2016年03月11日

【色々とみて】93_大正〜昭和初期のままの旧安田楠雄邸の空間 その1


s160311a.jpg 1月末に、文京区千駄木にある「旧安田楠雄邸庭園」http://www.national-trust.or.jp/properties/y-tei/y-tei.htmlを見に行ってきました。邸宅は大正8年築の、敷地に合わせた雁行型の近代和風建築で、昭和初期以降はほとんど改築や改修がされておらず、建築当時の姿がほぼそのまま残されている、というのが驚きです。サッシ化された窓も無く、エアコンの設置も無く、洋室のカーテンは大正時代のものがそのまま使われており、当時の家具や生活用品も多数そのまま残されていたそうです。平成8年まで普通に生活に使われていたとのことで、70年間、ほぼ変わらない暮らし方をされていた…というのもさらに驚きですし、住まいへの愛着というものを強く感じます。そういう経緯や気持ちを踏まえて、住まいを見させていただき、感じさせていただく…という気持ちになります。平成8年に遺族の方から日本ナショナルトラストへ寄贈され、修復を経たのち一般公開されているそうです。とても、キレイに手入れや管理がされており、邸宅を使って建物に息を吹き込む季節の和の行事なども企画されており、また行きたくなる空間です。るんるん

s160311b.jpg 表玄関は広い土間に、巨大な沓脱石がドンとあります。4枚ガラス引戸だけでなく、障子の入った窓や欄間で明るい空間になっています。天井は、スギ板の張り向きを変えて市松にしてあります。写っている方々は、日本ナショナルトラストの関係で、建物案内などをされている文京区のボランティアの方々です。この日は冬シーズンでとても寒い日だったので、ほぼ私一人で案内していただき見学できました。

s160311c.jpg 玄関を上がった寄附の脇に、電話室があります。そこに昭和初期のダイヤル式の電話機がそのまま残っています。パンフレットによると「2号自動式壁掛電話機」というものだそうです。博物館とは違って、住宅の中にあるとたいそうな物だったのがよく分かります。電話

s160311d.jpg 玄関から近い位置にある応接間でここは洋室です。大正時代から昭和初期の、洋室の調度品が当時の雰囲気を再現するように置かれています。アームチェアと2段の丸テーブルは昭和4年の結婚祝い品だそうで、上段がガラスの2段丸テーブルは、どういう使い方をしたのかとても興味深い形をしています。チェアの表地は、最近、当時のまま残っていた生地を元に、当時の作り方を再現するようにして作り直し、張り替えたそうです。テーブル脇の2つの台は手あぶりというそうで、炭を中に入れて手を温めるのに使ったそうです。この手あぶりや奥のレースカーテンは、大正時代のままのものだそうです。

s160311e.jpg 応接間の奥、庭園側には、このような広い縁側のようなサンルームがあります。連続したガラス戸でとても明るいですし、床のゴムタイルもモザイクタイルような雰囲気を出していて、気持ちの良いスペースです。この床のゴムタイルも、劣化して脆化していたので、同じ物を再現して作り直し張り替えたそうです。

s160311f.jpg 応接間の一部のガラスはこのような結霜ガラスというものが使われています。「摺りガラスの表面にニカワを塗り、乾燥させると、ガラス面に食いついたニカワが収縮し、表面を剥ぎ取るためできる模様…」とのこです。「芋虫が這ったような模様」は若干気持ちが悪いですが、1枚と同じ模様にならないというのがいいです。

s160311g.jpg 応接間には、このような大正時代の蓄音機ビクトローラーがあり、現在もレコードを聴くことができるそうです。パンフレットには、米国ビクター・トーキング・マシン社の1923年製のVV-80というものだそうです。スピーカーにあたる拡幅器は、上段の観音扉を開けると中に内蔵されているそうです。このビクトローラーの右にちょっと写っているのは、昭和5年頃製造のヤマハのピアノで、ビクトローラーと共に2008年に修復され、現在もコンサートなどで使われているそうです。晴れ

s160311h.jpg 玄関から長い畳廊下を通った先に、「残月の間」があります。写真は、中央が障子の出隅柱で、左側が「残月の間」、右側が縁側になります。廊下もここの縁側もずっとガラス戸が連続しており、1階でありながら、とても明るいのが印象的です。建物全体で、100枚以上の雨戸があり、毎日(あるいは公開日?)朝全て開けて、夕方全て閉めて…というのをボランティアスタッフでやっているそうです。光りと風を通さないと、建物がみるみる傷んでしまうので、大切なことだとは思いますが、なかなか大変な枚数です…。

