2016年09月07日

【色々とみて】103_渋沢史料館「青淵文庫」と「晩香廬」の上流の空間


 http://home.kurade.net/article/176654191.htmlの次は、王子の飛鳥山公園内の旧渋沢庭園にある「青淵文庫」と「晩香廬」を見に行ってました。渋沢栄一記念財団による「渋沢史料館」http://www.shibusawa.or.jp/museum/facility/の一部として公開されています。建物の名称の由来は調べてないですが、どちらも字面といい響きといいなんとも素敵なネーミングです。外来語に頼らなくても、こういう名称を付けることができるのだなと思ったりします。晴れ

s160907a.jpg 「青淵文庫」は、1925年完成の鉄筋コンクリート造の建物だそうで、「渋沢栄一の80歳のお祝いと、男爵から子爵に昇格した祝いを兼ねて竜門社(当財団の前身)が寄贈した…」とあり、「…栄一の書庫として、また接客の場としても使用されました。」とのことです。
 大きさは小さいですが、RC造の建物なので、公的な建物には見えるくらい立派です。写真の角度からは、右奥が隠れるのでシンメトリーな印象が強く、厳格な雰囲気が感じられます。

s160907b.jpg 室内は撮影できる範囲が限られています。写真は、文庫ということで図書館に近いのだと思いますが、室名が「閲覧室」となっている大広間です。接客などに使われた部屋なのだと思います。左側の屋外に面する面に、ステンドグラスと窓枠を飾るタイル装飾があり、とても華やかです。この窓やタイルの意匠は、室内と屋外が同じになっているのですかね。天井の周囲にもコテによる装飾があります。

s160907c.jpg この窓枠などを装飾するタイルがとてもいいです。渋沢家の家紋「丸に違い柏」をモーチフにとありますが、とてもモダンでカラフルなデザインになっています。復元にあたっては、当時の残っていたタイルの型をそのままとって再現したとのことです。ステンドグラスも柏の葉をデザインしたものだそうですが、こちらは和洋折衷の伝統的な印象です。目

s160907d.jpg 建物からせり出した位置にある階段室です。丸く回っていく階段で、RC造の石張りによる重厚な雰囲気と、縦長の窓が丸く並ぶ雰囲気がとてもいいです。個人的な建物なので階段幅は狭く、その適度なコンパクトさが馴染みやすいスケールです。

s160907e.jpg その階段の手すり子は、六角形の不思議な意匠でとても面白いです。縁起物があちこちにあしらわれている建物なので、亀甲のモチーフでしょうか。上側の手すりからの手すり子を、下側の2つの手すりこで挟んでリベットで締める?という、凝った構造のようです。るんるん

s160907f.jpg 続いて「晩香廬」です。1917年に寄贈された「洋風茶室」で「内外の賓客を迎えるレセプション・ルームとして使用されました。」とのことです。平屋のワンルーム広間+厨房などというシンプルな構成です。内部を見ましたが「洋風茶室」という意味はよく分かりませんでした…。軒がとても深く屋根面積の広い寄棟の屋根が印象的で、煙突があるのがいい雰囲気です。コーナー部などに煉瓦?タイル?で装飾がされ、窓の枠を濃い色で押さえた意匠が特徴的です。

s160907g.jpg 内部は撮影できないので、エントランスです。壁のタイルや方杖のあるポーチ風の意匠は洋風ですが、3枚引きの引戸は日本らしい意匠のガラス戸です。ガラスの引戸を入った玄関の正面がガラス面になっていて、ガラス引戸を通じて向こう側の庭が見えています。室内へは、玄関に入って右側に上がる感じになり、この玄関まわりの雰囲気もとても明るく印象的です。家

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2016年08月28日

【色々とみて】102_雑司が谷旧宣教師館のアメリカ様式とモダニズムな一面


 http://home.kurade.net/article/176564682.htmlの次は、豊島区にある「雑司が谷旧宣教師館」http://www.city.toshima.lg.jp/bunka/bunka/shiryokan/kyusenkyoshikan/を見に行きます。「明治40年にアメリカ人宣教師のマッケーレブが自らの居宅として建て…」、「昭和16年に帰国するまで…生活をしていました。」とのことです。その後、豊島区が昭和57年に取得し「建物調査、保存修理工事などを経たのち、平成元年1月から…一般公開を行なっています。」とのことです。木造2階建ての「19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特色を写した質素な外国人住宅」です。
 この建物の撮影は、商用以外に個人でもブログやSNSに掲載する場合はその旨の届出が必要なので、まずは事務棟に寄って手続きをしてから見学します。家

