2018年06月27日

【光と風と素材の家_メンテ】67_在来浴室のタイル目地割れと補修作業


 浴室のタイル目地が割れてきたので、補修したりしてました。近頃では珍しい在来浴室で、10年前の建築時に、自分自身の勉強と実験を兼ねて、ユニットバスにしなかったモノで、(→”05_在来浴室でシンプルに使いやすくする”)などに書いています。

s180627a.jpgs180627b.jpg
 床はRC造の上にモルタルですが、壁の木造合板下地が経年で退け、その取合いなどで目地割れしてしまったようです。下地の防水層は、床壁一体で丈夫なタイプなので切れることはないと思いますが、割れの中からカビないように、割れ目からの不要な侵水は避けるために補修します。

s180627d.jpg 補修目地材は、写真右の"ヘンケル DTM-500"という、500gに小分けされた目地材を使用します。左の"セメダイン バスコークN"は、取り合い部なので今後も季節で動くと思うので、コーキングで補修することも考えましたが、割れを埋める程度にとどめることにし、目地材にします。
 目地割れは4ヶ所ほど、合わせても長さ2mくらいなので、DTM-500は1/5程度で十分です。なので材料費は100円ほどです。

s180627c.jpg 割れた目地部分の、補修に支障する目地をマイナスドライバーで削り取り、刷毛や掃除機を使って清掃します。

s180627e.jpg タイルが補修作業後の清掃がしにくいタイプのため、床壁ともマスキングします。ちなみに床は、滑りにくいように表面がツルツルしていないタイルで、壁は小さな凹凸がデザインされたモザイクタイルです。
 マスキングテープは、コーキング用の余りを使ったのですが、表面コートで全く目地材がつかないため、剥がす時に目地材が散ってしまい、余計な掃除が増えてしまいました…。
 目地材は、ダマにならないよう十分に練って使います。塗り込むヘラも、コーキング用の少し硬めの細い樹脂製を使ったので、塗った表面はスムーズにはなりにくく、最後に少し濡らした指で軽くなぞってみたりしています。

s180627f.jpg 作業自体はすぐに終わります。ですが、固まるまでは粉状にとれてしまうので、水がかからないよう乾燥させます。説明書上は24時間ですが、お風呂に入らないわけにはいかないので、目地補修作業は、前日の湿気が乾いた朝イチで作業して、その日の夜の入浴はなるべく水がかからないように入り、浴室の床壁の掃除は2日後から…ということにしてやっています。
 問題なく目地は補修できましたが、プロのタイル屋さんが作業した目地と比べると、やはり少しザラザラ凸凹してしまいます。いい気分(温泉)

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 18:05| 風.光.素材の家_アイデア

2018年06月16日

【色々とみて】124_「林芙美子記念館」の和風と間取りや空間の設え


 先月、新宿区にある「林芙美子記念館」regasu-shinjuku.or.jp/.../fumiko/ へ寄ってみました。実家から結構近い所にあるのですが、記念館の存在を知ったのは最近になってからでした…。以下は、「林芙美子記念館図録」(公財)新宿未来想像財団発行、を参考に、一部引用させていただいています。

s180616a.jpg 1941年に山口文象氏の設計で建てらたとのことですが、いわゆる"モダニズム"ではなく和風の邸宅です。林芙美子さんの言葉に「大工は一等のひとを選びたいと思つた。」とあり、木造の和風住宅好きには見どころ満載です。建物の中に入ることはできませんが、建具が開け放たれているので、外からまわって見るだけでも十分に堪能できます。全体の造作は落ち着いた印象で、建物だけでなく庭の樹木も併せて、絵になる部分がたくさんあります。
 右が"主家(生活棟)"、左が"離れ(アトリエ)"で、建築当時の規模制限により二棟に分けて建築し、後から土間でつないだそうです。「… 東西南北風の吹き抜ける家と云うのが私の家に対する最も重要な信念であつた。…」との言葉の通り、間取りや空間の作り方・つながりなど、とても丁寧に考えてあるのが印象的で、開口部や建具の設えに見入ってしまいます。

