんが苦労していました...。この後、壁の左官が仕上られまして、最後に手すりが付けられます。
この住宅では、厚18mmの横胴縁を標準にしているのですが、この階段の部分だけ、階段の有効幅を確保するために、横胴縁を無しにしています。
RC造の1階と木造の2階を結ぶ階段は、側桁のオープン階段なのですが、こちらもスギの集成材で作ってみました。色々な事情により、一番最初の設計のスチールの階段から変更されてきた結果、至った階段です。側桁、段板とも厚めの設計をしていますが、それでもやはり揺れはあります。
オープン階段なので、段板にはつま先止めを付けて、足が段板間にすべり落ちそうな時に、ちょっと引っかかりになることを期待してます。この後、側桁の上に木製の手すりが組まれていきます。
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2009年04月12日
【堀崎町の家】表情のある無垢フローリングと小上がりと浴室タイル張り
●2階の表情のある無垢フローリング
実際の進み具合とは前後しますが、内部の工事も順次進んできています。1ヶ月ほど前に、2階床の無垢フローリングが張られました。新木場の(株)五感さんの、シベリアンウォールナット(クルミ)、ラフタイプ、130mm幅の1枚物で、OILWAX塗装がされたモノです。(株)五感さんは、http://www.muku-flooring.jp/です。
ショールームである程度の広さの実物を見てきたのですが、養生の合間に見える姿は、その時よりも良い印象です。ラフとは、色むらや節や補修を含むタイプとのことですが、私は、これぐらい表情のある方が好きですし、無垢の木の良い感じがより伝わってくると思っています。また、オイル塗装なので、自然なしっとりとした感じがとても良い感じです。ウレタン塗装の固そうな感じは、木を使っている感じがあまりしないので、あまり好きではありません。
2階は、床暖房が入っていますが、このフローリングは、特に床暖房対応というわけではありません。ですが、板がしっかり乾燥されているので、大工さんとも大きな問題は起きないだろうと話しています。でも、130mm幅もあるので、多少の隙などが生じてくるのは想定しています。それにもまさる、無垢板の表情や感触の良さということなのです。
●1階置き床のにぎやか?な無垢フローリング
その後、1階の置き床にも無垢のフローリングが張られました。こちらも床暖房ありです。1階も同じ(株)五感さんですが、シルキーメイプル、ラフタイプ、90mm幅のユニで無塗装のモノです。
メイプルなので、比較的早く赤っぽくなってくるとのことで、リボスの「カルデット」のホワイトを拭き取り塗装して、赤味を抑えようとしています。1階は、コンクリートの打放しで、開口もそれほど大きくないため、床は白っぽい方が良いかなということで、うっすらと白くしました。下の写真で、一番左が塗装前、右が塗装後です。フラッシュをたいた写真なので、塗装した方が光ってより白っぽく写っています...。
この板は、ショールームで一目惚れしたモノです。もともと設計では、床ににぎやかなモザイクタイルを張ろうとしたのですが、やはりメンテなどの面から途中で断念し、フローリングに切り換えました。ですが、にぎやかな表情の床というのを作ってみたく、探している中でこのフローリングに出会ったのでした。言ってみれば、一般的にはメープル悪い部分を集めて作ったフローリングですが、私には、メープルの良さ?が凝縮されているように見えるのです...。さらに板幅も90mmと狭いものにして、よりにぎやかになるように考えています。残念ながら、今回は狭い面積なのですが、広く使ってもいけそうです。
ちなみに、カルデットは私が塗装しています。見えている框も「匠の塗油・墨色」http://www.ohtaoilmill.co.jp/products/perrilaoil.phpを、私が拭き取り塗装しています。框は、スギ材で製作しています。通常、傷みやすい框には、スギのようなやわらかい樹種は使わないのですが、板目の表情を優先してスギにしてしまいました。墨色なのは、上記の白っぽいフローリングと、土間のモルタルも白っぽいものになるので、はっきり区切る意味でも濃い色にしてみました。
●小上がりの製作
2階と3階にある小上がりも製作されました。床束と大引の上に28mm合板を張っていきます。普通は、小上がりというと畳敷きなのですが、ここでは2ヶ所ともスギの縁甲板張られました。写真の3階の小上がりでは、床下が収納になるので、そのように下地が組まれています。
●浴室の楽しい?感じのタイル
浴室のタイルも張られました。床は、TOTOの「グリップフロアB」の150角グリーンです。目地施工や汚れやすさなどいわれているらしいタイルですが、浴室なので滑りにくさを最優先に、汚れやすさはその裏返しと考えて採用しました。
壁は2種類のタイルを使っていまして、1つはTOTOの「素材蔵ホワイト スノーホワイト(マット)」の150角です。白いタイルなのですが、マット(光沢でない)仕上のタイルです。