s160828a.jpg アプローチからはこのような感じに見えます。「シングル様式で、細部のデザインにはカーペンターゴシック様式…」とのことですが、それらの様式については詳しくありません…。正面の張り出した部分の意匠、下見板張りの白い外装、深緑の窓枠装飾と白い装飾のある窓枠、がとても印象的です。玄関脇にトウヒの木が植えてあり、少し隠れるようになっているのですかね。
 建物まわりの庭園もとてもきれいですが、8月だったので花はあまりなく緑の庭園でした。樹木も立派で、門の所には見事な日本の松と、アメリカの松の大木があり、ユリノキやケヤキの見上げる大木もとても気持ちがいいです。

s160828b.jpg 正面の張り出した部分の意匠は、1階と2階と小屋と、色々な要素が組み合わさったような印象で不思議な感じです。写真では分かりづらいですが、1階と2階の裾にあたる部分は、スカートのように少し裾が広がっています。2階裾は霧除けのようにデザインされていて、1階の裾は安定感を感じさせています。基礎の外面が合っているので、基礎を外側にふかしているんですかね。目

s160828c.jpg 上のような正面とは一転して、プライベートな南東〜北東面は、写真のような広いガラス窓が特徴的です。白い窓枠もシンプルな四角いものになり、深緑の窓枠と合わせてモダニズム建築のような雰囲気になっていてとてもイイです。

s160828d.jpg 玄関ポーチの装飾です。方杖などのこういう単純な装飾と、少し折り上がった白い天井や玄関窓の装飾と合わさり、こういう感じがアメリカの懐かしい感じなのかなと想像します。るんるん

s160828e.jpg 室内の広縁で、先ほどの広い窓が並ぶ面の室内側です。庭園の様子を広く眺められるとても気持ちが良いスペースです。窓枠やドアがあったりで日本の縁側とは違った空間ですが、日本暮らしの私にとってはパブリックな建物に居るような感覚になります。

s160828f.jpg その広縁のさらに内側、住宅の中心にある食堂だった空間です。来客との食事やパーティーなどにふさわしい、ホテルのような落ちついた雰囲気があります。広縁に2階へ行き来するオープンな階段があるのも面白いです。
 居間や2階の寝室には、マッケーレブさんやこの建物のことを解説した展示がされています。壁は漆喰壁ですが、一部は、東日本大震災で入った亀裂を、建設当時の漆喰を再現して補修されたそうです。

s160828g.jpg 外部スペースの端に、「平成二十七年度保存修復工事時に 外壁で使用したペンキの 耐用実験中です」と塗装試験がされていました。ちなみに、上段は新しい外壁板?に「調合ペイント(OP)」「合成樹脂調合ペイント(SOP)」「二液型ウレタン」とあり、中段はけれんした以前の外壁板?に、下段は新しい外壁板?に「オイルペイント」「アクリルシリコン」「オスモ」とありました。晴れ

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2016年08月21日

【色々とみて】101_旧松澤家住宅の茅葺きと土間と縁側の良い雰囲気


s160821a.jpg 先週の休み中に、都内北区周辺の保存建物や公園などを見てきました。最初は、赤羽自然観察公園内にあり「北区ふるさと農家体験館」として使われている旧松澤家住宅http://www.city.kita.tokyo.jp/hakubutsukan/bunka/gakushu/shisetsu/furusato/です。
 元々は浮間地区に1844年に創建された住宅とのことで、旧荒川の氾濫を何度も経験しながらも、平成8年まで、ほぼこのままの状態で実際に住まわれていたとのことです。その後、平成15年から現地への移築復元工事が行われ、馬屋を増築した「幕末から明治時代初期」に近い姿に復元されたようです。各所の部材や仕上げや茅葺き屋根なども、とてもきれいな状態で維持されていて、ディテール含め当時の建物の様子を堪能できます。正面から全景で見ても、その姿というかプロポーションがとても良いのが印象的で、箱棟や軒の「せがい造り」という形式も、住宅としての格式を高めているのだと思います。目

s160821b.jpg 縁側は、家族が主に使う手前の座敷は外縁ですが、主に客間として使う奥側の奥座敷は、雨戸を縁側の外側で閉め切る内縁になっています。

s160821c.jpg 暑い日だったので、奥座敷の北側の日影になる縁側では、おじさんたちが将棋を打ったりして良い雰囲気です。体験館として地元の方が様々に使える建物となっていることで、親しみを感じる空間になり、建物自体も活きている良さがあります。るんるん

s160821d.jpg 座敷から土間と縁側の方を見ています。天井は梁が見える比較的簡素な形式ですが、10畳の座敷をまたぐ梁や長押はとても立派なせいがあります。畳は、当時の農民という身分だったことで、縁の無いものを再現しているとのことで、天井の造作などもそのような使う人の格を反映しているのかと思います。

 s160821e.jpg土間奥から土間の入口にある大戸の方を見ています。照明が点いている分を補正すると、建物内の本来の明るさはこのような感じで、とても落ち着きますし涼しい印象になります。この大戸は、一間サイズの大きな引戸で、農作物の作業を土間でするための出し入れに便利なように造られているようです。その分重い引戸なので、人の出入りだけの時用に、引戸にくぐり戸?の引戸がさらに付いています。土間は荒木田土のたたきで、モルタルやタイルなどと違って、土の表情と柔らかさがあります。