s160311i.jpg 天井も、様々な意匠のものがあるのですが、この「残月の間」の縁側の天井は、このようなスギ板の天井です。うねるような模様のある板目を、引き立つように見せる意匠も珍しいですが、床を支えるかのようなさお縁というか野縁のような構造は、天井の水平剛性を高めているかのようです。

s160311j.jpg 建物内の照明も、建築当初からのオリジナルの灯具がかなり残っています。意匠的には、持ち手の上にロウソクを置いて持ち歩いた提灯?をモチーフにしたような灯具が多いです。写真は「残月の間」の灯具で、2灯の間に2羽の鳥を透かしでデザインした鋳物製で、案内の方が、鳥が見えるよう向こう側に白い紙をあててくれています。ちょっと周りからは浮いたような意匠に感じますが、独特な姿は面白いですし、鋳物にした中に電線を通しているというこだわりがとてもいいです。目

 続きは、http://home.kurade.net/article/174584528.htmlです。

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2016年02月17日

【色々とみて】92_アトレ浦和と蔦屋書店と「縫い−その造形の魅力」展


s160217a.jpg 先月、浦和へ行く機会があり、昨年11月にオープンしたアトレ浦和https://www.atre.co.jp/shiten/index.php?scd=21を、やっとこ見ることができました。ホームから降りてくると、アトレ北口というSuica専用改札口が新しくできて、アトレのNorth Areaに直接出られるようになっています。JR系の駅ビル直結の改札というのはあちこちにありますが、Suica専用にして駅員さんを置かないこういう形式が、標準的なスタイルになっていくのですかね。

 この改札を出た先が、すぐダイレクトに「浦和 蔦屋書店」http://real.tsite.jp/urawa/に入るレイアウトなので、その店内の様子が駅構内からもよく見えて、イイ雰囲気になっています。蔦屋書店の洗練された空間と独特なディスプレイ、そこにスターバックスコーヒーもあって、この空間の中に居ると埼玉な感じ?がしません。スペースとしてはとても興味が湧きますが、ここのスタバでは、私は緊張してお茶できないかもです…。喫茶店

s160217b.jpg こちらは、東口駅前広場側のSouth Areaの外観です。内部は人が多いので写真が撮れませんでしたが、こちらも店舗の構成と配置が面白いです。単なる持ち帰り用の食品店やスーパーだけでなく、コンパクトなカフェなどもあり、さらに中央に配置された休憩スペースを囲むようにテイクアウトできる飲食店が並び、そのスペースで食べることができます。別な時に、そこで食べたりしましたが、広くはないですが不思議なスペースで面白いです。ちゃんと手洗器などもあり、ちょっと立ち寄って食べるだけみたいな使い方に便利そうです。るんるん

s160217c.jpg その後は、うらわ美術館http://www.uam.urawa.saitama.jp/へ寄って、「縫い−その造形の魅力」展を見てきました。展示の中では、やはり宇梶静江さんの絵本の元作品がとても良かったです。平面の紙に印刷された絵本とは違う質感と立体感は、表現したいことをもっと力強く伝えてくる感じです。他にも歴史をたどる展示の中で、パンフにも載ってる「刺子半纏」の裏地の見事な華やかさや、「たっつけ」という青森のオシャレなボトムス?も、デザインが今でも通じる見事さです。

s160217d.jpg うらわ美術館は、浦和ロイヤルパインズホテルの入っている建物内にあります。初めて行ったのですが、ホテルと共通のエントランスホールを通り、エレベーターで上がるまでの空間は、オープンして15年の建物とは思えない、昭和のホテルの雰囲気満載のインテリアです…。目

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2016年01月25日

【色々とみて】91_障害者アート企画展とカフェフレンズNETと白幡沼


s160125a.jpg 先月ですが、「埼玉県障害者アートフェスティバル」http://www.pref.saitama.lg.jp/a0604/festival/index.htmlの中の「第6回埼玉県障害者アート企画展 Discover あなたも見つけに」を見に、埼玉県立近代美術館http://www.pref.spec.ed.jp/momas/へ行ってきました。私は展示会を知らなかったのですが、「クッキープロジェクト」http://ameblo.jp/cookie-pj/の方から誘っていただき、短い展示期間に行くことができました。土日を含むとはいえ展示日が5日間しかないので、一般の人が気付いて見に来るためには、2週間は期間が欲しい感じです…。それぐらいの充実した内容だと感じました。