s180616b.jpg 主家の"茶の間"と"広縁"です。庭に面した隅部をいかして四尺五寸の"広縁"になっており、"茶の間"との一体感があり、とても開放感があります。ガラス戸のガラス面積も広く、桟も縦に入れて視界の妨げを抑えています。

s180616c.jpg その"広縁"の天井と軒天は、伝統和風の設えで同じ連続した意匠です。"茶の間"から"広縁"と"軒下"を経て"庭"へという、和風の段階的な半屋外空間の魅力を感じて、とてもいいです。

s180616d.jpg 一家団らん場だった"茶の間"は、六畳ひと間の落ち着いた広さと意匠の空間です。

s180616e.jpg 主にお母さんのための部屋だった"小間"です。"茶の間"の横で、庭へせり出した四畳半の空間で、流れの長い屋根による軒の深さと、アクセントの越屋根が印象的です。

s180616f.jpg "小間"の室内はコンパクトで、座る高さに合わせた低い窓と、網代の天井が特徴です。他にもうひと間、一番広い八畳の和室"客間"があり、よくある洋間のような装飾的な要素は無く、"茶の間"や"小間"と同じような設えなのも特徴的です。

s180616g.jpg "玄関"はとてもよく考えられています。写真にはうまく納まっていませんが、広い土間から右側の一段高い"取次の間"からは、"客間"と、主家の動線である"廊下"の2ヶ所へ直接つながっています。左の土間奥の口は、前記の"茶の間"と"小間"の間の"広縁"へ直接つながっており、玄関からは実質4つの入口があります。

s180616h.jpg 主家の広縁の前から"離れ(アトリエ棟)"を見ています。結果的にできたこの二棟の間の"中庭"は、「… 生活の場である主家と … 仕事の場である離れとの間に、快適な距離が生まれ …」「… 家人は庭下駄をはいて行き来 …」とのことで、両棟とも腰掛けるような場所もあり、縁のような路地のような空間だったのかなと想像します。

s180616i.jpg その"中庭"を"土間"からのぞき見ています。"離れ"の建物とモミジ?の表情で、とても良い景色になっています。

s180616j.jpg "離れ"の北側にある"たたき"で、北側にありますが縁側のような出入口です。廊下を介して"寝室"と"書斎"と"アトリエ"にアクセスできます。写真は、その一つ"書斎"の出入口ですが、元は納戸として造られたとのことで、"にじり口"のように建具高が四尺五寸?の小さいままなのが面白いです。
 この"書斎"は、南側も軒の深い土庇、左右は"寝室"と"アトリエ"の壁に挟まれた六畳で、この建物の中で唯一の囲まれ感のある空間になっていたことで、納戸から転用されたのでしょうかね。

s180616k.jpg どれぐらいが当時のものかは分からないのですが、照明などの器具類も魅力的なものがあります。写真は、"アトリエ"の照明でいい雰囲気です。写真は撮れないのですが、"アトリエ"は、北側の壁の窓と天窓で広く自然採光を得ていて、とても明るい空間です。家

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 18:37| 色々と見て

2018年06月02日

【デザインする】13_"名刺"を"リーフレット"にもなるよう改良してみる


s180602.jpg "名刺"を、"リーフレット"のようにもなるよう、改良してみました。両面印刷にして、パタパタとたたんだり広げたりできます。仕事探しに再度力を入れよう…ということで、1回の名刺交換でなるべく多く情報をお渡して、さらに、名刺なので手元に持っておいていただける確率が上がるのでは…と期待してです。

 (→”【デザインする】名刺のデザインをいろいろ考えてみる”)以来、細かな調整程度で、6年ほど同じデザインの名刺を使っています。一方で、リーフレットを一時試作したこともあるのですが、わざわざ別にお渡しするにもかかわらず、ウェブサイトと比べると圧倒的に情報量が少なく、あちこち配るには至りませんでした。ということで、リーフレット程度の情報なら名刺と一体化できるのでは、という考えに今回至りました。

 どのような感じなるのか、まだ試行中の状況なので、自宅事務所のプリンターで印刷して手作業でカットと折りをする…という手作りです。なかなか面白いので、もう少し中身を改良していけばいいかなと感じますが、手作りしている間は、けっこう手間はかかります…。

