2017年04月21日
【ばり研通信】88_ばり研に出会い、そこから色々出会い、自分にも出会う
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」193号(2017年3月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #88
* ばり研に出会い、そこから色々出会い、自分にも出会う *
「ばり研通信」が今号でひと区切りとのことで、自分にとって、「ばり研」こと「OMIYAばりあフリー研究会」さんとはどういう存在だったのか、振り返ってみます。「ばり研通信」のこの連載は、2008年の5月に、ばり研のBさんに依頼いただき書き始めましたが、出会いはもっと前の2003年2月までさかのぼります。
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私は建築設計会社を辞めた直後で、埼玉都民だったゆえ、仕事その他を含め、さいたま市でどうやって人と知り合っていったらいいか、考えていました。そんな中、当時、福祉の勉強をしていたこともあって、様々な人の暮らしを知りたいと思い、大宮ふれあい福祉センターにあったボランティアセンターへ立ち寄ります。そこでボラセンの方に、「今、来てるから会ってみます?」と「福祉の店 人力車」をやっていることを振られ、障害者に関しては多々不安を感じつつも「ハイ」と答えたのでした。
そこで、ばり研のAさんと話しをさせていただき、生活の面倒はみれない(賃金は払えない)ことと、ボランティアで良いなら埼玉トヨペット(株)でやっている「はあとねっと輪っふる」に来てみては、と誘っていただきました。その時のAさんのリアリティある?独特な空気感から、行ってみようと思い、そこから10年ほど、毎週土曜日に通わせていただきました。「はあとねっと輪っふる」では、どうしてよいか分からない状況の中、ばり研の方々に話しをしていただいたりフォローしていただいたり、特にBさんやCさんにはお世話になりながら?、そこから一気に、様々な方と出会っていくことになります。
(一社)埼玉障害者自立生活協会さんとは、「くらしセンターべしみ」での社会福祉士資格の実習を、Dさん他の方々に調整していただき、その実習の中で「わらじの会」の方々と出会い、そこから「埼玉障害者市民ネットワーク」などの方々へと出会いました。(特非)彩の子ネットワークさんとは、「こども☆夢☆未来フェスティバル2004」へ参加した後、Eさん他に誘われて運営委員をやらせていただき、幼稚園生のいくさんと二人で上尾の事務所などへ通いました。そういえば、「はあとねっと輪っふる」にも、いくさんと二人でよく行きましたね。さらに、ばり研でNPO法人の勉強会をした時に、(特非)ハンズオン埼玉のFさんと出会い、ハンズオン埼玉さんの講座などを経て、お父さん同士のつながりや、「ヘルシーカフェのら」、(特非)クッキープロジェクトの方々などと出会いました。これらの出会いは、さらに広がっていくものであり、埼玉都民から急に個人業に転じたトウサン(〜オジサン)にとっては、居場所の手掛かりとなる、とてもありがたいものです。
ばり研さんとは、その後2010年に、ばり研のGさん他のメンバーの通勤やトイレなど支援として、非常勤のスタッフにさせていただきました。ここからボランタリーな立場だけでなく、もう少し当事者に近くという意識で関わることを経験させていただき、現在に至ります。
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このような、様々な方と一緒の時間を過ごさせていただく中で、自分で自分のことも、少し考えられるようになったと感じます。私の、だいぶ尖っていたり面倒くさい部分は多少自覚できるようになり、この10年でちょっとは緩くなったと自分では思うのですが、まだですかね…。
そんな自分も50歳目前になり、10歳以上年下になるばり研や他の若い方々に対して、伝えることは、自分の経験のようにできるだけ多くの人に出会えるよう生きてほしい、ぐらいしか思わなくなってきました。他の人のことより自分の心配に比重を置く歳になってきたのでしょう。というのも、50歳の自分と、していきたいこと、せねばならないこと、できそうなこと、目の前の現実と…などがバラついていて、迷うこの頃です。でも、この大切な迷える時間や余裕が持てるのは、この原稿をちょうど3月11日の午後に書いていたりするので、それはありがたい境遇におかせてもらっていると、感じたりもするのですよね。
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今回で、私の連載は終わりです。これまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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posted by ki at 10:34| ばり研通信
【ばり研通信】とりあえずいってみますかぁ♪ 一覧
以下で完結です。
88 ばり研に出会い、そこから色々出会い、自分にも出会う
87 コンビニ通いも、長い人付き合いの中から
85 「津久井やまゆり園」で起きた事を言葉に出してみる
84 それぞれの暮らし方にふれてみる その5
83 それぞれの暮らし方にふれてみる その4
82 三角ベースとペタジーニとライオンズと♪
81 路上遊びや七輪がつくりだす「場」というもの
80 仕事の服装と普段の服装のこと。
78 ノイエでどんな経験をしてる?、したい?
77 スマホとの付き合い方を考えてみますが…。
76 「マイナンバー」のことを知ってみる
75 それぞれの暮らし方にふれてみる その3
75 それぞれの暮らし方にふれてみる その2
74 それぞれの暮らし方にふれてみる その1
73 特別支援学校の学生さん達に伝えるとしたら…
72 交差点での自転車の通行に気付いてみる
71 新しいメガネと目で見るということ
70 子どもの頃のAちゃんとBちゃんとの記憶 その2
69 子どもの頃のAちゃんとBちゃんとの記憶 その1
68 コーラを飲みたいだけ…なんだけど。
→ 全てを表示(01〜)
88 ばり研に出会い、そこから色々出会い、自分にも出会う
87 コンビニ通いも、長い人付き合いの中から
85 「津久井やまゆり園」で起きた事を言葉に出してみる
84 それぞれの暮らし方にふれてみる その5
83 それぞれの暮らし方にふれてみる その4
82 三角ベースとペタジーニとライオンズと♪
81 路上遊びや七輪がつくりだす「場」というもの
80 仕事の服装と普段の服装のこと。
78 ノイエでどんな経験をしてる?、したい?