 100名ちょっとのアーティストさんの作品があり、展示作品は数も多く、平面から立体まで表現方法も様々でとても見ていて楽しかったです。私はやはり、手間をかけて完成までたどり着いていると感じる作品や、作者の方が好きなように?自分の表現をしている感が強い作品に、興味がわきます。
 会場で、実行委員会の方と少し話すことができたのですが、作品は埼玉県内から公募のような形で募集して、作品を鑑賞したり、アートマネジメントを考えたりするワークショップの過程を経て、実行委員会やアーチストの方で展示する作品を選んだそうです。選ばれる前の作品数は、さらにもっとたくさんあるそうで、県内にそれだけの活動があり、アーティストさんが製作してるのかと思うと、ちょっと驚きです。目

s160125e.jpg これは、この「障害者アート企画展」のポスター兼フライヤー兼作品集と、出展アーティストさんの紹介冊子です。ポスター兼…のほうは、写真に写ってない片面はA2全面のポスターで、もう片面は折り畳むと写真のようにフライヤー兼作品集として配布できるようになっていて、よく考えられています。アーティストさん紹介冊子も、どのような人柄でどんなふうに製作に取り組んでいるかが全員について書かれており、アーティストさん自身にも着眼していることが伺えて良い感じです。るんるん

s160125b.jpg この日は他に、NPO法人フレンズネットワークさんhttp://www.f-net.or.jp/が、さいたま市南区別所にオープンした「カフェフレンズNET2」にも行ってきました。本格的なスパイスカレーや自家製シフォンケーキなどがいただける、自然で良質な食材へのこだわりのあるお店です。私は、シフォンケーキとコーヒーをいただきましたが、どちらもとても美味しいです。こだわりカレーを食べた方も、とても美味しかったようです。
 写真のように店内は広く、来客だけでなくお店で働く車いす利用の方にも、十分に動きやすいスペースになっています。また、店の奥には個室スペースもあり、サロンや広場など色々に展開できそうなスペースになっています。
s160125c.jpg お店で「フレンズNET」さんの自家製ジャムなどを売っていたので、色々種類がある中からラ・フランスのジャムを買ってきてみました。喫茶店

s160125d.jpg こちらは、「カフェフレンズNET2」すぐ裏手にある白幡沼です。冬場なので少し寒々とした景色ですが、水場があるのはやはり気持ちいいです。この頃は、まだ暖かい冬の日だったのですが、10人弱の方がカメラを構えて、水辺の鳥たち?を狙っていたようでした。晴れ

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2015年12月25日

【色々とみて】90_「大日本タイポ組合」と「地図展2015」とこどもトイレ


s151225a.jpg 先月の話しになってしまいましたが、「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」さんhttp://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/の企画展、「大日本タイポ組合」さんhttp://dainippon.type.org/の作品展を見に行ってみました。フォントやタイポグラフィーが好きなのですが、文字を使って何かするのではなく、文字そのものの構造を、グラフィックあるいは立体にデザインし直してみる?、というテーマにとても興味を感じました。

 文字を分解して共通のパーツにして文字を組み直してみたり、立体やシンボル的なテーマの中に無理矢理?文字をあてはめてみたりと、考えたことのない発想で、なおかつ直接的には何かの役に立つというか目的を持っていない感じなのが、とても自由な感じでイイです。私は、平仮名の横書き筆記体というのが好きでした。ええっという驚きもあって、ちゃんとは読めないのですが、その発想と一字一字練られた曲線の感じがいいのと、用紙全体で眺めた時の雰囲気も、なかなか不思議で面白いです。目

s151225e.jpg つい缶バッジを買ってしまいました。4種類とそのミラー反転したパーツだけで、アルファベットとひらがなを強引に?組み立てていたデザインのもので、この展示会用に?組み立てた「字」です。サッカー

s151225b.jpg その時にもう一つ、「地図展2015 首都東京1945」展http://www.jmc.or.jp/chizuten2015.htmlにも寄ってきました。会場は「半蔵門線三越前駅(日本橋方面改札)と銀座線三越前駅(三越方面改札)の間の通路」とあって、長い乗り換え通路の幅員の広いエリアでの展示でした。ちなみに主催の「地図展推進協議会」も(一財)日本地図センターを中心に関係7団体によるものだそうです。