 "リーフレット"の現時点でのテーマは、ウチの"ねこ"たちを多少営業の頼りにしつつ、"住む方の暮らし方の実現をサポートして"、建築家のような"価値観の押し付けはいたしません"、というスタンスを、しっかり書いておくようにしています。

 すでに、つながりそうな方々にはお渡しさせていただいて、珍しがっていただいています。ただ、普通の名刺の4,5枚分の厚さを名刺ケース内で占拠するので、どう持っていただけるはまだ未知です…。ダイヤ

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 18:14| デザインする

2018年05月21日

【色々とみて】123_吉屋信子記念館の近代的数寄屋と鎌倉文学館の折衷感


s180521a.jpg 先月ですが、鎌倉方面へ行くことがあったので、建物に興味のあった「鎌倉市吉屋信子記念館」city.kamakura.kanagawa.jp/.../yoshiya-koukai.html に寄ってみました。作家の吉屋信子さんの、生前最後の住まいとのことで、「『自分の得たものは社会に還元し、住居は記念館のような形で残してほしい』という故吉屋信子さんの遺志により、土地・建物などが鎌倉市に寄贈され … 市民の学習施設・吉屋信子記念館として開館 …」されたとのことです。文学には全く疎いので、吉屋信子さんのことは、記念館を訪ねて初めて知りました…。

s180521b.jpg 立派な雰囲気のある門をくぐり、両側を緑に覆われた長めアプローチを抜けると、建物が見えてきます。直線的なアプローチは、ちょっとクランクしていたり、建物は、主に特徴ある玄関部分の半分だけが見えてきたりと、その到達を感じさせるような演出がいいです。建築家の吉田五十八氏の設計で、1962年に改修された建物だそうです。

s180521c.jpg 建物内に入ると、天井にとても特徴があり、上ばかり見てしまいます。ですが空間は、モダンな雰囲気のある、落ち着いた気持ち良い広さに創り直されていて、少し驚きます。「…和風の意匠である数寄屋建築を独自に近代化した建築家…」と ja.wikipedia.org/wiki/吉田五十八 にもあるように、今ならば、なるほどという感じですが、50年以上前の改修当時は相当斬新だったのではないでしょうか。
 網目の大きい"網代風"に張られた天井は、改修前の縁側だったと思われる低い部分を段差にせず、"斜め"に連続した天井として納めているのが斬新です。

s180521d.jpg 応接室と食堂は、現代のLDKのように一体になって建物の南北を貫いていて、南面の庭だけでなく、北面の裏庭にも掃出窓で面しています。南面の開口は4枚引きでありながらとても広いことも併せて、とても明るい空間になっています。この広さや奥行きに比べて天井が低いあたりで、この建物が改修によることを感じたりします。

s180521e.jpg 和室の縁側との間の鴨居には吊束が無く、一応?鋼材1本で吊られているという、和風とは思えないとてもシンプルな納まりです。この鋼材も、もしかしたら後から入れたものなのかも、と思ったりです。

s180521f.jpg 書斎は北向きですが、天井採光があり、壁面収納になった広い壁面のシンプルな空間で、とても明るいです。窓の目の前には藤棚が造られています。目
- - - - -
s180521g.jpg せっかくなので、近くの「鎌倉文学館」http://www.kamakurabungaku.com/ にも寄ってみます。こちらは、スケールの大きな上り坂のアプローチを進んでいきます。途中にあるトンネルというかくぐるアーチが、ベタですけどなかなか楽しいです。

s180521h.jpg 建物の外観は、和洋と南方風?の折衷の不思議な感じですが、ディーテルは手間がかかっていそうです。文学館ですが絵本館のような位置づけが似合いそうです。建物は、1936年に洋風に全面改築されたとのことですが、立地や庭園などを考えると、東京の「旧古河庭園」tokyo-park.or.jp/.../index034.html の洋館を少し意識したのかな…と思ったりしてました。

s180521i.jpg 車寄せのある玄関も、様々な意匠要素の組み合わさった独特な雰囲気です。館内は撮影できませんが、建築当時の雰囲気が残っている展示室もいい感じです。しかし、展示物が盛りだくさんなので、当然ながら建物よりは展示がメインです。いつも思うのですが、建物や空間も見せたい場合は、著作権の絡む展示物と空間を分けた方がいいと思うのですがね…。あせあせ(飛び散る汗)