もう1つは、INAXの「インテリアモザイク シリシア」のワッフル生地のような凹凸のある、うっすら黄色い50角のタイルです。予定していたモザイクタイルが色味がうまくないので、土壇場で急遽変更したタイルです。壁の半分がマットな白いタイルになるので、もう半分は楽しい表情のタイルにしようと考えていました。それをモザイクタイルの色味でやろうとしたのですが、思ったような感じにならず、色味ではなくて、凹凸の表情で楽しい感じにしようと変えて、そうなりそうなタイルとして探したものです。
天井と回縁のヒノキとの組合せは、こんな感じになります。それぞれの間は、シーリングを打つので、今は隙間が黒く見えています...。
実際の進み具合とは前後しますが、内部の工事も順次進んできています。1ヶ月ほど前に、2階床の無垢フローリングが張られました。新木場の(株)五感さんの、シベリアンウォールナット(クルミ)、ラフタイプ、130mm幅の1枚物で、OILWAX塗装がされたモノです。(株)五感さんは、http://www.muku-flooring.jp/です。
ショールームである程度の広さの実物を見てきたのですが、養生の合間に見える姿は、その時よりも良い印象です。ラフとは、色むらや節や補修を含むタイプとのことですが、私は、これぐらい表情のある方が好きですし、無垢の木の良い感じがより伝わってくると思っています。また、オイル塗装なので、自然なしっとりとした感じがとても良い感じです。ウレタン塗装の固そうな感じは、木を使っている感じがあまりしないので、あまり好きではありません。
2階は、床暖房が入っていますが、このフローリングは、特に床暖房対応というわけではありません。ですが、板がしっかり乾燥されているので、大工さんとも大きな問題は起きないだろうと話しています。でも、130mm幅もあるので、多少の隙などが生じてくるのは想定しています。それにもまさる、無垢板の表情や感触の良さということなのです。
●1階置き床のにぎやか?な無垢フローリング
その後、1階の置き床にも無垢のフローリングが張られました。こちらも床暖房ありです。1階も同じ(株)五感さんですが、シルキーメイプル、ラフタイプ、90mm幅のユニで無塗装のモノです。
メイプルなので、比較的早く赤っぽくなってくるとのことで、リボスの「カルデット」のホワイトを拭き取り塗装して、赤味を抑えようとしています。1階は、コンクリートの打放しで、開口もそれほど大きくないため、床は白っぽい方が良いかなということで、うっすらと白くしました。下の写真で、一番左が塗装前、右が塗装後です。フラッシュをたいた写真なので、塗装した方が光ってより白っぽく写っています...。
この板は、ショールームで一目惚れしたモノです。もともと設計では、床ににぎやかなモザイクタイルを張ろうとしたのですが、やはりメンテなどの面から途中で断念し、フローリングに切り換えました。ですが、にぎやかな表情の床というのを作ってみたく、探している中でこのフローリングに出会ったのでした。言ってみれば、一般的にはメープル悪い部分を集めて作ったフローリングですが、私には、メープルの良さ?が凝縮されているように見えるのです...。さらに板幅も90mmと狭いものにして、よりにぎやかになるように考えています。残念ながら、今回は狭い面積なのですが、広く使ってもいけそうです。
ちなみに、カルデットは私が塗装しています。見えている框も「匠の塗油・墨色」http://www.ohtaoilmill.co.jp/products/perrilaoil.phpを、私が拭き取り塗装しています。框は、スギ材で製作しています。通常、傷みやすい框には、スギのようなやわらかい樹種は使わないのですが、板目の表情を優先してスギにしてしまいました。墨色なのは、上記の白っぽいフローリングと、土間のモルタルも白っぽいものになるので、はっきり区切る意味でも濃い色にしてみました。
●小上がりの製作
2階と3階にある小上がりも製作されました。床束と大引の上に28mm合板を張っていきます。普通は、小上がりというと畳敷きなのですが、ここでは2ヶ所ともスギの縁甲板張られました。写真の3階の小上がりでは、床下が収納になるので、そのように下地が組まれています。
●浴室の楽しい?感じのタイル
浴室のタイルも張られました。床は、TOTOの「グリップフロアB」の150角グリーンです。目地施工や汚れやすさなどいわれているらしいタイルですが、浴室なので滑りにくさを最優先に、汚れやすさはその裏返しと考えて採用しました。
壁は2種類のタイルを使っていまして、1つはTOTOの「素材蔵ホワイト スノーホワイト(マット)」の150角です。白いタイルなのですが、マット(光沢でない)仕上のタイルです。
もう1つは、INAXの「インテリアモザイク シリシア」のワッフル生地のような凹凸のある、うっすら黄色い50角のタイルです。予定していたモザイクタイルが色味がうまくないので、土壇場で急遽変更したタイルです。壁の半分がマットな白いタイルになるので、もう半分は楽しい表情のタイルにしようと考えていました。それをモザイクタイルの色味でやろうとしたのですが、思ったような感じにならず、色味ではなくて、凹凸の表情で楽しい感じにしようと変えて、そうなりそうなタイルとして探したものです。
天井と回縁のヒノキとの組合せは、こんな感じになります。それぞれの間は、シーリングを打つので、今は隙間が黒く見えています...。