 米国公文書館から公開された、太平洋戦争の空襲前後の写真や被災地図を中心に、建物疎開や被災の状況を、地図そのものからダイレクトに感じて見ることができ、とても良い展示内容でした。「地図中心」を読んでいるhttp://kurade.269g.net/article/19176541.htmlので、ある程度内容は知っていましたが、展示では写真や地図のサイズも大きく迫力があります。人通りの多い時間帯だったこともあるかもですが、なかなか見ていて落ち着かず、ぜひじっくり見られるようなスペースにも、巡回したらいいのではと感じます。モバQ

s151225c.jpg 1941年(昭和16年)7月9日に当時の内務省から通達された「空襲時における家庭の心得」が、一画に展示されていました。要は、国民の覚悟と意志と努力と一致団結によって、空襲は恐れることは何もない、という趣旨だと私は読みましたが、写真や地図もなかなか恐ろしいですが、こういう文字の文章も、表面上は当たり前の内容っぽくみえるので、より恐ろしく感じてしまいます。

s151225d.jpg そこでは、なぜか「一等三角点標石ふせん」を珍しくて買ってしまいました。一等三角点については、http://www.gsi.go.jp/MUSEUM/TOKUBE/KIKA5-smain.htmに詳しいです。るんるん

s151225f.jpg その時に通りがかった、銀座線三越前駅の改札外通路部分に設置されていた公共トイレですが、男女の真ん中にある多機能トイレの入口部分に、こどもトイレが設置されていました。駅などの公共施設でも、こどもトイレの設置が進められているのは初めて知りましたし、初めて見ました。都心のデパートの最寄り駅という場所柄もあるのでしょうか。

 のぞくわけにはいかないのですが、外から見ても、男児用の小便器ブース?と男女児用の洋便器ブース?の2つもあり、写真には写ってないですが右側の壁裏には、ベビーベッドがあったと思います。そこまで…と思ってしまいますが、トイレにはとてもこだわるお国柄なので、どんどん改良が進められていくようです。

s151225g.jpg こちらは、4月にさいたま新都心にオープンした「コクーン2」のトイレにある、こどもトイレです。ショッピングセンターには、もう当たり前のようにこどもトイレが設置されていくようです。こども用の手洗いやベビーベッドなども当然のようにあり、トイレがショールームのように見応えが?あります。しかし、家庭では普通のトイレで?やってるけれど、外へ行くとこどもトイレがある…という感覚も少し不思議です。ひらめき

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2015年11月18日

【色々とみて】89_「すごいぞ、これは!」と多摩ニュータウンと寺田倉庫


s151118a.jpg s151118b.jpg
 先月ですが、埼玉県立近代美術館http://www.pref.spec.ed.jp/momas/でやっていた「すごいぞ、これは!」展http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=322へ行ってみました。久しぶりの近代美術館は、シンボルのようにそびえるイチョウの木は、まだ黄色くなり始める前でした。
 「すごいぞ、これは!」展は、12名のアーティストとして活動されている?方々なので、作品も手がかけられているものが多く、とても面白いです。私は表現のテーマにはあまり興味がないので、障害の有無に関係なく、他で見たことのない表現方法があると、そこに引き寄せられます。
s151118c.jpg 写真の絵は、撮影可能だった本田雅啓さんの「魂沙亜斗」ですが、見事な完成度の高さです。私は表現の達成感というかやりきった感みたいなのに興味があるので、他に、空の表情を色鉛筆で描いていた前田諒太郎さんや、音楽アーチストを描いている田湯加那子さんの最近の作品など、が気になりました。目

s151118d.jpg 今月初めには、約25年ぶりに多摩センターへ行く機会がありました。懐かしいいわゆる「ニュータウン」へのタイムスリップ感がイイ感じですが、建物や外構に多く使われている茶色のタイル張りのせいですかね…。今となっては、駅前から丘の上方面へとずっと続くスロープは、人によってはなかなかしんどいモノになってしまいました。風景としては、いいのですけどね。
s151118e.jpg 帰る前に展示会に寄ってみようと歩いていくと、こんな風景に出会うのですね…。午後の太陽の位置もあって、日陰になっている丘の上の通りの奥に、光り輝く「サンリオピューロランド」http://www.puroland.jp/です。晴れ