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 22:25| 色々と見て

2018年05月09日

【色々とみて】122_肥後細川庭園・松聲閣と文京の湯「銭湯GALLERY」展


(→”121_江戸川公園から胸突坂や関口芭蕉庵あたりを歩く”)の続きです。

s180509a.jpg 再び「胸突坂」を下って神田川沿いを歩き、「肥後細川庭園」http://parks.prfj.or.jp/higo-hosokawa/ へ寄ってみます。大きな池を中心に、台地の斜面の緑地を組み合わせた広い庭園です。これまで歩いてきた神田川沿いや「胸突坂」の空間スケールが小さかったので、この「肥後細川庭園」に入ると急に開けた感じになり、空間スケールも比較で大きいので、どうしても少し殺風景に感じていまいます。でも、もっと花が咲き木々が生い繁る季節になると、印象が違うのかもしれません。

s180509b.jpg 「肥後細川庭園」内に「松聲閣」http://parks.prfj.or.jp/higo-hosokawa/shouseikaku/ という旧細川家の建物があります。平成28年に、保存・修復と耐震化・バリアフリー化等のリニューアル工事が完了したばかりだそうです。写真は、公園正門側から玄関と車寄せを見ています。この「松聲閣」は、増改築が繰り返されてきたとのことで、この不釣り合いなくらいに立派な車寄せも、後から付け加えられた部分とのことです。

s180509c.jpg 車寄せを広い玄関から見上げると、このような感じです。板目を活かした格子天井と太い4本の軒柱で、とても大きく立派な印象です。

s180509d.jpg 「松聲閣」の一部は、戦前の状態が残されており、建物の当該部分は"原型を重視した整備"を行ったとのことです。なので、庭園側からの見ると、2階建てのその部分だけは外壁も下見板張りで、伝統的な存在感が際立っています。一方、写真左側の平屋部分は、見た目も控えめにそっと現代の装いで、2つの建物が組み合わさったような折衷感が面白いです。都市部において、ビル再開発などで見られる、現在の法制度等に対応しつつ伝統的な建物を残す方法と同じなのかもです。

s180509e.jpg 復元整備された部分の2階"山茶花"は、このような田の字の和室です。障子・縁側の向こうに「肥後細川庭園」の風景が広がっていて、とても気持ちがいいです。

s180509f.jpg 「肥後細川庭園」の、神田川沿いの道の塀です。とてもきれいで落ち着いた雰囲気に整備されています。石張り風の道路に歩道を確保し、そこから塀を1.5mほどセットバックして、その空地部分を緑化や休憩のためのベンチスペースなどに整備しています。晴れ

-----
s180509g.jpg さらに同じ日の夕方、「文京シビックセンター」でやっていた、"文京の湯「銭湯GALLERY」6人の作家展"にも寄ってみました。「文京浴場組合」さん http://www.sentou-bunkyo.com/ が、昨秋に文京区内銭湯で開催された「銭湯MUSEUM」のコンパクト版なような感じでした。
 私は、(→”79_つくば美術館FINE ART展・浩乃湯足湯と消しゴムハンコ・意匠展”)の時に見させていただいた、廣瀬十四三さんのハンコが好きです。ハンコを拡大したパネルが展示されていて、写真の荒川区内の銭湯では、猫がいるハンコがいくつも展示されていました。

s180509h.jpg 行政施設の一画にあるただの展示室でも、6人の作家さんから醸し出させる、"銭湯"という独特な空気感が創り出されていました。

s180509i.jpg 会場で、昨秋のパンフと、「文の京 坂と銭湯 ゆったり巡り」という"ミウラ折り"http://www.miuraori.biz/ のガイドマップをいただきました。各銭湯さんの思いが伝わってきて、読み物として面白いですし、"ミウラ折り"の開閉もなんだか楽しいです。

s180509j.jpg 「文京シビックセンター」では、25階に「展望ラウンジ」に、時間が無く行けなかったのが少し心残りです。しかし、1Fからアトリウムのガラス越しに高層棟を見上げると、けっこう怖いですね…。モバQ