 敷居に渡されているのは、車いすの方用のスロープです。写真でそのスロープの手前に写っているケース内には、大黒柱の下にあったとても立派な礎石が展示されています。写真の左端にその大黒柱が写っているのですが、おそらく尺角かもう少し太いかもです。現在は耐震化のために、見えない部分の基礎は現代の構造になっているそうです。
 写真のような感じで、ボランティアの方が建物のことなどを色々説明していただきました。この建物とその雰囲気がとても好きで、それを子ども達にも伝えていきたいという気持ちが、とてもイイです。ひらめき

s160821f.jpg 土間にあるかまどです。右手前が日常使う二口の「へっつい」というもので、奥の大きなかまどは大量の煮炊きをする時に使うものだそうです。この住宅は、川の氾濫による浸水があるため一般的な座敷の囲炉裏が無いそうで、その代りに土間に囲炉裏を造って火をおこしていたそうです。そのため、このかまどの上から屋根裏に煙が上がるようになっており、現在でも、瓦葺きの屋根などを燻すために火をおこすそうです。
 かまどの左側の戸の向こうに見えているのが風呂場で、明治初期まで時代は行水だったのでは、とのことです。

s160821g.jpg その風呂場の外には、風呂場で使った水を貯めておくための桶が、板が張られている下に造られています。風呂場で使った水を他に再度利用するためだそうで、川があっても低地だったため、水は貴重だったのではないかとのことです。

s160821h.jpg 馬屋は、写真のように軒が深く軒裏がそのまま見えるので、竹で格子状に組んだ茅葺きの下地などが良く分かります。馬屋の軸組は主屋に比べて全然細いのですが、茅葺きだけであれば、これぐらいで支えられるということなんでしょうね。

s160821i.jpg こちらは、主屋の裏手に別棟で建っている倉屋です。材も細く、土台の無い「石場建て」になっている簡素な建物ですが、その分とてもシンプルになっており、その立ち姿はかえって潔い印象です。晴れ

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2016年08月12日

【色々とみて】100_板橋区立美術館「ボローニャ国際絵本原画展」など


s160812a.jpg 先週、板橋区立美術館でやってる「2016イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex160702.htmlに、20年ぶりくらいに寄ってみました。板橋での会期はあさって8/14(日)までで、この後は、関西方面へ巡回していくようです。
 20年前の1990年代は、この展示会が好きで毎年のように通っていました。作品レベルがとても高いと感じ、作家の方の表現しようという気持ちが伝わってくるので、ワクワクしてきます。久しぶりに行くと、絵の表現方法だけでなく、取り上げているテーマも幅広くなったと感じます。展示されている作品数も多く、表現の観察していると飽きないですが、展示室が暗いので老眼でちょっと見にくくなる歳になりました…。

s160812b.jpg 図録は、台湾のYI-CHIN HUANGさんの「It's A Good Thing? (About the nuclear plant)」(英題)のページです。このような、今日現在の世界における、社会的テーマを取り上げている作品がありますが、日本ではこのようなテーマを子どもたちに伝えていくための絵本って、あまり読まれている印象がないですが、どうなのでしょう…。
 絵の表現では、やはり感覚が近いのか、気になると日本の作家さんだったりします。ポストカードは浅野成亮さん、ねこのしおりは稲葉朋子さんです。るんるん

s160812c.jpg 板橋区立美術館では、入場チケットも凝っていて楽しいです。切り込みが入っていて折っていくと、こんな感じに立ち上がります。こういうところに、美術館や展示に関わる方々の気持ちが現れてくる気がして、とても好きです。

s160812d.jpg 20年ぶりでしたが、男子トイレにあるマルセル・デュシャンさんの作品レプリカは、ちゃんと健在というかキレイになったような気がします。目

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s160812e.jpg 板橋区立美術館へは、成増駅か高島平駅からバスで行くのがスマートなのですが、この時は西高島平駅から歩いてみました。が、いきなり大きな「三園二丁目」交差点の、写真の歩道橋を通り、交差道路の下をくぐって交差点の反対側へ横断しなくてはなりません。上に首都高も通り、この交差具合は構造物好きなので面白いですが、普通の人が歩くにはあまり向かないですね。
 さらにそこからも、新大宮バイパス沿いの歩きづらい側道を10分ほど進むので、西高島平駅からの徒歩ルートはおすすめではないですね…。