s151118f.jpg 寄ったのは、多摩美術大学美術館http://www.tamabi.ac.jp/museum/でやっていた「東京国際ミニプリントトリエンナーレ2015」http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/150926.htmです。小さいサイズ1作品での版画展ですが、展示されているアーティストさんの数が多く、技法も表現も様々あるので、とても面白いです。様々あるといっても、作品全体を通して、モノトーン的な雰囲気や、繊細な作品でも一発勝負的なオーラがあるので、そこが版画の魅力に私は感じます。といいながら、私は、版画の色々な技法については、よく分からないのですが…。モバQ

s151118g.jpg s151118h.jpg
 さらに、寺田倉庫さんhttp://www.terrada.co.jp/ja/が本社でやっている「T-Art Gallery」へ、「TERRADA ART AWARD 2015」http://terrada-art-award.com/も見に行ってます。「TERRADA ART AWARD 2015」では、残念ながら私の好きなタイプの作品は無かったのですが、やたらと?アートやデザインに力を入れてる寺田倉庫さんが面白いです。
s151118i.jpg 本社や周辺建物も、コーポレートマークでグラフィカルになっていたり、写真のように集成材の板で、なにやら装飾?されつつありました。天王洲アイル駅西側の、オシャレな?建物やイベントスペースが並ぶ運河沿いなので、こういうアート的な空間づくりが進められているのでしょうかね。私が歳をとってきた?ので、どうしても夢のないことを心配してしまいますが、それより街は、こういう楽しい要素が散りばめられている方がイイですよね。るんるん

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2015年10月03日

【色々とみて】88_神奈川大横浜キャンパス29号館のLVLの軸組現しと内装仕上


s151003a.jpg 先月、神奈川大学横浜キャンパス29号館(国際センター)http://www.kanagawa-u.ac.jp/news/details_12900.htmlの引渡し前の完成見学会に行ってきました。大学時代から色々お世話になっている鈴木アトリエさんhttp://www008.upp.so-net.ne.jp/atelier555/が設計監理を担当しています。
 内部空間がメインの建物のため、外観は控え目な印象です。傾斜地にある変形角地の敷地に建つ、延べ面積800平米弱のRC造地下1階+木造1Fの大学施設とのことです。屋根の形状は分かりませんが笠をかぶったような軒?と、鋭角のコーナー部の木製サッシが特徴になっています。晴れ

s151003b.jpg 木造の1Fの内部はこのような、構造用LVL(単板積層材)http://www.key-tec.co.jp/の軸組を燃え代計算による現しで見せている大空間です。メインのラウンジスペースは、梁スパン10m、天井高4.2mもあります。LVLの壁柱は写真で少し色が濃く見える部分で、900×150mmの断面サイズがあり、梁はせいが450mmで大スパンを実現しているそうです。柱以外の壁部分は、LVLの積層面を見せるように現場加工して、それを透かして張った手間のかかったもので、表情や陰影が本物なのでいい感じです。
 個室空間は、右側の所長室のように、大空間の中に置かれた箱の感じで、大空間の天井は連続して見えています。その天井も、LVLの梁間に、壁と同じようにLVLの積層面を見せる仕上です。窓開口は、床から梁下までの縦スリットのようになっています。

s151003c.jpg 廊下のような空間も、壁や天井は大空間と同じ仕上になっており連続感があります。開口部枠より壁面の仕上の方の勝ちで納めているので、開口部がシンプルな凹みに見えて、壁面の表情がより引き立っている印象です。
 床に並ぶ丸いモノは、フロア空調システムの吹出し口です。OAフロアのような置き床のスペースをダクト的に利用する空調ですが、システムや床の構造などはとても単純な構成なもののようです。目

s151003f.jpg 内壁のLVL仕上は、このような感じです。写真はコンセントの所ですが、コンセントの取付け面からの厚さ分のLVLを、透かして張っているようです。床との取合いは、同じLVLを先付巾木のように納めているようで、左端にちょっと写っている巾木の無い部分が壁柱です。

s151003e.jpg 一方、個室の箱の壁は、LVL積層面が連続するかたまりのように見せる仕上です。これは、LVLの積層面を見せる集成板材を突き付けて張っているのですかね…。建具の枠も、壁面勝ちで納めているので箱感があり、上空の大空間の天井面との距離感と対比が、なかなか面白いです。るんるん

s151003d.jpg 建物の内部には、6m弱角の吹抜けが2ヶ所あります。採光や通風だけでなく、換気や排煙など?の要件をクリアするものだと思います。その開口部には木製サッシが使われていて、LVLの空間と組み合わさって親しみやすい雰囲気になっています。内部吹抜けとはいえ、公共的な施設の比較的大きな開口で、こういうサイズの木製サッシを製作して使うこともできるのですね。ひらめき

