2008年08月03日

【堀崎町の家】仮設設備工事から根切りへ

●仮設設備工事ひらめき
s080803a.jpg 安全柵の設置の翌週は、仮設のトイレ、給水、電気の設置と、既存の汚水マスの撤去程度の動きでした。この中で給水は、引込はされていてもメーター設置はまだだったので、メーターの新設申請に時間がかかりました。
 この後、重機屋さんと鳶さんの予定の都合で、1週間ほど現場では動きのない状態となりました。

●根切りいい気分(温泉)
s080803b.jpg 先週から根切開始です。レベル設定をしたのち、鳶さんが根切り範囲のラインを引いています。基礎形式がRC造の連続基礎なので、基礎ベースの幅から500mmほど逃げを含んだ範囲を根切りします。なので、建物が隣地境界や道路境界と近い箇所は、根切れるギリギリまで掘ることとなります。

s080803c.jpg 敷地奥から根切り開始です。基礎梁のせいが900mmあるので、根切り深さは1m以上になります。幸い地盤が良好な関東ロームで、地下水レベルももう少し下なので、比較的順調に根切りが進みます。根切りの側面に、関東ロームの地層が見えていました。一番浅い黒っぽい土が造成時などの盛土、その下の少し黄色っぽい土が多少植物等の混じったロームの粘土層、その下の黒っぽい土もロームの粘土層でこれが支持地盤になります。
s080803e.jpg 床付け作業は、ユンボで大まかに掘った後、ばか棒でレベルをチェックしながら、根切り底などを鳶さんがスコップで仕上げていきます。そして根切り底に、砕石の敷き厚と捨てコン厚を示すレベルを立てていきます。

s080803d.jpg 見た目に良好な地盤なのですが、一応、ボーリング調査時の土質標本の支持地盤サンプルと照合します。土の置かれている状態で水分量が変わってますが、問題なく同じです。さらに一応、指でこねて粘土層であることを確認します。

s080803f.jpg 連続基礎といっても残る島の面積が小さいので、結果的には総掘りという形になりました。なので、根切りと根切り側面の覆いと砕石敷きに3日ほどかかり、現在、2/3ほどまで進んでいます。
 砕石は、いわゆる砕石クラッシャーラン40-0を敷き厚100で突き固めます。しかし、根切り底の地盤の状態が良いので、底を荒らさないようランマーによる転圧は1回程度としました。砕石は、青っぽい色のものが入ってきました。最近使われている再生砕石は丸っこいものが多く固めづらいそうで、この方はまだあまり使っていないとのことでした。
 最近の木造住宅のべた基礎などと違って根切り量が多いので、住宅地内でこういう根切りがあると地下室があるのかと思われてしまうようです。が、基礎のためだけなのです...。

2008年07月14日

【堀崎町の家】地鎮祭から安全柵の設置へ

●地鎮祭と地縄家
s080714a.jpg 7月5日、梅雨の谷間の晴天に恵まれて、地鎮祭を行いました。上の写真は、祭場の準備をしているところです。四隅に青竹を立てて、注連縄(しめなわ)で囲い、祭場の中では、神主さんが祭壇の準備をしています。今回は、地元の神社の神主さんに、地鎮祭をお願いしました。
s080714b.jpg 下の写真は、祭礼が始まる直前に、祭場の祭壇のまわりを撮影させていただいたものです。左端に榊が見えます。祭壇の左にお酒、祭壇の上に海のものと山のものをお供えしています。中央に神様を呼ぶ神籬(ひもろぎ)を立てて、その前にお酒、お水、お米、お塩をお供えしています。鎮め物も祭壇に置かれています。祭壇の右側に、刈初(かりそめ)、穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)のための、木製の鎌(かま)、鋤(すき)、鍬(くわ)が置かれています。このさらに右に盛り砂があります。
 地鎮祭に先立ち、地縄が張られていました。建物位置に特に問題はなさそうです。1階部分は、玄関から入ってという広さをイメージしたりしていました。

●既存ブロック塀改良と安全柵の設置かわいい
s080714c.jpg 隣地間にあった既存のブロック塀をフェンス化して控え壁を撤去するため、先行して塀をカットしました。ただこのブロック塀は基礎が浅く、根切の際に対応の検討が必要でした。
s080714d.jpg 現場脇の道が人や車の通りが多く、子どもの多い所なので、基礎工事前の時点から、道路境界にはカラーフェンスの設置、隣地境界は養生ネット張りがされました。
 基礎工事に入る前に、もう一つ既存の汚水最終マスが干渉するため、撤去が必要です。この撤去には、申請が必要なのですが、その手続きに少し時間がかかるようです。この間に、施工関係の図面作業が進められています。

2008年02月17日

【堀崎町の家】焼杉板とスパンドレルとモザイクタイル

 現在、構造設計の方の手が空くのを待っている状態です。確認申請の事前点検での構造設計の修正が終わり次第、確認申請となります。時間がかかっているので、その間に平行して、見積り額の調整を進めています。
 できないかと考え、ボツったものが色々とあるのですが、その中で、工務店さんへの見積り依頼まで残ったかわりネタを少し紹介してみます。そのため、見積り調整の中では、削減対象として順位が高いものです。