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2009年04月07日
【堀崎町の家】外部の全体像と1階縦板張りの塗装
●足場が外れて外部の全体が現る
外部の設備配管や雨樋など工事、窓のクリーニングなどを終えまして、ついに足場が解体されました。建物外部の全体像が、初めて現れました。まだ、1階の縦板張りは塗装前なので、ほんの数日間の貴重な姿です。赤味と白味の縞模様もなかなか良いので、このままでもいいかなと思ってしまいます。
白い部分が、エコクィーンの左官仕上、横縞模様の部分が、下見板張り仕上です。http://home.kurade.net/article/27808144.htmlでもう少し説明しています。サッシや土台水切、排気フードなどはシルバー色、雨樋はや軒水切などは黒色、設備配管は黒色やグレー色としています。
軒先が全く出ておらず、窓ひさしも最終的には辞めてしまったので、ツルっとした感じになりました。左官や板張りというある種伝統的な仕上なのですが、建物の形状からでしょうか、そのように見えないように感じます...。
左官仕上と下見板張り仕上の対比は、こんな感じです。サッシの色、軒先の色、さらに空の色も加わって、なかなか良い感じだと思うのです。ただ、板張りの方は、無塗装なので3,4ヶ月後には黄色味はなくなってきて、グレーっぽい色になると思います。その後の色味を想定しているのですが、実際、板がどのように変化していくかは、時間が経ってみないと分からないのが本音です。
エコクィーンGWT-1は、乾いていると思ったより白い仕上りになりました。雨で濡れている時は、雨がしみてグレーの濡れ色になってますが、そういう変化も最近はなかなかないので、面白いです。幸い、けらばもほとんど出てないので、濡れる時は、前面が濡れます...。
●1階縦板張りの塗装で外部ほぼ完了
その後、1階の縦板張りに紺色の塗装がされました。曇天の撮影なので、少し濃い目に写っています。これで外部は、ほぼ完成の状態です。1階奥の方の、コンクリート打放し仕上も合わせると、4種類の外部仕上が全て見えています。板が黄色っぽい今でも、それぞれの対比は良い感じです。
1階部分の塗装は、リボスのタヤエクステリアの青15:黒1で、2回塗りをしています。それでも板が杉なので、板目や節などが光の加減でうっすら見えるくらいの木の表情が残ります。
1階の紺色と、2,3階の下見板張り仕上との対比は、こんな感じです。サッシの形や色、ガラスブロックの配置など、建物の表情が出るようにしています。
下見板張りは、上記の1階塗装前の1週間ほど前に比べ、赤味や黄色みが薄れてきていて、すでに少しマイルドになってきています。特に、西日を受ける側の板の変化が早そうです。板の変化は、今後もずっとその様子を見ていこうと思っています。
外部の設備配管や雨樋など工事、窓のクリーニングなどを終えまして、ついに足場が解体されました。建物外部の全体像が、初めて現れました。まだ、1階の縦板張りは塗装前なので、ほんの数日間の貴重な姿です。赤味と白味の縞模様もなかなか良いので、このままでもいいかなと思ってしまいます。
白い部分が、エコクィーンの左官仕上、横縞模様の部分が、下見板張り仕上です。http://home.kurade.net/article/27808144.htmlでもう少し説明しています。サッシや土台水切、排気フードなどはシルバー色、雨樋はや軒水切などは黒色、設備配管は黒色やグレー色としています。
軒先が全く出ておらず、窓ひさしも最終的には辞めてしまったので、ツルっとした感じになりました。左官や板張りというある種伝統的な仕上なのですが、建物の形状からでしょうか、そのように見えないように感じます...。
左官仕上と下見板張り仕上の対比は、こんな感じです。サッシの色、軒先の色、さらに空の色も加わって、なかなか良い感じだと思うのです。ただ、板張りの方は、無塗装なので3,4ヶ月後には黄色味はなくなってきて、グレーっぽい色になると思います。その後の色味を想定しているのですが、実際、板がどのように変化していくかは、時間が経ってみないと分からないのが本音です。
エコクィーンGWT-1は、乾いていると思ったより白い仕上りになりました。雨で濡れている時は、雨がしみてグレーの濡れ色になってますが、そういう変化も最近はなかなかないので、面白いです。幸い、けらばもほとんど出てないので、濡れる時は、前面が濡れます...。
●1階縦板張りの塗装で外部ほぼ完了
その後、1階の縦板張りに紺色の塗装がされました。曇天の撮影なので、少し濃い目に写っています。これで外部は、ほぼ完成の状態です。1階奥の方の、コンクリート打放し仕上も合わせると、4種類の外部仕上が全て見えています。板が黄色っぽい今でも、それぞれの対比は良い感じです。
1階部分の塗装は、リボスのタヤエクステリアの青15:黒1で、2回塗りをしています。それでも板が杉なので、板目や節などが光の加減でうっすら見えるくらいの木の表情が残ります。
1階の紺色と、2,3階の下見板張り仕上との対比は、こんな感じです。サッシの形や色、ガラスブロックの配置など、建物の表情が出るようにしています。
