2016年10月07日

【色々とみて】105_赤羽の変則2車線の道路と都電荒川線に乗って


s161007a.jpg 引き続き、アップに時間がかかってますが…、http://home.kurade.net/article/176564682.htmlからhttp://home.kurade.net/article/176924610.htmlにかけての時、8/11の時のことですm(__)m。
 赤羽駅から赤羽自然観察公園へ歩いて向かう時に、「ROUTE2020トレセン通り」というピンク色の道路名表示を見つけました。帰ってから検索すると、赤羽駅と十条駅からナショナルトレーニングセンターへ向かうルートに、北区がこのような愛称を付けたとのことです。良いリンク先がないのですが、http://www.city.kita.tokyo.jp/koho/kuse/koho/hodo/photo/201509/150913.htmlなどにあります。

s161007b.jpg このルートですが赤羽から歩いていくと、すぐに道幅が狭くなり、道路沿いに写真のような道路拡幅用地がたくさん点在しています。幅員15mへ区道を拡幅しているようですが、すでにかなり市街化された赤羽駅周辺での道路拡幅は、なかなか時間がかかるのだと思います。既存の歩道も狭いので、写真のように、道路用地を緑と白のガードレールで囲って入れないようにしなくても、と思ったりしますが、囲わないと自転車で埋まってしまう?のでしょうかね…。てことは、仮設駐輪場にして少しでも維持費を得たらとかできないのですかね。

s161007c.jpg さらに進むと、都道の赤羽西補助第86号線の区間に入り、このような変則2車線の道路になりました。正確な断面構成は分かりませんが、両側歩道2m+写真左側車道3m+右側車道4mぐらいでしょうか。最近では変則は珍しいと思いますが、西が丘方面から赤羽駅へ向かう方向だけバスが通るためで、バスの台数も多く、赤羽駅西口の道路事情を現している気がします。この区間も、幅員20mへの拡幅整備が事業化http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/02/20p2o500.htmされているようです。バス

--------------------------
s161007d.jpg こちらは、その日の移動途中に乗った都電荒川線で、かなり久々です。写真は、鬼子母神前〜飛鳥山まで乗った8900形ですが、黄色い都電は過去ですが、もはやグリーンとベージュの都電も過去のものなんですね…。車内の装備やインバーター音などで、私は都電に乗ってる感が薄いですが、チンチン!だけは新しい車両にも付いているんですね。

s161007e.jpg 運転台もブラックで計器類が多く今どきな雰囲気ですが、2ハンドルなので、運転技術が必要な路線なのかなと感じます。料金箱に箱をかぶせるアナログ方式?も、そのままなんですね。るんるん

s161007f.jpg 鬼子母神停留所前で撮ったのですが、すごい大掛かりな工事の中を都電が走っています。この前後の区間は、環状第5の1号線整備のため、仮設軌道で移設したりしながら、地下を含めた街路整備http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/10/20lao200.htmを進めているそうです。こういう、鉄道などを止めずに下の工事を進める技術は、こまめな日本ならではな感じがします。

s161007g.jpg 飛鳥山公園脇の歩道橋を渡ったので、都電のすれ違いを撮ってみようと待つと、運良く7700形と8900形のすれ違いになりました。東京では、道路の真ん中を走る姿はなかなか新鮮ですが、車の列に並んで進んでいると、最近の車両のデザインだとバスみたいですね…。

s161007h.jpg その「音無橋」交差点の、車と路面電車の右折信号の矢印です。路面電車は黄色でしたね…と思い出します。そういえば、肝心な?飛鳥山と王子駅の区間を、この日は乗らなかったですね…。晴れ

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 20:20| Comment(0) | 色々と見て

2016年09月28日

【ばり研通信】81_路上遊びや七輪がつくりだす「場」というもの


「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」185号(2016年5月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
-----
とりあえずいってみますかぁ♪ #81

* 路上遊びや七輪がつくりだす「場」というもの *

 様々な人と出会って話したりすることで…と、話しにはよく出てきますが、実際に、知らない人と出会って話しをするようなリアルな「場」は、普段の日常にはなかなか無いように思います。街の中で、知らない人にも話しかける習慣?や、なんとなく人が溜まっている時間や「場」が、減っているからでしょうか。わざわざ申し込んで通うような「場」ではなく、普段の暮らしの中に、以前はそういう「場」があったんだなぁ…と思う機会があったので、少し書いてみようと思います。晴れ
        *
s160928a.jpg 一つは、路地での遊びと路面の落書きです。大宮駅周辺で開催された「アートフルゆめまつり2016」の中で、「埼玉冒険遊び場づくり連絡会」さんと「ハンズオン埼玉」さんで企画した、「〜ラクガキタイム〜アートフル氷川参道編」という半日限定の路地遊びの空間で、スタッフというか遊ぶ人をしました。
 イベントに来た人やたまたま通りすがりの人、その子どもたちなど様々な人が入り混じって、緩やかに流れる時間の中で、それぞれに遊んでいきます。昔の路地のような雰囲気は、とても良い空気感の「場」でした。誰かが仕切らなくても、立ち止まった人が遊びの話しをしていたり、初めて同士の子どもたちで対決していたりと、人の出会いってこういうものだよな…と感じます。