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 17:18| 色々と見て

2018年04月26日

【色々とみて】121_江戸川公園から胸突坂や関口芭蕉庵あたりを歩く


 今月初め、都内へ行く機会があったので、「江戸川公園」http://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/.../edogawa.html から「肥後細川庭園」http://parks.prfj.or.jp/higo-hosokawa/ 辺りを歩いてみました。とても良い雰囲気で、この一画は、都内とは思えない別世界感があります。

s180426a.jpg 江戸川橋駅から江戸川橋を渡り、神田川沿いの「江戸川公園」を歩いていきます。江戸川橋のたもとに、公園の管理施設やシェアサイクルのスペースがあり、曲線状の縦ルーバーによって、緩やかにイイ感じに隠しつつ区画されています。

s180426b.jpg 川沿いの道はこのような感じで、左が神田川、右が台地端部の斜面になっています。神田川は1984年に拡幅工事が行われてたそうで、その際に、川に沿った細長い公園に改修されたようです。川沿いには、桜並木が植えられていますが、すでに葉桜で、きれいな黄緑色になっていました。

s180426c.jpg 公園の途中には、"石の広場"や時計塔・藤棚など、散策を楽しめる要素が並んでいて、歩いていて飽きません。いわゆる広場状に広くなった所には、斜面を利用した滑り台があり、幼稚園生たちが遊びに来ていました。その様子を通り掛かった方が見ていたりして、とても温かな空気感でした。

s180426d.jpg その脇にあった公衆トイレです。車イス対応済みなだけでなく、同じルーバーデザインによって、ブロック造?のあまりよろしくない見た目を、スマートに覆い隠しています。

s180426e.jpg さらに進むと、右側の敷地が「ホテル椿山荘東京」https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/ になり、また違った雰囲気になります。写真は「椿山荘 五慶庵」前の辺りで、少し緩やかに曲がった道と塀、それに塀越しに見える建物とによって、とてもいい景観になっています。晴れ

s180426f.jpg その先の、橋のある十字路を右に曲がると「胸突坂」http://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/.../munatsukizaka.html です。「胸突坂」は、想像していたより細く急な坂道でした。車が通れないことで、人が歩くための懐かしい坂の雰囲気が残っています。

s180426g.jpg その「胸突坂」の坂下に「関口芭蕉庵」http://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/.../bashoan.html があります。通用口?から入ると、昔の住宅におじゃまするような感覚で、その建物の一画は休憩のできるスペースになっています。

s180426h.jpg 池を囲んだ庭園は、様々な花や樹木が植えられているそうですが、この時期は、鬱蒼とするくらいの新緑に覆われていました。中に居ると、「蕉雨園」の樹木も加わり四周を木々に囲まれるので、東京の中心部に自分がいる感覚が無くなります。

s180426i.jpg 「胸突坂」を上がって見下ろしています。

s180426j.jpg 坂を上がった右側に、写真のような「蕉雨園」の建物が塀越しに見えました。「蕉雨園」は旧田中光顕自邸とのことですが、一般には非公開だそうです。なので、塀越しだけを楽しみますが、とても大きく立派な建物に感じます。この反対側に「永青文庫」http://www.eiseibunko.com/ があるのですが、この日は展示替えで休館でした。なので、同じ日本画を展示する「野間記念館」http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp/ も近くにあるのですが、こちらも寄らずに、次回は日本画を見に寄ることにします。目

s180426k.jpg せっかくなので、「カトリック東京カテドラル関口教会」http://cathedral-sekiguchi.jp/ まで行ってみます。半世紀前に丹下健三氏が設計された「東京カテドラル聖マリア大聖堂」は、遠目からでも圧倒的です。その威圧感から?遠慮して中には寄らず、来た道を戻ることにしました…。あせあせ(飛び散る汗)