77 スマホとの付き合い方を考えてみますが…。
76 「マイナンバー」のことを知ってみる
75 それぞれの暮らし方にふれてみる その3
75 それぞれの暮らし方にふれてみる その2
74 それぞれの暮らし方にふれてみる その1
73 特別支援学校の学生さん達に伝えるとしたら…
72 交差点での自転車の通行に気付いてみる
71 新しいメガネと目で見るということ
70 子どもの頃のAちゃんとBちゃんとの記憶 その2
69 子どもの頃のAちゃんとBちゃんとの記憶 その1
68 コーラを飲みたいだけ…なんだけど。
→ 全てを表示(01〜)
posted by ki at 10:26| ばり研通信
2017年03月10日
【ばり研通信】87_コンビニ通いも、長い人付き合いの中から
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」192号(2017年2月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #87
* コンビニ通いも、長い人付き合いの中から *
1月末に、セブンイレブン「さいたま東大成店」が閉店し、「さいたま土手町店」へ移転してオープンしました。この「さいたま東大成店」さんは、近くの大宮ふれあい福祉センターでの「福祉の店 人力車」販売の時に、ノイエのメンバーがお昼ご飯を買いに行っていたコンビニです。「人力車」は2001年のスタートらしく、当時を知るメンバーの話しでは、最初からセブンイレブンに買いに行っていたそうなので、かれこれ16年近いお付き合いになるようです。
当時はまだ、車いす使用の人や知的などの障害のある人が、介助無しに本人だけでコンビニで買い物をすることは、少なかったのではと思います。その中で、障害当事者の生活ための訓練と、お店側を含めた双方の社会経験のために、障害者本人だけでコンビニに買いに行く…というのを、16年間続けてきたのだと思います。特別支援学校の学生さんなどの実習の時は、同様に、コンビニで一人でお昼ご飯を選んで買う、という経験の機会になっていました。
「さいたま東大成店」の店員さんも、当初は心配なこともあったのではと想像しますが、現在も勤めておられる当時の店長さんや、ほかの店員さんなどから醸し出される、お互いの適度な距離感があるイイ感じの空間は、長い年月を経て関係ができていったのかなと感じます。「さいたま東大成店」の店員さんは、そのまま「さいたま土手町店」へ移るとのことで、引き続き買いに行きたいのですが、くぐらねばならないアンダーパスは階段のみなので、車いすの人は通ることができません。そのため、そのアンダーパスを通れる人で、買いに行く感じですかね。
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その関連で、移転後に「人力車」のお昼ご飯をどうしているか、メンバー同士で取材をしていたので、その内容を載せさせてもらいました。「人力車で販売しているものを買って食べます」「(大宮)駅前のコンビニで買ったり、家から持ってきたものを食べています」「(自宅近くの)駅の近くのコンビニで買うことに決めました。昼食までの時間があるため、温かいものが食べられないのでパンやおにぎりを買って、人力車でカップラーメンなどを食べるようにしていきます」などのようです。「今までは好きなものが買えたけど、買えなくなってさみしい。また、コンビニができれば良いと思った」という話しもありました。
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私も、16年前からコンビニへ行ってるメンバーに、コンビニとの出会いや付き合い方などを聞いてみました。
Aさんは、養護学校時代に「自主登校で土曜日に昼を買っていた」り、就職して「寮でもコンビニへ行っていた」そうで、当時ばり研でコンビニへ行くようになった時も「慣れた感じで、緊張とかはない」とのことです。コンビニに行っている中では、3,4年前に、朝の時間調整で寄っていた別なコンビニで「毎日『また来たの?』と声をかけてくれていた」りしたそうです。
Bさんは、「県リハ(埼玉県総合リハビリテーションセンター)の前にコンビニがあって、県リハの食事が1ヶ月ローテで飽きるので、大食いの友達に(県リハの食事を)あげて、夜はコンビニにしたり、甘いもの目的で行ったりしていた」とのことです。「県リハから(訓練のための)お金が出るので、(コンビニの買い物も)小遣い帳をつけて」管理していたそうです。車いすでのコンビニの買い方も聞いてみますが、「頼んでとってもらうのは最初からやっていた」そうで、「混んでると車いすだとちょっと」気を使うぐらいで特に意識することはないようです。
Cさんは、「ばり研でお昼をコンビニへ買いに行った」のが最初で、「会計の時に大変だなと思った」そうです。今でも支払いは「小銭かスイカかは人の流れ(並び)によって方法を決める」そうで、(レジ脇の)サイドメニューも「人の流れによって決める」そうです。Cさんは車いすで、商品も自分ではなかなか取れないので買い方を聞くと、「取れないものは『すいません』と頼んで、お店の人が来てくれればお店の人に、来れなければそこにいる人に取ってもらう」そうです。「店員さんも(最初の頃は)どうしようかなと思っていたけど、今は『今日は何すんの?』と忙しくなかったら寄ってきてくれる」そうです。通りやすさも気になり、「中の(通路が)広いところ」が良く、「(出入口が)自動ドアでないコンビニは行かない」そうです。
ちなみに私は、大学時代にコンビニ上の部屋での一人暮らしで、便利で楽しいコンビニ依存生活をして以来、50歳間近の今に至るまで、ずっとコンビニ好きです♪。
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posted by ki at 20:05| ばり研通信
2017年01月22日
【ばり研通信】85_「津久井やまゆり園」で起きた事を言葉に出してみる
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」190号(2016年11月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #85