 落書きは、チョークではなく昔ながらのろう石です。参道の敷石一枚一枚が、子どもたちが好き勝手に描くキャンバスになっていました。路上を移動する「動くこたつ」では、子どもたちがカルタなどしながら、ロープで引かれて動いて行くのを楽しんでいました。ベーゴマは、今どきの子どもたちには手強いですが、通りすがりの昔の子ども(=オジサン)たちが集まってきて、ひとしきり盛り上がっていました。氷川神社の参道という場所柄ですかね。

s160928b.jpg 巨大オセロでは、子どもたちがけっこうマジに勝負していましたし、巨大将棋では、大人たちが真剣勝負でした。この不思議な光景に通りすがりの人が立ち止まり、この外野を含めて話しが広がるという「場」になっていました。どちらも、スタッフの方が断熱材で手作りした遊び道具ですが、こんなに人が立ち止まって話しをするきっかけになるのかと驚きです。他にも、丸く座ってひざで支える丸ダンボールのテーブルや、珍しいイス型の積み木が登場したり、モップで作った筆の水の落書きで、ろう石の落書きを消したりもしていました。るんるん
        *
s160928c.jpg もう一つは、七輪と美味しいもの(=ビール)です。武蔵浦和にある「BABAラボ」さんと「ヘルシーカフェのら」さんによる「しかてぶくろ縁づくり市」で、スタッフというか七輪で色々焼きながら、来ていた人や子どもたちと話す人をしていました。
 店先の駐車場に七輪を並べて、地べたに座って、椎茸やネギやおにぎりを焼いたり、マシュマロやお煎餅を焼いてもらってりです。この様子がなんとなくユルい空間を創り出していて、来た人が立ち止まってみたくなる「場」になっていました。子どもたちにとっても、火遊びではないですが熱い炭があって、そこで自分でマシュマロを炙ったりするに惹かれるようです。

 この市には毎回、七輪の店番をやるためだけ?にやってくる小学生の兄弟がいます。お兄ちゃんと話しながら、どうしてこの空間が好きなのか聞くと、「七輪やってみんな笑顔になるから」とのことでした。今どきは、大人よりも大変かもしれないので、彼らにとっても気持ちを緩める「場」なのかもです。大人たちのように、終わった後の打上げビールという「場」で、互いに話して自分を取り戻して…という訳にはいかないですしね。いい気分(温泉)

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 13:19| Comment(0) | ばり研通信

2016年09月18日

【色々とみて】104_飛鳥山公園から音無親水公園と名主の滝公園へ


s160918a.jpg アップに時間がかかってますが…。引き続き、http://home.kurade.net/article/176789262.htmlの次は、周辺の飛鳥山公園https://www.city.kita.tokyo.jp/d-douro/jutaku/koen/asukayama.htmlを見てまわり山頂?を目指します。途中、都電6000形やD51の保存車両がありますが、保存状態はさすがになかなかきびしいようです…。暑い日だったので、上の写真のように噴水周辺は子ども達で大変なにぎわいでした。桜やあじさいで有名な飛鳥山公園ですが、歴史があるので大きな木々が多く、普段でもいい雰囲気です。

s160918b.jpg 公園の北端「アスカルゴ」の乗り場近くから、北の方の景色を見下ろします。遠くまで見通せるいい眺めの中を、新幹線が通り抜けて行き、足元の飛鳥大坂を都電が行き来します。一人だったので「アスカルゴ」には、なんとなく恥ずかしくて乗りませんでしたが…。晴れ

s160918c.jpg 飛鳥山公園の次は、すぐ北側にある有名な音無親水公園https://www.city.kita.tokyo.jp/d-douro/bunka/koenichiran/otonashishinsui.htmlに行ってみます。「音無橋」の脇から降りていく階段は、違う世界へ降りていくようなワクワクするようなアプローチです。石神井川の旧流路を利用して整備された親水公園ですが、上に架かる「音無橋」の見事なアーチがあることで、さらに特別な印象の空間になりとてもイイです。ここも、水遊びの子ども達などでとてもにぎわっていました。