s160812f.jpg 都営三田線に乗ったのも記憶がないくらいぶりで、随分前のローカルなイメージだったので、ホームドアが設定されたワンマン運転に、ちょっとギャップを感じたりです。写真は新板橋駅のホームですが、ホーム上に床置きクーラー?があり、手前には水道、その奥にはエレベーターと設置されていて、階段やサインも含めるととてもにぎやか?なホーム上です。

s160812g.jpg 6300形の初期車に出会ったのですが、車両端部のクロスシートは健在なんですね。電車

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2016年07月30日

【色々とみて】99_一人暮らしと車いすと、JR蕨駅周辺を歩いてみると


s160730a.jpg 埼玉障害者自立生活協会の活動の一つ「でるでるCLUB」に参加してきました。一人暮らしをしている障害者の方のお宅を訪ねて、そこで暮らしの話しを聞いたりするという活動だったので、にあるように、様々な暮らし方に興味があり、機会があれば訪ねてみたいと思っていました。

 電動車いすを利用している方で、親御さんと暮らしていた戸建の住宅で、今は一人暮らしをされているとのことでした。出入口に電動車いすを置いて、そこからつかまり立ちで家に出入りできるよう改修されている以外は、それほど大きな改修はなくとも暮らせているようでした。
 その方いわく、ヘルパーさんを入れながらの生活は、時間が決められてしまうので半分施設のよう…とのことです。ですが、主に暮らしの場になっている一部屋には、日々色々なことをされていることがとてもうまく集約されていて、とても居心地の良さのあるいい空間でした。

s160730b.jpg 総勢10名、ご本人含め車いすの方5名も、かなり時間はかかりながらそれぞれの方法で、無事?上がらせていただきました。目

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s160730c.jpg 上記の訪問の前に、JR蕨駅に降りるのが初めてだったので、早めに行って駅周辺を歩いてみてました。蕨駅の西口駅舎ですが、なんとも懐かしい雰囲気で、駅周辺に高いビルが少なく、ちょっと地方の駅前に来たようなイイ感じです。

s160730d.jpg 駅周辺を歩くと、西口でも東口でもとにかくとても駐輪場が多く、それも広い駐輪場が多数あり、どこもビッチリ自転車が停めてあるのが印象的です。自転車アンドライドみたいなことが行われているのかと検索してみても、特にそういうことはないようですね…。
 写真は、電車から見ていていつも気になっていた駐輪場ですが、ここも長さ150mくらい続いていて、相当の台数の自転車が停まっています。電車

s160730e.jpg もう一つ電車から気になっていた、蕨駅周辺にある跨線橋にも行ってみます。こちらは駅北側にある6線をまたぐ歩行者用の跨線橋ですが、細くかなり年季も入っています。

s160730f.jpg しかし上がると、線路の本数が多く高い建物が少なく空が広いので、眺めがとても気持ちいいです。写真は浦和方面を見ていますが、奥に写っている団地は、建物の長さが500mくらいあって有名な、UR都市機構の川口芝園団地です。45年くらい前は、日本車輌製造の東京支店蕨工場で、鉄道車両が製造されていた所です。この後、駅南側にある跨線橋へも行ったりしています。るんるん

s160730g.jpg こちらは、蕨駅から県道111号蕨桜町線を東へ歩いて行き、竪川を越える所にある「猫橋」https://www.google.co.jp/maps/@35.8307509,139.6960824,18zです。交差点やバス停の名前にもあって、気になる地名です。ですが、竪川も人工河川で、県道111号もさほど古い道路でもないようなので、由来らしきものはネットでは見つからないですね…。モバQ

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2016年07月13日

【色々とみて】98_さいたま市西区役所の道路付きと交通弱者用押しボタン


 5月から、さいたま市西区役所のピアショップ販売http://www.city.saitama.jp/002/003/004/003/008/p001518.htmlへ、ノイエhttp://blog.goo.ne.jp/neue-blogスタッフで行くようになりました。リフト車で行くのですが、西区役所へのアクセスというか道路付きは、なんとも不思議です…。車(RV)

s160713a.jpg 西区役所の南側には、写真の幅員6mほどの区画道路があります。ですが、埼玉栄高校側(写真の奥側)から入って来ると、西区役所の南側前で自動車は行き止まりで、写真の30mほどの区間は歩行者・自転車専用道路になっています。行き止まり部分は、車が回転できるスペースが作られていますが、そこにタクシープールの標識が立っていたりして、道路でありながら、半ば西区役所の車寄せのような状態です。私もそこにリフト車を一時的に停めて乗り降りをしていますが、向かい側の沿道業務施設の駐車場出入口も面していたりします…。

 上の写真は、歩行者・自転車専用道路のすぐ東側の指扇東通線(2車線,幅員14m)からなので、この道路と自動車の通行をさせてもいい気がしますが、国道16号西大宮バイパスの交差点と近いからでしょうか。そのためか、西区役所の駐車場へは、別な区役所西側や北側の幅員6mほど区画道路を経由しないと入れない状態で、とても新しい土地区画整理事業で整備された街区の計画とは思えません…。