下見板張りは、上記の1階塗装前の1週間ほど前に比べ、赤味や黄色みが薄れてきていて、すでに少しマイルドになってきています。特に、西日を受ける側の板の変化が早そうです。板の変化は、今後もずっとその様子を見ていこうと思っています。
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2009年03月29日
【堀崎町の家】3階の床張りと壁の工事
1階の車庫が左官屋さんの作業場、自転車置き場辺りが打合せスペース、1階の屋内が資材等置き場のようになっているので、現場加工する大工さんは主に2階で作業をしていました。その関係で、室内は外部よりやや後の施工順となり、作業場でない3階が先行する形で進んでいます。
●床の縁甲板張り
床の上に巾木をのせて壁を仕上げていく形になるので、まず床張りが先行します。http://home.kurade.net/article/24691182.htmlで張った28mm厚の床合板の上に、15mm厚の杉の縁甲板というか無垢のフローリングを張っていきます。この3階の床下に電気配線スペースをとらず、3階の床音を緩和する遮音材なども挟まないので、床合板の上に直に縁甲板を張ります。3階の床のゴンゴンという音が2階に結構響きますが、この住宅では2階にも3階にも人が居るとう状況が少ないので、簡素化してこの仕様としています。
杉の縁甲板は、赤味と白味の両方を含む源平の節有のモノです。この長さ六尺の縁甲板にすでにかなり表情があるので、あえて乱張りではなく三尺ずらしにして、張り方は単純にしてみました。張った後、養生がされてしまうので全体の感じはあまり見れないのですが、色味や小さめの節のちらばり具合など、部分で見てもとても良い感じです。
●間仕切り壁と巾木
床が張り終わると、壁の間仕切りが組まれていきます。3階の壁は、構造設計上必要な部分を除いて、将来の取外しも可能なように、床上と梁下の間の間仕切り壁として造ります。
間柱などが取付けられた次に、左官壁部分は、石こうボードを受けるための巾木が取付けられていきます。巾木も杉材で、見える部分の高さは60mmとしています。
左の写真は、吹抜けと個室の間の壁を見ています。左半分は耐力壁なので筋交いが入っています。右半分は、個室と吹抜けのつながりとなる、窓のような開口になります。内装仕上も、左官壁と羽目板張り壁の2種類があるのですが、下地はどちらも横胴縁を付けるところは共通です。
大工さんの向こう側に大きめの家具が見えていますが、大きいので壁を組んでしまうと部屋の中に入らないので、壁を組む前に各部屋に部材で搬入して組立てています。家具については、またそのうちに紹介します。
●引戸の鴨居と枠
個室の出入口となる引戸の枠も取付けられました。3階は上記のように床が響くので、上吊りタイプの引戸としています。鴨居に見える溝に、上吊りレールを埋込みます。当初、引戸面を壁の仕上面と近づけようと考えていましたが、横胴縁を打つ壁のため鴨居の持ち出しが大きくなってしまうためあきらめ、壁幅内で鴨居の下地までしっかりビス留めできる位置に、引戸を吊ることとしました。
羽目板壁と取り合う枠の見付幅は12mm程度に小さくして、羽目板ができるだけ広く単純に張られているように見えるように、形状を考えています。
●石こうボード張り
外壁の室内側には、12.5mm厚の石こうボードが張られ始めています。外壁の防火構造の関係上、石こうボードが必要になります。珪藻土漆喰のエコクィーンの左官仕上となるので、角の面取りのされていない平ボードを使用しています。左官仕上は梁の下端までなので、石こうボードも梁下端まで張られていきます。壁の仕上りの雰囲気が見えてきまして、なかなか面白い感じになりそうです。
●床の縁甲板張り
床の上に巾木をのせて壁を仕上げていく形になるので、まず床張りが先行します。http://home.kurade.net/article/24691182.htmlで張った28mm厚の床合板の上に、15mm厚の杉の縁甲板というか無垢のフローリングを張っていきます。この3階の床下に電気配線スペースをとらず、3階の床音を緩和する遮音材なども挟まないので、床合板の上に直に縁甲板を張ります。3階の床のゴンゴンという音が2階に結構響きますが、この住宅では2階にも3階にも人が居るとう状況が少ないので、簡素化してこの仕様としています。
杉の縁甲板は、赤味と白味の両方を含む源平の節有のモノです。この長さ六尺の縁甲板にすでにかなり表情があるので、あえて乱張りではなく三尺ずらしにして、張り方は単純にしてみました。張った後、養生がされてしまうので全体の感じはあまり見れないのですが、色味や小さめの節のちらばり具合など、部分で見てもとても良い感じです。
●間仕切り壁と巾木
床が張り終わると、壁の間仕切りが組まれていきます。3階の壁は、構造設計上必要な部分を除いて、将来の取外しも可能なように、床上と梁下の間の間仕切り壁として造ります。
間柱などが取付けられた次に、左官壁部分は、石こうボードを受けるための巾木が取付けられていきます。巾木も杉材で、見える部分の高さは60mmとしています。
左の写真は、吹抜けと個室の間の壁を見ています。左半分は耐力壁なので筋交いが入っています。右半分は、個室と吹抜けのつながりとなる、窓のような開口になります。内装仕上も、左官壁と羽目板張り壁の2種類があるのですが、下地はどちらも横胴縁を付けるところは共通です。