s160918d.jpg 音無親水公園北側の道の様子です。この写真だけ見ると、アーチと石と階段の空間は、とても日本の道の風景には見えません。実際には、アーチの下は駐輪場になっていて、写真の左見切れには、上の大通りと行き来する自転車も乗れるエレベーターがあったりします。この道沿いは桜が植えられているので、春はまた違った表情の道になりそうです。るんるん

s160918e.jpg さらに、王子神社https://www.city.kita.tokyo.jp/d-douro/bunka/koenichiran/nanushinotaki.htmlまで行ってみます。想像と違い伝統的な門構えある庭園で、かなりマニアックな?庭園なのか、前記の公園の様子とは一転して、ほとんど人のいない空間でした…。

s160918f.jpg 武蔵野台地の端の王子周辺には、かつて7つの滝があったとのことですが、残っているのは名主の滝公園内のこの1つだけのようです。ささやかな滝ですが、都区内で滝の雰囲気が味わえるのは面白いですし、涼みに来ている人もいるようです。古地図の本には、公園内には当初5つの滝があったとのことですが、だいぶ狭くなり滝の水も減ったとはいえ、都市部で残っているのが驚きです。

s160918g.jpg 公園内は、このような木々が伸び放題?という感じの、静かな鬱蒼とした庭園です。ですが、回遊式の庭園は、水景が人工的にとてもうまく再現されていて、マニアックに?当時よく考えられた感が伝わり、期待以上に面白かったです。目

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 15:16| Comment(0) | 色々と見て

2016年09月07日

【色々とみて】103_渋沢史料館「青淵文庫」と「晩香廬」の上流の空間


 http://home.kurade.net/article/176654191.htmlの次は、王子の飛鳥山公園内の旧渋沢庭園にある「青淵文庫」と「晩香廬」を見に行ってました。渋沢栄一記念財団による「渋沢史料館」http://www.shibusawa.or.jp/museum/facility/の一部として公開されています。建物の名称の由来は調べてないですが、どちらも字面といい響きといいなんとも素敵なネーミングです。外来語に頼らなくても、こういう名称を付けることができるのだなと思ったりします。晴れ

s160907a.jpg 「青淵文庫」は、1925年完成の鉄筋コンクリート造の建物だそうで、「渋沢栄一の80歳のお祝いと、男爵から子爵に昇格した祝いを兼ねて竜門社(当財団の前身)が寄贈した…」とあり、「…栄一の書庫として、また接客の場としても使用されました。」とのことです。
 大きさは小さいですが、RC造の建物なので、公的な建物には見えるくらい立派です。写真の角度からは、右奥が隠れるのでシンメトリーな印象が強く、厳格な雰囲気が感じられます。

s160907b.jpg 室内は撮影できる範囲が限られています。写真は、文庫ということで図書館に近いのだと思いますが、室名が「閲覧室」となっている大広間です。接客などに使われた部屋なのだと思います。左側の屋外に面する面に、ステンドグラスと窓枠を飾るタイル装飾があり、とても華やかです。この窓やタイルの意匠は、室内と屋外が同じになっているのですかね。天井の周囲にもコテによる装飾があります。

s160907c.jpg この窓枠などを装飾するタイルがとてもいいです。渋沢家の家紋「丸に違い柏」をモーチフにとありますが、とてもモダンでカラフルなデザインになっています。復元にあたっては、当時の残っていたタイルの型をそのままとって再現したとのことです。ステンドグラスも柏の葉をデザインしたものだそうですが、こちらは和洋折衷の伝統的な印象です。目

s160907d.jpg 建物からせり出した位置にある階段室です。丸く回っていく階段で、RC造の石張りによる重厚な雰囲気と、縦長の窓が丸く並ぶ雰囲気がとてもいいです。個人的な建物なので階段幅は狭く、その適度なコンパクトさが馴染みやすいスケールです。

s160907e.jpg その階段の手すり子は、六角形の不思議な意匠でとても面白いです。縁起物があちこちにあしらわれている建物なので、亀甲のモチーフでしょうか。上側の手すりからの手すり子を、下側の2つの手すりこで挟んでリベットで締める?という、凝った構造のようです。るんるん

s160907f.jpg 続いて「晩香廬」です。1917年に寄贈された「洋風茶室」で「内外の賓客を迎えるレセプション・ルームとして使用されました。」とのことです。平屋のワンルーム広間+厨房などというシンプルな構成です。内部を見ましたが「洋風茶室」という意味はよく分かりませんでした…。軒がとても深く屋根面積の広い寄棟の屋根が印象的で、煙突があるのがいい雰囲気です。コーナー部などに煉瓦?タイル?で装飾がされ、窓の枠を濃い色で押さえた意匠が特徴的です。

s160907g.jpg 内部は撮影できないので、エントランスです。壁のタイルや方杖のあるポーチ風の意匠は洋風ですが、3枚引きの引戸は日本らしい意匠のガラス戸です。ガラスの引戸を入った玄関の正面がガラス面になっていて、ガラス引戸を通じて向こう側の庭が見えています。室内へは、玄関に入って右側に上がる感じになり、この玄関まわりの雰囲気もとても明るく印象的です。家