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2015年09月12日

【色々とみて】87_橋上駅舎化されたJR指扇駅へ


s150912a.jpg 2ヶ月ほど前ですが、昨年度末に新しくなったJR指扇駅を利用することがあったので、駅を少し見てみました。指扇駅周辺整備に関してはhttp://www.city.saitama.jp/001/010/015/002/p018617.htmlにあります。写真は南口からの駅舎ですが、右側はバス停の屋根に被ってます…。茶色いタイル張りの部分から隙間をとって、黒い金属の箱が覆っているようなデザインです。

s150912b.jpg 上の写真の被ってしまっているあたりを近くからです。ツルッとした軒天と丸い柱は端部や取合いに何も無く、なんだか模型というか3Dでデザインしたまんまっぽいです。よく見ると、一番手前の角の軒柱は地上に伸びていません。階段上のひさしのような部分の梁で支えているのか、意匠的な柱なだけなのか、ちょっと不思議な感じです。階段のひさしからさらに伸びるひさし?はソーラー発電パネルになっています。一番上の大屋根の上にもあるのか不明ですが、ひさしだけだと一般住宅並みの発電量でしょうか。晴れ

s150912c.jpg 黒い金属の箱の部分をホームから撮ったものです。タテ張りの屋根材を壁に貼っているようです。公共施設っぽくない雰囲気で、スケールは大きいですが、店舗や住宅の外装のようです。
 屋根の上はフラットではなく勾配部分があるようですが、ここからもよく見えません。見えないように設計しているのだと思いますが…。何か載っているのか、天井を高くしているのか気になります。

s150912d.jpg ホームにその外装材が現れている部分もあり、このような感じです。柱と設備関係のスペースのようです。タテの嵌合部分は、矢印のような断面形状の嵌合部材でつなぐ製品のようです。スチールなので、ステンやアルミのようにカチッとはしませんが、それが冷たくない表情を作っているともいえます。ただ、柔らかいので、どうしてもうねうねしてしまうようですが…。目

s150912e.jpg 橋上駅舎の北側には、写真のようなテラスがあり気持ちいいです。この日は雨でしたが…。近くに高い建物が無く、北の方向に開けているので、冬の晴れた日などに、埼玉から群馬や栃木にかけての山並みがきれいに見えそうです。

s150912f.jpg いつの間にやら、北口に駅前広場と取付道路が整備されていました。5月に供用開始になったとのことです。数年前の指扇駅周辺のイメージとは、全然変わっていてビックリです。るんるん

s150912g.jpg 指扇駅の改札内のトイレです。最近のJR東日本大宮支社管内の仕様と同じようで、グリーンの「多機能化粧室」表示です。そういえば、東京周辺?のJRでは「トイレ」と表示せず「化粧室」と表示してるのが多いですよね。

s150912h.jpg 当然ながら全てのエレベーター完備です。屋内の壁は、さずがに屋根材ではなく、小さい角波のスパンドレルのダークグレー色が張られています。写真の方の取材の関係で、指扇駅へ行ったのでした。電車

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2015年08月18日

【色々とみて】86_大栄橋の歩道整備と丸ヶ崎の街路整備で橋梁と地盤


s150818a.jpg 載せる機会が無くなりそうなモノを少し…。まずは、昨年度末に、県道2号線の大栄橋東側部分の歩道がセミフラット化されました。大栄橋は、大宮駅の北側でJR線や東武線を越える延長300mほどの陸橋です。10年ほど前、http://kurade.269g.net/article/1638835.htmlの中でも少し書いてますが、大栄橋は歩道の再整備時期の違いから、西側のみ当時の時点でセミフラット化されていました。東側もいずれ再整備されるとのことでしたが、昨年度で整備完了したようです。