大工さんの向こう側に大きめの家具が見えていますが、大きいので壁を組んでしまうと部屋の中に入らないので、壁を組む前に各部屋に部材で搬入して組立てています。家具については、またそのうちに紹介します。
●引戸の鴨居と枠
個室の出入口となる引戸の枠も取付けられました。3階は上記のように床が響くので、上吊りタイプの引戸としています。鴨居に見える溝に、上吊りレールを埋込みます。当初、引戸面を壁の仕上面と近づけようと考えていましたが、横胴縁を打つ壁のため鴨居の持ち出しが大きくなってしまうためあきらめ、壁幅内で鴨居の下地までしっかりビス留めできる位置に、引戸を吊ることとしました。
羽目板壁と取り合う枠の見付幅は12mm程度に小さくして、羽目板ができるだけ広く単純に張られているように見えるように、形状を考えています。
●石こうボード張り
外壁の室内側には、12.5mm厚の石こうボードが張られ始めています。外壁の防火構造の関係上、石こうボードが必要になります。珪藻土漆喰のエコクィーンの左官仕上となるので、角の面取りのされていない平ボードを使用しています。左官仕上は梁の下端までなので、石こうボードも梁下端まで張られていきます。壁の仕上りの雰囲気が見えてきまして、なかなか面白い感じになりそうです。
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2009年03月24日
【堀崎町の家】4種類もの外部仕上が
現場の足場解体が迫ってきている中で、非常に手間のかかる?外部仕上は、だいたい終わってきました。この住宅は、2,3階部分の木造に2種類、1階のRC造部分にも2種類の、計4種類もの外部仕上があります...。
●エコクィーンGWT仕上のモルタル外壁
まずは、木造部分のモルタル外壁部分です。下地は、http://home.kurade.net/article/26628309.htmlにあるAPM工法で、20mm厚の軽量モルタルが塗られています。その後、モルタルの十分な乾燥期間を経たのち、仕上の珪藻土漆喰を施工します。仕上材は、エコクィーンhttp://www.ecoqueen.com/の外装材GWT-1です。ですが、メーカーからは、冬場の施工は奨められないと念を押されていまして、暖かく雨の心配のなさそうな日をジッと待っての施工となりました。
施工は、モルタルの上にモルタルシーラーを塗布して、専用下地材NGUを塗ります。NGUが乾いたのち、仕上材のGWTを塗っていきます。仕上は、ほとんど塗り放しのような感じで、左官屋さんが均した微妙なコテ跡が、光の加減で見える程度です。少しグレーがかった白い色で、マットなしっとりた?落ち着いた感じになり、下記の板壁との対比も、なかなか良い感じです。
漆喰系なので、乾燥中に凍結させると固まらなくなってしまうとか、伸縮性が無いためクラックが入りやすいなど、樹脂系の材料と比べると、格段に扱いづらいです。ですが、塗料ではなく、自己浄化作用もあるので、基本的には塗り直しなどは行わなくて済むのではと考えています。また、吸水放湿性のある材料で、壁面を雨水が伝って流れる感じにはならないので、いずれクラックが入っても、そこから雨水が下地まで浸入しずらいのではと考えています。
●4種の板を混ぜた下見板張り仕上
もうひとつの木造部分の、下見板張り仕上です。写真の左の白い部分は上記のエコクィーンで、アルミのチャンネルで、下見板張りの仕上と見切っています。下見板の下地は、http://home.kurade.net/article/25718821.htmlにあるモイスTMを面材として張って、竪胴縁を打っています。
この下見板は、スギ、ヒノキ、松、ヒバの4種類の国産材を混ぜて張っています。3階建のため、将来の塗装メンテが大変なので、無塗装としています。そのため、板が焼けてグレーから黒っぽくなった板色を前提として、その時に板壁が単調にならないよう、異なる樹種を混ぜて、焼け色に変化が出ることを期待しています。また、板のサイズも、1.5尺ピッチの竪胴縁の上で継げる範囲で長さのバリエーションを作り、下見の働き巾も90mmと細かく設定することで、焼けた板でも寂しい感じにならないよう、板自体で変化を作っています。
設計では、働き巾も変化させることを考えていたのですが、さずがに板の加工手間が複雑になりすぎまして、15mm厚で120mm巾の板をしゃくり加工などせず、30mm重ねて張るというところで落ち着きました。板の固定は、30mmの重なった部分に脳天からビスで留めるのですが、動く板を押さえながらも雨水対策から、ビスがもぐりすぎないよう慎重なビス止め作業となりました。横方向の板継ぎ部分も削ぎ継ぎとして、板の隙間が目立たず、木口をできるだけ雨にさらさないよう大工さんが考えてくれました。
今は、養生シートの緑色が白い板に反射していたりして、杉の赤味とその他材の白さの対比が強く感じますが、徐々に焼けて落ち着いてくると思われます。板の下見形状は、適度なにぎやかさ?の表情があり、とても手間がかかっている感も現れていて、とても良い感じです。
この先、板の焼けだけではなくて、板のあばれや割れ、節の抜けなどが起きてくると思われます。板の状態を見ながら、どうしてもの場合は、ビスを外せばその板だけでも交換が可能な張り方にもなっていたりします。