* 「津久井やまゆり園」で起きた事を言葉に出してみる *
障害者週間前なので、今年7月に「神奈川県立津久井やまゆり園」で起きた事を考えてみます。しかし、ノイエのメンバーと話すには、10月末時点で得られる客観的な事実が少なすぎます。そのため、そこで起きた事を各々がどう認識しているかに絞り、言葉に出してみるだけでも大事かなと考え、私の方で6つの質問にして話しをしました。「」はメンバーの言葉、・は私の言葉ですが、単語や語尾の整合や掲載できない表現、重なる内容などは、多少編集して掲載しています。
*
@何が起こったのか、どんな事が起こったのか。
「入所施設にいた人を、元職員の人が一晩で何人も殺した」「元職員が逆恨みで、関係ないそこに入所している人たちを身勝手な理由で殺していった」「通り魔事件かと思ったが、ニュースで元職員だと分かった」「職員が、知的障害者の人とかお年寄りとかをナイフで刺した」「残虐な殺人事件が起こった」「死んでしまった」「ほとんど虐待ぐらいに考えている」。
・以前勤めていた若い男性が、ひと気のない深夜を狙って、逃げたり抵抗したりほとんどできない人たちを多数殺傷した。
A起きた事を知った時、何を思ったか、どう感じたか。
「職員の仲間割れかな」「やな気持ちになった」「死んだから悲しい気持ちになった」「なんてことを、関係ない人たちを危害を加えるのはおかしい」「殺した人がどんな気持ちでいたのか、が最初」「殺された本人と残された家族は、気持ちが通じ合っていたのか」「知的障害者と聞いて、障害者が人を刺したというのにびっくりした」「うちの施設にもそういう人がいたらどうしよう」「殺人とかから、どう逃げたらいいか分からなく不安」。
・深夜にそんなに多数を殺傷したと知って怖い。そこまで深刻化するまで警察も呼べないのはどうしてだ。
B「津久井やまゆり園」は、どういう場所、どんな場所だと想像するか。
「自然がいっぱいありそう」「広いところ」「建物自体が大きく、入所者や職員が何人もいたのでは」「知的障害の人が生活している場所」「老人とか知的とかのホームのような所」「知的障害者と高齢者が一緒に住む所」「知的・精神・身体障害者とか、コミュニケーションができない人がいるのかな」。
・本人や周りの事情などで、地元で暮らせないとされた障害者を隔離していた時代に造られた古い施設。ここに暮らす人で、日中、施設の外へ出かけている人は少ないのではないか。
C亡くなられた人は、どういう人、どんな人だと想像するか。
「そこで日常生活を送っている人たち」「そこの施設に入ってお世話になっていた人たち」「ベッドで寝ている人たち、身体障害の人が多かったのかな」「寝たきりの人だったり、自分では発言するのが難しい人」「コミュニケーションのうまくとれない人」「テレビでは、言葉がしゃべれなかったり、お年寄りが多く、動けない人をほとんど刺したと聞いた」「暗い人たち、死ぬと暗いから」。
・そこで暮らしていた、自分で逃げたり身を守ったりができない方々。
D他の事件と違い、Cのほとんどの人は、名前などが公表されないのは、どうしてだと想像するか。
「個人情報が分かるから」「施設側の個人情報がたくさん載っていて、それを持ち出して世間の人に知らせるものではなかったのでは」「一人や二人は名前を出してもいいと思うけど、全部出すと大変なのかな」「障害者だから、差別かな」「遺族の希望もあるのかな」「出さないでくださいと家族が言っているのかな」「巻き込まれなかった、まだいる人の気持ちも考慮したのでは」。
・本当の名前や年齢などが分からない人が含まれているのでは。施設の仮名でも不詳でも世の中に伝えないと、生きて暮らしていた事実自体を、否定していると受け取れてしまう。
Eそのような事を起こした人は、どうして起こすに至ったと想像するか。
「自分のまわりにはそういう人がいないで、どうしてそう思ってしまったのか」「殺した相手の人と何があったのか、もっと他に方法があったのでは」「仕事のストレス・人間関係・給料かなと思った」「恨みがあったのかな」「巻き込まれた人の気持ちを無視したのでは」「その人が言った言葉で『障害者はいらないのにな』と言ったのがとても気になる」「『障害者なんて世の中から消えてしまえばいい』という言葉が一番印象に残っている」「こういう人は、介護とか施設とかに働きに来ないでほしい」「下の世話するが、結局他人だし、しんどいしつらいのもあるのかな」「老人だと痴呆の人もいて、分かってくれる人もいないのでつらいのかな」「最近は、関係ない人に危害を加えることが増えてきたと思う」。
・何にそこまで追い詰められていたのだろうか。事を起こす対象は何でも良かったように感じるが、過去に経験していた障害者が、その自己防衛機制の理屈に当てはめられたのか。事を起こした人もそこに暮らしていた人もどちらも、我々の社会がはじき出していた人たちなのではないのか。
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| ばり研通信
2016年11月21日
【ばり研通信】82_三角ベースとペタジーニとライオンズと♪
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」187号(2016年7月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #82
* 三角ベースとペタジーニとライオンズと♪ *
ノイエで連載ネタを考えてると、Bさんから「コリジョンルールがよく分からない…」という話しがでました。そこから野球の話しをする中で、そういえばノイエの野球好きの面々は、自分自身はどう野球をやったり観たりしてきたのか聞いてみたくなりました。
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まずは「はあとねっと輪っふる」さんの「かわら版」に、よく野球のことを書いているAさんです。Aさんは電動車イスを利用しています。野球は、養護学校の「小学5,6年」の頃に「体育で三角ベースをやっていた」そうです。「養護学校の多目的室で」「四つ這いで」やっていて、ピッチャーが「転がしたボールを、カラーのバット(プラバット)で打って」、「四つ這いで一塁へ」走った?そうです。ボールは「黄色いスポンジの」ボールを使っていたそうです。