 区画整理は、UR都市機構による「大宮西部特定土地区画整理事業 Liv-Field 西大宮」http://www.ur-net.go.jp/ur-stage/html/area/omiya/です。土地利用計画図を見ると、区役所周辺の道路付きの様子が分かります。区画整理の事業期間は1998年からですが、西区役所は、まだ基盤整備がされていない2003年4月に先行する状態で、国道16号バイパスから沿道街区分だけ離れた位置に整備されました。その時に、写真の南側道路も国道16号からアクセスのために整備されたのですが、区画整理完了後のこの道路の位置付けと西区役所の駐車場アクセスが、計画と設計がうまく整合できてなかった印象です。目

s160713b.jpg こちらは、西区役所近くの交差点信号機に設置されている「交通弱者用押しボタン」です。このボタンについては、https://www.police.pref.saitama.lg.jp/p0170/kenke/ps-tokorozawa-shingouki.htmlに少し説明があります。国道16号西大宮バイパスは、交通量の多い4車線道路のため、横断歩道での横断にもそれなりに時間がかかりますが、通常の歩行者信号の青時間は、私でも急がないといけないくらい短く設定されています。そのため、急いで歩けない人が横断する時のために「交通弱者用押しボタン」が設置されています。

 この「交通弱者用押しボタン」は、これまでもあちこちで見かけていましたが、視覚障害の方のための案内音が鳴るだけでなく、青時間が少し延長されるということを、この信号での横断方法を教えてもらって初めて知りました。青時間延長のことを知っていれば、車いすの人との移動の時など、他の交差点でも積極的に押すようにしておけばよかったと感じます。このボタンには、青時間延長など何のために押すのかなど標示はなく、交差点でもこそっと付いてるので、なるべく押さないようにするものと思ってました…。西区役所からは、お昼ご飯を食べに国道16号バイパスを渡らねばならないのです。レストラン

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2016年05月18日

【色々とみて】97_別所温泉の北向観音様・常楽寺と上田電鉄など


 http://home.kurade.net/article/175190828.htmlと同じ日に、上田電鉄に乗って別所温泉http://www.bessho-spa.jp/へも行ってみました。2時間弱ほどの時間でしたが、駅から歩ける範囲で見てまわりましたが、今回は温泉には入らず…でした。歩きながら「かしわや本店」さんhttp://www.kashiwayahonten.com/に泊まってみたいけれど…と思ったりでした。晴れ

s160518a.jpg こちらは北向観音http://www.kitamuki-kannon.com/という珍しい名前の観音様、霊場です。山の北斜面にあるので、名前の通り北西を向いており、参道も北西の側からアプローチしていきます。通りから北向観音様に向かう参道は、写真のように一旦階段を下って川を渡り、再び観音様に向かって階段を上るという、これも珍しい参道です。

s160518b.jpg 境内はこのような感じで、けっこう広くて明るいのですが、北斜面という光の向きや影になる部分が広かったりと、少し見なれた雰囲気と違う印象は、霊場らしく?もあります。

s160518c.jpg 鐘楼です。足元というか裾?と、屋根の広がりがとても伸びやかで、躍動感ある姿がとてもいいです。昭和46年に再建された建物とのことですが、再建前もこのような姿だとすると、けっこう斬新ではないでしょうか。この鐘楼の背後にそびえる大きな木が、小説にもなった「愛染カツラ」と呼ばれる樹齢1200年といわれる桂の大木です。霊木とのことですが、木がそびえ枝が伸びる様子に圧倒的なオーラがあります。

s160518d.jpg こちらは、温泉薬師瑠璃殿というそうです。薬師堂なのですが、下から見上げると、お堂の半分は高さ10mほどもある木の足組の上に載っています。1809年に再建された建物とのことですが、重量のあるお堂を200年以上も支えているのはすごいです。なぜこの位置でこの高さなのかや、どうやって参拝するのかはよく分かりませんでした…。元の川沿いにあった時の姿を再現しているのでしょうか。いい気分(温泉)

s160518e.jpg こちらは、その北向観音様の本坊となる常楽寺です。一見民家のようにも見えますが、とても大きく立派な茅葺きの本堂です。平成15年の修復工事の際に「建立当時の建築様式に改めました」とのことですが、茅葺き屋根の厚みのある柔らかい表情に加え、むくりや反りもあって、眺めていると癒される感じの姿がいいです。

s160518f.jpg 本堂の前には「御船の松」という、見事な生命力を感じる大きな松があります。樹齢350年といわれているのだそうです。目

s160518g.jpg 別所温泉へは、上田電鉄で向かいました。もう基本的には、元東急1000系で運用されているのですね。丸窓の7255編成は下之郷駅に留められていましたが、降りて撮るまではしなかったです。