●焼杉板クリスマス
s080217a.jpg 内部の石こうボードを張らなくて良い壁を、通常は外部に使用する焼杉の羽目板張にしようと考えてました。そもそも内部の木部の塗装をすべてしないのですが、ただ通常の杉の色では板張り感が強すぎるので、塗装でなくて墨色にする方法として焼杉を考えました。炭の脱臭等の効果も期待できないかなと思いまして。
 写真は、取り寄せたサンプルで、働き巾150厚10の焼杉羽目板です。相じゃくり加工がされた板を焼いて、焼いた表面に炭が残らないように磨いたものです。以前、http://kurade.269g.net/article/4523876.htmlに少し書いてます。
 しかし、見積り調整の中で削減されまして、通常の杉の節有羽目板になりました。塗装は、後日、別途その部屋の利用者が、50色もあるターナーの水性ウッドステインで、好きな色に塗装することにしています。ターナーは、http://www.turner.co.jp/です。


●ガルバリウム鋼板スパンドレルかわいい
s080217b.jpg 1階のRC造は、外側に後貼りで断熱をしたいので、その外側のカバーを何でするか色々と考えてました。最初は、ポーチとかの屋根で使うポリカーボネートの波板を張って、メンテのためにも中の様子がうっすら見れるようにできないかと考えました。しかし、スタイロなどの断熱材は紫外線で劣化するので、光を通す材料は不可ということから、アングルを下地にガルバリウム鋼板のスパンドレルとしました。
 具体の製品として、角波の細かいのが良かったので、写真は難波金属のKE-15型のサンプルです。色は写真のアイボリーではなくて、ピンク色っぽいクリアを想定していました。難波金属は、http://www.naniwa-kinzoku.co.jp/です。
 しかし、こちらも見積り調整で削減されまして、まだ、RC造部分の外断熱は残ってますが、カバーは杉の板張り下地も木になりました。スパンドレルで想定していたように色味を持たせたいので、はっきりした着色のできる木材保護塗料の塗装を考えています。


●モザイクタイルるんるん
s080217c.jpg モザイクタイルが好きなので、どこかに必ずモザイクタイルを貼ろうと思っています。現在は、浴室の壁面の一部と屋内床の一部にモザイクタイルがあります。モザイクタイルも色々なメーカーを探して、色味や価格的に納まりのつくものを選んでいます。
 写真は、1階屋内床に貼ろうとしているモザイクタイルです。名古屋モザイク工業のレアルタというタイルです。本当は、奥の25×25のものを貼りたかったのですが、施工性や掃除その他を考えて手前の100×25のものを貼ろうとしています。名古屋モザイク工業は、http://www.nagoya-mosaic.co.jp/です。
 人通りも多く、床暖房も入る床部分なので、使用している間に浮きなどが起きてくると思われます。そういう手入れも考えて、目地埋めをしないことを考えたりしましたけれど、現実的ではないので、浮いてきた場合の対策を考えておかないといけないです。

2008年01月20日

【堀崎町の家】プランの考え方など

■1階
s080120a.jpg 設計条件で優先順位が高く、1階にしか配置できない、庭、車庫、自転車置場、物置、流しで、敷地の3/4が埋まってしまいます。この時点で、3階建とする方向で調整となりました。

●各機能の配置
 庭 :ガーデニングなどのため、日照条件から南角の良い場所に。
 車庫:2面道路があるので、北側の端部に。
 残った場所の良い側に、住宅の玄関や1階部分を配置して、
 敷地の奥側に、物置や自転車置場を配置。

○やや面積の広く壁の少ない車庫や土間ホールの上階に、居住スペースを積層することとなり、成立させる構造として、最終的に、1階は鉄筋コンクリート(RC)造のラーメン(柱梁)構造としました。

○敷地と道路がほぼフラットといえども、1階土間と道路とのレベル差が300mm程度になります。
その間に段差をつくらず、スロープ処理をするために、住宅の入口は、道路から奥まった位置となりました。

●土間
 来客と玄関で立ち話をするような場合に、関東は、外が暑かったり寒かったりするので、中に入って靴を脱がなくても腰掛けて話しができるように、少し広くしました。
 車イスの方でも、降りなくても家の中に居られるスペースになります。
 一般には、家の中ではやれないような少し汚れるような作業を、家の中でも行うことできます。
 土間にトイレを設置して、靴を脱がずに行けるようにしています。トイレは、来客の個室となるので、使い勝手や雰囲気を考えています。猫

■2階
s080120b.jpg●各機能の配置
 ダイニング、キッチン等 :来客を想定して、1階からすぐつながる位置に。
 洗面、浴室等 :3階の個室とダイニング等との中間になる奥まった位置に。
 ダイニング(食堂)部分の上部が、小さめですが、吹抜けになってます。