 長くなってしまったので、続きは(→”122_肥後細川庭園・松聲閣と文京の湯「銭湯GALLERY」展”)に分割します…。

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 14:54| 色々と見て

2018年04月15日

【色々とみて】120_「ここから2」、マスキングテープ展、国立新美術館など


s180415a.jpg 先月ですが、少し展示会などに寄ったりしてました。まずは「ここから2ー障害・感覚・共生を考える8日間」http://www.kokokara-ten.jp/ で、"国立新美術館"http://www.nact.jp/ で開催されていました。"国立新美術館"については、後で触れてます。
 障害のある方の創作作品の展示だけでなく、視覚や聴覚や触覚によって表現される作品など、アクティブなアートも展示されていました。私は、いわゆる作品的なモノが好きなので、展示作品の中では岩元哲文さん("しょうぶ学園"?http://www.shobu.jp/)の、趣くまま?のたくさんの刺繍が好きでした。

s180415b.jpg 会場内で、吉祥寺の「マジェルカ」さんhttp://www.majerca.com/ が出張販売されていて、やっぱり魅力的で買ってしまいます。
 左のロボット君は「Hazai-ECOtchi(エコッチ)」というんですね。"おかし屋マーブル"http://www.cookiesproject.com/ のカウンターでおなじみで、上手いこととてもよくできてます。「杉並希望の家」さんhttp://www.kibounoie.net/ で作られているようですが、サイトには出てないですね。右の「アニマルブローチ」は、青がイイ感じのカメ殿を選んでみました。「マジェルカ」さんの企画商品で「すいーつばたけ」さんhttp://www.medakafamily.jp/ で製作されているようです。るんるん

s180415c.jpg その後、"東京ミッドタウン"の「デザインハブ」http://designhub.jp/ で開催されている「JAGDAつながりの展覧会 Part 1 マスキングテープ」へ寄ってみてます。「エイブルアート・カンパニー」http://www.ableart.org/ に所属する障害のある方の作品を、JAGDAデザイナーがマスキングテープに仕上げたとのことで、172種類ものマスキングテープが拡大されて、のれんのような掛け軸のような感じに吊られて展示されています。マスキングテープは、かの"カモ井加工紙"さんhttps://www.kamoi-net.co.jp/ によるものです。

s180415d.jpg 多々ある中から、柴田貴一郎さん・宮本憲史朗さん・山崎智明さん・伊藤樹里さんの4本を買ってきました。巻で置いておいても仕方なく、テープとして使わないと絵が見えないのですが、何に使うといいですかね。目

s180415e.jpg 「VOCA展 2018」http://www.ueno-mori.org/exhibitions/ も、"越ちひろ"さんhttps://www.chihirokoshi.org/ の作品が展示されるとのことで観に行ってました。1つだけ、作品通りに輝いている感じでした。でも、今どきの平面作品は、オジさんの好きな感じの流れではないようでした…。あせあせ(飛び散る汗)

s180415f.jpg 最初の「ここから2…」が開催されていた"国立新美術館"です。10年経って初めて行きました。とにかく建物とその空間の存在感が強く、一般の公募展や企画展などの会場貸し美術館としては、とても不釣り合いに感じます。展示室などの空間スケールもとても大きく、まるでルーブル美術館級の作品が常に展示される前提かのような違和感があります。展示される作品を押しつぶしてしまっては、本末転倒だと思うのですが…。

s180415g.jpg しかし、建物とだけ見れば、やはり独特な空間は面白いです。うねったガラスウォールに、円錐形の風除室が取り込まれています。

s180415h.jpg 空中レストランの逆円錐のコンクリートの塊が鎮座しています。美術館ではなく、科学博物館とかのような雰囲気です…。

s180415i.jpg こうやって見ると、不思議な感じです。高い所苦手なので、空中レストランは怖そうですね。普通のフラットに見える天井も、灯りが入る時間になると演出あるのですかね。

s180415j.jpg 床下空調の吹出口は、ランダム?に配置されているようです。ランダムだと、慣れるまでは、どうしても何か落ちてるように感じてしまいますね…。モバQ