s160518h.jpg ワンマンなので一番後ろで景色を見ながらです。のんびりの風景の中をガタゴトのんびり走る電車ですが、運転台は東急のワンハンドルという、とても都会なギャップが面白いです。

s160518i.jpg 別所温泉駅に保存されているモハ5252です。1986年まで走っていた車両だそうですが、製造されたのは1928年とのことです。60年ほども使われて、その後30年間資料館として保存されてきているにもかかわらず、かなりきれいな状態です。丸窓の雰囲気は当時はかなり特徴的だったようで、これが愛されたのでしようね。電車

s160518j.jpg おまけです。サントミューゼの向かいにあった「アリオ上田」の一部建物に、写真のような太陽光発電パネルの屋根が覆いかぶさっていました。覆っている建物の平面より面積が広く曲線的な形状なので、下の建物が、太陽光を避けるために日除けをかざしているように見えて面白いです。るんるん

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2016年05月06日

【色々とみて】96_上田市のサントミューゼと越ちひろさん展へ


 GW前に、長野県の上田辺りへ行ってきました。越ちひろさんhttp://www.chihirokoshi.org/の展示会などが目的ですが、別所温泉なども半日ほど見たりしてきました。寄った順では最後でしたが、まず展示会をやっている「サントミューゼ」https://www.santomyuze.com/(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館)の建物です。何の前知識も入れずに行ったのですが、ビル型の建物ではない、なかなか面白い建物でした。家

s160506a.jpg 上田駅から歩いていくと、ショッピングセンターの向かいにこのように見えてきて、コンクリートの四角い建物なんだ…と最初は思いながら、アプローチを進んで行きます。近づいていくと、遠目では開口のように見えていた部分は、コンクリートの壁の縦凹凸で、一部着色してこういう表情になっているのがわかります。大きなコンクリート壁面の、印象を和らげるような意匠で、庇のようなデザインと合わさってとてもいい感じです。

s160506b.jpg さらに進んで施設の中心へ近づいてくると、だいぶ様子が変わってきます。コンクリート製の大きなゲートや、写真の通路屋根のようなゲート?の向こうに大きな芝生の広場が見えます。この日は、平日の月曜日だったので閑散としていますが、休日などは市民の方々でにぎわうようです。この写真の通路屋根は一般的な屋根の高さよりだいぶ低く、この低いものをくぐって入っていくという感じが印象的です。

s160506c.jpg これは建物内にあった案内図ですが、平面図はこのようなことになっていてちょっと驚きです。左のホールと右の美術館自体は普通な感じですが、そのエントランスホールにあたる空間が、丸い芝生の広場と、その周りを一周する屋内の通りの空間からできているようです。この屋内の通り(呼び名があるかもしれませんが…)の両側に、個々に独立した様々な機能空間がぶら下がっていて、箱の中に居る感じが全くないのがとてもイイです。ちなみに、メインエントランスは駅とは反対の駐車場側のようです…。目

s160506d.jpg 広場全体はカメラに納まらないですが、赤い部分がホールへの階段室、青い部分が美術館への階段室、その手前にある小屋の形をした部屋は子どもアトリエです。広場に展示されいてる2本の丸太は、ちゃんとは見てこなかったのですが、建物にも使われている上田の木材を紹介しているもののようです。

s160506e.jpg 小屋の形をした離れのような部屋は10室くらいあり、写真はスタジオですが、このような形をしています。RC造の平屋ですが、勾配屋根に板を張った外壁の意匠で、違う建物が紛れ込んだような不思議な感じです。空調などは結構考えて設計されているのだろうと、感心してしまいます。るんるん

s160506f.jpg 右側の、屋内の通りの丸い建物の外周には、細い角の木材がずらっと縦に張られています。左の美術館の建物は、上記のホールと同じでコンクリートの壁面に縦と庇の凹凸を付けた意匠です。間に立って見比べると、左の考えて創られた表情よりも、右の角材の張った都合による完全には意図できない表情の方が、私は惹かれるものがあります。

s160506g.jpg 屋内の通りは平面上丸いので、このように常に先が曲がっており、見通せない先に何かありそうな期待を感じます。芝生広場側の内側は開口ですが、反対の外側は角材張りになっているのも、通りの曲がっていることを引き立てているようです。上を渡るブリッジは美術館へのアプローチです。天井に伸びる柱は丸い鉄骨?CFT?なので、ここはRC造やS造の組み合わせなのですかね。

s160506h.jpg 張られている角材は、このようなことになっています。サイズが2種類?あることと、角でなく一面を斜めにカットしているのが、壁のランダムさを創り出している勘所でしょうか。それにしても角材張りの面積を考えると大変な施工手間ですが、その手間の分、魅力になりますよね。ひらめき

