●2階の表情のある無垢フローリング


実際の進み具合とは前後しますが、内部の工事も順次進んできています。1ヶ月ほど前に、2階床の無垢フローリングが張られました。新木場の(株)五感さんの、シベリアンウォールナット(クルミ)、ラフタイプ、130mm幅の1枚物で、OILWAX塗装がされたモノです。(株)五感さんは、
http://www.muku-flooring.jp/です。

ショールームである程度の広さの実物を見てきたのですが、養生の合間に見える姿は、その時よりも良い印象です。ラフとは、色むらや節や補修を含むタイプとのことですが、私は、これぐらい表情のある方が好きですし、無垢の木の良い感じがより伝わってくると思っています。また、オイル塗装なので、自然なしっとりとした感じがとても良い感じです。ウレタン塗装の固そうな感じは、木を使っている感じがあまりしないので、あまり好きではありません。
2階は、床暖房が入っていますが、このフローリングは、特に床暖房対応というわけではありません。ですが、板がしっかり乾燥されているので、大工さんとも大きな問題は起きないだろうと話しています。でも、130mm幅もあるので、多少の隙などが生じてくるのは想定しています。それにもまさる、無垢板の表情や感触の良さということなのです。
●1階置き床のにぎやか?な無垢フローリング


その後、1階の置き床にも無垢のフローリングが張られました。こちらも床暖房ありです。1階も同じ(株)五感さんですが、シルキーメイプル、ラフタイプ、90mm幅のユニで無塗装のモノです。
メイプルなので、比較的早く赤っぽくなってくるとのことで、リボスの「カルデット」のホワイトを拭き取り塗装して、赤味を抑えようとしています。1階は、コンクリートの打放しで、開口もそれほど大きくないため、床は白っぽい方が良いかなということで、うっすらと白くしました。下の写真で、一番左が塗装前、右が塗装後です。フラッシュをたいた写真なので、塗装した方が光ってより白っぽく写っています...。

この板は、ショールームで一目惚れしたモノです。もともと設計では、床ににぎやかなモザイクタイルを張ろうとしたのですが、やはりメンテなどの面から途中で断念し、フローリングに切り換えました。ですが、にぎやかな表情の床というのを作ってみたく、探している中でこのフローリングに出会ったのでした。言ってみれば、一般的にはメープル悪い部分を集めて作ったフローリングですが、私には、メープルの良さ?が凝縮されているように見えるのです...。さらに板幅も90mmと狭いものにして、よりにぎやかになるように考えています。残念ながら、今回は狭い面積なのですが、広く使ってもいけそうです。
ちなみに、カルデットは私が塗装しています。見えている框も「匠の塗油・墨色」
http://www.ohtaoilmill.co.jp/products/perrilaoil.phpを、私が拭き取り塗装しています。框は、スギ材で製作しています。通常、傷みやすい框には、スギのようなやわらかい樹種は使わないのですが、板目の表情を優先してスギにしてしまいました。墨色なのは、上記の白っぽいフローリングと、土間のモルタルも白っぽいものになるので、はっきり区切る意味でも濃い色にしてみました。
●小上がりの製作


2階と3階にある小上がりも製作されました。床束と大引の上に28mm合板を張っていきます。普通は、小上がりというと畳敷きなのですが、ここでは2ヶ所ともスギの縁甲板張られました。写真の3階の小上がりでは、床下が収納になるので、そのように下地が組まれています。
●浴室の楽しい?感じのタイル


浴室のタイルも張られました。床は、TOTOの「グリップフロアB」の150角グリーンです。目地施工や汚れやすさなどいわれているらしいタイルですが、浴室なので滑りにくさを最優先に、汚れやすさはその裏返しと考えて採用しました。
壁は2種類のタイルを使っていまして、1つはTOTOの「素材蔵ホワイト スノーホワイト(マット)」の150角です。白いタイルなのですが、マット(光沢でない)仕上のタイルです。
もう1つは、INAXの「インテリアモザイク シリシア」のワッフル生地のような凹凸のある、うっすら黄色い50角のタイルです。予定していたモザイクタイルが色味がうまくないので、土壇場で急遽変更したタイルです。壁の半分がマットな白いタイルになるので、もう半分は楽しい表情のタイルにしようと考えていました。それをモザイクタイルの色味でやろうとしたのですが、思ったような感じにならず、色味ではなくて、凹凸の表情で楽しい感じにしようと変えて、そうなりそうなタイルとして探したものです。

天井と回縁のヒノキとの組合せは、こんな感じになります。それぞれの間は、シーリングを打つので、今は隙間が黒く見えています...。