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 17:27| 色々と見て

2018年04月03日

【光と風と素材の家_メンテ】66_腐食した板張りの部分張り替えを自前で_その2


(→”65_腐食した板張りの部分張り替えを自前で_その1”)の続きです。

s180402a.jpg 板の張替え作業の過程で、意外に簡単に塗膜が剥がれることに気付きました。前回の塗り替え(→”50_1階外壁の板張りの塗り直し その3”)からまだ3年で、塗装が下手とはいえ、まださほど劣化はしてないと思ってました。ですが、雨と日差しがまともに当たる南〜西面は、劣化が進んでいるようでした。
 原因はそれだけでなく、板張りが伸縮変形の大きいスギ材なこと、当初は油性自然塗料系のリボスを塗ったところから、前回から下地処理をいい加減なままに水性の「ガードラック」に変えたこと、もありそうです。なので、前回までの塗装の定着が悪いところを、養生テープなどを使って剥がしてしまいます。モバQ

s180402b.jpg そして、張り替えた板の境目目地をコーキングします。コーキングは初めてなので、教科書的に道具を購入しています。ガンはタジマ「コンボイジャスト」https://tajimatool.imagestore.jp/、マスキングテープはカモ井加工紙「No.3303-HG」、ヘラはプラや金属など何種類かと、そぎ落とし用の大きい金属ヘラなどです。細い目地埋めが多かったので、ヘラは結局、コーナー用のプラ製ヘラ1本でほとんど済ましてしまいました。
 シーリングは、セメダイン「POSシール」http://www.cemedine.co.jp/product/のアンバー色です。上から塗装しますが、一応、板張りの紺色に近いカラーということで。

s180402c.jpg シーリング打設する周囲をマスキングしていきます。目地深さが板厚15mmなので、目地幅が広い箇所は、発泡PEのバックアップ材を押し込んでおきます。プライマーは、コーキング長さが小さいのと木部なので省略して、掃除をキチンとするだけです。

s180402d.jpg 写真のガラスブロック枠の周囲は、三方をコーキングするつもりでした。ですが、そこから入る雨水を防ぐことは、他から中に入った雨水の出口もふさぐことになり、通気も止めて乾きも悪くなるので、張り替えた板の継ぎ目だけコーキングすることにしました。

s180402e.jpg ちょっと写真が遠目で分かりづらいですが、板の継ぎ目の目地をコーキングしました。シーリングの打設作業はとても楽しいですね。充填不足にならないよう注意しながら、一応、押さえて押し込むことを意識しながら仕上げます。仕上がりは、お見せするようなレベルではないです…。るんるん
s180402f.jpg

s180402g.jpg 北〜東面など、まだ塗膜が残っている範囲が広く、そのままだと撥水性があるため、同じ水性塗料を塗る用に表面をサンドペーパー#120で荒らします。

s180402i.jpg 塗料は前回と同じで、和信化学工業の「ガードラックアクア」http://guardlac.jp/の、ブルー3.5kg+ブラック270mlによる紺色です。「ガードラックアクア」はモデルテェンジ中で、今後この組み合わせは入手できなくなるかも、とのことです。次回塗り直しはどうしますかね…。

s180402h.jpg 普通に刷毛で塗っていきます。今年は日当たり良く暖かくとても乾きが早いので、撥水性がすぐ現れてきてしまうので、1回塗りで仕上げていきます。元々1回塗りの塗料ですが、プロと違ってやや塗膜が薄くなってしまう部分ができたりで、それが塗膜寿命にやや影響してきます…。晴れ

s180402j.jpg この距離で見ると、とてもキレイになりイイ感じです。

s180402k.jpg 近づくと部分張り替えの部分は、凸凹があるので、やはりハッキリ分かります。素人作業なので、こんなもんだと思いますが、自分では満足です。家
s180402l.jpg

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 13:30| 風.光.素材の家_アイデア

2018年03月21日

【光と風と素材の家_メンテ】65_腐食した板張りの部分張り替えを自前で_その1


 年が明けた頃から、1階外壁の板張りを、少しずつ補修らしきことをしてました。1階の構造自体はRC造なので、板張りが傷んでも特に問題はないのですが、見ため的にあまり印象が良くないこともあってです。以下の部分的な張り替えを15ヶ所ほどやりまして、先週にやっと再塗装までこぎつけました。あせあせ(飛び散る汗)