●RC造部分の着色縦板張り仕上
RC造部分の外部仕上のひとつは、コンクリート打放し仕上です。雨掛かりとなる部分には、撥水材を塗布しています。
もうひとつは、http://home.kurade.net/article/27455957.htmlで断熱材を張った部分の縦板張りです。ここは、上記の下見板とは対比させることもあって、15mm厚の本実板をフラットに縦張りしています。一部、ピロティ状の車庫に回り込んでもいまして、この部分は内装制限の関係で、準不燃加工された板材で張らねばなりません...。
この縦板張り部分は、この後、木材保護塗料で着色塗装して、他の3種類の外部仕上との中で、アクセント的な役割をしてもらいます。色は、おそらく紺色とかになるのではと思います。
●エコクィーンGWT仕上のモルタル外壁
まずは、木造部分のモルタル外壁部分です。下地は、http://home.kurade.net/article/26628309.htmlにあるAPM工法で、20mm厚の軽量モルタルが塗られています。その後、モルタルの十分な乾燥期間を経たのち、仕上の珪藻土漆喰を施工します。仕上材は、エコクィーンhttp://www.ecoqueen.com/の外装材GWT-1です。ですが、メーカーからは、冬場の施工は奨められないと念を押されていまして、暖かく雨の心配のなさそうな日をジッと待っての施工となりました。
施工は、モルタルの上にモルタルシーラーを塗布して、専用下地材NGUを塗ります。NGUが乾いたのち、仕上材のGWTを塗っていきます。仕上は、ほとんど塗り放しのような感じで、左官屋さんが均した微妙なコテ跡が、光の加減で見える程度です。少しグレーがかった白い色で、マットなしっとりた?落ち着いた感じになり、下記の板壁との対比も、なかなか良い感じです。
漆喰系なので、乾燥中に凍結させると固まらなくなってしまうとか、伸縮性が無いためクラックが入りやすいなど、樹脂系の材料と比べると、格段に扱いづらいです。ですが、塗料ではなく、自己浄化作用もあるので、基本的には塗り直しなどは行わなくて済むのではと考えています。また、吸水放湿性のある材料で、壁面を雨水が伝って流れる感じにはならないので、いずれクラックが入っても、そこから雨水が下地まで浸入しずらいのではと考えています。
●4種の板を混ぜた下見板張り仕上
もうひとつの木造部分の、下見板張り仕上です。写真の左の白い部分は上記のエコクィーンで、アルミのチャンネルで、下見板張りの仕上と見切っています。下見板の下地は、http://home.kurade.net/article/25718821.htmlにあるモイスTMを面材として張って、竪胴縁を打っています。
この下見板は、スギ、ヒノキ、松、ヒバの4種類の国産材を混ぜて張っています。3階建のため、将来の塗装メンテが大変なので、無塗装としています。そのため、板が焼けてグレーから黒っぽくなった板色を前提として、その時に板壁が単調にならないよう、異なる樹種を混ぜて、焼け色に変化が出ることを期待しています。また、板のサイズも、1.5尺ピッチの竪胴縁の上で継げる範囲で長さのバリエーションを作り、下見の働き巾も90mmと細かく設定することで、焼けた板でも寂しい感じにならないよう、板自体で変化を作っています。
設計では、働き巾も変化させることを考えていたのですが、さずがに板の加工手間が複雑になりすぎまして、15mm厚で120mm巾の板をしゃくり加工などせず、30mm重ねて張るというところで落ち着きました。板の固定は、30mmの重なった部分に脳天からビスで留めるのですが、動く板を押さえながらも雨水対策から、ビスがもぐりすぎないよう慎重なビス止め作業となりました。横方向の板継ぎ部分も削ぎ継ぎとして、板の隙間が目立たず、木口をできるだけ雨にさらさないよう大工さんが考えてくれました。
今は、養生シートの緑色が白い板に反射していたりして、杉の赤味とその他材の白さの対比が強く感じますが、徐々に焼けて落ち着いてくると思われます。板の下見形状は、適度なにぎやかさ?の表情があり、とても手間がかかっている感も現れていて、とても良い感じです。
この先、板の焼けだけではなくて、板のあばれや割れ、節の抜けなどが起きてくると思われます。板の状態を見ながら、どうしてもの場合は、ビスを外せばその板だけでも交換が可能な張り方にもなっていたりします。
●RC造部分の着色縦板張り仕上
RC造部分の外部仕上のひとつは、コンクリート打放し仕上です。雨掛かりとなる部分には、撥水材を塗布しています。
もうひとつは、http://home.kurade.net/article/27455957.htmlで断熱材を張った部分の縦板張りです。ここは、上記の下見板とは対比させることもあって、15mm厚の本実板をフラットに縦張りしています。一部、ピロティ状の車庫に回り込んでもいまして、この部分は内装制限の関係で、準不燃加工された板材で張らねばなりません...。
この縦板張り部分は、この後、木材保護塗料で着色塗装して、他の3種類の外部仕上との中で、アクセント的な役割をしてもらいます。色は、おそらく紺色とかになるのではと思います。