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 20:53| Comment(0) | 色々と見て

2016年08月28日

【色々とみて】102_雑司が谷旧宣教師館のアメリカ様式とモダニズムな一面


 http://home.kurade.net/article/176564682.htmlの次は、豊島区にある「雑司が谷旧宣教師館」http://www.city.toshima.lg.jp/bunka/bunka/shiryokan/kyusenkyoshikan/を見に行きます。「明治40年にアメリカ人宣教師のマッケーレブが自らの居宅として建て…」、「昭和16年に帰国するまで…生活をしていました。」とのことです。その後、豊島区が昭和57年に取得し「建物調査、保存修理工事などを経たのち、平成元年1月から…一般公開を行なっています。」とのことです。木造2階建ての「19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特色を写した質素な外国人住宅」です。
 この建物の撮影は、商用以外に個人でもブログやSNSに掲載する場合はその旨の届出が必要なので、まずは事務棟に寄って手続きをしてから見学します。家

s160828a.jpg アプローチからはこのような感じに見えます。「シングル様式で、細部のデザインにはカーペンターゴシック様式…」とのことですが、それらの様式については詳しくありません…。正面の張り出した部分の意匠、下見板張りの白い外装、深緑の窓枠装飾と白い装飾のある窓枠、がとても印象的です。玄関脇にトウヒの木が植えてあり、少し隠れるようになっているのですかね。
 建物まわりの庭園もとてもきれいですが、8月だったので花はあまりなく緑の庭園でした。樹木も立派で、門の所には見事な日本の松と、アメリカの松の大木があり、ユリノキやケヤキの見上げる大木もとても気持ちがいいです。

s160828b.jpg 正面の張り出した部分の意匠は、1階と2階と小屋と、色々な要素が組み合わさったような印象で不思議な感じです。写真では分かりづらいですが、1階と2階の裾にあたる部分は、スカートのように少し裾が広がっています。2階裾は霧除けのようにデザインされていて、1階の裾は安定感を感じさせています。基礎の外面が合っているので、基礎を外側にふかしているんですかね。目

s160828c.jpg 上のような正面とは一転して、プライベートな南東〜北東面は、写真のような広いガラス窓が特徴的です。白い窓枠もシンプルな四角いものになり、深緑の窓枠と合わせてモダニズム建築のような雰囲気になっていてとてもイイです。

s160828d.jpg 玄関ポーチの装飾です。方杖などのこういう単純な装飾と、少し折り上がった白い天井や玄関窓の装飾と合わさり、こういう感じがアメリカの懐かしい感じなのかなと想像します。るんるん

s160828e.jpg 室内の広縁で、先ほどの広い窓が並ぶ面の室内側です。庭園の様子を広く眺められるとても気持ちが良いスペースです。窓枠やドアがあったりで日本の縁側とは違った空間ですが、日本暮らしの私にとってはパブリックな建物に居るような感覚になります。

s160828f.jpg その広縁のさらに内側、住宅の中心にある食堂だった空間です。来客との食事やパーティーなどにふさわしい、ホテルのような落ちついた雰囲気があります。広縁に2階へ行き来するオープンな階段があるのも面白いです。
 居間や2階の寝室には、マッケーレブさんやこの建物のことを解説した展示がされています。壁は漆喰壁ですが、一部は、東日本大震災で入った亀裂を、建設当時の漆喰を再現して補修されたそうです。

s160828g.jpg 外部スペースの端に、「平成二十七年度保存修復工事時に 外壁で使用したペンキの 耐用実験中です」と塗装試験がされていました。ちなみに、上段は新しい外壁板?に「調合ペイント(OP)」「合成樹脂調合ペイント(SOP)」「二液型ウレタン」とあり、中段はけれんした以前の外壁板?に、下段は新しい外壁板?に「オイルペイント」「アクリルシリコン」「オスモ」とありました。晴れ