s160506i.jpg 公共施設なので、屋内外とも誘導ブロックが通っているのですが、誘導ブロックも通りの円の中心に合わせて?、きれいなRを描いて貼られています。こういうのは案外珍しいかもしれません。床のタイルは、当然ながら通りのRに合わせてキッチリ張られているのですが。

s160506j.jpg 余談ですが、屋内の通りに置かれていたイスです。細い鉄骨のフレームに、小さい木の背もたれ、白い柔らかい座面で、置かれている姿がイイ感じです。頼りなさそうだけど存在感がとてもある…という感じです。

s160506k.jpg 越ちひろさんの展示会は、想像と違って、とてもパワフルというかエネルギーに満ちている展示でした。あさって5/8(日)までやっています。日にちの都合でライブペインティングの作業は見れなかったのですが、作品のキラキラ感とは少し違って、その大きな作品を描かれる熱さをとても感じました。様々なものを描いていたり壁面や和の内装で描いていたりと、その作品の持ってる強さにとても驚きます。アート

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2016年04月22日

【色々とみて】95_上野公園と上野東照宮の見事な装飾など


s160422a.jpg だいぶ前になってしまいましたが、上野恩賜公園内にある修復工事が終わった上野東照宮http://www.uenotoshogu.com/へ寄ってきました。上野動物園入口脇から東照宮へ向かい、大石鳥居をくぐり灯籠の間を歩いていくと、このように見えてきます。黒っぽい色に輝く金色の存在感は、上野公園の中でも違う場所へ入って来た感があります。参拝はこの唐門の外側からするようになっていました。数年前に来た時は修復工事中で、社殿が描かれた工事用のシートで覆われた状態でした…。晴れ

s160422b.jpg 拝観料を払って透塀の中へ入って、社殿を近くで見てみます。その前に、脇にある栄誉権現社に参拝してから、透塀の中へ入ります。写真は、唐門の内側の装飾ですが、見事というかすごいです。iPhoneでの撮影のため、全体は画角に納まりませんでした…。柱間の透彫もすごいですが、屋根の唐破風の形状と装飾や、柱に軒桁が乗る所の斗や肘木や木鼻の装飾の細かさがすごいです。
 日光含め東照宮全体の装飾は、思いつく限りをとことんやり切ったように感じます。これらの装飾を考えて追求する熱意と造り上げるエネルギーはすごく、その結果、完成した建物が放つオーラは、日常とは一線を画した特別な空間であることを醸し出しています。1年ほど前に、日光の大猷院などを見てきていたhttp://home.kurade.net/article/131169735.htmlので、それと同じ意図で建てられた建物が、都内にも残っているのも驚きです。
 ですがそこは、現在は上野公園内の動物園に隣接する立地なので、敷地の横を動物園に来た子ども達が通って行く声が響いていたりします。このような混在やギャップ?が、上野公園テーマパークの面白さでもある気がします。

s160422c.jpg こちらは拝殿です。金色がメインですが、ベースの黒色が効いているので、軒などはとても洗練されている印象です。屋根や各垂木先の金色の並びは、きれいです。参拝者のことを考えてか、唐破風の両サイドの屋根には雨どいが付けられていますが、なるべく気にならないように?単純な形状で納められているようです。

s160422d.jpg 拝殿の南西側背面です。柱上部の斗などは細かく色が使われた装飾ですが、それよりさらに黒色と金色の印象が強く、屋根の隅部や各垂木の装飾が見事です。屋根の上はほとんど見えないのですが、棟の先端にある鳥衾(というのですね…)が長く伸びているのがいい感じです。るんるん

s160422e.jpg 社殿を囲う透塀ですが、寺社を仕切る塀としては緩やかな印象です。4.5尺くらい?の幅の装飾が200枚以上連続しているそうで、立派な屋根が乗っています。装飾は1枚の中に上下2ヶ所あり、それらが全て違う装飾になっているそうで、手前に設置された柵兼手すりに、それが何の装飾かのラベルが貼られていました。中段の青緑色の斜め格子の装飾は、装飾の意味は分からないのですが、そこだけがまわりと違う意匠に感じます。

s160422g.jpg 東照宮の参道から撮った、旧寛永寺五重塔ですが、上野公園にあると思うとやはり新鮮です。私の世代には、上野は公園の印象なのですが、こういうエリアにいると、かつては大きな寛永寺の境内だったということを感じられます。目