※図面上は、諸般の事情により、食堂、台所、居間と書いてます...。

●居間
 2階の最南部にあって、小上がりになってますが、畳ではなく縁甲板張りです。引戸で区切って使うこともできます。
 寝転んだり座ったりして使う想定ですが、あまり外から見られ過ぎないようにということで、窓の大きさは控えめにしています。
 適当な名称が思いつかず、居間という名称になってしまいました...。

○2、3階は通常の木造軸組工法で、3階建混構造の2階部分に該当するため、耐力壁がかなり必要になる階です。特に、短て方向の耐力壁をどう配置するかがポイントになり、結果的に、少し機能の異なるスペース間を、なんとなく区切る袖壁としました。
 梁が現しになるので、木構造的には、できるだけ単純に構成しておきたいということもあります。喫茶店

■3階
s080120c.jpg 3つの個室と、奥さんの作業スペースを配置しています。作業スペースに連続して、物干を設けています。寝室、浴室、洗濯機、物干の洗濯物の移動が、できるだけ短くなるようにしています。
 一時、浴室と洗濯機も3階とする案がありましたが、水回りのリスクが大きいなどで、やめることにしました。

●個室
 3つの個室は、4畳半程度の広さですが、それぞれの雰囲気が変わるよう、開口部を変えています。
 どこが誰の部屋になるかは、完成してから決めることになっており、機能的にはできるだけ均等にしています。
 完成後、板張り壁の塗装や装飾など個々人で色々できる余地を、もたせるようにしています。

●作業室
 奥さんの布小物などの作業スペースです。ここも一部小上がりになっていますが、やはり縁甲板張りです。布を広げて裁断したり、アイロン掛けなどに便利なようにです。洗濯物を扱うのにも便利だと思います。
 物干は一部屋根をかけていますが、雨の日に、ここに洗濯物を干しておくこともできます。

○廊下、トイレ、階段の上には床を張って、ロフト的に使えるようにしています。したがって、天井裏、小屋裏などの見えないスペースがほとんどありません。眠い(睡眠)

■その他目

この住宅は、シンプル、スッキリとは逆の空間づくりをしています。
 :機能それぞれの単位空間を四畳半程度に小さく設定して、それらを緩く分節して配置。
 :収納は、それぞれ使う場所に分散して配置。
 :完成後の装飾や塗装などを住人が行うことを前提に、装飾などしやすく。
 :装飾や高さ確保などのため、ほとんど天井を張らず床組や小屋組をあらわしに。

したがって、住み始めて5年から10年ほど経過すると、この家としての姿になってくるのだと思います。

2008年01月13日

【堀崎町の家】これまでの状況と設計条件

s080112a.jpg南西側の道路上空より
s080112b.jpg東側の道路地上より

■これまでの進行状況時計

プラン検討着手  2006年5月
1案プラン検討  〜2006年10月
(設計条件の変更)
2案プラン検討  2006年11月〜12月
2案基本設計   2007年1月、4月〜5月
2案実施設計   2007年5月〜10月
確認申請事前点検 2007年10月〜未完了
着工予定     (2008年1月)
竣工予定     (2008年8月)

2007年6月の建築基準法関連の法改正の影響で、
 2007年5月〜2007年8月頃まで、3階建及び混構造の構造計算基準等が未公表な期間があり、事実上、その間、実施設計のうちの構造設計は中断した状況でした。
 また、確認申請事前点検で、検査機関からの意匠と設備の指摘と対応は約1.5ヶ月で済んだのですが、構造の指摘と対応は、未だ修正対応作業中という状況です。

■設計条件など家

敷地 :約100(m2)の角地、平坦、新規分譲地

当初1案は、木造2階建を前提としたプランでした。
下記の与条件変更により3階建へプラン変更。
 車庫等を除いた床面積は、約130(m2)に。

上の模型写真は、2007年1月に作成した時のキレイな時のものです。
最終案とは窓の形状がかなり異なりますが、
今現在の模型は、外装イメージを書き込んだりして汚いので。

●2案の主な設計条件(与条件変更後)
 ○夫婦+子ども1人+ねこ2匹
 ○あまり開放的すぎず、ある程度こもるような感じに
 ○来客に対応するプライバシーゾーニングを3段階で設定
   1段階:玄関土間、ホールまで
   2段階:リビング、ダイニング、キッチンまで
   3段階:洗面、浴室、各個室
 ○1階に、来客や仕事スペースとして使える広い土間のある玄関
 ○夫婦各々の個室+子どもの個室+状況によって個室になるスペース
 ○奥さんの製作仕事用の作業スペース
 ○キッチンはアイランド型のオープンタイプ
   アイランドの方にコンロ設置
   シンクや甲板は、ステンレスや人造大理石以外
 ○雨除けのある物干台
 ○内装にビニルクロスは使わない
 ○内部の壁や天井は、色々なものが飾りやすいように
 ○自動車2台分の車庫、自転車4台分の駐輪場
 ○自動車1台分くらい以上広さの庭

■今後、工事がはじまり次第、各部の設計や工事状況をアップしていきます。カメラ

これまで、くらしデザインスタジオ@楽(^^)にも、関連の内容を書いてきてるので、そちらも見てみてください。