プロ野球は「(先輩の)Cさんが中学3年くらいで、西武ライオンズのファンクラブに入っていて、(その時に)自分は小学3年くらいで、いいなと思っていた」と。初めてプロ野球の試合を観に行ったのは「小学校の5,6年の頃、西武ライオンズの試合を観に、家族で西武球場に行った」そうです。でもその時は、「全部(試合終了まで)観たいと言ったけれど、混むからと7回くらいで帰り、すごく残念だった」そうです。
一方、電動アシスト車イスを利用しているBさんは、野球は「普通小学校に行ってた時、5,6年の体育の授業でもやりました」と。「手でゴムボールを打つ」野球だったけれど、「自分だけプラバットを使って、ペタジーニのまねをしたりして、(他の人からは)うらやましいなぁと言われてました」そうです。家でも「4人兄弟で、うちの庭で野球もして」いて、「母親の実家の庭が広いので、そこでもやっていました」と。「グローブも持っていて」、「ゴムボールから、小学5,6年の頃に軟式になりグローブを買った」けれど、「中学で手が入らなくなって、野球をやっていた弟が行ってたスポーツ洋品店へ行って、オールラウンド用を買いました」とのことです。「バッティングセンターにも、中学の頃に2,3回行った」ことがあるそうです。
プロ野球は「小学5,6年の頃、東京ドームへ、家族と巨人-阪神戦を見に行きました」そうで、「阪神の応援がうるさかった」のを覚えているそうです。「(当時巨人にいた)ペタジーニが、(アウトカウントを)間違えてボールをスタンドに投げ入れて、なにやってんだろう…と思った」そうです。
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私は、小学2,3年生の頃から、近所の遊び仲間で野球をやっていましたが、都内なので住宅に囲まれた駐車場での遊び野球でした。ゴムボールとプラバットとはいえ、車や家にボールがガンガン当たるのは当たり前で、ガラス戸に当たるとさすがに謝りに行き、家の敷地内に入ってしまうと「ボールとらしてください」と言うだけ言って勝手に入って取りに行き、ホームランは平屋の住宅の屋根を越えたらという、今では考えられない野球でした。これはさすがに小学生の間まででしたが…。野球のルールは、高学年の子が教えてくれたのですが、地面を転がるボールは「ゴロ」と教えられた時の「五郎?」という違和感は、今でも鮮明に覚えています。
プロ野球は、私も西武沿線育ちなので、小学校5年(だったかな)の球団創設時に、自動的に?ライオンズファンクラブに入り、西武球場へ通うようになりました。親と行ったこともありますが、ほとんどは小学校の友達仲間だけで球場へ行っていたと思います。ファンクラブの小学生は、外野芝生席から内野自由席が出入り自由だったので、野球を観に行ったというより、西武球場で食べたり走り回ったりと遊びに行っていた印象で、試合のことは全く記憶に残っていません…。松沼兄さんの投球フォームや、キャッチャーが受けるミットの音の記憶は、もっと後の、中学になってからな気がします…。
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| ばり研通信
2016年09月28日
【ばり研通信】81_路上遊びや七輪がつくりだす「場」というもの
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」185号(2016年5月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #81
* 路上遊びや七輪がつくりだす「場」というもの *
様々な人と出会って話したりすることで…と、話しにはよく出てきますが、実際に、知らない人と出会って話しをするようなリアルな「場」は、普段の日常にはなかなか無いように思います。街の中で、知らない人にも話しかける習慣?や、なんとなく人が溜まっている時間や「場」が、減っているからでしょうか。わざわざ申し込んで通うような「場」ではなく、普段の暮らしの中に、以前はそういう「場」があったんだなぁ…と思う機会があったので、少し書いてみようと思います。
*
一つは、路地での遊びと路面の落書きです。大宮駅周辺で開催された「アートフルゆめまつり2016」の中で、「埼玉冒険遊び場づくり連絡会」さんと「ハンズオン埼玉」さんで企画した、「〜ラクガキタイム〜アートフル氷川参道編」という半日限定の路地遊びの空間で、スタッフというか遊ぶ人をしました。
イベントに来た人やたまたま通りすがりの人、その子どもたちなど様々な人が入り混じって、緩やかに流れる時間の中で、それぞれに遊んでいきます。昔の路地のような雰囲気は、とても良い空気感の「場」でした。誰かが仕切らなくても、立ち止まった人が遊びの話しをしていたり、初めて同士の子どもたちで対決していたりと、人の出会いってこういうものだよな…と感じます。
落書きは、チョークではなく昔ながらのろう石です。参道の敷石一枚一枚が、子どもたちが好き勝手に描くキャンバスになっていました。路上を移動する「動くこたつ」では、子どもたちがカルタなどしながら、ロープで引かれて動いて行くのを楽しんでいました。ベーゴマは、今どきの子どもたちには手強いですが、通りすがりの昔の子ども(=オジサン)たちが集まってきて、ひとしきり盛り上がっていました。氷川神社の参道という場所柄ですかね。
巨大オセロでは、子どもたちがけっこうマジに勝負していましたし、巨大将棋では、大人たちが真剣勝負でした。この不思議な光景に通りすがりの人が立ち止まり、この外野を含めて話しが広がるという「場」になっていました。どちらも、スタッフの方が断熱材で手作りした遊び道具ですが、こんなに人が立ち止まって話しをするきっかけになるのかと驚きです。他にも、丸く座ってひざで支える丸ダンボールのテーブルや、珍しいイス型の積み木が登場したり、モップで作った筆の水の落書きで、ろう石の落書きを消したりもしていました。