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 21:54| Comment(0) | 色々と見て

2016年08月21日

【色々とみて】101_旧松澤家住宅の茅葺きと土間と縁側の良い雰囲気


s160821a.jpg 先週の休み中に、都内北区周辺の保存建物や公園などを見てきました。最初は、赤羽自然観察公園内にあり「北区ふるさと農家体験館」として使われている旧松澤家住宅http://www.city.kita.tokyo.jp/hakubutsukan/bunka/gakushu/shisetsu/furusato/です。
 元々は浮間地区に1844年に創建された住宅とのことで、旧荒川の氾濫を何度も経験しながらも、平成8年まで、ほぼこのままの状態で実際に住まわれていたとのことです。その後、平成15年から現地への移築復元工事が行われ、馬屋を増築した「幕末から明治時代初期」に近い姿に復元されたようです。各所の部材や仕上げや茅葺き屋根なども、とてもきれいな状態で維持されていて、ディテール含め当時の建物の様子を堪能できます。正面から全景で見ても、その姿というかプロポーションがとても良いのが印象的で、箱棟や軒の「せがい造り」という形式も、住宅としての格式を高めているのだと思います。目

s160821b.jpg 縁側は、家族が主に使う手前の座敷は外縁ですが、主に客間として使う奥側の奥座敷は、雨戸を縁側の外側で閉め切る内縁になっています。

s160821c.jpg 暑い日だったので、奥座敷の北側の日影になる縁側では、おじさんたちが将棋を打ったりして良い雰囲気です。体験館として地元の方が様々に使える建物となっていることで、親しみを感じる空間になり、建物自体も活きている良さがあります。るんるん

s160821d.jpg 座敷から土間と縁側の方を見ています。天井は梁が見える比較的簡素な形式ですが、10畳の座敷をまたぐ梁や長押はとても立派なせいがあります。畳は、当時の農民という身分だったことで、縁の無いものを再現しているとのことで、天井の造作などもそのような使う人の格を反映しているのかと思います。

 s160821e.jpg土間奥から土間の入口にある大戸の方を見ています。照明が点いている分を補正すると、建物内の本来の明るさはこのような感じで、とても落ち着きますし涼しい印象になります。この大戸は、一間サイズの大きな引戸で、農作物の作業を土間でするための出し入れに便利なように造られているようです。その分重い引戸なので、人の出入りだけの時用に、引戸にくぐり戸?の引戸がさらに付いています。土間は荒木田土のたたきで、モルタルやタイルなどと違って、土の表情と柔らかさがあります。

 敷居に渡されているのは、車いすの方用のスロープです。写真でそのスロープの手前に写っているケース内には、大黒柱の下にあったとても立派な礎石が展示されています。写真の左端にその大黒柱が写っているのですが、おそらく尺角かもう少し太いかもです。現在は耐震化のために、見えない部分の基礎は現代の構造になっているそうです。
 写真のような感じで、ボランティアの方が建物のことなどを色々説明していただきました。この建物とその雰囲気がとても好きで、それを子ども達にも伝えていきたいという気持ちが、とてもイイです。ひらめき

s160821f.jpg 土間にあるかまどです。右手前が日常使う二口の「へっつい」というもので、奥の大きなかまどは大量の煮炊きをする時に使うものだそうです。この住宅は、川の氾濫による浸水があるため一般的な座敷の囲炉裏が無いそうで、その代りに土間に囲炉裏を造って火をおこしていたそうです。そのため、このかまどの上から屋根裏に煙が上がるようになっており、現在でも、瓦葺きの屋根などを燻すために火をおこすそうです。
 かまどの左側の戸の向こうに見えているのが風呂場で、明治初期まで時代は行水だったのでは、とのことです。

s160821g.jpg その風呂場の外には、風呂場で使った水を貯めておくための桶が、板が張られている下に造られています。風呂場で使った水を他に再度利用するためだそうで、川があっても低地だったため、水は貴重だったのではないかとのことです。

s160821h.jpg 馬屋は、写真のように軒が深く軒裏がそのまま見えるので、竹で格子状に組んだ茅葺きの下地などが良く分かります。馬屋の軸組は主屋に比べて全然細いのですが、茅葺きだけであれば、これぐらいで支えられるということなんでしょうね。

s160821i.jpg こちらは、主屋の裏手に別棟で建っている倉屋です。材も細く、土台の無い「石場建て」になっている簡素な建物ですが、その分とてもシンプルになっており、その立ち姿はかえって潔い印象です。晴れ

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 20:41| Comment(0) | 色々と見て

2016年08月16日

【ばり研通信】80_仕事の服装と普段の服装のこと。


「ばり研」(=ノイエ)は、http://blog.goo.ne.jp/neue-blogです。
以下、「ばり研通信」184号(2016年4月末発行)の私の連載より、一部、修正して掲載してます。
-----
とりあえずいってみますかぁ♪ #80