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2009年03月17日
【堀崎町の家】在来浴室の防水からタイル下地の工事
●在来浴室の防水工事
http://home.kurade.net/article/26913912.htmlから引き続いて、浴室が間もなくタイル張りまで進んでいます。浴室は、ユニットバスではなく、防水をして浴槽を据えタイルを張っていく在来浴室です。
床のモルタル下地、壁と天井の耐水合板下地の上に、http://home.kurade.net/article/26913912.htmlのバルコニーと同じ防水材ニューリボールマイティLを塗っていきます。床に先付けするドレンのツバや、壁に先付けするドアサッシの枠まで、防水材を塗り回していきます。
右から出ている4つのさや管は、水栓と浴槽の湯沸かし用配管の壁貫通部分で、各配管は正面の壁に設置するライニング内を通っていきます。
防水は、壁の上部まで行い、さらに壁と天井の合板の隙間も埋めるため、天井面にも数センチほど塗り回します。天井面は、下地合板と仕上材の間に、防湿フィルムを張って防水をします。
浴槽の下やライニングの内側など、防水材の上に仕上等がされない部分に、保護のために薄くモルタルを塗っておきます。
●ライニングの設置と浴槽の据付け
慎重な墨出しの後、ライニング内の配管と取出し位置決めを行い、ブロックとモルタルでライニングを作っていきます。ライニング内の配管は、内部で結露した場合でも、結露水が配管を伝って壁の外へ浸入しないよう、下にたるませるように配管されています。設計では、ライニング内は防水ラインの外側としていましたが、配管の接続やライニングや防水の施工から、ライニングは防水ラインの内側へ変更しました。
続いて浴槽の位置を決め、脚の高さを無収縮モルタルで調整して、浴槽を搬入します。排水ドレンとの位置確認や、湯沸かし配管との接続の後、浴槽を脚台の上に固定します。浴槽は、TOTOのニューグランドバスFの1310サイズです。腰周りに、音の抑制のため?の発泡スチロールが巻かれています。
●タイル張り下地と天井ヒノキ
浴槽の固定を確認すると、次は、浴槽の周りにコンクリートレンガを積んで、タイル張りの下地を作っていきます。
天井には、防湿フィルムを張ったあと、ヒノキの無垢板が張られます。現場に入ってきた板を、大工さんが現場で本実加工をして作ってくれたものです。働き巾は90mm、板厚は15mmくらい、少し節有の良い感じの雰囲気になりました。
写真では壁の方に防湿フィルムが下がっていますが、この後、同じヒノキ材の回縁で天井端部をおさえた後で、フィルムはカットされます。回縁は、タイルも二分くらい呑み込むような形状として、納める予定です。
ライニングや浴槽のタイル張り部分は、モルタルで下地を均しておきます。その他の壁のタイル張り部分は、防水材の上に、タイルボンドで直接タイルを貼っていくことができます。タイルの見本の確認も終わり、タイル工事が始まります。
http://home.kurade.net/article/26913912.htmlから引き続いて、浴室が間もなくタイル張りまで進んでいます。浴室は、ユニットバスではなく、防水をして浴槽を据えタイルを張っていく在来浴室です。
床のモルタル下地、壁と天井の耐水合板下地の上に、http://home.kurade.net/article/26913912.htmlのバルコニーと同じ防水材ニューリボールマイティLを塗っていきます。床に先付けするドレンのツバや、壁に先付けするドアサッシの枠まで、防水材を塗り回していきます。
右から出ている4つのさや管は、水栓と浴槽の湯沸かし用配管の壁貫通部分で、各配管は正面の壁に設置するライニング内を通っていきます。
防水は、壁の上部まで行い、さらに壁と天井の合板の隙間も埋めるため、天井面にも数センチほど塗り回します。天井面は、下地合板と仕上材の間に、防湿フィルムを張って防水をします。
浴槽の下やライニングの内側など、防水材の上に仕上等がされない部分に、保護のために薄くモルタルを塗っておきます。
●ライニングの設置と浴槽の据付け
慎重な墨出しの後、ライニング内の配管と取出し位置決めを行い、ブロックとモルタルでライニングを作っていきます。ライニング内の配管は、内部で結露した場合でも、結露水が配管を伝って壁の外へ浸入しないよう、下にたるませるように配管されています。設計では、ライニング内は防水ラインの外側としていましたが、配管の接続やライニングや防水の施工から、ライニングは防水ラインの内側へ変更しました。
続いて浴槽の位置を決め、脚の高さを無収縮モルタルで調整して、浴槽を搬入します。排水ドレンとの位置確認や、湯沸かし配管との接続の後、浴槽を脚台の上に固定します。浴槽は、TOTOのニューグランドバスFの1310サイズです。腰周りに、音の抑制のため?の発泡スチロールが巻かれています。
●タイル張り下地と天井ヒノキ
浴槽の固定を確認すると、次は、浴槽の周りにコンクリートレンガを積んで、タイル張りの下地を作っていきます。
天井には、防湿フィルムを張ったあと、ヒノキの無垢板が張られます。現場に入ってきた板を、大工さんが現場で本実加工をして作ってくれたものです。働き巾は90mm、板厚は15mmくらい、少し節有の良い感じの雰囲気になりました。