 歩道レベルが少し下がり、縁石が立上がり、自転車や車いすなどでの転落の危険性がかなり減りました。なおかつ、東側では最近のさいたま市の歩道幅員の要件をみたす?ように、若干歩道が拡幅されています。車いすや自転車でのすれ違いに支障ないようにしているそうです。と、書いてきましたが、ここの歩道は自転車の通行可の歩道だったと思うのですが…。車道というか路側帯がほぼ無くなり、急勾配の長い坂のため、自転車の車道通行はかえって危険な区間なので。バス

s150818b.jpg こちらは違う場所で、半年ほど前にウォーキングで通りがかった、さいたま市都市計画道路「3.4.12大間木丸ヶ崎線」の工事区間です。現在は、もっと工事が進んでいると思われますが、まだ開通はしていないようです。芝浦工業大学の大宮キャンパスの北東側の辺りで、大学のサイトhttp://www.shibaura-it.ac.jp/educational_foundation/facility/omiya_campus.htmlのキャンパスマップでは、すでに道路が整備されたようになってますね。

 上は、見沼代用水東縁を越える橋梁の工事部分です。代用水沿いの歩行者通路が、工事中でも通れるように仮設されているので、近くから橋梁というものを見ることができました。以下の写真はすべて、一般の歩行者通路から撮影したものです。橋梁の向こう側が少し高く、こちら側が用水沿いの低い土地になるので、その高低差をつなぎ代用水を渡るための橋梁のようです。この橋梁の下は車などは通らないため、このような低い位置に架かっているようです。

s150818c.jpg 回り込むと橋梁の下側も目の前に見えます。S+PC造?の橋梁を受けるRC造の橋台?の部分です。土木は全く詳しくないのですが、支持部分はこのような小さいものがいくつもある感じのようです。この部分によって構造的に縁が切れている訳なんですよね…。目

s150818d.jpg さらに丸ヶ崎側に歩いていくと、地盤が悪い所なので、道路盤の下の地盤改良?の工事がされているようでした。私には、どういう状況なのか見ても分からないのですが、ちょうど道路予定地の範囲にあたります。

s150818e.jpg こちらの区間は、地盤改良が終わって埋め戻しているのか、それともこれからなのかよく分かりません。ただ、レベルが出されている感じなので、設計レベルまで埋め戻しているように見えました。この先の前方に、先ほどの橋梁があります。

s150818f.jpg さらに、国道16号線に近い方に来ると、このように道路用地としての整備は終わっているようです。あとは、道路としての表面整備、いわゆる道路整備が行われて完成となるのでは…と思います。るんるん

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2015年08月09日

【色々とみて】85_「木風堂II きぐらし館」の独特な和風の魅力


s150809a.jpg 1ヶ月ほど前になってしまいましたが、打合せの場所として訪れた川口市安行にある「木風堂(きっぷうどう)II きぐらし館」http://www.kippudo.jp/です。外見は、普通の住宅のような感じですが、内装は、木材に関わる仕事をされているオーナーさんのこだわりで改装されており、その個々の部分にこだわった感じが現れていて独特な魅力があります。家

s150809b.jpg 入口の玄関の敷居をまたぐとたたきの土間です。「きぐらし館」の改装には、会津の古民家の部材を活用しているそうで、玄関の引戸やその脇の建具は、古民家の建具をきれいに直して再利用しているものかもしれません。少し手が掛かった建具の意匠が、いい雰囲気を演出してくれています。

s150809c.jpg その玄関を入って土間から正面を見上げると、吹抜けになっています。単純な吹抜けではなく、両側の各部屋が面することに加えて、正面に階段、上に2階の廊下が見え、吹抜けの天井も母屋と野地板(天井材)が見える勾配天井になっています。さらに意匠的に古民家の梁が渡っていて、薪ストーブの煙突も上り、照明も昔風のデザインの笠付きのものが付いています。シンプルな空間より、こういう様々な要素が詰まっている方が見るものが多く、私には楽しく感じます。

s150809d.jpg この「きぐらし館」は、全体がカルチャースペースとして貸し室のようになっています。玄関を入って左側には土間が続き、さらに縁側へと続きます。そこに広い和室があり、この時は食事をするスペースとして使っていました。我々もここで打合せをさせていただきました。和風の住宅というよりは、高級な旅館のような空間でとても落ち着いた感じで過ごせます。目

s150809e.jpg 「らんちカフェ木ぐらし」http://kigurashi.wix.com/kigurashiが館内に併設されていて、食事やお茶ができます。そのスペースがこのような感じで、真ん中に一枚板の大テーブルが鎮座した板の間のスペースです。写真の左側に厨房スペースや販売棚があり、地元や見沼福祉会さんの授産品が置いてありました。

s150809g.jpg その中で、このどんぐりのちりめん細工ブローチを買ってきました。小さいものですが、とてもイイ感じです。るんるん

s150809f.jpg 2階の貸しスペースの天井です。壁は珪藻土漆喰の左官壁で、下に掛かっている2本の大梁は、古民家の梁を意匠的に架けたものだと思います。その上の本当の梁や小屋組はきれいに磨かれていますが、垂木と野地板(天井板)はやり直していると思うので、新品ではなく何かの再生したものなのでしょうか。新しい屋根は、この上に新しく組まれているのだと思います。晴れ