* 仕事の服装と普段の服装のこと。 *

s160816.jpg 今回は、就職など向けて頑張ってるAさんと、今、気になっていることや、なんでだろう…と思ってることをいくつか話しをした中から、「ファッション(服装)」のことです。Aさんは「仕事とかによって、どんなファッション(服装)があるのか興味があります」とのことでした。仕事によって様々な制服や作業着などがありますが、それはAさんが出会う人と話してもらうことにして、ここでは私自身のことと合わせて少し書いてみます。目
        *
 Aさんは昨年、就職に向けた面接などでスーツを着ていました。今のところ事務仕事を志望とのことで、勤めるようになった場合もスーツの可能性が高そうです。Aさんは車いすを使用していますが、着替えなどはほぼ問題なくできるそうです。ですが、ネクタイだけは難しいようで、家族とは「事務職で働くとなると、毎日ネクタイしないといけないのはきびしいね…」と話したそうです。
 今のスーツやワイシャツは、ブランドや高級生地などにこだわりが無ければ、形状記憶やシワも付きにくく汚れにくかったり、洗濯機で洗えて速乾だったり…と、使い勝手がとても便利なものがあるようです。ネクタイもワンタッチネクタイなどがあり、Aさんでも、スーツ類の扱いが大変にならずに済む方法がありそうです。

 と、他人事なのは、私自身スーツを着たのは、20数年前の就職した当初しか経験がありません。スーツやネクタイを保守的な人物の象徴?と捉えていた世代なので、とにかく嫌いですし、クリエイティブさが求められる業界なので、実際にスーツ+ネクタイだとマイナスイメージになることもありました。上下お揃いのパジャマみたいな寒そうなカッコに、首からよだれ掛けをぶら下げて恥ずかしい…という風にしか見えません…。

 と言いながら、行政や企業さんのかなり偉い方が出席する会議や、逆に地元の住民の方が集まるような会議では、余計な突っ込み所を増やさないように、ネクタイをしめていました。私は、設計やコンサルなどの技術系ですが、行政や民間などのクライアントさんとの会議は頻繁にありました。ですが、入社してすぐにスーツ+ネクタイを減らし、綿シャツ+ノータックチノ+ジャケットに移行して、必要な時だけ持ち歩いているネクタイをしめる…というスタイルになりました。

 独立後も会議的な場では同じですが、新たに、住宅などの工事現場へ通うことが多くなり、大工さんはじめ様々な職人さんと打合せするようになりました。そうなると、綿シャツ+チノでも、それは汚れない仕事としてのスタイルなので、現場とは一線を画しているように見えてしまいます。なので、現場へは、ホームセンターで売っている汚れていい作業着で通い、設計監理者の立場ですが、現場の中で一緒にやっていくことをしています。ただ、作業着でも上下お揃いが嫌いなので、上は作業着+下は汚れていい安いチノにしています。ブティック
        *
 再びAさんの話しに戻りますが、今一番着てみたい服装を聞くと「野球のユニフォーム」とのことで、なるほどです。ユニフォームの中では「縦縞(東海大系列高校のような)のが」好きで、他に「龍谷大付平安高校のローマ字や、関西の学校のはカッコイイのが多い」とのことです。野球のユニフォームは、私も何度か着てますが、アンダーシャツやストッキングなど普通とちょっと違う着方のものがあり、特別な服装をする感があります。車いす利用の人でも、ベンチサポートメンバーとして野球チームに入って、試合の時はユニフォーム着てベンチに入る…というのは、なかなか難しいですか…ね。

 Aさんは、普段の服装では、最近は「持っている服をどう組み合わせるか(コーディネート?)」に凝っているそうです。その日に何を着ていくかは、全部自分で決めて用意しているそうですが、今どきの若い男性としては、それはとても大事な気持ちに感じます。私は、他の人の服装のことをあまり言えないのですが、Aさんはすんなりスマートに着ている印象があります。
 ちなみに上の写真は、上着をかぶるように着ている最中のAさんです。ひざの上で先に上着に両手を通してから、上着を頭の上を通して着る…という方法です。Aさんはずっとやっていたようですが、私は服装の話しをして、それがなかなか上手い方法であることに初めて気付きました…。野球