写真では壁の方に防湿フィルムが下がっていますが、この後、同じヒノキ材の回縁で天井端部をおさえた後で、フィルムはカットされます。回縁は、タイルも二分くらい呑み込むような形状として、納める予定です。
ライニングや浴槽のタイル張り部分は、モルタルで下地を均しておきます。その他の壁のタイル張り部分は、防水材の上に、タイルボンドで直接タイルを貼っていくことができます。タイルの見本の確認も終わり、タイル工事が始まります。
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2009年03月09日
【堀崎町の家】RC壁の断熱材張り・ガラスブロック・杉の窓枠
●RC壁の断熱材張りと胴縁取付け
1階のRC造部分の断熱材張りと、板張り仕上のための胴縁取付けが終わっています。1階の玄関ホール等のある部分だけ、コンクリート壁の外側に断熱材を張ります。断熱材は、厚25mmのスタイロフォームB2で、これを縦方向の胴縁の間に押し込んでいきます。縦胴縁は30mm厚として、5mmほど空気の通る隙間を確保して、横胴縁を取付けていきます。この上に、縦方向に本実の羽目板を張っていきます。
出隅は、設計では羽目板を張り回して、どちらかの木端が見えていいかなと考えていました。ですが、大工さんとの相談で、出隅部の板の固定が難しく、板があばれてくるので避けたいとのことで、出隅部は同材で見切り材を取付けることにしました。
●ガラスブロック取付け
1階のRC壁に、ガラスブロックが入りました。採光と明かり確認のために、全部で4つあります。190×190のサイズのたまゆらを、枠無しでそのまま納めています。この後、モルタル埋めした部分にシールを打って完了となります。
外側は、こんな感じで木の下地を取付けています。ここに板金加工の額縁と水切を取付けて納めていきます。
●杉の窓枠の加工・取付け
2、3階の木造部分の窓の、枠の加工と取付けが終わりました。枠は、杉の特一節有材で、見付が21mmです。壁厚が四寸で、屋外側も室内側も仕上の関係でふけているので、見込幅がかなり広くなります。
取付けるとこんな表情になります。節のある窓枠は、あまり見たことがありませんが、とても良い感じです。私は最近、節の無い柾目の板などを見てしまうと、どうも突板や印刷に思えてしまうので、こういう節の存在がとても好きなのです。ですが、杉の無垢材なので、やわらかいため傷が付きやすく、また乾燥に伴って木が動きやすいというデメリットもあります。
●木の端材を冒険遊び場へ
大工さんが、上記の窓枠のような木加工を現場でやっているので、色々な端材がたくさん出てきます。たまたま和光市の方で冒険遊び場をやりたいという方が、木っ端を探しているとのことで、少し現場から譲っていただきました。ちょうど窓枠の端材の杉や、外部の下見張りの松などの端材が、和光で子どもたちの遊びに使ってもらえるようです。
1階のRC造部分の断熱材張りと、板張り仕上のための胴縁取付けが終わっています。1階の玄関ホール等のある部分だけ、コンクリート壁の外側に断熱材を張ります。断熱材は、厚25mmのスタイロフォームB2で、これを縦方向の胴縁の間に押し込んでいきます。縦胴縁は30mm厚として、5mmほど空気の通る隙間を確保して、横胴縁を取付けていきます。この上に、縦方向に本実の羽目板を張っていきます。
出隅は、設計では羽目板を張り回して、どちらかの木端が見えていいかなと考えていました。ですが、大工さんとの相談で、出隅部の板の固定が難しく、板があばれてくるので避けたいとのことで、出隅部は同材で見切り材を取付けることにしました。
●ガラスブロック取付け
1階のRC壁に、ガラスブロックが入りました。採光と明かり確認のために、全部で4つあります。190×190のサイズのたまゆらを、枠無しでそのまま納めています。この後、モルタル埋めした部分にシールを打って完了となります。
外側は、こんな感じで木の下地を取付けています。ここに板金加工の額縁と水切を取付けて納めていきます。
●杉の窓枠の加工・取付け
2、3階の木造部分の窓の、枠の加工と取付けが終わりました。枠は、杉の特一節有材で、見付が21mmです。壁厚が四寸で、屋外側も室内側も仕上の関係でふけているので、見込幅がかなり広くなります。
取付けるとこんな表情になります。節のある窓枠は、あまり見たことがありませんが、とても良い感じです。私は最近、節の無い柾目の板などを見てしまうと、どうも突板や印刷に思えてしまうので、こういう節の存在がとても好きなのです。ですが、杉の無垢材なので、やわらかいため傷が付きやすく、また乾燥に伴って木が動きやすいというデメリットもあります。
●木の端材を冒険遊び場へ
大工さんが、上記の窓枠のような木加工を現場でやっているので、色々な端材がたくさん出てきます。たまたま和光市の方で冒険遊び場をやりたいという方が、木っ端を探しているとのことで、少し現場から譲っていただきました。ちょうど窓枠の端材の杉や、外部の下見張りの松などの端材が、和光で子どもたちの遊びに使ってもらえるようです。
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