 板張りが傷みやすい納まりなことは、建築当初から分かっていましたが、その原因は色々なようです。一つには、塗装しても杉なので、関東平野の外壁にはさすがに厳しかったです。さらに、写真に撮らなかったのですが、内装の壁張りのように、本実の縁甲板を接着と隠し釘で固定したため、伸縮の大きな外壁の板の動きに伴い隠し釘が抜けてきて、釘周辺の板を傷め、雨水が侵入しやすくなっていました。

s180321a.jpg 写真の大きく傷んだ部分は、板張り下の水切や地面からの雨水の跳ね上げを板が吸い上げ、腐食が進んだことによるようです。張ったこの板も腐食しやすい木の部分だったかもしれません。水切からは30mmほど逃げてますが、跳ね上げ対策には全然足りず、また木口の塗装処理も特にしていませんでした。水切りは、小さくて上に跳ね上げにくい形状がいいようです。さらに、下の地面が花壇の土のため、地面からの跳ね上げは土なども含み、腐食菌などを直に跳ね上げていたかもしれません。建物の直近は、メンテナンスも想定して、足場相当幅400mmくらいは花壇などの利用を避けたほうが良さそうです。

s180321b.jpg 素人では、縦張りの縁甲板を下から上まで1枚で交換するのは難しいので、傷んだ部分を横胴縁まで切り取り、そこだけ張り替えることにします。マルチツールとのみなどで切り取っていきます。胴縁の間に見えているのは、コンクリートを覆う断熱材のスタイロフォームです。たらーっ(汗)

s180321c.jpg 一方、こちらの下の切り欠いた部分は、上のサッシ側部の傷んだ箇所から板裏側に侵入した雨水で、中側から傷んでいました。サッシと板の取り合い部分にシーリングを打ってないので、サッシの側部を伝って雨水が下へ侵入し、水が溜まりやすい胴縁付近で腐食が進んだようです。シーリングの省略は、躯体に影響がないので、見た目を優先したためです。なので大工さんは、極力隙間ができないよう、ピッタリくっつくように納めてくれていましたが、さすがに板は収縮があります。下の部分とサッシ上の両方の傷んだ部分を張り替えます。

s180321d.jpg 胴縁や板の傷んだ部分や下端には、コーワの「白アリスーパーエアゾール」http://www.kowa-hitomebore.co.jp/ari/を吹き付けておきます。

s180321e.jpg ここの胴縁は腐食してしまっていたので、胴縁に代わる材を取り付けます。内側の雨水によって腐食したので、少しでも雨水が落ちて湿気が逃げやすいように、隙間を空けた形で取り付けます。

s180321f.jpg こちらは、ガラスブロックの枠から、やはり板の内側を雨水が伝って腐食が進んだようです。サッシと違い板金製作した枠のため、水を切るための勾配やディテールが無く、上枠の上に溜まった雨水が、ほんのわずかの左傾斜で左側面を伝い、側部から板の内側に侵入していたようです。こちらこそ、三方をシーリング打たなくてはいけなかったのですが、サッシと見た目を合わせるために省略してしまいました。

s180321g.jpg 縦に3つ並ぶガラスブロックそれぞれで、同じような腐食が進んでいたので、こういう形で切り欠きます。

s180321h.jpg こちらは、サッシ枠の上面に溜まった雨水を板が吸い上げ、腐食が進んでいました。大工さんが、サッシの勾配にピッタリ合わせて板を加工してくれているのですが、それでもさすがに厳しかったようです。上の胴縁まで切り欠くのは、板の状態を考えるともったいないので、短く欠いて裏打ち材でつなげる方法にします。雨

s180321i.jpg 張り替えには、同じ105mm幅のヒノキのフローリング材の端材をカットして利用します。加工の精度は出ないので、上端や下端などの隙間はシーリングを打つことを前提です。板の固定は、素人なので割り切って、ステンレスビスで正面から留めてしまいます。本実は、横に2枚以上の時はそのまま組んで押し込みますが、1枚の時はメス側の奥を切り落として取り付けています。シーリング打設までの間は、一応テープで養生しておきます。

s180321j.jpg ガラスブロックまわりは、1枚の板から加工するのが私では難しく、3分割して張り替えることにします。

s180321k.jpg 上でとりあげたその他の部分も、同じような部分張り替えの状態になります。

長くなってしまったので、続きは(→”66_腐食した板張りの部分張り替えを自前で_その2”)に分割します…。家

s180321l.jpg

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 16:56| 風.光.素材の家_アイデア