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 14:29| Comment(0) | ばり研通信

2016年08月12日

【色々とみて】100_板橋区立美術館「ボローニャ国際絵本原画展」など


s160812a.jpg 先週、板橋区立美術館でやってる「2016イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex160702.htmlに、20年ぶりくらいに寄ってみました。板橋での会期はあさって8/14(日)までで、この後は、関西方面へ巡回していくようです。
 20年前の1990年代は、この展示会が好きで毎年のように通っていました。作品レベルがとても高いと感じ、作家の方の表現しようという気持ちが伝わってくるので、ワクワクしてきます。久しぶりに行くと、絵の表現方法だけでなく、取り上げているテーマも幅広くなったと感じます。展示されている作品数も多く、表現の観察していると飽きないですが、展示室が暗いので老眼でちょっと見にくくなる歳になりました…。

s160812b.jpg 図録は、台湾のYI-CHIN HUANGさんの「It's A Good Thing? (About the nuclear plant)」(英題)のページです。このような、今日現在の世界における、社会的テーマを取り上げている作品がありますが、日本ではこのようなテーマを子どもたちに伝えていくための絵本って、あまり読まれている印象がないですが、どうなのでしょう…。
 絵の表現では、やはり感覚が近いのか、気になると日本の作家さんだったりします。ポストカードは浅野成亮さん、ねこのしおりは稲葉朋子さんです。るんるん

s160812c.jpg 板橋区立美術館では、入場チケットも凝っていて楽しいです。切り込みが入っていて折っていくと、こんな感じに立ち上がります。こういうところに、美術館や展示に関わる方々の気持ちが現れてくる気がして、とても好きです。

s160812d.jpg 20年ぶりでしたが、男子トイレにあるマルセル・デュシャンさんの作品レプリカは、ちゃんと健在というかキレイになったような気がします。目

--------------------------
s160812e.jpg 板橋区立美術館へは、成増駅か高島平駅からバスで行くのがスマートなのですが、この時は西高島平駅から歩いてみました。が、いきなり大きな「三園二丁目」交差点の、写真の歩道橋を通り、交差道路の下をくぐって交差点の反対側へ横断しなくてはなりません。上に首都高も通り、この交差具合は構造物好きなので面白いですが、普通の人が歩くにはあまり向かないですね。
 さらにそこからも、新大宮バイパス沿いの歩きづらい側道を10分ほど進むので、西高島平駅からの徒歩ルートはおすすめではないですね…。

s160812f.jpg 都営三田線に乗ったのも記憶がないくらいぶりで、随分前のローカルなイメージだったので、ホームドアが設定されたワンマン運転に、ちょっとギャップを感じたりです。写真は新板橋駅のホームですが、ホーム上に床置きクーラー?があり、手前には水道、その奥にはエレベーターと設置されていて、階段やサインも含めるととてもにぎやか?なホーム上です。

s160812g.jpg 6300形の初期車に出会ったのですが、車両端部のクロスシートは健在なんですね。電車

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 13:56| Comment(0) | 色々と見て

2016年07月30日

【色々とみて】99_一人暮らしと車いすと、JR蕨駅周辺を歩いてみると


s160730a.jpg 埼玉障害者自立生活協会の活動の一つ「でるでるCLUB」に参加してきました。一人暮らしをしている障害者の方のお宅を訪ねて、そこで暮らしの話しを聞いたりするという活動だったので、にあるように、様々な暮らし方に興味があり、機会があれば訪ねてみたいと思っていました。

 電動車いすを利用している方で、親御さんと暮らしていた戸建の住宅で、今は一人暮らしをされているとのことでした。出入口に電動車いすを置いて、そこからつかまり立ちで家に出入りできるよう改修されている以外は、それほど大きな改修はなくとも暮らせているようでした。
 その方いわく、ヘルパーさんを入れながらの生活は、時間が決められてしまうので半分施設のよう…とのことです。ですが、主に暮らしの場になっている一部屋には、日々色々なことをされていることがとてもうまく集約されていて、とても居心地の良さのあるいい空間でした。

s160730b.jpg 総勢10名、ご本人含め車いすの方5名も、かなり時間はかかりながらそれぞれの方法で、無事?上がらせていただきました。目

--------------------------
s160730c.jpg 上記の訪問の前に、JR蕨駅に降りるのが初めてだったので、早めに行って駅周辺を歩いてみてました。蕨駅の西口駅舎ですが、なんとも懐かしい雰囲気で、駅周辺に高いビルが少なく、ちょっと地方の駅前に来たようなイイ感じです。

s160730d.jpg 駅周辺を歩くと、西口でも東口でもとにかくとても駐輪場が多く、それも広い駐輪場が多数あり、どこもビッチリ自転車が停めてあるのが印象的です。自転車アンドライドみたいなことが行われているのかと検索してみても、特にそういうことはないようですね…。
 写真は、電車から見ていていつも気になっていた駐輪場ですが、ここも長さ150mくらい続いていて、相当の台数の自転車が停まっています。電車