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もう一つは、七輪と美味しいもの(=ビール)です。武蔵浦和にある「BABAラボ」さんと「ヘルシーカフェのら」さんによる「しかてぶくろ縁づくり市」で、スタッフというか七輪で色々焼きながら、来ていた人や子どもたちと話す人をしていました。
店先の駐車場に七輪を並べて、地べたに座って、椎茸やネギやおにぎりを焼いたり、マシュマロやお煎餅を焼いてもらってりです。この様子がなんとなくユルい空間を創り出していて、来た人が立ち止まってみたくなる「場」になっていました。子どもたちにとっても、火遊びではないですが熱い炭があって、そこで自分でマシュマロを炙ったりするに惹かれるようです。
この市には毎回、七輪の店番をやるためだけ?にやってくる小学生の兄弟がいます。お兄ちゃんと話しながら、どうしてこの空間が好きなのか聞くと、「七輪やってみんな笑顔になるから」とのことでした。今どきは、大人よりも大変かもしれないので、彼らにとっても気持ちを緩める「場」なのかもです。大人たちのように、終わった後の打上げビールという「場」で、互いに話して自分を取り戻して…という訳にはいかないですしね。
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| ばり研通信
2016年08月16日
【ばり研通信】80_仕事の服装と普段の服装のこと。
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」184号(2016年4月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #80
* 仕事の服装と普段の服装のこと。 *
今回は、就職など向けて頑張ってるAさんと、今、気になっていることや、なんでだろう…と思ってることをいくつか話しをした中から、「ファッション(服装)」のことです。Aさんは「仕事とかによって、どんなファッション(服装)があるのか興味があります」とのことでした。仕事によって様々な制服や作業着などがありますが、それはAさんが出会う人と話してもらうことにして、ここでは私自身のことと合わせて少し書いてみます。
*
Aさんは昨年、就職に向けた面接などでスーツを着ていました。今のところ事務仕事を志望とのことで、勤めるようになった場合もスーツの可能性が高そうです。Aさんは車いすを使用していますが、着替えなどはほぼ問題なくできるそうです。ですが、ネクタイだけは難しいようで、家族とは「事務職で働くとなると、毎日ネクタイしないといけないのはきびしいね…」と話したそうです。
今のスーツやワイシャツは、ブランドや高級生地などにこだわりが無ければ、形状記憶やシワも付きにくく汚れにくかったり、洗濯機で洗えて速乾だったり…と、使い勝手がとても便利なものがあるようです。ネクタイもワンタッチネクタイなどがあり、Aさんでも、スーツ類の扱いが大変にならずに済む方法がありそうです。
と、他人事なのは、私自身スーツを着たのは、20数年前の就職した当初しか経験がありません。スーツやネクタイを保守的な人物の象徴?と捉えていた世代なので、とにかく嫌いですし、クリエイティブさが求められる業界なので、実際にスーツ+ネクタイだとマイナスイメージになることもありました。上下お揃いのパジャマみたいな寒そうなカッコに、首からよだれ掛けをぶら下げて恥ずかしい…という風にしか見えません…。
と言いながら、行政や企業さんのかなり偉い方が出席する会議や、逆に地元の住民の方が集まるような会議では、余計な突っ込み所を増やさないように、ネクタイをしめていました。私は、設計やコンサルなどの技術系ですが、行政や民間などのクライアントさんとの会議は頻繁にありました。ですが、入社してすぐにスーツ+ネクタイを減らし、綿シャツ+ノータックチノ+ジャケットに移行して、必要な時だけ持ち歩いているネクタイをしめる…というスタイルになりました。
独立後も会議的な場では同じですが、新たに、住宅などの工事現場へ通うことが多くなり、大工さんはじめ様々な職人さんと打合せするようになりました。そうなると、綿シャツ+チノでも、それは汚れない仕事としてのスタイルなので、現場とは一線を画しているように見えてしまいます。なので、現場へは、ホームセンターで売っている汚れていい作業着で通い、設計監理者の立場ですが、現場の中で一緒にやっていくことをしています。ただ、作業着でも上下お揃いが嫌いなので、上は作業着+下は汚れていい安いチノにしています。
*
再びAさんの話しに戻りますが、今一番着てみたい服装を聞くと「野球のユニフォーム」とのことで、なるほどです。ユニフォームの中では「縦縞(東海大系列高校のような)のが」好きで、他に「龍谷大付平安高校のローマ字や、関西の学校のはカッコイイのが多い」とのことです。野球のユニフォームは、私も何度か着てますが、アンダーシャツやストッキングなど普通とちょっと違う着方のものがあり、特別な服装をする感があります。車いす利用の人でも、ベンチサポートメンバーとして野球チームに入って、試合の時はユニフォーム着てベンチに入る…というのは、なかなか難しいですか…ね。
Aさんは、普段の服装では、最近は「持っている服をどう組み合わせるか(コーディネート?)」に凝っているそうです。その日に何を着ていくかは、全部自分で決めて用意しているそうですが、今どきの若い男性としては、それはとても大事な気持ちに感じます。私は、他の人の服装のことをあまり言えないのですが、Aさんはすんなりスマートに着ている印象があります。
ちなみに上の写真は、上着をかぶるように着ている最中のAさんです。ひざの上で先に上着に両手を通してから、上着を頭の上を通して着る…という方法です。Aさんはずっとやっていたようですが、私は服装の話しをして、それがなかなか上手い方法であることに初めて気付きました…。
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posted by ki at 14:29| Comment(0)
| ばり研通信
2016年06月28日
【ばり研通信】78_ノイエでどんな経験をしてる?、したい?