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2016年03月22日

【色々とみて】94_大正〜昭和初期のままの旧安田楠雄邸の空間 その2


s160322a.jpg http://home.kurade.net/article/174428228.htmlの続きで「旧安田楠雄邸庭園」http://www.national-trust.or.jp/properties/y-tei/y-tei.htmlです。「残月の間」の奥に、家族の日常生活の場として使われた「茶の間」があり、この2つの部屋の間の畳の下に防空壕があるそうです。防空壕は年に2回程度中を公開する日があります。「茶の間」はなじみのある空間スケールで、とても落ち着いた空間です。畳と段差の無い小さな踏み込み床もあり、庭側は猫間障子の付いた障子でだけで仕切られています。

s160322b.jpg 障子だけというのは、その障子を外側から見ると、写真内の右側のようになっています。ガラス戸などはなく障子がダイレクトに外に面し、濡れ縁になっています。障子1枚でも、写真のように軒が深いので、普通の雨であれば特に問題はないそうです。
 もちろん雨戸はありますが、日中は冬場でもこの障子1枚という建築当時と同じスタイルで、平成8年まで生活されていたそうで驚きです。普通はサッシを付けてしまいそうですが、それをしなかったため当時の姿が残っているのです。ここにも大きな沓脱石が置かれています。

s160322c.jpg 「茶の間」の襖を開けると、このような立派な水屋が作られています。この水屋は、家族が日常でお茶を楽しむために使われていたそうです。喫茶店

s160322d.jpg 「茶の間」の奥の北側にある「台所」です。目を惹く大きなトップライトは建築当時のもので、他にも勝手口などの大きなガラス窓に囲まれた、とても明るい空間です。この「台所」が唯一改修された箇所とのことですが、その改修も昭和4年とのことで、住宅の現代化への改修とは全く話しが違います。改修によって、コンロと流しを台所の中央に移し、調理人の方が使い勝手の良いアイランド型?になったそうです。

s160322e.jpg 「台所」は土間の手前に、床の張られた広い前室のようなスペースがあり、大きな戸棚と床下収納が作られています。この戸棚がとても興味深く、食器棚と調理した食品を置く棚を兼ねており、そのため戸棚は蝿帳として戸に網を張ったような造りになっています。風は通すけれど、蝿は入れないという仕組みです。
 さらに、この戸棚は前室の中央で仕切りのように設置されていて、空間を2つ分け、両側から使えるようになっています。写真は、女中部屋側から撮ったものですが、写真右側の方が、家族などが利用する表側になります。
 写真のように、このスペースにも天窓があります。昭和30年頃まで使われていた、氷を入れて冷やす木製の冷蔵庫なども残っていて、当時の邸宅の台所の様子を伝えるものがたくさん残っています。るんるん

s160322f.jpg 来客用とは別に、建物の奥の方にある階段は箱階段になっています。その階段を上がった所に、小さなスペースがありいい感じです。

s160322g.jpg この階段にあるガラス窓は、ちょうど目線の高さになる下から二段目に、写真のようなスリット状に磨り残したガラスが入っています。外の様子を見るためだそうで、とても面白いです。

s160322h.jpg 「茶の間」の上の二階に「予備室」と呼ばれる和室の部屋があります。後述の「客間」とプライベートなスペースとの中間にあたり、客用にも家族用にも、どちらにも使えそうな位置としつらえになっています。写真は、その「予備室」のあたりにあった装飾です。これも建築当時からのもので、モダンな柄を細いスリット状に丸で抜くような繊細な造作は、現代のレーザーで加工したかのようです。かわいい

s160322i.jpg 二階のメインとなる「客間」で、広さも天井の高さなどもスケールの大きな空間になっています。写真は、広いので床と書院のあたりを撮ったものです。

s160322j.jpg 「客間」の縁側は、庭の望むガラス戸が続く、とても明るい空間です。写真は1月なので、庭の様子は寂しい時期ですが、春は写真のしだれ桜を間近に楽しむことができたりと、当時から今でも、来客をもてなす建物の中心の空間になっています。

s160322k.jpg 「客間」と「次の間」との間の欄間は、このように繊細に組まれた筬欄間と呼ばれる組木細工が入っています。材や隙間のピッチなどとても見事な姿ですし、大正時代のものとは思えないほど全く狂いもなくきれいです。よく見ると、漆塗りの部分や朱塗りの部分もあり、とても手が掛かっているのが分かります。目

 この邸宅は、関東大震災も戦時中の空襲もくぐり抜けてきたそうです。さらに、邸宅とはいえ木造住宅で、70年もの年月を経ても、建物や木部が傷んだり傾いたりなどしているのが、とても少ないのにも驚きです。地盤の良い場所に独立基礎?ですが、建築時に地面からの湿気を防ぐため、全面に土間コンが打設されているそうです。浴室や土間まわりは、コンクリートで布基礎のようになっているようです。さらに建物外周のほとんどがガラス戸や窓の開口になっており、陽もたくさん入り、空気がとても通るので湿気も全くこもらない感じがします。
 土台や梁の材種は聞いてこなかったですが、柱は総栂の真壁造りで、適度な住宅スケールで区切られているため柱の本数はとても多く感じます。床も、廊下や縁側含め基本的に畳を載せているので、梁や床組などもかなりしっかりできているのではと感じます。家

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posted by ki at 13:30| Comment(0) | 色々と見て