s160730e.jpg もう一つ電車から気になっていた、蕨駅周辺にある跨線橋にも行ってみます。こちらは駅北側にある6線をまたぐ歩行者用の跨線橋ですが、細くかなり年季も入っています。

s160730f.jpg しかし上がると、線路の本数が多く高い建物が少なく空が広いので、眺めがとても気持ちいいです。写真は浦和方面を見ていますが、奥に写っている団地は、建物の長さが500mくらいあって有名な、UR都市機構の川口芝園団地です。45年くらい前は、日本車輌製造の東京支店蕨工場で、鉄道車両が製造されていた所です。この後、駅南側にある跨線橋へも行ったりしています。るんるん

s160730g.jpg こちらは、蕨駅から県道111号蕨桜町線を東へ歩いて行き、竪川を越える所にある「猫橋」https://www.google.co.jp/maps/@35.8307509,139.6960824,18zです。交差点やバス停の名前にもあって、気になる地名です。ですが、竪川も人工河川で、県道111号もさほど古い道路でもないようなので、由来らしきものはネットでは見つからないですね…。モバQ

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 15:45| Comment(0) | 色々と見て

2016年07月13日

【色々とみて】98_さいたま市西区役所の道路付きと交通弱者用押しボタン


 5月から、さいたま市西区役所のピアショップ販売http://www.city.saitama.jp/002/003/004/003/008/p001518.htmlへ、ノイエhttp://blog.goo.ne.jp/neue-blogスタッフで行くようになりました。リフト車で行くのですが、西区役所へのアクセスというか道路付きは、なんとも不思議です…。車(RV)

s160713a.jpg 西区役所の南側には、写真の幅員6mほどの区画道路があります。ですが、埼玉栄高校側(写真の奥側)から入って来ると、西区役所の南側前で自動車は行き止まりで、写真の30mほどの区間は歩行者・自転車専用道路になっています。行き止まり部分は、車が回転できるスペースが作られていますが、そこにタクシープールの標識が立っていたりして、道路でありながら、半ば西区役所の車寄せのような状態です。私もそこにリフト車を一時的に停めて乗り降りをしていますが、向かい側の沿道業務施設の駐車場出入口も面していたりします…。

 上の写真は、歩行者・自転車専用道路のすぐ東側の指扇東通線(2車線,幅員14m)からなので、この道路と自動車の通行をさせてもいい気がしますが、国道16号西大宮バイパスの交差点と近いからでしょうか。そのためか、西区役所の駐車場へは、別な区役所西側や北側の幅員6mほど区画道路を経由しないと入れない状態で、とても新しい土地区画整理事業で整備された街区の計画とは思えません…。

 区画整理は、UR都市機構による「大宮西部特定土地区画整理事業 Liv-Field 西大宮」http://www.ur-net.go.jp/ur-stage/html/area/omiya/です。土地利用計画図を見ると、区役所周辺の道路付きの様子が分かります。区画整理の事業期間は1998年からですが、西区役所は、まだ基盤整備がされていない2003年4月に先行する状態で、国道16号バイパスから沿道街区分だけ離れた位置に整備されました。その時に、写真の南側道路も国道16号からアクセスのために整備されたのですが、区画整理完了後のこの道路の位置付けと西区役所の駐車場アクセスが、計画と設計がうまく整合できてなかった印象です。目

s160713b.jpg こちらは、西区役所近くの交差点信号機に設置されている「交通弱者用押しボタン」です。このボタンについては、https://www.police.pref.saitama.lg.jp/p0170/kenke/ps-tokorozawa-shingouki.htmlに少し説明があります。国道16号西大宮バイパスは、交通量の多い4車線道路のため、横断歩道での横断にもそれなりに時間がかかりますが、通常の歩行者信号の青時間は、私でも急がないといけないくらい短く設定されています。そのため、急いで歩けない人が横断する時のために「交通弱者用押しボタン」が設置されています。

 この「交通弱者用押しボタン」は、これまでもあちこちで見かけていましたが、視覚障害の方のための案内音が鳴るだけでなく、青時間が少し延長されるということを、この信号での横断方法を教えてもらって初めて知りました。青時間延長のことを知っていれば、車いすの人との移動の時など、他の交差点でも積極的に押すようにしておけばよかったと感じます。このボタンには、青時間延長など何のために押すのかなど標示はなく、交差点でもこそっと付いてるので、なるべく押さないようにするものと思ってました…。西区役所からは、お昼ご飯を食べに国道16号バイパスを渡らねばならないのです。レストラン

くらしデザインスタジオ@考(^^;)トップへ

posted by ki at 14:47| Comment(0) | 色々と見て