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」182号(2016年2月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #78
* ノイエでどんな経験をしてる?、したい? *
今年は、ノイエやばり研が、少し変わっていく年になるのかもです。そこでノイエのメンバーが、ノイエでどういう経験ができているか、あるいは、どのような経験ができたらいいか…という、前向きに?思っていることを聞いてみます。今後、メンバーを含めてノイエのあり方を話し合っていくと思うので、そのきっかけにでもなればと思います。
*
■まずは、今のノイエで経験できている…、話しです。
Aさん
・「どんな仕事かはまだない」けれど「もう1回働いてみたい」ので、「お金ができるように」「販売の売上計算したり」、「通信を作って」「書くことで」「文章力をつけたい」。でも、レジや売上計算は「やりたいわけではない」。
・「今はどんな仕事があるのか」や「世間を知りたい」ので「実習に行ってみたい」。
・今のノイエには「満足」していて、ノイエでこういう経験ができたらとは「思わない」。
Bさん
・実習で来てる「福祉専門学校や、社団や輪っふるの夏ボラ」など、「同世代の人と交流」したり「話しがしたい」。その中で「自分が出せるかなと考えている」。「常に人と話そうとして」いて、話しをしないと「一人が寂しいし、こもっている感じがする」から。
・「自分の感覚だけでやってると、自分の思ってることだけになってしまう」ので、「周りの人と意見のやり取りをして、他の人がどう思ってるのか気になっている」。今の自分は「アッチコッチ飛んでしまう」ので「自然体でいるようになれたらいい」。
・「時間で動くこと」は、他の人と「一緒に行動していると、自分だけ手間がかかっていたり」して、良い意味で「しんどい」。
・ノイエに来始めた頃、スタッフに「色々試してみろと言われて、ノイエでは色々試している」のが「楽しくてしょうがない」。
・これらの経験ができる機会は、今の「ノイエにあると感じている」が、「意識もしていて」「やれそうな気はするけど、もう一歩踏み出せない感じ」。
Cさん
・「前の会社にキツい人がいて、人付き合いがあんまり」うまくなかった。自分は「メンタル弱いので、メンタルを強く上げたい」。「自分が苦手な人とも、付き合えるようにしていきたい」。そのために、今の「ノイエは役立っている」。
・フットサルへ行くのは、人と「会いたいから」と「つながっていたいから」だけど、自分を「前向きになんとかしようという意識もある」。
■次は、ノイエでこういう経験ができたら…、です。
Dさん
・「人としゃべるのが好き」なので「人に会いたい」。でも「最初に会う人に話しかけるのは難しい」ので「いつしゃべろうかなと思ってる」。
・今のノイエでは、しゃべる機会が「足りる時も足りない時もある」。「お客さんがいない時など、落ち着いている時」はしゃべれる。
・今のノイエには「色んな人はいない」けれど、「ノイエ以外」で「会えそうに思う」。
・「ノイエに行く時に、バス乗る人とか、いろんな人に、通勤で会うようになって」、バス停近くの「自転車屋さんのおじさんに声かけられて」、「外に出ると会えるなって」思う。
Eさん
・今は「Dさんと色々な話しができるから」ノイエに来ている状況で、「Dさんがいなかったら来てないかも」。あるいは「黙々と仕事をするかも」。
・他のメンバーとは、なかなか「話しがかみ合わない」。スタッフとは「話しを合わせてしないとという意識はある」。
・でも、話しの合う人と出会いたいという気持ちは「ない」。
Cさん
・「家に一人なので」、ノイエで「女子トーク」や「お茶会がしたい」が、今のノイエには「話し相手がいない」。話しをするのに「答えが欲しいわけではない」。
Dさん
・「お給料がもう少し欲しい」。「土日に」「洋服とか買い物」したり「映画を観たい」。
*
販売や「ばり研通信」作成や、時間で動くことなどの作業は、メンバーの経験になっているようですが、やはり人と話すことの経験が一番大事なようです。今のノイエで、話しができていると感じるメンバーも、話し相手がいないと感じるメンバーもいるようです。ノイエ自体は、ノイエ以外の様々な人が何らかの形でも関われるように活動していますが、小規模なのでどうしても絶対数は少なくなります。どこのどのような活動でもそうですが、様々な人が溜まって話しのできる場が、一番必要なようです。ノイエは、パンやクッキーや料理や「ヌゥキャップ」などで、そういう場をつくっていますが、他にもどんな要素で場をつくれるか…ですかね。
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| ばり研通信
2016年06月03日
【ばり研通信】77_スマホとの付き合い方を考えてみますが…。
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」181号(2015年12月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #77
* スマホとの付き合い方を考えてみますが…。 *
少し前、ノイエのAさんのスマホ(スマートフォン)で、画面が勝手に?動いたり、バッテリーの減りが早くなったり、の不具合がありました。バックグラウンド(画面や操作に表れない裏の動作)のアプリなどを探りましたが解決せず、キャリア(ドコモやauなど)に修理に出したら、基盤の割れ…!?という理由で、スマホ本体の交換になっていました。