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2015年08月01日

【色々とみて】84_「パークシティ大崎」と「ゲートシティ大崎」とひさしと


 ここのところ、品川や大崎方面に行くことが多いので、以前、勤めていた頃に少し関わった開発などを、ちょっと見に寄ったりしていました。見に行って撮影した時期は、5月末〜7月上旬にかけてです。

s150801a.jpg 9月11日に街開きとなる「パークシティ大崎」http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2015/0520_01/で、再開発事業としては「北品川五丁目第1地区第一種市街地再開発事業」です。写真は、「大崎ニュー・シティ」デッキから、そこに直結される「パークシティ大崎」へのデッキを見ています。ちょうど正面に31F建ての業務棟「大崎ブライトタワー」がそびえています。その右手前に、既存のマンションが残っているの感じが、ここの事業の特徴かなとも思います。

s150801b.jpg 小関橋を渡ったあたりから「パークシティ大崎」内の方向を見ています。この新しく整備された街路を中心に、その両側を再開発するというスタイルで、通常は街区単位的に開発されるケースが多いことを思うと、こういう沿道型というのは珍しいと、当時思ってました。おそらく、従前の地域のつながりが、以前も南北に通っていた道に沿って広がっていたのかな、と思います。
 沿道両側に2本タワーがそびえますが、その向こうは従来の市街地が残るので、高い建物が見えません。徐々に開発が進むのだと思いますが、今は急に街の終点があるような感じです。目

s150801c.jpg 小関橋交差点には、なんと4本のオリーブの大木が、シンボルツリーとして植えられています。その植込みは五角形平面で80cmくらい高くなっており、まるで街の神木か何かのようで面白いです。公的な開発事業は、どうしてもよくある開発になってしまいそうですが、こういう小ネタはイイですね。

s150801d.jpg 「大崎ブライトコア広場」です。都心なので、都会的なランドスケープの広場ですが、これだけの広いオープンスペースが造れたのは、生活や景観だけでなく防災などの面からも意味があるという時代になったのかなと感じます。暫定利用ではないと思うので、容積は隣接のビルで消化しているのだと思いますが。

s150801e.jpg 「パークシティ大崎」を北へ通り抜けると、かつてのソニー街があります。解体工事が進んでいるようで、「パークシティ大崎」のすぐ北側(白い仮囲いの敷地)のビルも、解体されたようです。ソニー街は今後どのように変わっていくのですかね…。ビル

s150801f.jpg こちらは「ゲートシティ大崎」http://www.gatecity.jp/内のアトリウムです。三層の吹抜けに様々な形態の店舗等フロアが面していて、屋内でありながら、高さ感や奥行き感のこの独特な雰囲気は面白いです。アトリウムやサンクンガーデン全盛期?の建物らしさが出ていて、フラッと寄っても、お店以外の居場所があちこちにあってイイです。今だと、事業の有効率的にも空調などの効率的にも、良しとされないのでしょうね…。

s150801g.jpg 同じ「ゲートシティ大崎」を歩いてみていたら、こんなエリアがありました。サンクンガーデンに面する一画は全く別な雰囲気です。この建物と背後にそびえるタワー棟との対比が不思議ですが、これらの建物はつながっています。それにしても「ゲートシティ大崎」には、あちこちにベンチが置かれていて、色々な人が休んだり仕事したりしていて、低層部は小さな広場や通りがたくさんあるような印象で、穏やかな空気感があります。るんるん

s150801h.jpg これは「大崎ニュー・シティ」http://www.ohsaki-nc.jp/の「日精ビルディング(3号館)」ですが、外装に後から、各窓2枚のひさしが追加されたんですね。元々、唯一凹凸のあるデザインの外観だったので、補強材は出るもののひさしはすんなり納まっている印象です。「大崎ニュー・シティ」は、完成から早くも30年が経つそうで、店舗フロアなどリニューアルが進められているようですね。晴れ

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