Aさんはスマホ暦も4年くらいあり、使い方も慎重で丁寧な印象ですが、便利な反面、面倒なことや分からないこともまだ多いようです。そこで、様々な機能が詰まったスマホの特性や付き合い方を、少し書いてみようか…となりました。
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■ 常にインターネットに接続している…ということ
個々のスマホには全てのデータが入っているわけではなく、LTE(携帯電話通信)やWi-Fi(無線のネットワーク)によってインターネットに接続し、様々なサーバー(サービス等を提供するコンピューターでGoogleやLINEなど)とデータのやり取りして使うのが基本です。インターネット側からは、必要なデータが送られてくると同時に、ウィルスや不正アクセスなどの侵入リスクが常にあります。逆に、スマホ側からも入力や操作などの情報が常に送られており、その内容によってはプライバシー保護の観点から多少注意が必要です。
スマホからどのような情報が収集され、どう使用されるかは、各スマホやOS(androidやiOSなどのスマホの基本ソフト)、アプリ、アプリ内コンテンツでそれぞれ異なり、それぞれに行われています。具体的な内容は、スマホ購入時やアプリインストール時などに「同意」が必要となる、使用許諾契約や利用規約に含まれるプライバシーポリシーに記載されています。これらは、スマホ内のOSやアプリから確認できるので、気になる場合は、再度読み直してみるとよいです。
収集される情報は、ID(ユーザーを識別するための文字や記号)登録時の基本情報、スマホ本体やその設定等の情報、GPSなどによる位置情報、何をどう使っているかなどのログ情報、IPアドレス(インターネット上のID)、Web(インターネット上のページ)とブラウザ(Webを見るアプリでChromeやSafariなど)との状況情報のCookie、などです。
■ スマホからの情報収集とセキュリティへの対応
スマホからの情報収集は、OSや各アプリのプライバシー設定で、ある程度コントロールできます。ただし、情報収集がそのアプリの使用条件等のため設定できなかったり、情報収集の制限によってOSやアプリの一部機能が使えなくなったりします。この設定は、一つ一つ自分で確認して、自分の使い方と情報収集の兼ね合いで判断するのが基本です。その判断が難しい場合は、セキュリティ対策アプリをインストールして、ウィルスや不正アクセス対策と同時に、不正な情報収集等を行うアプリ対策をするのも、一つの選択肢です。
また、セキュリティ対策アプリとは別に、プライバシーやセキュリティ対策として、次のことなどするようにします。
・使わないアプリは、信頼できると判断できるアプリを除いてアンインストール(消す)します。意図せず不正なアプリを使う確率を下げるためです。アプリはアンインストールしても、基本的に必要な時に再ダウンロードできます。
・特に、知らない提供元の「無料」のアプリやコンテンツは、どのような情報収集と使用がされるのか理解したうえで使用します。把握できない時は使用しないようにします。
・OSやアプリのアップデートは、常に更新して最新のバージョンで使用します。アップデートにはセキュリティなどの不具合修正も含まれているためです。
・ブラウザのプライバシー情報[履歴(過去に見たページの記録)、キャッシュ(一時保存されるデータ)、Cookie、ログイン情報(IDやパスワードなど)他]を、ブラウザの設定からこまめに消去します。ログインするためのIDやパスワードは保存せず、終わったら必ずログアウトします。
・知らない送信元からのメールは、添付ファイルやリンク(インターネット上のページアドレス)には触れないようにして、迷惑メール等と判断できた場合はすぐに消去します。
・外出時に、知らない提供元による公衆無線LAN(公共施設や店舗等で提供されているWi-Fiスポット)には接続しないようにします。インターネットへの接続は、信頼できる接続元からのみ行うようにします。
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以上は、汎用性を意識して書いてきましたが、スマホの操作や設定の方法は、androidやiPhoneやその他…でそれぞれ異なり、androidはスマホ本体のメーカーごとに異なります。さらに、OSやアプリはバージョンによっても異なりますので、自分のスマホのことは、自分自身でそれなりに把握していく必要がある、というのもスマホの特性ですよね…。
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| ばり研通信
2016年04月06日
【ばり研通信】76_「マイナンバー」のことを知ってみる
「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」180号(2015年11月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
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とりあえずいってみますかぁ♪ #76
* 「マイナンバー」のことを知ってみる *
原稿依頼の時に、私の編集担当のAさんから「『マイナンバー』のこと書けます?」と話しがありました。「マイナンバー」はノイエ全員に関わる事ですが、私自身は基本的な概念しか分かりません。じゃあ…直近で自分自身に影響することぐらいはノイエで知っとこうか…となり、「マイナンバー」について、話したり聞いたりして書くことにしました。
※なお、以下「マイナンバー」とは、法令上でいう「行政手続における特定の個人を識別するための番号」のうちの「個人番号」のことです。また、以下の内容は、2015年11月12日に聞きながらメモしたものなので、正確かつ最新の情報は、内閣官房などのホームページや「マイナンバー総合フリーダイヤル 0120-95-0178」で確認してください。
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この原稿を書く時点では、ノイエのメンバーやスタッフでは、まだ誰も「マイナンバー」を受け取っていませんでした。そこでまず、メンバーで「マイナンバー」について知ってることや、どんなモノだと思うか話してみます。が、「何に使うの?」「TVでカードが送られてくると観たけど」「保険証とかの代わり?」「病院とか役所で見せるの?」…という状況です。そもそも、何がどう送られて来るのか…すら分かりません。
なので、メンバーで「マイナンバー」の何を確認したらいいか…を話し、さいたま市北区在住のAさんと、北区役所へ「マイナンバー」のことを聞きに行ってみることにします。聞きに行くことで、「マイナンバー」のことで困った時に、どこへ相談に行ったらよいかも分かると思いますので。
○まず区民課で「マイナンバー」の基本的なことについて
1) 「通知カード」の郵送
・郵送される物は、「通知カード」と「個人番号カード(ICチップや写真付の樹脂製カード)交付申請書」。
・「通知カード」は世帯ごとに一つの封筒で郵送され、その中に世帯の全員分の「通知カード」が入っている。世帯分離している場合は、世帯のごとの封筒で郵送される。
・簡易書留の受取りは、日本郵便における本人確認の基準による。世帯のうちの一人が、世帯の全員の分の本人確認をして受け取るものと思われる。自署困難な障害者などの単身世帯では、従来の書留などと同様に、障害者手帳等の提示で本人確認することで受け取り可能と思われる。
・郵送の状況は、国が「通知カード」を作成して、直接、管轄の郵便局へ送付するため、市区町村では分からない。
2)「通知カード」の保管
・「通知カード」の保管は、その人が無くさないような方法で管理すればよく、特に常時携帯する必要などはない。
・「個人番号カード」の交付は任意で、申請しなくてもよい。
・紛失や破損や盗難などで「通知カード」が使えなくなった場合などは、役所へ再発行の申請をすることになると思うが、まだ手続きが具体的になっておらず案内できない。おそらく、再発行ための手数料等がかかると思われる。
3)「通知カード」の使用・記載
・現時点で「マイナンバー」を記載するのは、会社勤めの人(サラリーマン)の年末調整ぐらいなので、サラリーマン世帯の扶養等で記載を求められる程度と思われる。
・サラリーマン世帯以外の人は、基本的に官公庁施設の中で記載を求められるだけと考えてよいが、まだ当面、記載が必要になる制度は無い見込み。その確認は関係各課へということで、確定申告→税務署、国民年金・国民健康保険関係→年金課、雇用保険関係→県ハローワーク、障害者自立支援法関係→支援課、生活保護→福祉課など。
・障害のある人などで、官公庁以外で「マイナンバー」を書いてとか「通知カード」を見せてと言われ、どうしてよいか判断がつかない場合は、その場では伝えずに相手の名前と連絡先を確認して、一旦、判断のできる人に相談してから、後日対応するような方法もあるのでは。
・官公庁以外では、銀行に「マイナンバー」記載の話しがあるが、法的整備が未だなので、当面、任意の記載と思われる。
○この後、年金課と支援課をまわって
・国民年金(障害者基礎年金など含む)などの年金制度は、日本年金機構が「マイナンバー」は当面のあいだ記載しないと表明しているので、当面、記載はない。
・国民健康保険は、H28年度から一部申請書に「マイナンバー」の記載欄ができ、記載することで証明書等を省略する予定だが、当面、記載は任意の見込み。健康保険証への「マイナンバー」記載や、健康保険証との一体化などの予定はない。
・障害者自立支援法関連は、一部手続きの申請書に「マイナンバー」の記載欄ができるが、当面、記載は任意のため手続きは今までと変わらない。障害者手帳や受給者証などへの「マイナンバー」記載や、手帳等との一体化などの予定はない。
・障害者自立支援法の事業所等に対して、行政から「マイナンバー」の記載を求めることも、当面予定はなく、事業所等を通じて利用者の「マイナンバー」の記載を求めることもない。
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このように、「マイナンバー」のことを聞いた中では、サラリーマン世帯の年末調整以外では、当面、「マイナンバー」を記載する機会はないようです。Aさんも、「通知カード」をどうしまっておくかと、「マイナンバー」を求められた時にどうするか、という点に、考えることが絞られたようです。私などでも、「通知カード」は、どこか大事な物をしまうところに入れておく…ことになりそうで、そうなると、番号の流出より、しまい忘れ…を心配した方が良いのかもです…。
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posted by ki at 13:57| Comment(0)
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